

慶英会 塾長|慶應義塾大学卒・英検1級
一般選抜で慶應義塾大学に合格し、2023年卒業。高校在学中に英検1級を取得。英検対策・中高一貫校の英語・NEW TREASURE(ニュートレジャー)などを指導しています。
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慶英会 塾長
慶英グループ CEO
一般選抜にて慶應義塾大学合格(英語入試正答率97%)
成績優秀者(慶應義塾維持会奨学生)として
慶應義塾大学を卒業(2023年)
一般財団法人 慶應連合三田会
慶應義塾横浜三田会 会員
高校在学中に英検1級取得
公益財団法人 日本英語検定協会「成績優秀者」に選出
中高主要科目で「オール5」(最高評価・高校偏差値70)
国内最高峰の英語スピーチコンテスト
「高円宮杯全日本中学校英語弁論大会」
横浜市大会入賞・神奈川県大会進出
米国高校留学中、唯一の日本人として
全米最大級の高校生リーダーシップ団体主催の
英語スピーチコンテストに出場
ニューヨーク州大会準優勝・全米大会進出
米国の在籍高校代表として
「シカゴ国際模擬国連会議」に出場
慶應義塾大学在学中より英語指導を行い
「英語個別指導オンライン塾|慶英会」を設立

小学生から、現役英語講師・英検面接官を含む
社会人まで数百名以上を指導
【英検・英語指導実績例】
小学生:英検2級・英検準1級合格
中学生:英検準1級合格/内申2から5へ大幅向上/
学年順位1桁/海外留学前の英語特訓
高校生:英検1級合格/
国立医学部・旧帝大・早慶上智GMARCHへの現役合格をサポート
社会人:現役英語講師・英検面接官の
英検1級合格をサポート


中高一貫校の中学1・2年生が受けた英語の定期テストを見て、「前回は70点、今回は60点だから実力が下がった」「平均点を上回ったからもう安心」と判断していないでしょうか。実際には、考査ごとに満点・出題範囲・設問形式・学年平均・試験の目的が違う場合があります。条件を確かめずに点数を並べても、何が変化したかを正確に説明できません。学習相談で役立つのは、単純な折れ線グラフより数字の条件と、変化が起きた時期を一緒に記録した3回分の比較です。
結論からいえば、①各回の満点と試験種別をそろえて確認する、②得点・学年平均・平均との差を別々に記録する、③出題内容の変化と、本人が実際につまずいた設問を時系列で並べる、④確かめられた事実と原因の仮説を分けて相談先に渡す、という順序が有効です。この記事では、同じ学校の英語テストでも安易に得点比較できない理由、3回分の記録見本、欠けた資料の扱い、学校と個別指導に聞く内容、相談後の見直しまで解説します。架空の例示は実在生徒の成績や特定学校の基準を示すものではありません。
この記事で扱う範囲|学習相談のための「比較可能性」の点検
この記事は、英語の成績が落ちた原因を決めつけたり、文法単元ごとの勉強法を教えたりするものではありません。目的は、保護者とお子様が持っている試験結果を誤読せず、相談相手が判断できる形式へ変換することです。勉強法を変える決定は、学校の授業目標、本人の理解、正式な評価ルールなどを確認してから行います。得点が良好であっても本人が授業中に困っていれば相談の対象になりえます。反対に一点の低下だけで外部サービスが必要と決めることもできません。
学校の試験は同じ英語という名称でも、語彙、英文法、読解、聞き取り、英作文、発表など、測っている内容の構成が変わる可能性があります。中高一貫校によっては英語関連の科目や試験を複数に分けている場合もあるため、学校から渡された範囲表と成績の説明を優先してください。すべての学校で同一の配点・評定方法が使われるわけではありません。
点数を並べる前に確認する5つの比較条件
| 確認条件 | 確認する内容 | 異なると起こる誤解 |
|---|---|---|
| ①試験の種類 | 定期考査、小テスト、実力テストなど。同じ目的の試験か | 別の目的の試験を同じ尺度と思い込む |
| ②満点と得点単位 | 100点満点か、80点・120点など異なるか | 70点と65点をそのまま比較してしまう |
| ③出題範囲と難度 | 前回と今回で単元、初見問題、記述の割合がどう変わったか | 点数の変化を全て学力の変化とみなす |
