
監修:慶英会 塾長|慶應義塾大学卒・英検1級。 学校の公式教育情報を確認し、授業内の事実と家庭での勉強法の提案を区別しています。
南山中学校女子部と金城学院中学校は、いずれも名古屋市の私立女子中学校ですが、英語に関して学校が公表している授業の組み立て方には違いがあります。南山女子部は中学1〜3年の英文法週3時間、ネイティブ教師の英会話、中1・中2の到達目標、多読・多聴などを明確に示しています。金城学院中学校は、2026年度の学年別目標として、中1は4技能の土台、中2はネイティブ教員との学習を通じた話す・書く力の強化、中3は多読・多聴を通じた表現力の充実を掲げています。
保護者様が知りたいのは単に「どちらの英語が難しいか」ではなく、入学後に定期テストでつまずいたとき、どの技能を、どんな順序で立て直すべきかという点ではないでしょうか。この記事では2026年10月17日に確認した学校公式情報に基づき、両校の違いを教育方針と到達目標の観点から整理します。独自24問、家庭で実行できる6週間計画、英作文と英会話の両立、個別指導を検討する基準も紹介します。学校の過去問や内部資料を掲載するものではありません。
結論:南山女子部は文法・多読・英会話の接続、金城学院は中1の4技能から中2の発信力へ
南山女子部に通う中1・中2の英語で大切なのは、授業で習った文法を正確に使う力と、読んだり聞いたりした内容を自分の言葉で伝える力を別々に点検し、その二つをつなぐことです。学校は中1で身近な内容の表現と質問・回答を目標に、中2で理由や具体例を添えて意見を伝えることを目標にしています。暗記した英文をそのまま再生できるだけでなく、相手の質問に合わせて語句を変えられるかが家庭での確認点となります。
金城学院中学校では、2026年度の学校公式「英語」ページに、中1で小学校の学びを定着させながら4技能をバランスよく学び、中2でネイティブ教員による授業が始まり、スピーキング・ライティングなどのアウトプットをより強化すると記されています。中1のときから、聞いた表現を短く書き、声に出して使う練習を作っておくと、中2への接続がしやすくなります。これは学校の授業配点を示すものではなく、公式目標から導かれる家庭学習上の提案です。
金城学院中学校の帰国子女編入と日常の学校英語は別の検索意図です。帰国生枠の出願条件や国数英各30分・保護者同伴面接については、金城学院の2026年帰国子女編入ガイドをご利用ください。通常の中1・中2の定期テストと編入の選考形式を混同しないことが重要です。
公式情報の比較:何が公表され、何が公表されていないか
南山中学校女子部の英語:英文法・英会話・多読
南山女子部の公式Q&Aでは、中学1年生から3年生まで英文法の授業が週3時間あると説明しています。ネイティブ教師による英会話は中1が週1時間、1クラス約20名の少人数授業、中2・中3は週2時間と案内されています。学校は英語で自分の考えを伝え、相手の考えを正しく受け取ることを重視しており、文法の規則を覚えるだけでなく、使って説明することに意味があります。
公式Q&Aでは多読にも注力し、図書館に約7,000冊、授業用に約2,000冊の洋書があると紹介しています。オンラインの多読や英語音声を伴う読書も扱うとしています。つまり「問題集だけを覚えれば十分」と考えず、短くても継続的に英語を読んで内容を説明し、発話で使う練習を組み合わせることが学校の教育方針と整合します。ただし現在の学年ごとの実際の試験範囲、授業配点、提出物の扱いは学校の最新の指示が優先します。南山女子部公式Q&Aと公式・教科教育(英語)をご参照ください。
金城学院中学校の英語:学年別4技能目標・オンライン教材
金城学院中学校の公式「教科教育・英語」は、4技能を総合的に育て、ネイティブ教員と連携したパラグラフライティング、プレゼンテーション、ディスカッションなどの学習を紹介しています。中学ではオンライン教材を導入し、一人ひとりの力に応じた学習機会を用意するとしています。2026年度の目標として、1年生は小学校での聞く・話す中心の経験に読む・書くを加えて身近なことを伝えること、2年生はネイティブ教員による授業が始まり発信する力を強めることが掲載されています。
学校のカリキュラムページは、中学1・2年で基礎学力を徹底し、教科によっては中3の3学期から高校1年の内容を学ぶ先取り学習を行うと説明しています。ただし、この「一部の教科」について英語の具体的な単元順序を本記事から決めつけることはしません。中学2年生で発話・英作文の課題が増えたと感じる場合は、中1の文法と基本例文の正確さを見直してから発信練習に進みます。金城学院公式・英語と公式・カリキュラムを参照してください。
重要な注意:難易度や成績の優劣は公式情報から推定しない
