大学附属高校を選ぶとき、「系列大学への内部推薦を確保したまま、国公立大学や医学部、さらに上位の私立大学にも挑戦できるのか」は非常に重要なポイントです。
結論から言うと、大学附属校によって制度は大きく異なります。
中央大学附属中学校・高等学校では、中央大学への推薦資格を保持したまま国公立大学を受験でき、私立大学も中央大学にない学問領域であれば併願できます。法政大学第二中・高等学校では、法政大学への被推薦権を保持したまま国公立・私立を問わず他大学を受験できると公式に案内されています。
一方、青山学院高等部は他大学へ出願すると青山学院大学への内部推薦を利用できません。慶應義塾志木高等学校や早稲田大学本庄高等学院でも、他大学へ進む場合は系列大学への推薦を辞退・放棄する必要があります。
つまり、「大学附属高校」という名称だけでは判断できません。
この記事では、2026年10月時点の各学校公式情報をもとに、主要大学附属高校について、
- 内部推薦を保持したまま他大学を受験できるか
- 国公立大学なら受験できるのか
- 私立大学も受験できるのか
- 医学部・歯学部・薬学部などはどう扱われるのか
- 併願制度を使う際の注意点
を整理します。
大学附属校を中学受験・高校受験で検討している生徒・保護者様だけでなく、すでに附属校へ在籍し、「内部推薦を取るか外部受験するか」で迷っている高校生にも役立つ内容です。
内部推薦を保持したまま他大学を受験できるかは大学附属高校によって違います。2026年10月時点の学校公式情報では、法政二高は国公立・私立・学部学科を問わず推薦権を維持して出願可能(ただし法政大学の希望学部選択では専願生が優先される場合あり)。法政大学中学高等学校も他の国公私立大学受験が可能です。中央大学附属は国公立全学部、私立は中央大学にない学問領域に限り併願できます。明大明治は国公立と一部私立への併願を認めています。一方、青山学院高等部の学校公式Q&Aは他大学への出願で青山学院大学の内部推薦は利用不可とし、慶應志木・早稲田本庄も他大学進学には系列大学の推薦辞退を必要としています。法政二高Q&A/中大附属Q&A/明大明治公式/青学高等部公式Q&Aに基づきます。

解説:慶英会 塾長(慶應義塾大学卒・英検1級)。高校公式情報の併願条件と一般的な進路・英語学習アドバイスを区別して解説します。塾長プロフィール
結論|「内部推薦を保持したまま他大学受験」は学校ごとに4タイプある
主要大学附属校の制度を整理すると、大きく4タイプに分かれます。
1.国公立・私立とも幅広く併願できる学校
代表例として、
- 法政大学第二中・高等学校
- 法政大学中学高等学校
があります。
法政大学第二中・高等学校では、公式Q&Aで「法政大学への被推薦権を保持したままで、他大学を受験することが可能」と明記され、国公立・私立、学部学科を問わず受験できるとされています。
2.国公立は幅広く、私立は条件付きで併願できる学校
代表例は、
- 中央大学附属中学校・高等学校
- 中央大学高等学校
です。
国公立大学については幅広く受験できますが、私立大学は中央大学に存在しない学問領域などに限定されます。
3.国公立大学等を中心に推薦保持併願制度がある学校
代表例は、
- 明治大学付属明治高等学校
- 明治大学付属中野高等学校
- 明治大学付属八王子高等学校
です。
ただし3校で条件が完全に同じではありません。
明治大学付属八王子では、国公立大学や指定された大学校への併願制度が公式に具体化されています。
4.他大学を受験すると内部推薦を利用できない学校
代表例として、
- 青山学院高等部
- 慶應義塾志木高等学校
- 早稲田大学本庄高等学院
があります。
このタイプでは、外部大学を受験する段階で系列大学への推薦を辞退・放棄する必要があります。
この制度差は、大学附属校を選ぶうえで非常に重要です。
「内部推薦を保持したまま他大学受験」とは?