| ④平均との差 | 同一回の同一集団の平均点が公表されているか | 平均点の変動を無視した判断になる |
| ⑤採点・評価の条件 | 配点、再試、提出物、追試の取り扱いが同じか | 学校の正式な評価と単発テストを混同する |
五つのうち一つでも不明なら比較自体が無意味ということではありません。「何が分からないままの比較か」を明記することが重要です。たとえば前回が100点満点の定期考査、今回は50点満点の単語テストなら、得点率へ換算することはできても、同じ学力の増減を示すと解釈してはいけません。技能・範囲・学習期間が違うからです。
学年平均点が公表されていない学校なら無理に推定しないでください。周囲の友人の点数やSNSの投稿を参考にして平均点らしい数値を作るのは不適切です。学校に確認できる場合だけ追加します。個々の生徒の進級条件や評定換算についても、公開情報や学校からの説明なしに推測しません。
最初に作る「3回分の比較表」|必須項目と任意項目
3回分を選ぶのは、二つの点だけでは一時的な変化と継続的な傾向を区別しにくいためです。もっとも、3回そろえば統計的に原因が確定するという意味ではありません。テストの時期や形式が違えば、比較できる項目も制限されます。直近の試験から遡り、試験ごとの条件が分かる範囲で記録することが優先です。
| 記入欄 | 扱い | 記入の注意 |
|---|---|---|
| 実施時期・試験名 | 必須 | 「2026年6月・中間」のように学校の呼称で記す |
| 満点・本人の得点 | 分かる範囲で必須 | 点数の単位と、欠席・未受験の有無を併記 |
| 同一回の学年・クラス平均 | 学校が示していれば記入 | 学校が使う比較対象の集団をそのまま記録 |
| 大問別・技能別の失点 | 答案があれば記入 | 語彙・文法・読解などの分類は学校の実際の設問に合わせる |
| 教材・単元・試験範囲 | 範囲表があれば記入 | 教材名だけで学校独自プリントまで推測しない |
| 欠席・提出期限・授業進度 | 必要なときだけ記入 | 学習に関係する客観的事実だけでよい |
| 本人が困った場面 | 本人の意向を尊重 | 「長文の最後が時間切れ」のように具体的に表す |
学校の成績管理システムから表をそのまま転載したり、個人を特定する情報が含まれる画面を丸ごと転送したりする必要はありません。手元にある情報を必要最小限で整理すれば十分です。試験の成績が一部未返却であっても、返却済みの内容だけで仮の表を作れます。
架空の3回分データで比較してみる
次の数値は計算の仕組みを説明するための架空例です。100点満点の英語考査3回を仮定します。どの学校・生徒の実際の成績でもなく、慶英会の指導実績や標準値を示すものでもありません。
| 考査 | 本人得点/満点 | 学校公表の平均 | 平均との差 | 状況メモ(架空) |
|---|---|---|---|---|
| 1回目(5月) | 68/100 | 70/100 | −2点 | 本文の内容理解が中心 |
| 2回目(7月) | 63/100 | 58/100 | +5点 | 初見読解・記述問題が増加 |
| 3回目(10月) | 72/100 | 74/100 | −2点 | 小テストの語彙範囲が広がる |
本人の得点だけ見ると、68→63→72点なので2回目で下がり、3回目で上がったように見えます。しかし同じ試験回の平均との差は−2→+5→−2点です。2回目は得点が5点下がっていても平均点を7点上回る方向へ変わっています。3回目は本人得点が9点上がっても、同一回平均との差は7点下がっています。この二つの変化が一致しないことが、相談時に確認すべき重要な観察点です。
ただし「平均との差+5点だから学力が改善した」とは言い切れません。平均との差は各回の試験範囲・平均水準を踏まえる補助情報であり、受験集団の変化、得点分布、問題の難しさを統計的に統一するものではないからです。学年平均との差を偏差値や能力の共通尺度に置き換えてはいけません。単純に「平均点より上なら問題なし」と結論づけるのも避けます。
100点満点でない試験はどう記録する?
