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塾では英語が解けるのに家では解けない中高一貫校生へ|自力解答の診断と14日間の改善法

24〜36分

編集・運営:慶英会公式ブログ(運営・編集方針)

中高一貫校の中学1・2年生で、個別指導の授業中は英語の問題を解けているのに、家で同じ学校ワークを開くと手が止まる。保護者様は「塾ではできていると言われるのに、なぜ定期テストで点数が取れないのか」「塾の回数を増やすべきか」と不安になるかもしれません。ここで最初に確認したいのは、塾で正答したとき、講師のヒントや例文、板書、解答の選択肢など、どの程度の支援があったかです。講師と一緒に解けることと、初めての問題を自力で解けることは同じではありません。

授業中に説明を理解できても、家庭で問題の指示を読み、必要な文法を選び、英文を一から書く段階で止まることがあります。一方、学校と塾の教材や出題形式が違うだけで、理解が不足しているように見える場合もあります。大切なのは講師や本人を責めることではなく、支援を受けた正答、自力での正答、時間を置いた再現を分けて確認することです。この記事では原因診断、塾へ依頼する確認項目、家庭学習の設計、14日間の改善手順を解説します。

『塾ではできる』を三段階に分けて確認する

段階1:解説を聞けば分かる

講師が文法を説明し、例文を示した後に『分かった』と感じる段階です。学習の出発点として重要ですが、それだけでは学校のテストで自力解答できると判断できません。

段階2:ヒントがあれば自分で解ける

講師が『主語はどれ?』『過去形にする必要はある?』と問いかけると、本人が正答できる状態です。どのヒントが必要かを明らかにし、少しずつ支援を減らすことが次の目標です。

段階3:ヒントも解説もなしで類題を解ける

授業で学んだ規則を使い、初めて見る単語や主語の英文でも自力で正答できる状態です。翌日以降にも解けるか確認することで、授業中の一時的な理解と区別できます。

家で解けなくなる七つの原因

1.講師のヒントに依存している

授業中は『ここに動詞を入れる』『この文は疑問文』などの補助があるため、正しい手順で解けていることがあります。ヒントを取り除いた状態で何ができるか確認しましょう。

2.塾で解いた問題をそのまま覚えている

直前に解説された例文と同じ問題なら解けても、主語や動詞、時制を変えると間違える場合があります。基本ルールを別の問題へ使えるかが重要です。

3.家庭では問題の着手方法が分からない

塾では講師がページを指定し、一問目に誘導してくれます。家ではどの教材を開くか、何分取り組むか、分からない場合に何をするかを本人が決める必要があります。学習開始の仕組みを簡単にしましょう。

4.学校教材と塾教材の形式が違う

塾では選択式や短い文法問題を解く一方、学校では和文英訳や長文記述を求められる場合があります。学んだ文法が共通していても、書く技能を別に確認する必要があります。

5.語彙や前提文法が不足している

塾で扱う短文は理解できても、学校の教科書では知らない単語が多く、基本語順や動詞の変化が複雑に感じられる場合があります。現在の学校ワークでつまずいた点から必要な基礎に戻ります。

6.授業後の復習が解答を見るだけになっている

ノートを読み直して『理解した』と感じるだけでは、自力で同じ知識を使えるか分かりません。解説を閉じ、短い新しい問題を解く練習を取り入れます。

7.家庭の時間や環境が合っていない

部活動や通学、他教科の課題によって、疲れている時間帯に英語の宿題を始めると取り組みにくくなることがあります。本人と相談して、継続しやすい時間と量を決めてください。

最初に実施したい10分間の確認

  • 塾で正答した問題と同じ単元の問題を一問選ぶ
  • 答え・解説・ノートを閉じて、本人が一人で解く
  • 手が止まったら、どこから分からないかを記録する
  • ヒントを一つだけ出したときに解けるか確認する
  • 翌日、同じ文法の別問題を自力で解けるか試す

本人が解けないときは長時間粘らせず、講師へ質問する内容を残しましょう。最初の目的は得点や速度を競うことではなく、自力でできる範囲と必要な支援を明らかにすることです。

学校ワークと塾教材の内容を一致させる

学校の教科書、授業プリント、ワーク、単語テスト、定期考査の返却答案を確認し、塾で現在どの単元を扱っているかと照合します。学校と塾が異なる単元を扱うこと自体が悪いわけではありませんが、学校の英語で失点が続いているなら、優先順位の理由を明確にしておくことが重要です。

