中高一貫校の中学1・2年生で、英語の定期テストや小テストで同じ間違いを何度も繰り返す。先生から「間違い直しをしよう」と言われても、ノートに正解を写して終わり、次のテストでも同じ文法で失点する。そんなとき保護者様が検討したいのが、誤答の原因と次の確認問題を一緒に残す「間違いノート」です。ただし、厚いノートを一冊完成させることや、きれいに色分けすることが目的ではありません。
結論は、学校が指定する解き直しの方法を守ったうえで、家庭で追加する記録は「元の誤答」「なぜ間違えたか」「次に一人で解く問題」の三点に絞ることです。英単語のつづり、動詞の形、語順、長文の根拠、英作文の条件違反などでは、確認方法が異なります。間違いノートを作る時間より、数日後にノートを閉じて類題を解く時間を確保しましょう。中高一貫校の教材や提出ルールは学校によって違うため、正式な指定を最優先にしてください。
英語の間違いノートは全員に必要なのか
間違いノートは必須ではありません。学校のワークへ直接書き込む、付箋に誤答の原因だけを残す、学校指定の直しノートを使うなど、本人が再確認しやすい方法なら構いません。ノートをまとめる負担が大きく、肝心の問題を解き直す時間がなくなる場合には、記録を簡単にするべきです。
また学校から指定された訂正ノートや提出物がある場合、別の独自ノートでそれを置き換えることはできません。学校の指示に従い、その中で短い原因メモを加えるか、家庭用の確認欄を作る方法を検討してください。
まず四つの誤答タイプを見分ける
タイプ1:知らなかった・覚えていなかった
単語の意味やつづりを思い出せない、必要な基本文法を知らない場合です。元の正解を確認した後に、答えを隠してもう一度書けるか試します。翌日以降にも再確認して定着を見ます。
タイプ2:規則を取り違えた
三人称単数の動詞の形、助動詞の後の原形、疑問文の語順など、知っているはずの規則を使い間違えた場合です。正解を写すだけでなく、なぜその形になるのか説明し、主語や語彙を変えた短い類題を解きます。
タイプ3:問題の指示を見落とした
『指定語句を使う』『疑問文に直す』『理由を二つ書く』など、設問の条件を読み落とした場合です。問題文のどの言葉を見落としたかを記録し、次は解答前にその条件を確認します。
タイプ4:文章の根拠を読み違えた
読解問題で本文にないことを選んだり、代名詞の指す内容を誤ったりした場合です。正しい選択肢を覚えるだけでなく、本文のどこが根拠になるか確認します。
一問を一行から四行で残す基本テンプレート
- 問題:教材名・ページ・問題番号、または学校の小テストの大問番号
- 自分の答え:最初に書いた誤答を残す
- 原因:語彙/文法/語順/設問条件/読解根拠など一つに絞る
- 次回:いつ、どんな類題をノーヒントで解くか
たとえば「問題:一般動詞の疑問文」「誤答:Does he plays tennis?」「原因:doesの後を原形にしなかった」「次回:主語と動詞を変えた疑問文を1問解く」と書きます。正しい文は Does he play tennis? です。
ノートを読むだけで確認を終えるのではなく、次回は解答を隠して本人が一人で書けるか確かめましょう。最初の誤答を消してしまうと、どこが理解できていなかったか分からなくなる場合があります。
英単語のミスは『何回書いたか』より再現できるか
単語テストで意味は分かるのに綴りを間違えたなら、日本語を見て英語を自力で書けるか確認します。英語を見て日本語を答える試験と日本語から英語を書く試験では必要な練習が異なります。学校の出題形式を確認しましょう。
単語を一律に何十回も書くより、間違えた文字の部分を意識し、翌日や数日後にもう一度解答なしで書いてみます。学校が書き取り回数や提出形式を指定している場合は、その指示を守ります。
文法のミスは『どうしてこの形?』を一文で説明