満点が異なる試験は、必ず元の得点と満点を併記します。たとえば80点満点で52点なら、得点率は52÷80×100=65%です。100点満点で70点なら70%です。この数字は満点の違いを調整した得点割合として記録できますが、得点率65%と70%を比べて5ポイントの実力差があると主張することはできません。異なる内容の試験であれば、比較できる意味は限られます。
同じように、80点満点の試験で平均52点、本人60点なら「平均との差+8点」と記録できます。しかし100点満点の試験で平均との差+8点だった場合と、学力上の意味が等しいとは限りません。配点や得点分布が異なります。これらは形式の異なる試験を読み違えないための整理であり、正式な標準化や学力査定ではありません。
提出物・授業中の活動・発表などが通知表に反映される学校では、考査の得点率だけで評定が決まるとは限りません。文部科学省の資料では、学習の過程と成果を評価し、その結果を指導改善へ生かす考え方が示されています。実際の中学校でどの課題をどう評価するかは、学校の説明を参照してください。文部科学省「教育課程の実施と学習評価」。
時系列カルテでは「点数が動いた前後」を記録する
得点表ができたら、今度は点数が変わった期間に何が起きていたかを書き添えます。ここで扱うのは診断の結論ではなく、相談相手が質問するための材料です。たとえば出題形式が語句選択中心から英作文中心へ変化した、学習範囲に長文読解が加わった、学校の小テストが増えた、試験の準備日数がいつもより短かった、といった学校・家庭で確認できる出来事です。
一方「勉強をサボった」「努力が足りない」「やる気がなくなった」などの主観的な表現を時系列カルテの事実欄に置くのは避けます。本人の気持ちとして聞いた言葉と、保護者の推測は分けて記録します。体調や家庭状況など私的な情報は、指導の判断に必要な範囲でのみ共有し、本人の尊厳とプライバシーを守ります。
| 期間 | 確認できた出来事 | まだ確定していないこと |
|---|---|---|
| 1回目→2回目 | 新しい読解形式が考査範囲に加わった/学年平均が低下した | 本人の読解理解が低下したかどうか |
| 2回目→3回目 | 語彙の出題量が変化した/答案に時間切れの空欄があった | 空欄が時間配分か理解不足によるものか |
| 次回考査まで | 学校配布の範囲表に作文課題が記載されている | 何を追加練習するか、優先順位の妥当性 |
原因の候補は複数ありえます。時系列に近い出来事があったとしても、その出来事が成績変化を引き起こしたという因果関係までは証明できません。「この時期に教材が変わった」ことと「教材のせいで下がった」ことは異なります。事実・仮説・検証方法の三つに分けて相談すれば、担当者も余計な思い込みを避けやすくなります。
3回の得点推移だけでは判断できない6つのこと
- 本人の英語力そのものが上がったか下がったか。試験の難度と範囲が違えば簡単には判断できない
- 「努力した・していない」という評価。学習時間と試験結果だけでは学習内容や負担を把握できない
- 学年内の順位や偏差値。平均点だけでは得点分布や受験集団を再現できない
- 通知表の評定や内部進学の可否。学校の正式な評価規程と個別の判定が必要
- 今後の得点を保証する指導法。過去データから短期の成功を確約できない
- 塾が必要かどうか。家庭・学校の支援、本人の希望と利用可能な時間を含めて判断する
特に「平均点との比較」は便利である一方、厳密な比較尺度ではありません。学校の試験は教育課程に沿った評価活動の一部であり、統一された心理測定試験ではないことがあります。得点の変化を見つける入口として利用し、難度が等しいという前提を置かないことが重要です。
もし学校の通知表に観点別評価がある場合も、定期考査の点数表に混ぜず別欄へ記録してください。国の基本的な三観点は「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」ですが、個々の学校で何がどう記録されるかは学校の評価基準で確認します。文部科学省「児童生徒の学習評価及び指導要録の改善等について」。
