学習院中等科の中学1・2年生で、「リーダーの英文は読めるのにLLでは聞き取れない」「英語を聞いているうちに内容を忘れてしまう」「定期テストのリスニングが伸びない」というお悩みはありませんか。学習院中等科の公式教科紹介によると、英語は中1が週5時間、中2が週6時間で、リーダー・英会話・LLなどに分かれています。LLは中1・中2とも週1時間。公式シラバスでは中1で50語程度の英文を聞いて内容を把握すること、中2で英語の連結・同化・脱落といった音声変化を学び、オーバーラッピングやシャドーイング、ロールプレイへ進むことが示されています。これらは単語の意味を暗記するだけでは対応できません。一方、LLの対策ばかり行い、学校の教科書や英文法を後回しにするのも適切ではありません。本記事では、学校公式の学習内容を基に、聞き取れない原因の診断、毎日10~15分の復習、定期テストとの両立、英検への応用を解説します。
LL授業は中1・中2とも週1時間。何を目指す授業か
学校の公式「英語」教科紹介では、LLを中1・中2で週1時間実施し、英語の音声やリズムに慣れ、必要な情報を聞き分ける練習を行うと説明しています。映像を手掛かりに内容を推測する活動も紹介されています。
LLの正式な評価方法、使用するICT教材の名称、自宅からのアクセス可否は、学校の現行の案内で確認する必要があります。教科紹介にある一般的な取り組みと、本人のクラスで現在指定されている課題は区別してください。
中1のLL:50語程度の英文から始める理由
公式シラバスによると、中1のLLはマルチメディア教室でICT教材を用い、文法項目別のリスニング教材と多読・速読用教材を併用します。50語程度の英文を聞いて内容を把握する力を目指し、正しい発音やイントネーションのために音読も行います。
「50語程度」という数字は学習内容の説明であり、すべての小テストが必ず50語になるという意味ではありません。練習するときには長さだけにこだわらず、誰が何をしたか、いつどこで起こったか、重要な情報は何かを聞き取れるか確認しましょう。
中2のLL:音声変化への対応が重要になる
中2の公式シラバスは、英語のニュース・ドラマ・映画・音楽などを教材にし、音声の連結・同化・脱落などの変化を提示して、自然な速さの英語を聞き取る基礎を養うと説明しています。またオーバーラッピング、シャドーイング、ロールプレイを取り入れます。
これらは中1の段階で習った単語や文法を知っているだけでは十分でないことを示しています。文字で読める文が音声で分からないとき、知らない単語と、知っている単語なのに音として認識できない部分を分けて確認すると効果的です。
「英文を見れば分かる」のに聞き取れない原因
まず同じ英文を文字で見て意味が分かるか確かめます。文字で見ても分からないなら、単語や文法の復習が先です。文字では分かるのに聞き取れないなら、英語の発音、音のつながり、話す速度が課題かもしれません。
聞いた英文を確認するときは、聞こえなかった箇所を一つ選びます。例えば「Did you eat it?」のような短い文を、一語ずつ区切って読む場合と自然な音声で読む場合で比べます。意味と発音を理解した後、再度音声を聞き取れるかを試してください。学校教材の録音や外部共有は許可された範囲で行いましょう。
「音は分かるが内容を覚えられない」場合
リスニング中に一つ前の文を日本語に訳している間に、次の文を聞き逃す場合があります。最初からすべての単語を日本語に置き換えるのではなく、主語・動詞・日時・場所など、文の中心情報を捉える練習をしましょう。
短い英文を聞いた後、頭の中で「誰の話か」「何が起こったか」を整理します。答えられなければスクリプトを確認し、再度聞いてください。練習の初期には正確さを重視し、慣れたら徐々に長さや話す速さを上げていきます。
音の連結・同化・脱落とは
連結は語と語の境目で音がつながる現象、同化は隣の音の影響で発音が変わる現象、脱落は音が弱くなったり発音されにくくなったりする現象を指します。実際の発音は話し手や話す速さによって異なります。