公式サイトに載っている到達目標、授業構成、活動例は、各校の教育方針を示すものです。南山女子部の定期テストが金城学院より難しい、金城学院の方が英検に受かりやすい、といった断定を裏付ける共通の定期考査データは本記事では確認できません。学校の学力差や生徒の努力を一律に序列化するのではなく、各生徒の課題と得点の仕組みを分析します。
また「南山女子部はNEW TREASURE(ニュートレジャー)採用」「金城学院は特定教材しか使用しない」といった断定も避けます。使う教材は学年・クラス・年度・担当教員によって変わる可能性があるため、実際の教科書、Workbook、授業プリント、学校配布の教材一覧を確認しましょう。
中1でつまずく理由:両校に共通する4つの課題
単語の意味を知っていても、文章の語順を作れない
単語の日本語訳を覚えているのに英文が作れない場合、単語をさらに大量に覚える前に、主語・動詞・目的語と疑問文の構造を確認します。たとえば She studies English. から Does she study English? と Why does she study English? へ書き換えます。最初は学校で習った動詞だけを使い、数分で変形できるかを見ることが重要です。
正解を見れば分かるが、自分では再現できない
問題集に丸を付けて終わっている生徒は、翌日に解説を閉じて同じ文法を使えるか調べます。一度できた問題は後回しにして、間違えた問題だけを翌日・3日後・1週間後に解きます。反復回数ではなく、自力で再現できることを目標にしてください。これは両校の具体的宿題を示すものではなく、家庭の自主学習方法です。
読解はできるのに、聞き取りで理解が追いつかない
聞き取りが難しい原因は、音そのものを聞き取れない、聞いた単語を意味へ変換できない、文の途中で次の情報を忘れる、の三つに分かれます。学校の音声教材が使えるなら、最初に文字なしで概要を聞き、次にスクリプトで確認し、最後に短い文を声に出す方法を試します。理解できない文章の速度だけを上げても効果は限定的です。
英会話で頭が真っ白になり、理由を付けて話せない
短い質問へ一文で答えることから始め、慣れたら理由をもう一文加えます。たとえば What subject do you like? に I like science. と答え、Because I enjoy learning about animals. と続けます。中1では質問を理解して答える力、中2では意見と理由・具体例の接続を意識しましょう。英検の二次面接にも役立ちますが、英検の公式形式とは別に練習してください。
中2の成績低下は「四つの技能差」で診断する
中2の答案からは、語彙・文法・読解・英作文の四つを分けて確認し、可能ならリスニングやスピーキングの課題も併記します。とくに学校の授業で英会話や発表の比重を感じる生徒ほど、「テストの点は取れているのに授業で答えられない」「発話は得意だが文法問題で失点する」といった非対称性が起きます。本人が何に困っているかを聞き、両方を同じ教材で無理に補おうとしないことが大切です。
南山女子部の中2目標は、理由や具体例を挙げて意見を伝えることです。金城学院中学校の中2は、発話・英作文のアウトプットをより強める年度目標を掲げています。よって両校とも、中1までの例文を暗記した段階から、自分で内容を選び、相手に合わせて正しい英文を作る段階へ移ることが共通の重要課題です。
文法は分かるのに英作文や発話になると止まる場合:本人が書いた英文を、理由・具体例を含む形へ少しずつ修正すると学習課題が明確になります。学校の教材・定期テスト答案と現在の発話力を合わせて確認したい保護者様は、慶英会の無料体験・学習相談をご確認ください。体験期間・日程等は公式の最新案内に従います。
独自24問:中1・中2の文法と表現力をまとめて確認
以下は慶英会が作成した独自診断問題です。南山女子部・金城学院中学校の試験問題や、学校配布教材の再現ではありません。文法の学習済み範囲に応じて問題を選んでください。正解・不正解に加え、自分で説明できるか、声に出せるかも判断します。
問題1〜8:中1の基本文法
【1】She (like / likes) English. 【2】We (was / were) happy yesterday. 【3】There (is / are) a library near my school. 【4】My mother (don’t / doesn’t) drive. 【5】I can (play / plays) the piano. 【6】(Do / Does) your sister play basketball? 【7】He went to the store (yesterday / tomorrow). 【8】I am interested (in / on) science.