まず制度の意味を整理しておきます。
通常、大学附属高校では一定の条件を満たすと系列大学への推薦資格を得られます。
学校によっては、その推薦資格を確保したまま他大学を受験できます。
たとえば、
「中央大学へ内部推薦で進学できる状態を確保する」
↓
「東京大学を受験する」
↓
「合格したら東京大学へ進学する」
↓
「不合格なら中央大学へ内部進学する」
という選択が制度上可能な学校があります。
一般大学受験だけをする高校生と比べると、系列大学という進学先を確保したうえで上位大学に挑戦できるため、大きなメリットがあります。
ただし、すべての大学附属校で認められているわけではありません。
また、認められていても、
- 国公立大学だけ
- 系列大学に存在しない学部だけ
- 医学部など特定分野だけ
- 学校・大学の事前承認が必要
- 一定の学業成績が必要
などの条件があります。
「内部推薦を持ったまま何でも受験できる」と考えないことが重要です。
中央大学附属中学校・高等学校|内部推薦を保持して国公立大を受験可能
中央大学附属中学校・高等学校は、内部推薦と外部大学受験を両立できる代表的な学校です。
学校公式Q&Aでは、「他大学併願受験制度」について明確に説明しています。
中央大学への推薦資格を保持したまま、
- 国公立大学
- 中央大学では学べない学問領域を持つ私立大学
を受験できます。
国公立大学は学部・学科を問わず受験可能
中央大学附属中学校・高等学校の公式情報では、国公立大学については「いずれの学部・学科も受験することができる」とされています。
つまり、
- 東京大学
- 京都大学
- 一橋大学
- 東京科学大学
- 国公立医学部
などへの挑戦も制度上可能です。
中央大学への内部推薦資格を持ちながら国公立大学へ挑戦できる点は、学校選びにおける大きな特徴です。
私立大学は何でも受験できるわけではない
一方、私立大学については制限があります。
中央大学附属中学校・高等学校では、「中央大学では学べない学問領域」に限って内部推薦資格を保持したまま併願できます。
したがって、
「中央大学法学部への内部推薦を持ちながら、早稲田大学法学部も受ける」
というような同系統学部への併願が自由に認められる制度ではありません。
一方、
- 医学
- 歯学
- 薬学
- 獣医学
- 看護
など、中央大学にない分野は併願対象になり得ます。
具体的な大学・学部が併願可能かは、年度ごとに学校へ確認する必要があります。
学部名が違うだけで認められるとは限らず、実際に学ぶ内容も含めて判断されるためです。
中大附属は内部推薦希望者のほとんどが中央大学へ
中央大学附属中学校・高等学校の公式情報では、中央大学への内部推薦を希望する生徒のほとんどが進学しています。
2026年3月卒業生の中央大学内部進学率は87%です。
残りの生徒全員が内部推薦基準を満たせなかったという意味ではありません。
国公立大学や他の私立大学などへ進む生徒も含まれています。
学校公式情報では、中央大学以外の大学への進学者は例年10~15%程度とされています。
つまり中大附属は、
「中央大学への内部進学を基本としながら、外部大学にも挑戦できる」
という進路設計が可能な学校です。
中央大学高等学校|推薦を留保して国公立・医歯薬系などを受験可能
中央大学高等学校にも他大学併願制度があります。
学校公式Q&Aでは、中央大学への推薦を得た生徒が、その資格を留保したまま他大学を受験できると説明されています。
対象は、
- 国公立大学
- 中央大学にはない学部・学科を持つ大学
です。
公式情報では具体例として、
- 医学
- 歯学
- 薬学
- 獣医学
- 看護
などが示されています。
ただし、中央大学への推薦を確保するには、附属高校で全科目をしっかり学習する必要があります。
学校はこれを「全科目主義」と説明しています。
外部大学受験のためだけに一部科目へ集中する一般受験校とは、学習設計が異なる点に注意が必要です。