家庭学習では専門用語を暗記すること自体を目的にせず、「書いてある単語と聞こえる音がどのように違ったか」を確認しましょう。学校のLL教材に出てきた短い表現を使うと、学習した内容と直接つながります。
オーバーラッピングとシャドーイングの違い
オーバーラッピングは英文を見ながら音声に重ねて発音する練習、シャドーイングは音声の後を追って発話する練習です。中2のLLでは両方を扱うと公式シラバスに示されています。
ただし、英文の意味が分からないままシャドーイングを何度も行うことは避けましょう。最初に単語と文構造を理解し、次に音声を聞き、スクリプトを見ながら重ねて読みます。その後、必要に応じて文字を見ずに発話を追いかけましょう。速く話すことより正しい理解と明瞭な発音を優先してください。
中1の家庭学習:10分間の聞き取り手順
家庭では、学校が利用を認めている音源または権利上問題のない教材で、次の学習を試します。最初の2分で英文を聞いて話題を把握し、次の3分で聞き取れなかった箇所を文字で確認。続く3分で意味を理解して音読し、最後の2分でもう一度音声を聞いて内容を答えます。
時間配分は提案であり、学校から指定された練習方法ではありません。難しすぎる英文を選ばず、授業で学んだ文法を含む短いものから取り組むと続けやすくなります。
中2の家庭学習:15分間のシャドーイング手順
中2では、最初の3分で音声を聞き、聞き取れない箇所に印を付けます。次の4分でスクリプトの意味と音のつながりを確認します。続く4分でオーバーラッピングをし、最後の4分でシャドーイングと内容確認をします。
発話を追うことが難しい場合は速度や英文の長さを調整し、スクリプトを見ながら行う段階へ戻っても構いません。繰り返すだけで改善しないときは、文法や語彙の不足が原因でないか見直しましょう。
LLの映像教材は「見る」だけで終わらせない
公式教科紹介では、映像による視覚的なヒントから内容を推測する練習も説明しています。映像があれば話題を理解しやすくなりますが、画面を見て内容を推測できたことと、音声を聞き取れたことは同じではありません。
学校が許可する範囲で内容を確認した後は、映像の助けが少ない状態でも重要な単語や発言を聞き取れるか試しましょう。反対に音声だけでは理解が難しいときは、映像で背景情報をつかむことも有効です。
リーダーの授業はLLの基礎になる
学校公式によると、リーダーは中1~中3で週3時間、文部科学省検定教科書を用いて「書ける・言える」ことを目指します。公式シラバスでは中1はNew Horizon 1、中2はNew Horizon 2の内容を中心とすると説明しています。
LLの音声が聞き取れない場合、リーダーで学んだ語彙・文法の理解が不十分なこともあります。通常授業で読めない文をいきなり自然な速度で聞くより、先に本文の意味と構造を理解し、音読した後に聞く順番が適切です。現行の配布教材とその版は学校の指示を優先してください。
英会話の授業とLLをどう結びつけるか
学習院中等科の英会話は中1~中3で週1時間、ネイティブ教員と日本人教員によるティームティーチングを行います。LLは聞き取りや音の認識に重点を置き、英会話は相手の発言を受けて話す場面が中心となります。
LLで聞いた表現を英会話の授業で使えるか確認してみましょう。例えば天気についての音声を学んだら「How is the weather today?」と尋ねたり答えたりします。文字・音声・会話の三つを結びつけることが重要です。
Aクラス・Bクラスの違いより失点原因を優先する
学校公式の教科紹介では、中1の既習組・未習組から、成績や意欲などに基づくA・Bの習熟度別編成へ移行することが説明されています。中2の英語演習では、Aクラスは時事英語や実際の歴史・理科の教科書などを用い、Bクラスは新出文法の復習と表現の定着を重視します。
ただし、LLでの聞き取りが苦手な原因はクラス名だけでは分かりません。Aクラスでも自然な発話の音声変化に苦戦することがあり、Bクラスでも基本文法の理解が進めば聞き取りが改善する可能性があります。本人の実際の誤答に沿って対策を決めましょう。
