中高一貫校の英語の定期テストで赤点を取った、あるいは平均点を下回った。そんなとき、保護者が最初にすべきことは、問題集を急いで買うことでも、勉強時間を一律に増やすことでもありません。学校の基準を確認し、答案の失点を種類別に分け、今の授業へ戻るために必要な学習だけを選ぶことです。
赤点・補習・再試験・進級への影響は学校によって異なります。「何点以下なら留年」と全国共通の線引きはできません。まず学校の評価方法と再試験の有無を確認してください。そのうえで、家庭でできる7日間の立て直し手順を具体的に説明します。
この記事は、特に中高一貫校に通う中学1〜3年生で、英単語の暗記や英文法、学校教材の進度についていけなくなった生徒とその保護者を対象にしています。成績低下の一般論ではなく、学校へ何を聞くか・何から直すか・いつ個別指導を検討するかに重点を置きます。
結論|赤点・平均点以下のときは「基準・答案・期限」の3点を先に確認する
- 基準:学校が定める欠点・補習・再試験・進級に関する規定は何か。通知文や学年・教科の説明を確認する。
- 答案:単語、文法、読解、英作文、リスニングのどこで失点したか。合計点だけで判断しない。
- 期限:再試験・課題提出・次回小テストはいつか。短期の提出対応と長期の基礎復習を分ける。
たとえば本人が45点で学年平均が43点なら、平均との差は+2点です。一方、本人が45点で平均が78点なら、平均との差は−33点です。同じ45点でも集団内での位置づけが異なります。ただし、平均点を上回っていても学校固有の欠点基準に触れる可能性はあります。仮の数値例であり、特定校の実績ではありません。
「赤点」「平均点以下」「進級への影響」は別の問題
赤点は学校の規定を確認する
「赤点」という言葉は日常的に使われますが、採点・評価の運用は学校単位で異なります。単純に30点未満・40点未満と決めつけたり、保護者が過去の噂だけで判断したりしないでください。欠点の扱い、平常点の反映、追試・補習の条件は、在籍校の案内が最優先です。
平均点以下だからといって、直ちに留年や内部進学不可とは限らない
定期テスト1回の相対順位と、年間の成績評価や進級判定は同じではありません。学校の学則・成績通知・担任からの説明を根拠に、どの科目と評価期間が対象になるかを確認しましょう。逆に、基準が厳しい学校では早い相談が必要な場合もあります。
点数が下がった事実と、理解力が下がったという解釈は区別する
前回80点から今回55点になっても、出題範囲・難度・試験時間・平均点・出題形式が違えば、点数差だけで学力の変化は決められません。まず正誤の中身を確かめる方が改善策につながります。
答案を見て、どの部分で英語が止まっているかを見分ける
保護者が教科内容を全部教える必要はありません。答えを説明してもらうときは、次の観点で「何に困っているか」を聞けば十分です。これは慶英会が学習相談の整理に用いるために提案する分類であり、診断テストの標準化された判定基準ではありません。
1.単語を見ても意味が出てこない・書けない
本文中の知らない単語が多い、和訳を見ないと意味を説明できない、日本語を見て英語の綴りを書けない場合は、まず学校の試験範囲にある語彙を確認します。『単語帳を何ページ見たか』ではなく『見ないで何語書けたか』を記録すると、学習の優先順位が明確になります。
2.選択問題は正解できるが、並べ替え・書き換え・英作文で失点する
時制、主語と動詞の一致、疑問文・否定文、語順など、文法を自力で使う練習が不足している可能性があります。たとえば過去形の疑問文では、Did he play tennis? のようにdidの後を原形にできるかが確認点です。正解を読んだ後でなく、白紙から同種の別問題を解けるかを見ましょう。
3.教科書本文は読めるのに初見の長文で失点する
本文の日本語訳を覚えることと、初めて見る英文から必要な情報を取り出すことは別です。設問の答えを探すとき、英文のどこを根拠にしたか指で示せるかを確認します。語彙不足、文構造の読み違い、問題文の読み落としを分けて考えます。
4.英作文で白紙になる・一文が書けない
長い文章をいきなり書かせるのではなく、まず『誰が・何をする・いつ』の短い英文を作れるか確認します。主語、動詞、時制、目的語や場所を一つずつ点検し、その後で接続詞や理由を足します。模範解答を丸暗記しただけでは、出題文が変わったときに対応しにくくなります。
5.リスニングだけ極端に低い
音を聞いて分からなかったのか、聞き取った単語の意味が分からなかったのかを分けます。スクリプトを見れば意味が分かる場合は音声との対応を練習し、スクリプトを見ても意味が取れなければ語彙・文構造から戻る方が適切なことがあります。
