中高一貫校の中学1・2年生で「英語が苦手なのは分かっているけれど、何から勉強すればよいか分からない」という悩みは、単語・文法・本文・英作文・英検対策など、やるべきことが同時に見えているときに起こりがちです。学校ワークは終わらず、前回の定期テストは平均点を下回り、次の単語小テストも迫っている。保護者様が教材を追加しても、本人は問題集を開くだけで迷ってしまう場合があります。
最初に必要なのは、新しい参考書を買うことでも、英語を最初から全部やり直すことでもありません。学校から正式に指定された提出物と期限を確認し、現在の授業で必要な一つの単元を決め、直近の答案やワークから『どこで止まっているか』を調べることです。優先順位は学校ごとの教材・考査形式・本人の理解によって異なります。この記事では、最初の20分でできる整理、原因別の着手順、14日間の進め方、塾の使い方を具体的に解説します。
結論:迷ったときは『締切・現在の授業・失点原因』の順に整理する
- 締切:学校で提出や受験が必要とされている課題・小テストを確認する
- 現在の授業:今のLessonを理解するのに必要な語彙・文法を確認する
- 失点原因:前回の答案から繰り返す誤答を一種類選ぶ
- 追加学習:英検や先取り教材は必須課題との両立を確認して配分する
この順番は家庭学習の整理例であり、学校の指示を変更するものではありません。考査直前や英検直前など、期限が変わる場合には優先順位も調整します。
最初の20分に行う『学習の棚卸し』
最初の5分:学校から出ているものを集める
教科書、指定ワーク、配布プリント、直近の小テスト、返却答案、学習管理システムの連絡などを確認します。探しても見つからない教材があれば、まず学校の正式な連絡経路で範囲を確かめましょう。
次の5分:期限と必須条件を書く
課題を提出する日、単語小テストの範囲、定期考査の予定、学校の予習指示を一枚にまとめます。塾の宿題と英検の学習は別の欄に書き、学校の必須課題を見失わないようにします。
次の5分:返却答案から繰り返す誤答を一つ選ぶ
語彙、動詞の形、語順、本文理解、長文、英作文のどこで間違えたか確認します。全部を一度に解決しようとせず、今の学校授業に関係するものから選びます。
最後の5分:今日の最初の一問を決める
問題集のページ数だけではなく『学校ワークの問3を解説なしで解く』『昨日間違えた単語を三つ確認する』というように、何から着手するか具体的にします。本人が最初の一問を解けない場合は難度を見直します。
ケース1:学校ワークが終わっていない
学校の正式な提出課題や期限を優先して確認します。答案を写して一気にページを埋めるのではなく、本人が自力で解ける問題と止まる問題を区別しましょう。分からない問題は番号と理由を記録し、学校・塾の先生へ相談します。
同じ単元の問題が大量にある場合も、学校が全問提出を求めているならその条件を守ります。家庭と塾で調整できるのは、追加教材の量や先取りの配分です。
ケース2:学校の単語小テストが近い
テスト範囲だけでなく、英語から日本語か、日本語から英語か、語形変化や例文まで問うかを確認します。見るだけの暗記と、自分で綴りを書くことは異なります。必要な方向で解答を隠して確認しましょう。
全部の単語を何度も書き写す前に、意味が分からない語、意味は分かるが書けない語、つづりの一部を誤る語に分けます。翌日以降の短い再確認も可能なら取り入れます。
ケース3:現在の文法が分からない
まず学校の例文で主語と動詞を確認
例えば She likes music. のような英文なら、主語がsheであることと動詞likesの形を確かめます。何が分からないのか、語彙、語順、時制、文の種類へ分けることが重要です。
必要な前提だけ一度戻る
疑問文が解けない場合は、学校で習った基本の肯定文や動詞の形へ戻ります。中2でも中1の基本が必要なことがありますが、全学年の問題集を最初からやり直す必要があるとは限りません。
解説後は違う一問を解く
説明を聞いて同じ問題に正答するだけでなく、主語や動詞を変えた類題に一人で答えられるか確認します。解説を閉じるとできない場合は、次にどこを復習すべきか講師へ相談します。
ケース4:単語は覚えたのに長文が読めない
知っている語が多くても、文の主語・動詞、代名詞の指す内容、接続詞による文の関係が分からない場合、長文全体の意味を取りにくくなります。まず二、三文の短い文章で内容をつかみ、設問の根拠を本文から探す練習をします。
難しい初見長文を大量に追加する前に、学校の本文で必要な語彙と文法を確認します。教科書の和訳を暗記している場合も、別の文で同じ文法を読めるか確かめましょう。
ケース5:英作文だけ手が止まる
学校の選択問題には正答するのに英作文を書けない場合、語彙を思い出すこと、主語・動詞を決めること、語順を整えることのどこで止まるか調べます。最初から長い文章を書く必要はありません。学校で習った表現を使い、一文を自力で書くところから始めます。
自由英作文で指定語数・理由の数・指定語句がある場合、答案が設問条件を満たしているか確認します。学校の採点基準を家庭で推測せず、不明な点は担当教員に聞きましょう。
『まず英単語』『まず文法』はどちらが正しい?