定期テストのリスニングは問題形式の確認が先
LLの授業で練習した内容が、定期テストでどのような形式・配点で出題されるかは、学年と担当教員の正式な範囲表を確認する必要があります。会話文の内容一致、情報の聞き取り、穴埋めなど、形式が違えば必要な準備も変わります。
聞いた単語を一語ずつ書く形式なら綴りの正確さが必要で、要点を選ぶ形式なら話の目的や重要な数字を捉えることが大切です。学校のプリントや返却答案を使い、どの形式で失点しているか分類してください。
定期考査14日前の英語・LL学習計画
14~11日前はリーダー・LL・英会話・英語演習について、実際の試験範囲表と学校の提出物を集めます。10~7日前は基本語彙と文法を答えを隠して確認し、聞き取り問題の英文を文字で理解できるか試します。
6~3日前はリスニングの誤答を、「知らない語」「音として認識できない」「意味を追えない」「質問内容を取り違えた」に分類します。2日前から前日は新しい教材を増やし過ぎず、学校の指定範囲と誤答を再確認しましょう。これは家庭学習の一例で、学校の正式な試験日程が優先です。
英検のリスニングにも共通すること
英検も英語を聞いて意味を理解する力が必要です。しかし英検は級ごとに独自の問題形式があり、学校のLLとは出題形式も配点も異なります。学校のリスニングの基礎を育てつつ、英検の受験予定級の公式過去問で問題に慣れることが重要です。
特に英検では、選択肢の内容や問いを先に把握できる形式かどうかを確認し、必要な情報を聞き取る練習をします。試験形式は更新されるため、日本英語検定協会の最新の公式情報を確認してください。
NEW TREASUREの採用を推測しない
学校公式の英語シラバスはリーダーでNew Horizon 1・2を中心に学ぶことを明記しています。一方、今回確認した公式教科紹介とシラバスだけでは、中1・中2全員にNEW TREASUREの特定StageやEditionが必修指定されているとは確認できません。
中高一貫校だからといって別の学校の教材採用情報を当てはめず、学校で実際に配られた教科書・副教材・ワーク・プリントの名称と版を確認しましょう。
保護者様は「聞けない理由」を一緒に確認する
リスニングの点が伸びないときに「もっと聞きなさい」と伝えるだけでは、原因が解決しないことがあります。保護者様は、英文を見て意味が分かるか、文字で分かるのに音声が分からないか、音声は分かるが内容を覚えられないかを聞いてみましょう。
家庭学習では一日に一つの短い音声を理解し、翌日にもう一度聞き取れるか試すだけでも改善点を把握できます。部活動や他教科の課題が多い場合は、時間を増やす前に復習の順序を整えましょう。
中1の50語前後を想定したオリジナル聞き取り練習|本文・6問・全解答
この例文は慶英会が独自に作成した練習用原稿で、学習院中等科のLL教材・試験問題ではありません。文字を見ずに聞けるか確かめるには、学校から許可された音声教材を優先し、家庭では保護者または指導者が以下の短文を読み上げる方法もあります。発音が不安な場合、無理に聞き取りの点数を付けず、英文を読む課題として扱ってください。
練習英文:Last Saturday, Ken visited a science museum with his father. They saw a model of the moon and watched a short video about space. Ken liked the video very much. On Sunday, he borrowed a book about stars from the library. He wants to learn more about space this week.
- 問1 Where did Ken go last Saturday?
- 問2 Who went with Ken?
- 問3 What did they watch?
- 問4 When did Ken borrow a book?
- 問5 What was the book about?