「どの回から困り始めたか」は本人にも確認する
点数が大きく動いた回と、本人が授業を難しいと感じ始めた時期は一致しないことがあります。「テストはできたが授業で聞き取れなくなった」「本文の内容は分かるが学校の英作文課題が重い」「前の学期は準備期間が長く、今回は提出物が重なった」など、点数に表れない状況が見つかるためです。相談用の記録には、本人が思い出せる範囲で初めて困った時期と場面を1行書きます。
「なぜ早く言わなかったの」と問い詰めても原因の把握は進みにくくなります。「先月と比べ、授業のどこが変わった?」「一人でできる課題と助けが必要な課題は何?」など、場面を選べる質問にすると話しやすくなる場合があります。本人が答えたくないときは空欄にして構いません。テスト結果を見せることへの抵抗が強い場合は、学校側と情報共有の方法を相談してください。
点数が上がっていても「授業についていけない」は相談できる
保護者は得点が上がったことを安心材料にしがちですが、本人はテスト前に答えを暗記して対応しているだけで、授業で新しく扱う内容が理解できないと感じているかもしれません。点数そのものは努力の成果として尊重しつつ、今の学習が本人の負担になっていないかも確認します。
相談メモには「成績は上向き」「ただし説明を聞いた後、自力で別問題を解く場面に不安がある」のように、両方を矛盾なく記載します。そのうえで相談先に、解説なしで解ける類題をどの範囲から確かめるべきか、次の学校課題とどう整合させるかを質問します。採点された点数から心理状態や将来の学力を推定しないようにしましょう。
得点が下がっても、いきなり教材や指導回数を増やさない
前回より低い点数を見たとき、問題集を追加する、塾の授業回数を増やす、毎日の勉強時間を倍にする、といった対応を急ぐ必要があるとは限りません。内容の難しい考査へ変わっただけかもしれず、反対に基礎の誤答が何回も続いている場合もあります。まずは学校の提出課題と次回考査日を確認し、本人の睡眠・部活動・日常生活を含めた時間の使い方と両立できるかを見ます。
追加指導が必要かは、①学校の授業で理解できない内容が継続しているか、②学校に質問や補習の機会があるか、③本人が一人で取り組むと止まる問題が何か、④次回考査までに確認する対象が絞れるか、という具体的な情報から検討します。試験3回分だけで費用対効果や成績保証を計算することはできません。受講を判断する際は、サービスの説明・料金・継続条件も別途確認してください。
学習相談へ持参する情報は「3回表+代表問題2つ」で足りる
成績の変化が分かったら、相談先へ大量の答案をまとめて渡す前に、三回分の一覧と、比較の根拠になる代表的な誤答を二つ選びます。代表問題は同じ種類の誤答が続いているもの、または今回から新しく現れたものを優先します。これは相談を始めるための提案であり、二問だけで診断できるという意味ではありません。必要に応じて担当者が追加資料を依頼します。
問題を選ぶ際には「試験の大問番号」「得点または配点」「解説を見ずに今解けるか」「本人がどこで止まるか」を簡単にメモしておくと説明しやすくなります。市販教材や学校の試験問題を大量に複製・不特定多数へ公開しないでください。相談のための共有方法は学校と相談先の案内に従い、必要最小限にします。
| 持参物 | なくても代替できるもの | 相談で分かること |
|---|---|---|
| 試験3回の点数・満点・平均 | 直近1〜2回の記録だけでも可 | 比較の対象と限界 |
| 試験範囲表や設問形式のメモ | 教科書名・Lesson・本人の記憶 | 変化した学習内容 |
| 代表的な答案・誤答2つ | 書き直しした問題や小テスト | 追加確認すべき点 |
| 本人の一言メモ | 保護者の観察と「本人未確認」の注記 | 学校外では見えにくい負担 |
学校に質問すること、個別指導に質問すること