学校でNEW TREASURE(ニュートレジャー)などを使う場合には、版・Stage・Lesson・指定ワークの名称を現物で確認してください。中高一貫校というだけで特定教材の採用や進度を断定することはできません。

塾にお願いしたい四つの確認

授業の最後に『ノーヒント問題』を入れる

解説を聞いた直後ではなく、少し時間を置いて類題を自力で解けるか確認してもらいます。何を説明すべきかではなく、説明なしで何ができるかを報告してもらうと家庭学習を設計しやすくなります。

翌週の冒頭に前回内容を確認する

前回の授業でできた問題と同じ文法の新しい問題を、講師の助言なしで解けるか確認します。翌週に誤る場合には、復習方法や前提知識の再確認が必要かもしれません。

学校の誤答を使って弱点を分析する

塾独自教材の正答率だけでなく、学校の小テストや定期考査でどの問題を誤ったか共有できると、実際の出題形式に合った指導を考えやすくなります。

宿題を『量』ではなく『目的』で指定する

例えば『助動詞の問題を20問』より、『助動詞の後に動詞の原形を書くことを、解説なしで確認する』など目的が分かる課題なら、本人も取り組みやすくなります。学校の必須課題と重ならない量の調整も相談しましょう。

中1では基本語順と単語の再現を確認

中1では英語の既習経験に差があり、学校の授業が始まると一気に文法や記述を求められる場合があります。be動詞・一般動詞・疑問文など、現在の学校Lessonに必要な基本を確認しましょう。

塾で『I play tennis.』を練習したなら、翌日に主語を She に変えた文を書くなど、文法の決まりを本人が使えるか試します。単語を見て意味が分かることと、何も見ずに英文を書けることは区別します。

中2では新単元の前提知識を確認

中2では学校の学習進度によって、不定詞・比較・受動態などの内容を扱うことがあります。現在の学校問題が解けない理由が前学年の動詞や語順にあるなら、必要な基礎へ戻ります。

塾で新単元の解説を聞けば分かるのに家で解けない場合は、以前の知識を使わずに解ける練習になっていないかを確認しましょう。学校の課題と平行して、今必要な基礎を優先します。

中3では評価と進級情報を学校で確認

中3で成績が不安定な場合、系列高校への進学や補習が気になることもあります。ただし塾で解けるかどうか、一度の学校の試験結果だけで進級や内部進学の可否は判断できません。条件は学校ごとの正式な資料と担当教員の説明で確認してください。

家庭で実施できるオリジナル確認問題5問と解答

以下は慶英会による診断用の例題です。学校教材の転載ではありません。まずノーヒントで解き、その後にヒントを1つ出して再挑戦してください。学習済みの問題のみ使用し、答えだけでなく、間違えた理由も記録します。

  • ① He plays soccer every Sunday. を疑問文に書き換える。
  • ② They are in the classroom. を否定文に書き換える。
  • ③ I visited my grandmother last week. を否定文に書き換える。
  • ④ 「彼女は毎日ピアノを弾きます」を英文にする。
  • ⑤ There are some apples on the table. を疑問文に書き換える。

解答・ポイント:① Does he play soccer every Sunday?(doesの後は原形) ② They are not in the classroom.(be動詞の直後にnot) ③ I did not visit my grandmother last week.(didの後は原形) ④ She plays the piano every day.(三人称単数・楽器のthe) ⑤ Are there any apples on the table?(疑問文で一般にsome→any)。

①④を落とすなら三人称単数、②⑤ならbe動詞と疑問文、③なら過去形の否定文を優先します。全問正解しても翌日別の単語・主語に変えて解けない場合は、例文の記憶に依存している可能性があります。「自力正解・ヒント後正解・再説明が必要」を分け、翌日と1週間後に類題で再確認するのが目標です。