本人の誤答によって異なります。文法問題の指示すら読めないほど語彙が不足している場合には、現在の学校単元の重要語彙から取り組む選択があります。一方、単語は分かるのに疑問文を作れない場合、基本語順や動詞の形を確認する必要があります。
迷ったら学校ワークの最初の一問を解説なしで解き、どこで止まるか見ます。学年や英検級だけで優先順位を決めないことが重要です。
『学校の教材』『市販問題集』『英検教材』をどう使い分けるか
学校の教材は提出・授業・考査の確認に
教科書、学校ワーク、配布プリントには学校が指定する学習範囲が反映されています。何が考査範囲か、どの提出形式が必要かを正式な案内と照合します。
市販教材は不足する基礎を補う目的で
学校の問題が難しすぎる場合、短い例文が載った文法問題集を使う選択肢があります。ただし別教材を増やすこと自体を成果と考えず、現在の学校の誤答へ結びつけます。
英検教材は受験級・試験日に応じて
英検の級別語彙・読解・ライティングは学習目標になりますが、学校の定期考査と出題形式は同じではありません。学校の必須課題と英検の受験予定を両立できる配分にします。
中1:学校生活へ慣れる段階では最初の一問を短く
中1では小学校までの英語経験や中学受験後の生活に差があります。新しい科目や提出物の管理で負担が増えている場合、まず今週の学校の指定範囲を確認し、短い問題から自力で解ける状態を作ります。
例えばbe動詞と一般動詞を取り違えるなら、学校の基本例文で主語と動詞を確認します。学校でまだ扱っていない先取り単元を家庭の判断で追加しすぎないようにします。
中2:前学年の穴を現在のLessonに結びつける
中2で学校の新単元が難しくなってきた場合、問題を解けない原因が以前習った文法にある可能性があります。例えば動詞の形で繰り返し誤るなら、現在の学校ワークの問題を起点に必要な基礎へ短く戻ります。
学校ごとに進度が異なるため、中2なら必ずこの単元を学んでいるとは限りません。教材の版とLesson、学校の小テストの範囲を確かめてください。
中3:進級・内部進学の不安を別に整理
中3で英語の評定が気になる場合、塾の先取りだけで安心しないことが重要です。学校の正式な考査・提出物・補習・進級規程を確認し、どの技能を優先すべきか判断します。一度のテスト結果だけで内部進学の可否を推測することはできません。
NEW TREASURE(ニュートレジャー)使用校の場合
一部の中高一貫校ではNEW TREASUREなどを使用していますが、学校名だけで採用を断定してはいけません。版・Stage・Lesson・学校指定Workbookや配布プリントは実物と正式な案内で確認しましょう。
学校が求める本文読解、語彙、小テスト、Grammarなどの課題を分類し、今週やるべき範囲を決めます。分からない問題を一般的な学年別問題集で補う場合にも、学校の現在のLessonへ戻って理解を確かめます。
14日間で『何をすればよいか分からない』状態を立て直す
1〜3日目:学校の課題と誤答を整理
学校の提出・小テスト予定、現在のLesson、直近の答案を確認します。最優先の課題と、解けない問題を三つまで選びます。学校の正式な指示はそのまま守ります。
4〜7日目:最初の一問を自力で解く
必要な語彙・文法の基礎へ短く戻り、学校ワークの一問を解きます。解説を読んでも難しい問題は番号と理由を記録し、学校や塾へ質問します。
8〜11日目:別の形式の類題へ進む