学校の担当教員には、定期考査の正式な範囲、出題と評価の方針、再試験・補習制度、提出物の扱いなど、学校でなければ確定できない情報を確認します。「今回のテストの平均点は、どの集団のものですか」「前回と評価する技能は変わりましたか」など、理解に必要な質問に絞るとよいでしょう。学校が公表しない情報について回答を強く求めるのではなく、案内される範囲で判断します。
個別指導の学習相談では、「直近3回の点数だけでなく、この形式の問題で失点が続いた」「学校課題は毎週ここまである」「この単元をまず自力で解けるか確かめてほしい」と伝えます。相談相手には、原因を断言してもらうよりどの材料があれば判断できるか、どの順に確認するかを聞くことが重要です。短い確認問題と本人への聞き取りを通じて仮説を絞り込み、学校の期限と無理なく両立する方針を検討します。
すでに塾へ通っている場合も、新しい塾への変更を前提に相談する必要はありません。現在の指導内容と学校の要求が合っているかを確認し、担当者間で共有する情報を整理することが先です。学校の規定や本人の希望を尊重せず、学習計画を一方的に上書きすることは避けます。
相談時にそのまま使える記入例|架空の家庭の3行説明
確認した事実:「中学2年の英語で、直近3回の本人得点は68、63、72点です。3回とも100点満点ですが、考査ごとに平均点が異なり、2回目から初見読解が増えています。直近の答案には英作文の空欄があります」。これは架空の例で、学校ごとの実態ではありません。
原因についての仮説:「点数が上がっても、読解と英作文を同じ条件で解けるかはまだ確認できていません。本人は授業中の英作文が難しいと話しています。小テストと宿題の様子を一緒に確認したいです」。事実と推測の境界を明示します。
相談でお願いしたいこと:「次の考査に向けて、学校の宿題と両立できる最優先課題を一つ決めたいです。指導後に解説なしで解けるかを確かめる方法と、学校の先生に確認すべき事項を一緒に整理していただけますか」。達成保証ではなく、確認と行動計画を求める表現にします。
比較した結果を共有するときの個人情報と著作物の注意
成績表や答案には、本人の氏名、学校名、学籍番号、クラス、教員コメントなどが含まれる場合があります。相談を申し込むときは、何を共有する必要があるか、どの方法で送るか、誰が閲覧できるかを確認してください。相談に不要な情報は隠し、第三者が閲覧できる共有設定や公開リンクを使わないようにします。
個人情報保護委員会は2025年6月25日、学校における個人情報の漏えい等を踏まえ、取扱い上の留意点を公表しています。これは主に学校設置者・教職員向けの注意喚起ですが、成績や家庭環境などの情報を慎重に扱う必要性を理解するうえで参考になります。個人情報保護委員会の公式注意情報。
学校配布の問題用紙や教材についても、学習相談だからといって不特定多数に配布してよいわけではありません。学校の規則と著作権に配慮し、問題の位置や種類を説明するだけで足りるなら画像を送らない選択ができます。保護者自身が保存した成績記録であっても、本人の意思を聞いたうえで共有範囲を決めることが適切です。
相談後は「次回の点数だけ」を成果判定にしない
学習相談が終わったら、次回の学校考査までの確認事項を一つに絞ります。たとえば「初見読解の設問で根拠を説明できるか」「英作文をヒントなしで書き直せるか」「学校小テストの同じ種類の誤答が減るか」などです。これらは、家庭や学校と相談先が合意した範囲で記録する指標の例であり、特定の点数改善を保証するものではありません。
次の定期考査は出題範囲が変わることがあります。そこで、前回と同じ条件で確認できる短い演習と、学校が正式に評価する成績を混同しないようにします。学校の平均点や評定が公表された場合は新しい試験として追記し、比較条件が異なることを明示します。計測の仕組みを増やすだけで本人の負担が高まるなら、記録項目を減らしてください。
文部科学省は学習の過程や成果を評価し、その情報を指導の改善と学習意欲の向上に生かす考え方を示しています。成績を記録すること自体が目的ではなく、次に教えること・学ぶことを適切に選ぶ材料として使う点が重要です。文部科学省「教育課程の実施と学習評価」。
よくある質問(FAQ)
Q.平均点が分からないときは、比較できませんか?