なお、定期テストで大きく失点する前から英単語・文法の小テストで不合格が続いている場合は、中高一貫校の英語小テストで不合格が続く原因と保護者の対応も確認してください。意味を知らない、綴れない、翌日に再現できないなど、誤答の種類によって優先すべき復習が変わります。
最初の48時間に保護者が行う4つの行動
- 答案と学校の情報を揃える:テスト本紙、解答、平均点(公表されていれば)、範囲表、提出課題、補習・追試の連絡を一か所にまとめる。
- 未提出・追試の期限を確認する:学校から指定された対応があれば、それを最優先にスケジュールへ入れる。
- 子どもには『できなかった問題を一緒に分類しよう』と伝える:いきなり『なぜ勉強しなかったの』と責めるのではなく、何が難しかったかを具体的に聞く。
- 最初の学習目標は2個に絞る:たとえば『単語の綴り』『過去形の否定文』のように、一週間で扱える単元を選ぶ。
落ち込んでいる生徒に一度に多くの課題を突きつけても、必要な行動が曖昧になりがちです。特に睡眠や体調への影響が出ている場合は、勉強量を増やす前に本人の負担も確認しましょう。
7日間の立て直し方|学校の試験範囲に合わせて調整する
以下は一般的な実行例です。週の途中に補習や再試験がある場合、その準備を優先してください。1日当たりの学習時間は学校課題の量、既習範囲、部活動、体調によって調整し、すべてを追加課題として上乗せする必要はありません。
- 1日目:答案を5領域に分類し、再試験・提出物の期限を確認する。誤答が特に多い2領域を決める。
- 2日目:最優先の学校教材を使い、間違えた単語・文法事項の『意味または規則』を確認する。未習事項は別扱いにする。
- 3日目:前日に扱った内容を、答えを見ずに再現する。前日と同じ問題だけでなく、少し異なる例文も解く。
- 4日目:教科書本文・学校プリントから、意味が取れない箇所と文構造を確認する。単語の意味だけで終わらせない。
- 5日目:並べ替え・書き換え・日本語からの英作文を、自力でできる順に練習する。解けなければ前学年の基礎に戻る。
- 6日目:時間を区切って学校の出題形式に近い問題を解く。白紙・スペル・語順・読み落としを区別する。
- 7日目:初日と同じ弱点領域について別問題で理解を確認し、まだ自力でできない内容を次週の優先課題にする。
正答数だけを比較すると、問題が易しくなった影響を見落とします。『既習か』『出題形式が近いか』『翌日も解けるか』まで確認してください。改善の度合いに関する数値的な保証はできません。
学校に相談するときは、抽象的な『大丈夫でしょうか』より具体的に聞く
担任や英語担当の先生へ連絡するときは、学校の制度を確認する質問と、学習の優先順位を確認する質問を分けると話が進みやすくなります。以下の4点を目安にしてください。
- 今回の得点は、学校が定める欠点・補習・追試の対象ですか。必要な手続きと期限はありますか。
- 年間評価や進級に関係する場合、どの評価項目・期間を確認すればよいですか。
- 今回のテストで最も優先して復習すべき文法・語彙・本文はどこですか。
- 学校教材の中で、次の小テストや定期テストまでに必ず取り組むべき箇所はどこですか。
学校によっては細かな評価基準を公開していないこともあります。その場合は推測せず、案内された範囲で確認してください。子どもの個別の成績や健康状態は、公開SNSではなく学校との適切な連絡経路で共有しましょう。
家庭だけで復習範囲を決められない場合:学校の補習・追試の期限を確認したうえで、答案の失点と現在の授業範囲を整理できる個別指導を検討する方法があります。中高一貫校の英語に対応する慶英会の指導内容・無料体験の案内は、慶英会公式サイトで確認できます。入会が必要かどうかは、学校で受けられる支援も含めて判断してください。
塾を増やす前に判断したい3つのケース
ケースA|学校の課題を終えれば自力で解ける
学習開始が遅かった、課題の提出管理ができていなかった、復習を一度しかしていなかったなどが主因なら、まず家庭学習の順序・期限管理を変える方法が考えられます。必ずしも最初から授業を増やす必要はありません。
ケースB|学校の説明を聞いても、前学年の基礎が分からない
be動詞と一般動詞、疑問文・否定文、時制などに戻る必要がある場合、学校の今の授業だけでは十分な復習時間を取りにくいことがあります。補習や個別指導で戻る範囲を絞り、学校授業に追いつく計画を作るとよいでしょう。
ケースC|本人も保護者も、何を優先すればよいか判断できない
教科書、問題集、小テスト、英検対策が並行し、どこから直すか分からない場合は、答案と学校教材を見ながら学習の優先順位を整理できる支援が役立ちます。指導形態は学校の補習、現在の塾、家庭教師、オンライン個別指導などから選択できます。
よくある質問
中高一貫校で英語が赤点なら、すぐに高校へ進学できなくなりますか?