例えば She go to school. と書いてしまった場合、現在形で主語が三人称単数であるため、学校で学ぶ基本例文では She goes to school. となることを確認します。自分の言葉で理由を一文書き、別の動詞でも同じ規則を使えるか試します。
誤答の種類が語順なら主語と動詞の位置を、時制なら時間を示す語句と動詞の形を、助動詞なら後に続く動詞の形を確認します。単に「ケアレスミス」と分類すると必要な練習が見えなくなるため、具体的に記録します。
英作文のミスは『文法』『内容』『条件』を分ける
英作文では文法や語彙が正しくても、設問の条件を満たさず失点する場合があります。学校の返却答案と採点の指示を確認し、何が訂正対象だったのかを区別しましょう。
- 文法:時制・主語と動詞・語順・冠詞など
- 内容:質問への答えになっているか、理由が適切か
- 条件:語数、文数、指定語句、理由の個数など
学校の採点でなぜ減点されたか判断できない場合、保護者様が独自に正誤を決めつけず、問題番号と答案を示して学校の先生に確認します。英検のライティング採点方法と学校の英作文の条件を混同しないことも大切です。
読解のミスは『正解番号』より本文の根拠を残す
長文問題で誤ったとき、正解の選択肢だけをノートに写しても別の文章で使えるとは限りません。設問が誰・いつ・なぜを尋ねているかを確認し、本文中のどの箇所が答えを支えるかを書きます。
代名詞の指す名詞や接続詞の働きを読み違えた場合にも、根拠となる一文や前後のつながりを短く記録します。著作権や学校の取り扱いに従い、教材の全文を無断転載する必要はありません。
間違いノートで時間をかけすぎる三つの落とし穴
一つ目:すべての問題をきれいに清書する
ワークの設問と解説を丸ごと書き写すと、原因の分析より筆写に時間を使ってしまう場合があります。学校の指定がない家庭用の記録は、問題番号と誤答原因の要点で足りることがあります。
二つ目:間違いを『ケアレスミス』で片づける
同じ動詞の形を繰り返し間違えるなら、知識や使い方の不足がないか確認します。見落としと理解不足を区別することが次の練習につながります。
三つ目:ノートを完成させて見返さない
作成したノートを一度も見返さなければ、次の定期考査で同じ誤りを繰り返す場合があります。ノートを読む時間だけでなく、答えを隠して一問解く予定を決めることが重要です。
中1:ノートを複雑にしない
中1は学校の学習や提出ルールに慣れる時期です。まず英単語の綴り、be動詞と一般動詞、疑問文、主語と動詞の語順など、現在の学校の単元で誤った問題を中心に記録します。
多くの色や記号を使う必要はありません。「前の答え」「原因」「次に確認する一問」の三点を本人が書ければ十分な場合があります。保護者様は形式の完成度より、後日自力で解けたかを確認しましょう。
中2:前学年の基本と現在のLessonを結びつける
中2で新しい文法が難しい場合、実は前学年で習った語順や動詞の形の誤解が原因となることがあります。ノートには「現在の学校ワークの誤答」と「その理解に必要な基本」を一緒に残します。
学校の進度は異なります。特定の文法を中2全員が同じ時期に学ぶと決めつけず、実際の教材・単元・小テストを確認してください。
中3:評定や内部進学の心配は学校の正式規程で判断
中3で定期考査の成績が気になる場合も、ノートの作成枚数や誤答数だけで評定・進級可否を判断できません。学校の提出物、考査、補習、内部進学に関する正式な条件を確認しましょう。
NEW TREASURE(ニュートレジャー)使用校の注意点
一部の中高一貫校ではNEW TREASUREを使用しますが、すべての学校で同じ教材を使うわけではありません。版・Stage・Lesson・学校指定のWorkbookや配布プリントは、本人の教材と学校の正式案内で確認してください。
本文の語彙を間違えたのか、文法の書き換えで誤ったのか、英作文で学校独自の条件を満たさなかったのかによってノートに残すべき内容は変わります。教材の章を推測せず、実際の学校の課題を起点にします。
英検対策も同じノートに書くべき?