できる範囲で比較できます。試験名・実施日・満点・本人得点・範囲を記録し、平均点は「不明」と書いてください。推定値で埋めず、試験の内容と本人が困った問題を優先して相談します。
Q.小テストと定期テストを同じグラフに並べてよいですか?
原則として同じ尺度で能力の変化を示すグラフにはしない方が無難です。目的・内容・配点が違うためです。必要なら試験種別を区別した時系列表に記載し、同じ試験の繰り返しでないことを明示します。
Q.平均との差が改善したら、必ず学力が上がったことになりますか?
なりません。同じ回の平均との差は位置関係の手がかりですが、試験難度、得点分布、集団構成などの条件を統一するものではありません。自力で解ける内容や設問の変化も確認します。
Q.本人が答案を見せたがらない場合はどうすべきですか?
無理に取り上げず、本人が話せる場面や学校の困りごとだけで相談を始めることもできます。答案が共有できないと分かった時点で、相談先に代替の確認方法を聞いてください。
Q.テスト3回分がなくても塾へ相談できますか?
相談できます。3回は経過を見るための提案であり、提出義務ではありません。直近の1回分しかなくても、試験範囲と本人の状況を丁寧に伝える方が、存在しない数字で3回分の表を埋めるより有益です。
Q.学校の内申や内部進学に影響するかを、表だけで判断できますか?
できません。学校の内部進学基準・評価規程・通知表の扱いは各校で異なります。正式な資料または学校への確認が必要です。考査得点の推移だけで進級・内部進学の可否を断定しないでください。
まとめ|3回分の記録は「点数の判決」ではなく相談の出発点
定期テストの点数を比較するときは、①試験の種類と満点、②本人得点と公表平均点、③範囲・設問形式・評価条件、④本人が困り始めた時期、⑤まだ確認できていないことを分けて記録します。点数が上がった・下がったという事実と、なぜ変わったかという仮説は同じではありません。比較できる範囲を明確にすることで、学校や学習相談で本当に確認すべき点が見えやすくなります。
中高一貫校では、学校ごとの課題と次回考査の予定を確認することが欠かせません。資料集めに時間をかけすぎず、本人の負担を尊重した記録と相談を優先してください。学習相談の目的は、過去の点数を責めることではなく、次の一歩を具体化することです。
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参考にした主な公式情報
以下は2026年10月11日時点で確認した公式資料です。国の学習評価の基本的な考え方と個人情報の注意点に関する情報であり、特定の私立中学校の試験平均点、採点方法、内部進学条件を示すものではありません。本文中の数値例・比較表・記録手順は独自に作成した説明用の提案です。
- 文部科学省「教育課程の実施と学習評価」:学習過程と成果を評価し、学習・指導の改善へ生かす趣旨
- 文部科学省「児童生徒の学習評価及び指導要録の改善等について」(2019年3月29日):学習評価の3観点の基本的な枠組み
- 個人情報保護委員会「学校における個人情報の漏えい等事案を踏まえた個人情報の取扱いに関する留意点について」(2025年6月25日):成績等の個人情報の慎重な取扱い
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