法政大学第二中・高等学校|国公立・私立とも推薦保持で受験可能
外部大学への挑戦を考える生徒にとって、非常に柔軟な制度を持つのが法政大学第二中・高等学校です。
学校公式Q&Aでは、
「法政大学への被推薦権を保持したままで、他大学を受験することが可能」
と明記されています。
さらに高校向けQ&Aでは、
「国公立、私立、学部学科に関わりなく受験出来ます」
とされています。
これは大学附属校の中でもかなり自由度の高い制度です。
法政二高では法政大学への進学条件もある
ただし、法政大学への被推薦権を得ること自体には条件があります。
公式情報では、
- 日常の成績が一定基準以上
- 大学が指定する英語試験で一定の成績を取る
ことなどが必要です。
英語試験についてはTOEIC Bridgeなどが例示されています。
つまり、
「法政二高へ入学すれば、無条件で法政大学の推薦を確保できる」
という制度ではありません。
内部推薦基準を満たして初めて、推薦権を持った状態で外部受験に挑戦できます。
他大学受験者は法政大学の希望学部で不利になる可能性に注意
法政二高の制度で特に注意したいのが学部配属です。
学校公式Q&Aでは、法政大学への学部・学科希望について、
「法政大学を専願とする生徒から優先となることがある」
と説明しています。
つまり、
「法政大学への進学権を残して他大学も受験する」
ことはできますが、
「法政大学の第一希望学部も完全に同条件で確保できる」
とは限りません。
ここは非常に重要なポイントです。
併願制度の有無だけでなく、
「併願すると系列大学での学部選択に影響するか」
まで確認する必要があります。
法政大学中学高等学校|推薦権を保持したまま他大学受験が可能
法政大学中学高等学校でも、法政大学への推薦権を保持したまま他大学を受験できます。
学校公式サイトでは、
「法政大学の推薦権を保持したまま、他の国公私立大学を受験することも可能」
と説明されています。
法政大学への推薦資格を得るには、
- 高校3年間の総合成績
- 英語資格試験
などの条件があります。
英語資格については、公式サイトで英検2級が基準として示されており、TOEIC Bridge、GTEC、TOEFLにも基準が設定されています。
2025年度進路データでは、
- 法政大学推薦資格取得者:97.7%
- 法政大学進学者:在籍者の87.4%
となっています。
推薦資格取得者と実際の法政大学進学者に差があるのは、他大学を選択する生徒がいることも理由の一つです。
明治大学付属明治高等学校|明治大学推薦を保持して併願できる
明治大学付属明治高等学校は、明治大学直系の付属校です。
2025年度卒業生265名のうち241名が明治大学へ進学しています。
学校公式サイトでは、
「明大への推薦資格を保持して、国公立大学・一部私立大学を併願受験」
できる制度を案内しています。
つまり、明治大学への内部推薦を確保したうえで、条件を満たす外部大学へ挑戦できます。
明大明治では約1割が他大学へ進学
2025年度卒業生の進路は、
- 明治大学:241名
- 他大学:22名
- その他:2名
でした。
約9割が明治大学へ進学していますが、一定数は外部大学へ進みます。
明治大学への推薦は、
- 高校3年間の学習成績
- 人物
- 適性
- 志望理由
などをもとに行われます。
したがって、外部受験を考える場合でも、まず明治大学への推薦資格を取得できるだけの学校成績を維持する必要があります。
明治大学付属八王子高等学校|国公立大学併願制度が明確
明治大学付属八王子中学・高等学校では、「国公立大学併願制度」が公式に詳しく説明されています。
2025年度卒業生326名のうち、明治大学内部推薦合格者は303名。
推薦合格率は92.9%でした。
そのうえで一定の条件を満たす生徒は、明治大学への推薦資格を取得したまま国公立大学などへ挑戦できます。
受験できるのは全国の国公立大学+指定大学校
学校公式情報では、対象として、