英検の語彙、長文、ライティングと学校の定期考査では出題形式が異なる場合があります。一冊にまとめる場合でも「学校」「英検」の欄を作り、次の確認日を分けましょう。
学校の提出期限や小テストが迫っている場合は、優先する課題を明確にします。英検の受験日が近い場合にも、受験級の課題と学校の必須課題を両立できるよう配分します。
14日間の間違い直しプラン
1〜3日目:直近の誤答を選ぶ
学校の返却答案やワークから、繰り返した間違いを三〜五問選びます。学校から指定された解き直し・提出の方法があれば、その条件を確認します。
4〜7日目:原因を一文で書く
語彙・文法・語順・読解根拠・設問条件に分類し、なぜ誤ったか短く書きます。解説を読んでも原因が分からない場合は、その問題を学校や塾へ質問します。
8〜11日目:類題を解説なしで解く
元の問題をただ見返すだけではなく、主語や語彙を変えた短い類題を解きます。再び間違えた場合は原因を更新し、必要な前提知識へ戻ります。
12〜14日目:学校のテスト形式で確認
学校で出題される単語・文法・読解・英作文の形式に合わせ、誤答が改善したか確認します。14日間は学習方法を整える一例であり、点数上昇を保証するものではありません。
保護者様はノートの見た目より三つを確認
- 誤答の原因が『ケアレスミス』以外の具体的な言葉で書けているか
- 後日、答えを隠して別の一問を解けるか
- 学校の必須提出課題とノート作成の負担が両立しているか
親が毎回すべての英文法を添削しなくても、本人に「次回はどんな問題で確かめる?」と尋ねる方法があります。自力で原因を説明できない場合は学校や塾の講師と確認します。
学校の先生へ確認すること
- 学校で指定されるテスト直し・ワークの提出方法は何ですか
- 今回の考査ではどの文法や問題形式の復習が必要ですか
- 同じ誤答が続く場合、どの基本単元へ戻るとよいですか
- 学校の英作文で減点された理由を確認できますか
- 授業後の質問や補習の機会はありますか
国立教育政策研究所の中学校外国語の学習評価参考資料は、学習の状況を指導と評価に結びつけるための参考資料です。すべての中高一貫校で間違いノートの作り方や提出方式を統一しているものではありません。学校の正式な指示を確認しましょう。
個別指導で間違いノートを使うなら
塾ではノートの提出を求めるだけではなく、誤答の原因を本人が説明できるか、別の類題で同じ規則を使えるか、学校の定期考査の形式へ応用できるかを確認できることが重要です。
返却答案や学校ワークを共有できる範囲で持参し、本人が繰り返す誤答に沿って指導してもらいましょう。宿題の量を増やすより、記録した弱点を次の授業で確認できることが大切です。
よくある質問
Q. 英語の間違いノートは作らないと成績が上がりませんか?
A. 必須ではありません。学校の指示に従い、誤答を後から見返せて自力で再確認できる方法を選びましょう。
Q. ノートをきれいに作ることに時間がかかります。
A. 学校から清書が指定されていない家庭用の記録は、問題番号・誤答原因・次の確認問題を短く残す方法があります。
Q. 同じ問題を何度も間違えます。
A. 単に繰り返す回数を増やすのではなく、規則を理解しているか、別の主語や語彙でも解けるか確認してください。
Q. NEW TREASUREのワークを全部ノートに写す必要がありますか?
A. 学校の提出指示を確認してください。追加の復習としては誤答原因と確認事項だけを記録する方法があります。
Q. 英検の間違いも一緒にまとめてよいですか?
A. まとめても構いませんが、学校の課題と英検の試験日・形式を分けて管理すると優先順位を決めやすくなります。
中高一貫校の英語の解き直しでお悩みの保護者様へ
慶英会では中高一貫校の英語、定期テスト、NEW TREASUREなどの学校教材、英検に対応したオンライン個別指導を行っています。学校の返却答案やワークを共有できる範囲で確認し、語彙・文法・読解・英作文のどの誤答を優先して直すか整理します。
同じ英語の間違いを何度も繰り返す、ワークを解き直しても点数が伸びない、学校の教材に合わせた個別指導を受けたい場合は、慶英会公式サイトの最大1か月完全無料体験をご確認ください。
参考にした主な公式情報
情報確認日:2026年10月11日。学校の採用教材、テスト直し・提出の指定、評価・補習・進級・内部進学の条件は各校の最新の正式案内を確認してください。