一問一問について、答えを選んだ理由を口頭で説明します。間違いが続く場合には、主語と動詞、時制、疑問文、前置詞のどの基礎が曖昧かを確認します。
問題9〜16:短文作成と誤り訂正
【9】「私は毎日音楽を聴きます」を英語にする。【10】She is reading a book. を疑問文にする。【11】We visited our grandparents. を否定文にする。【12】英語で「先週末にしたこと」を一文書く。【13】He don’t like math. の誤りを訂正する。【14】There is two pens on the table. を訂正する。【15】She enjoys to read novels. を訂正する。【16】I was tired, so I went to bed early. の理由と結果を日本語で説明する。
問題9〜15は「なぜその動詞の形になるのか」が重要です。問題16では接続詞の前後にある因果関係を確認します。
問題17〜24:読解と意見・理由・具体例
次の短文を読みます。Rina was worried about speaking English in class. Her teacher suggested practicing with a friend for five minutes every day. Rina started asking her friend two questions after school. After three weeks, she could answer simple questions more quickly. She still made some mistakes, but she enjoyed talking more than before.
【17】Rinaの最初の悩みは何ですか。【18】先生は何を勧めましたか。【19】Rinaは放課後に何をしましたか。【20】3週間後に変わったことは何ですか。【21】学校で好きな活動を英語で一文書く。【22】好きな理由を英語で一文加える。【23】実際の経験や例を一文加え、合計三文の英作文にする。【24】What helps you learn English? に理由付きで英語二文以上で答える。
独自24問の解答・解説
【1】likes(三人称単数)【2】were(weの過去形)【3】is(a library)【4】doesn’t(my mother)【5】play(canの後は動詞原形)【6】Does(your sisterが三人称単数)【7】yesterday(wentは過去形)【8】in(be interested in)。
【9】例:I listen to music every day. 【10】Is she reading a book? 【11】We did not visit our grandparents. 【12】例:I played tennis last weekend. 【13】He doesn’t like math. 【14】There are two pens on the table. 【15】She enjoys reading novels. 【16】疲れていたので、早く寝た。
【17】英語で教室で話すこと。【18】毎日5分、友人と練習すること。【19】友人に二つの質問をした。【20】簡単な質問に以前より素早く答えられるようになった。【21】例:I like our science lessons. 【22】Because I enjoy doing experiments. 【23】例:Last week, we learned about plants. 【24】例:Reading short English stories helps me. I can learn new words and enjoy the stories. 自由英作文・発話問題には別解があります。
診断結果は正答数の多さだけでなく、どの形式で困っているかに意味があります。1〜8に失点が多い場合は基本文法、9〜16なら書く力、17〜20なら本文の根拠を拾う読解力、21〜24なら意見を組み立てる力を優先して練習します。日々の復習では、24問をすべて毎日解く必要はありません。
実践:6週間で「分かる」から「使える」へ
第1週:学校の授業範囲と返却答案を集める
学校の英語教材、授業ノート、小テスト、返却済み答案を用意し、どの技能に時間を使うべきか決めます。採点結果だけを見ず、間違えた理由を書き出します。試験範囲が未発表なら、現時点で授業で進んでいる単元を整理しておきます。
第2週:英文を正しい語順で作る
基本例文を五つ選び、主語・時制・肯定否定・疑問文を変える練習をします。単語の意味を先に確認し、英文の骨格を作れるようにします。つまずいたら学習済みの範囲まで戻って補います。
第3週:読む力と聞く力の差を確認
学校で扱った英文、または本人の語彙で読める短い英文を選び、意味を要約します。その後、利用可能な音声で内容を聞き、分からない音と分からない単語を区別します。読む力が弱いまま速度を上げないことが重要です。
第4週:二文の英作文を毎日作る
毎日一つの身近な話題について、結論と理由を二文書きます。中2で表現力を伸ばす場合は具体例を加えて三文にします。文法の正しさだけでなく、意見と理由がつながっているかも確認します。
第5週:発話で同じ表現を使う
自分が書いた英作文を短く音読し、質問に答える練習へつなげます。暗唱した一つの答えを言えるだけでなく、質問が少し変わっても表現を組み直せるか試します。英語の発表や面接が直近にある場合は、学校のルーブリックを優先します。
第6週:学校の実際の試験範囲で復習
実際に学校が示した出題範囲、配布資料、授業での指示に合わせ、語彙・文法・読解・英作文を統合します。既存の誤答を再テストし、次回にも残すべき課題を短く記録します。6週間で必ず何点上がると保証するものではありません。
学習時間を増やす前に変えたい家庭での3つの行動
第一は、勉強時間よりも、その日に自力で再現できた内容を確認することです。第二は、返却答案から、間違えた文法と誤答理由を短く記録することです。第三は、毎日数分でよいので、学校で学んだ単語・文法を使って一文作り、声に出すことです。この三つができれば、学校の授業で新しい表現に触れたときも復習の土台になります。
保護者様から本人へ「何点だった?」だけを尋ねるより、「どんな問題が一番難しかった?」「次に同じ問題が出たらできそう?」と聞く方が学習上の困りごとを捉えやすくなります。もっとも、本人が疲れているときに毎日確認することが逆効果になる場合もあるため、学習記録を週1回だけ一緒に見る方法でも構いません。
英検と学校英語は両立できる?