- 全国の国公立大学
- 防衛大学校
- 防衛医科大学校
- 気象大学校
- 水産大学校
- 海上保安大学校
- 職業能力開発総合大学校
- 国立看護大学校
が示されています。
ただし、誰でも自由に制度を利用できるわけではありません。
学校公式サイトでは、
- 継続的な学習によって一定の実力があると認められること
- 併願する学部と明治大学で希望する学部の間に学問的なつながりがあること
などの条件が示されています。
制度利用を考える場合は、最新年度の校内条件を必ず確認してください。
明治大学付属中野高等学校|推薦権を保持して国公立大学を併願できる制度
明治大学付属中野中学・高等学校では、2026年3月卒業生404名のうち324名が明治大学推薦で進学しました。
学校公式サイトでは、明治大学推薦進学率はおおむね8割と説明されています。
一方で、
- 国公立大学
- 難関私立大学
- 他大学の指定校推薦
- 医学部・歯学部など
へ進む生徒もいます。
さらに、学校公式の一貫教育紹介では、
「明治大学付属高校推薦の権利を保持して国公立大学を併願受験できる制度」
があると明記されています。
明治大学への推薦は、高校3年間の総合成績に加え、高2・高3で実施される推薦学力テストなども関係します。
したがって、外部大学を目指す場合でも学校成績を軽視できません。
青山学院高等部|他大学へ出願すると内部推薦は使えない
ここまで紹介した中央・法政・明治の一部付属校とは大きく異なるのが青山学院高等部です。
青山学院高等部の公式Q&Aでは、
「他大学に出願する場合は、青山学院大学への推薦による内部進学はできなくなります」
と明記されています。
つまり、
「青山学院大学への推薦を確保しながら東大を受験する」
「青山学院大学への推薦を確保しながら早慶を受験する」
という制度ではありません。
外部大学を受験するなら、青山学院大学への内部推薦を利用しない決断が必要です。
「推薦権を保持したまま受験できる」学校でも確認すべき6条件
1.どの大学・学部まで併願できるか。法政二高は国公立・私立とも学部学科を問わない一方、中大附属は国公立全学部と「中央大学にない学問領域」の私立大学に限定されています。明大明治では私立大学の併願可否が希望する明治大学の学部・学科によって異なります。2.推薦資格の最低基準。学校成績・英語検定・出席条件を満たしていないと、そもそも内部推薦資格を確保できません。
3.学部の優先順位。法政二高のQ&Aには、他大学併願生よりも法政大学を専願とする生徒が学部・学科の選択で優先される場合があると明記されています。4.入学金・手続期限。中央大学高等学校の他大学併願制度では推薦を留保する際に入学金が必要とされています。利用できる制度でも費用がゼロとは限りません。
5.どのタイミングで推薦を辞退するか。青山学院高等部の2026年度入試用公式Q&Aでは他大学への出願をすると内部推薦による進学ができなくなると説明しています。慶應志木と早稲田本庄の学校公式Q&A・進路情報は、他大学への進学には推薦辞退・放棄が必要としています。表現と必要手続が異なるため、実際に願書を送る前に最新の校内資料と進路担当の確認を受けてください。6.外部大学の受験勉強への支援体制。内部進学を中心とするカリキュラムと大学一般入試の教科範囲は一致しないことがあります。
大学附属中学・高校で英語の定期テストが苦手な場合。推薦資格と他大学受験の両方を選択肢に残すためには、英検だけでなく学校英語の評定を安定させることが重要です。現学年の教材と答案をもとに、語彙・文法・読解・英作文の誤答を分け、次回の定期テストで改善する領域を決めてください。慶英会の学習相談・最大1か月完全無料体験をご利用いただけます。体験回数・担当講師は申込時に確認できます。
青学高等部では約85%が青山学院大学へ
青山学院高等部では、例年卒業生の約85%が青山学院大学へ進学しています。
内部推薦では、
- 高校3年間の学業成績