14日間で塾と家庭学習をつなぐ

1〜3日目:現在の自力解答を測る

塾ノート・学校ワーク・返却答案を確認し、本人が一人で解ける問題とヒントが必要な問題を分けます。最初は短い問題を少数使い、原因の分類を重視します。

4〜7日目:家庭で短いノーヒント練習

塾で習った単元の類題を、解説を隠して解きます。間違えた場合は主語と動詞など前提となる基礎を確認します。毎回長い問題集を追加する必要はありません。

8〜11日目:学校の出題形式へ合わせる

選択式だけではなく、学校で必要な和文英訳、語句整序、英作文、読解などの形式を確認します。塾へ現在の学校範囲と誤答を伝え、練習問題を調整します。

12〜14日目:翌日以降の再現と報告を確認

前回できなかった文法を、新しい問題で自力解答できるか確認します。塾にはヒントなしで解けるようになった点と残る課題を伝えてもらいます。この計画は学習方法を点検する例であり、得点上昇を保証するものではありません。

家庭では『塾で何を習った?』より『何が一人でできる?』

保護者様が毎回の授業内容を細かく点検し続ける必要はありません。まず本人に『今日、ヒントなしでできた問題は何?』『学校のどの課題が楽になった?』『次に先生へ聞きたいことは何?』と聞く方法があります。

本人がうまく説明できない場合は、学校ワークで短い一問を解いてもらうだけでも状況を確認できます。家庭でのチェックが親子の対立につながる場合には、塾側に簡潔な報告を依頼する方法を検討しましょう。

塾の授業回数を増やす前に確認したいこと

  • 現在の授業でヒントなしの自力解答を確認しているか
  • 学校の教材と定期テストの出題形式へ対応しているか
  • 次回授業までに本人が続けられる宿題量か
  • 以前習った文法を翌週に再確認しているか
  • 学校の補習や質問対応と役割が重複していないか

授業回数を増やすことで練習時間を確保できる場合もありますが、ただ解説を聞く時間が増えるだけなら課題が残る可能性があります。週一回でも自力解答と復習が定着している生徒はいます。本人の状況に基づいて判断しましょう。

学校の先生へ確認する質問

  • 学校の定期考査ではどの問題形式が特に重要ですか
  • 本人が授業内容を自力で使えていない単元はどこですか
  • 学校ワークの誤答をどのように復習すべきですか
  • 小テストや補習を利用して理解を確認できますか
  • 家庭での復習について学校から指定されていることはありますか

国立教育政策研究所は、中学校外国語について指導と評価を考えるための参考資料を公開しています。学校ごとの評価方法・定期テスト問題を定める資料ではないため、実際の学校の指示と担当教員の説明を優先してください。

個別指導を変えるべきかの判断

塾での正答を学校での得点へ結びつけるには、現在の指導内容と家庭での自力解答を照合することが重要です。講師が理解状況を説明でき、教材や練習方法を調整してくれるなら、まず改善を相談する選択があります。

一方、学校の試験形式を長期間扱わない、本人の自力解答を確認せず『理解している』と報告する、具体的な学習目標を相談しても改善が見られない場合には、別の指導体制を比較することも考えられます。

よくある質問

Q. 塾では解けるのに家で解けないのは本人のやる気の問題ですか?

A. 断定できません。講師のヒント、教材の違い、基礎の理解、家庭での学習開始の難しさなどを分けて確認してください。

Q. 塾で毎回『分かった』と言うのにテストで解けません。

A. 解説を聞いて理解できることと、自力で初見問題に正答することは異なります。ヒントなしの類題と翌週の再確認を依頼しましょう。

Q. 学校ワークを塾の宿題にしてよいですか?

A. 学校の提出ルールと指導内容を確認した上で、塾へ相談できます。学校が求める本人の取り組みを代行するような指導は避けましょう。

Q. NEW TREASUREを使っている学校でも同じ考え方ですか?

A. 自力解答の確認は共通して重要ですが、教材の採用・版・Lessonや学校の出題形式を現物で確認してください。

Q. 週一回の塾では足りませんか?

A. 必要な回数は本人の理解度や家庭学習の状況で異なります。回数だけで判断せず、学校課題と自力解答が改善しているかを確かめてください。

授業内容を家庭の自力解答につなげたい場合

最初に現在の塾へ「解説なしで正解した問題と、翌週の確認結果」を共有してもらいましょう。学校の教材・小テスト・答案に即した学び直しが必要な場合は、慶英会の学習相談でも課題の整理が可能です。また、試験後の答案を整理したい方は「英語テスト返却後の14日間」をご参照ください。

参考にした主な公式情報

情報再確認日:2026年10月11日。学校の採用教材、定期考査、補習、進級・内部進学の条件は各学校の最新資料を優先してください。

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