両校とも英語によるコミュニケーションを重視していますが、学校で英語を学ぶことと英検の級別試験対策は目的と形式が完全には一致しません。英検3級ならEメール・意見英作文・面接、準2級ならより長い英作文や長文など、各級の出題形式に合わせた練習が必要です。学校の定期テストが不安定なときは、学校の文法・語彙を先に固め、無理のない受検時期を検討しましょう。
学校英語の理解が安定してきたら、英検独自の出題形式を週数回の短時間で練習します。英検3級の英作文・Eメール対策や英検準2級の英作文対策も参考になります。英検取得と学校の定期考査のどちらを優先するかは、本人の現在の学力と直近の期限で決めてください。
外部の個別指導が必要かを判断する目安
小テスト・定期テストで同じ理由の間違いを繰り返す、学校の授業内容が理解できない、宿題の時間だけが増えている、学校の補習や質問だけでは改善しない、といった状況では、個別に学習の順序を整理する価値があります。反対に、学校での質問と家庭の学び直しで改善しているなら、外部の塾を急いで増やす必要はありません。
個別指導の体験前には、学校教材、直近の試験範囲、返却答案の三つを用意してください。単に「英語の成績を上げる」ではなく、「疑問文を自力で作る」「短い理由付き英作文を書く」「音声の質問に二文で答える」などの到達目標へ分解できると、指導効果を見極めやすくなります。
南山女子部・金城学院中の学校英語で困っている保護者様へ。 慶英会は、中高一貫校の学校進度や英検に合わせたオンライン個別指導を行っています。最大1か月完全無料体験・学習相談のご案内をご確認ください。回数、担当講師、日程等の条件は最新の公式案内によります。
よくある質問
南山女子部と金城学院中学校では、どちらの英語の方が難しいですか?
共通の公式難易度指標は確認できません。教育の特徴や学年別の到達目標は比べられますが、実際の難しさは本人がどの技能で苦戦しているか、学校の試験で何を問われるかによります。
南山女子部で中1から英文法を3時間学べば、英会話も得意になりますか?
文法の理解は大切ですが、その知識を聞き取りや発話へ移す練習も必要です。学校が英会話を別に設ける趣旨を理解し、習った文法を使って短い回答を自分で組み立ててみましょう。
金城学院中学校で中2からネイティブ教員の授業が始まる場合、中1は何を準備すべきですか?
2026年度の学校公式の学年目標に沿えば、中1のうちに基本語彙、主語と動詞の関係、身近なことを短く言う・書く力を整えるのが合理的です。中2の実際の授業内容は学校から配布された資料を優先してください。
両校はNEW TREASURE(ニュートレジャー)を使っていますか?
この比較記事では、両校が同じ教材を採用しているとは確認していません。学校別に、年度・学年・授業ごとの配布教材を確認してください。採用が未確認の教材名を根拠に学習計画を立てるべきではありません。
英検に合格しているのに定期テストが伸びない場合は?
資格試験で評価される技能と学校の出題形式が異なる場合があります。返却答案を語彙・文法・読解・英作文に分け、学校の実際の範囲で基礎から点検しましょう。合格級の高さだけで学校の弱点は判断できません。
関連記事:学校別の詳しい対策
南山女子部は英語・定期テスト対策と中2の意見・理由・具体例の英作文対策を、金城学院中学校は学校教材と定期テスト対策、中2の英語発信力・オンライン学習を参照してください。地域の学校を一覧で探す場合は愛知県の学校別英語・定期テスト対策一覧も利用できます。
参考にした主な公式情報
・南山高等学校・中学校女子部「Q&A」(英文法の時間・英会話・多読)
・南山高等学校・中学校女子部「教科教育(英語)」(中1・中2の到達目標)
・金城学院中学校・高等学校「英語」(2026年度学年別目標)
・金城学院中学校・高等学校「カリキュラム」(中高一貫学習・基礎の定着)
情報確認日:2026年10月17日。 実際の教科書、単元の進度、時間割、テスト範囲は学校の最新配布物をご確認ください。