- 問6 「Ken wants to learn more about space this week.」を日本語に訳す。
全6問の解答・何を聞き逃したかの診断
- 答1 A science museum.:最初の文の場所。
- 答2 His father.:with his fatherの聞き取り。
- 答3 A short video about space.:行動と対象を結び付ける。
- 答4 On Sunday.:SaturdayとSundayを区別する。
- 答5 Stars.:borrowed a book about starsが根拠。
- 答6 ケンは今週、宇宙についてもっと学びたいと思っています。:「~したい」wants toと時を示すthis weekを確認。
英文を見れば答えられるのに音だけでは答えられないなら、語の連結・音声速度・情報保持が課題の可能性があります。英文を見ても分からない場合は、語彙・文法の理解が先です。正解数だけでなく、土曜日と日曜日の聞き違い、主語の取り違えなど、失点した情報の種類を記録してください。学習院中等科が必ずこの文章量や設問形式で評価するという意味ではありません。
学校のLL・リーダー・英会話を連動させる週間復習表
| 授業・技能 | 自宅での確認 | 改善の判定 |
|---|---|---|
| リーダー(語彙・文法) | 習った英文を文字で理解し、日本語から一文書く | 解説なしで意味と語順を説明できる |
| LL(音声理解) | 許可された音声を聞き、誰・いつ・どこ・何を記録 | 英文を見ずに中心情報を答えられる |
| 英会話(発話) | 聞いた質問に一文で答え、理由を一文添える | 単語の丸暗記でなく自分の内容を話せる |
| 週末(再確認) | 一度聞き取れなかった箇所を再聴し、復習 | 前回と同種の聞き逃しが減る |
上表は家庭向けの学習提案で、学校指定のLL宿題や公式評価項目ではありません。学習院中等科の英語シラバスは、中1のリーダーをNew Horizon 1、中2をNew Horizon 2中心とし、LLは中1で50語程度の内容把握、中2で音声変化・シャドーイングを扱います。学習院中等科「英語シラバス」。実際の年度・クラスの教材と宿題は配布資料を確認してください。
よくある質問
Q. 学習院中等科のLLは何年生にありますか?
A. 公式教科紹介によると中1・中2に週1時間あります。
Q. 中1のLLはどれくらいの長さを聞きますか?
A. 公式シラバスでは50語程度の英文を聞いて内容を把握する力を目指すとされています。定期テストの出題語数を保証するものではありません。
Q. 中2のLLではどのような音声練習をしますか?
A. 音声の連結・同化・脱落を学び、オーバーラッピングやシャドーイング、ロールプレイを行うことが示されています。
Q. LLが苦手ならAクラスからBクラスに変わりますか?
A. クラス編成には成績や意欲・関心などが関係すると説明されていますが、LL単独の点数による変更条件は公開されていません。
Q. LLの音声は家で聞けますか?
A. 教材の自宅利用条件は公開教科紹介から確定できません。学校の指示を確認してください。
Q. NEW TREASUREを使っていますか?
A. 今回確認した公式資料では同教材の現行Stage・Editionを確定できません。学校配布教材をご確認ください。
学習院中等科のリスニングでお困りの保護者様へ
学習院中等科のLLは、英文をただ聞き流すのではなく、音声の特徴を理解し、内容を的確に捉えて話す力へつなげる学びです。慶英会では中高一貫校に在籍する中学生を対象に、学校の教材と授業進度に合わせたオンライン個別指導、定期テスト・英検対策、毎日のLINE学習サポートを提供しています。学校の答案や授業課題をもとに、語彙・文法・リスニングのどこに課題があるかを整理できます。最大1か月の無料体験については公式サイトをご覧ください。
公式参考資料
学習院中等科「英語|教科紹介」 https://www.gakushuin.ac.jp/bjh/education/subject/english.html
学習院中等科「英語|シラバス」 https://www.gakushuin.ac.jp/bjh/education/syllabus/english.html
日本英語検定協会「英検」 https://www.eiken.or.jp/eiken/
情報確認日:2026年10月11日。学校公式「英語」教科紹介と英語シラバスに記載されたLL授業内容を参照しています。学年・クラスごとの試験範囲、使用教材、音源の自宅利用条件、成績評価、実施頻度については学校の最新配布資料を優先してください。本記事の英文・6問・週間復習表は学校公式の教材ではなく、慶英会が作成した学習例です。