以前誤った文法を、語句整序から和文英訳へ、選択式から記述式へと段階的に変え、本人がヒントなしで解けるかを確かめます。難度を一度に上げすぎないことが大切です。
12〜14日目:学校形式で再確認
学校ワークや小テストの実際の出題形式に近い問題で自力解答を確認し、残る弱点を次の授業で質問します。本人の負担や提出状況も見直します。この14日間は学習計画の一例であり、得点上昇を保証しません。
保護者様は『何をやった?』より『何から始める?』を確認
本人が勉強の優先順位を決められない場合、保護者様は最初の一問、学校の提出期限、分からない問題の質問先を一緒に整理できます。英語のすべての問題を代わりに解く必要はありません。
- 今日提出・準備が必要な学校の課題は何か
- 今の学校授業で分からない一問はどれか
- 解説を隠してどこまで自分でできるか
- 分からなかったら誰に質問するか
- 次の確認をいつ行うか
塾・個別指導が必要になる場合
学校ワークの最初の一問で毎回止まり、どこから復習すればよいか分からない場合、学校教材と返却答案を使って弱点を診断してもらう方法があります。塾では一律に先取りするだけではなく、学校の現在のLessonに必要な基本文法を見極めることが重要です。
塾へ通っているのに何から勉強すればよいか分からない状態が続くなら、宿題の目的、学校の失点とのつながり、次の授業で確認する内容を具体的に説明してもらいましょう。
学校の先生へ確認したいこと
- 今週の英語の必須課題・提出期限は何ですか
- 現在のLessonを理解するために優先する語彙・文法は何ですか
- 定期考査で特に復習すべき問題形式は何ですか
- 学校ワークで分からない問題を質問できる機会はありますか
- 補習や学習支援の制度がある場合、どのように利用できますか
文部科学省の中学校学習指導要領解説は外国語の学習内容を示し、国立教育政策研究所は中学校外国語の学習評価に関する参考資料を公開しています。いずれも特定の学校でのワークの優先順位や宿題の締切を一律に定めるものではありません。学校の正式な指示が第一です。
よくある質問
Q. 英語が全然分からない中1は、何から始めればいいですか?
A. 学校の今のLessonで解けない一問を見て、必要な基本語彙・語順・動詞の形へ戻ります。学年全体を一度にやり直す必要があるかは誤答によって判断します。
Q. 中2で中1の単元から復習しても遅くないですか?
A. 現在の学校問題に必要な基礎であれば、短く戻る意味があります。学校の新単元とつなげることが重要です。
Q. 英検の単語帳と学校ワークはどちらが先ですか?
A. 学校の必須提出物や小テストと英検の受験日を確認し、必要な配分を考えましょう。
Q. NEW TREASUREを使っている場合、何から始めますか?
A. 学校が実際に指定する版・Stage・Lesson・ワークを確認し、直近の課題と誤答から優先順位を決めます。
Q. 塾へ通っているのに何を勉強すべきか分かりません。
A. 返却答案と学校教材を共有し、課題の目的と最初に改善する弱点を講師へ説明してもらいましょう。
中高一貫校の英語を何から勉強すればよいか分からない保護者様へ
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参考にした主な公式情報
情報確認日:2026年10月11日。学校ごとの教材採用、課題・考査の指定、評価・補習・進級・内部進学の条件は最新の正式資料を確認してください。