- 高3で行われる学力テスト
- 適性
- 出席状況
- その他の要素
などを総合して判断します。
学部ごとに推薦人数の上限があるため、内部推薦を選んだからといって第一志望学部が必ず保証されるわけでもありません。
外部受験を選ぶ場合には、
「青山学院大学という進学先を手放してまで挑戦するのか」
を慎重に判断する必要があります。
慶應義塾志木高等学校|他大学受験なら慶應推薦を辞退
慶應義塾志木高等学校も、推薦保持型ではありません。
学校公式サイトでは、
「他大学への進学を希望する場合は慶應義塾大学への推薦を辞退しなければならない」
と明記されています。
2025年度卒業生250名のうち249名が慶應義塾大学各学部へ進学しており、慶應義塾大学への内部進学を前提とする色彩が強い学校です。
したがって、
「慶應を保険にして東京大学を受験する」
という仕組みではありません。
他大学へ進みたい場合は、慶應義塾大学への内部推薦を手放す決断が必要です。
早稲田大学本庄高等学院|他大学進学には早稲田推薦権の放棄が必要
早稲田大学本庄高等学院も同様です。
学校公式サイトでは、
「他大学進学の場合には早稲田大学への推薦権を放棄しなくてはならない」
と明記されています。
本庄高等学院は、卒業論文を提出して卒業要件を満たした生徒が、3年間の成績などに基づき早稲田大学各学部へ推薦される附属校です。
そのため、
「早稲田大学の推薦を残して、他大学の一般入試を受ける」
という制度にはなっていません。
ただし、日本医科大学との高大接続連携協定により、本庄高等学院から2名を日本医科大学の学校推薦型選抜へ推薦できる独自制度があります。
これは一般的な「早稲田推薦保持+外部受験」とは別の制度として理解する必要があります。
「推薦保持で他大学受験できる学校」が有利とは限らない
ここまで読むと、
「推薦を保持したまま他大学を受験できる学校の方が絶対に得」
と思うかもしれません。
しかし、必ずしもそうとは限りません。
理由は3つあります。
1.附属校の授業と一般受験対策を両立する必要がある
附属校のカリキュラムは、必ずしも一般大学受験だけを目的に設計されているわけではありません。
内部推薦資格を取得するために、
- 全教科の学校成績
- 定期テスト
- 英語資格
- 校内試験
- 提出物
- 卒業研究
などへ対応しながら、大学入試対策もする必要があります。
これは負担が小さくありません。
2.内部推薦の希望学部に影響する学校もある
法政大学第二中・高等学校では、推薦権を保持して他大学を受験できますが、法政大学の希望学部について専願者が優先される場合があります。
つまり、
「外部大学にも挑戦する」
「系列大学の人気学部も完全確保する」
を同時に実現できるとは限りません。
制度の細部まで確認する必要があります。
3.国公立受験には共通テスト対策も必要
内部推薦を保持して東京大学・一橋大学・国公立医学部などを目指す場合、通常の附属校学習とは別に一般入試対策が必要です。
特に国公立大学では、
- 大学入学共通テスト
- 二次試験
- 記述問題
- 複数科目
への対応が必要になります。
「推薦があるから精神的に楽」というメリットはありますが、学習量そのものが少なくなるとは限りません。
大学附属校を選ぶなら「外部受験の自由度」まで確認する
中学受験・高校受験で大学附属校を選ぶ際は、内部進学率だけを見るのでは不十分です。
次の6点を確認してください。
1.内部推薦資格の取得条件
まず、
- 成績
- 英語資格
- 校内試験
- 出席
- 人物評価
など、何を満たせば内部推薦を取得できるか確認します。
2.内部推薦を保持したまま他大学へ出願できるか
最重要ポイントです。
出願した時点で推薦を失う学校もあります。
3.国公立大学は受験できるか
私立大学には制限があっても、国公立大学は広く受験できる学校があります。
4.私立大学はどこまで受験できるか