赤点が1回あった事実だけで自動的に結論は出せません。評定、再試験、補習、出席、進級判定などの規定は学校ごとに異なります。在籍校の公式な説明に基づいて判断してください。
平均点より少し低いだけでも塾が必要ですか?
平均点との差だけでは決められません。誤答の原因が分かり、学校教材で自力修正できるなら、まず学習方法を見直す選択肢があります。複数回にわたって同じ基礎項目を失点する、授業内容が理解できない、期限内に課題を終えられない場合は追加の支援を検討します。
英検の勉強は中断した方がよいですか?
学校の再試験や定期テストが迫っているときは、学校課題を優先する方が合理的な場合があります。一方、語彙・文法の基礎は学校英語と英検の双方に役立つため、すべてを別々に進める必要はありません。受験予定日と学校課題の量を見て調整しましょう。
親が英語を教えられなくても、家庭でできることはありますか?
できます。答案と範囲表を一緒に確認する、優先課題を2つに絞る、分からない箇所を先生に質問できるよう整理する、翌日に自力で解けたか尋ねるなど、教科知識がなくても支えられることがあります。ただし本人が強い負担を感じているときは、管理項目を増やしすぎないことも重要です。
関連記事|原因別に読む
ほかの原因も当てはまると感じたら:英語が赤点・平均点以下になった場合だけでなく、小テスト不合格、学校ワークの失点、英語だけの成績低下などが重なることもあります。中高一貫校の保護者向け・英語の困りごと別5つのガイドから、今の答案に近い状態を選んで確認してください。
状況によっては、次の解説も参考になります。他教科はできているのに英語だけ下がった場合は英語だけ成績が下がる原因別チェックへ、学校ワークは終えているのに点数が取れない場合は答案とワークを照合する手順へ進むと、復習する内容を具体化できます。
中高一貫校の英語の立て直しを、学校教材から考える
英語の成績低下に対応するには、単に問題を増やすのではなく、学校の進度、直近の答案、現在の理解度、次の試験日を合わせて優先順位を決めることが重要です。慶英会は、中高一貫校の学校英語・英検対策を扱うオンライン個別指導塾です。学校教材に沿った学習の進め方や、個別指導・無料体験については公式サイトをご覧ください。
慶英会公式サイト|中高一貫英語・英検の個別指導と無料体験のご案内
LINEでの無料体験・英語学習のご相談:慶英会の公開案内に記載されている公式LINEからもご連絡いただけます。最初のメッセージには、学年・学校で使用している英語教材・現在困っている内容(例:英語の赤点・平均点以下)・相談したいことを簡潔にお知らせください。個人情報や答案の画像は公開コメント欄へ投稿しないでください。無料体験の条件や受付状況は公式サイトの案内をご確認ください。
監修:慶英会 塾長
参考にした主な公式情報
- 文部科学省「外国語教育について知る」(中学校学習指導要領・外国語関連資料への公式案内)
※この記事の7日間計画・確認手順は、学習状況を整理するための慶英会独自の提案です。文部科学省が定める一律の処方や、学力改善の効果が実証された基準ではありません。また、学校固有の欠点・再試験・進級基準を説明する資料ではありません。制度面は必ず在籍校へ確認してください。