「系列大学にない学問領域のみ」という学校もあれば、幅広く受験できる学校もあります。
5.併願すると系列大学の学部選択で不利にならないか
推薦保持が可能でも、系列大学の希望学部で専願者が優先されるケースがあります。
6.外部受験支援があるか
制度上は受験できても、
- 受験講習
- 模試
- 共通テスト対策
- 志望校別指導
などを学校がどこまで支援するかは別問題です。
ここまで確認すると、大学附属校としての性格がかなり見えてきます。
中1・中2から考えておくべき理由
中高一貫の大学附属校に在籍している場合、
「外部受験を考えるのは高2か高3からで十分」
と思うかもしれません。
しかし、選択肢を広く残したいなら中学生の段階から基礎学力を維持しておくことが重要です。
特に、
- 英語
- 数学
- 国語
は高校以降の大学受験にも直結します。
中1・中2で学校の授業についていけなくなり、
「どうせ内部進学だから」
と苦手を放置すると、高校になって外部大学を目指したくなったときに立て直しが難しくなります。
逆に、中学段階から学校成績と基礎学力を安定させておけば、
- 系列大学へ内部進学する
- 国公立大学へ挑戦する
- 医学部を目指す
- 他の難関私立大学を受験する
という複数の選択肢を残せます。
大学附属校では「受験をしないために勉強する」のではなく、「将来の選択肢を残すために学力を維持する」という考え方が重要です。
よくある質問
内部推薦を持ったまま東大を受験できる大学附属高校はありますか?
あります。
たとえば中央大学附属中学校・高等学校では、中央大学への推薦資格を保持したまま国公立大学の学部・学科を受験できます。
法政大学第二中・高等学校でも、法政大学への被推薦権を保持したまま国公立大学を受験できます。
ただし、年度ごとの制度変更や校内条件があるため、実際に利用する際は最新資料を確認してください。
内部推薦を持ったまま早慶を受験できますか?
学校によります。
法政大学第二中・高等学校では、公式情報上、国公立・私立、学部学科を問わず他大学受験が可能とされています。
一方、中央大学附属では私立大学について中央大学にない学問領域などの制限があります。
「私立大学も併願可能」というだけでなく、対象大学・学部の条件まで確認してください。
内部推薦を持ったまま医学部を受験できますか?
可能な学校があります。
中央大学附属系では、中央大学に医学部がないため、条件を満たせば他大学医学部が併願対象となり得ます。
法政大学第二中・高等学校でも、公式情報では学部学科を問わず他大学受験が可能とされています。
一方、学校ごとに最新制度は異なるため、個別確認が必要です。
青山学院高等部から他大学を受験すると内部推薦はどうなりますか?
青山学院高等部の公式情報では、他大学に出願する場合、青山学院大学への推薦による内部進学はできません。
慶應附属から東大を受ける場合、慶應への推薦は残せますか?
少なくとも慶應義塾志木高等学校では、他大学を受験する際には慶應義塾大学への推薦を辞退する必要があると公式に案内されています。
早稲田本庄から他大学を受験できますか?
他大学への進学は可能ですが、早稲田大学本庄高等学院の公式情報では、他大学へ進学する場合は早稲田大学への推薦権を放棄する必要があります。
まとめ|大学附属校は「内部進学率+外部受験の自由度」で選ぶ
大学附属高校を比較するとき、「何%が系列大学へ進むのか」だけを見ると、本当の違いを見落とします。
重要なのは、
- 内部推薦資格を取得しやすいか
- 希望学部へ進みやすいか
- 推薦を保持して他大学を受験できるか
- 国公立だけか、私立も受験できるか
- 医学部など系列大学にない分野を受験できるか
- 併願すると系列大学の学部選択へ影響するか
まで確認することです。
2026年10月時点の公式情報では、中央大学附属や法政大学附属の一部には、内部推薦資格を保持して外部大学へ挑戦できる制度があります。
一方、青山学院高等部、慶應義塾志木高等学校、早稲田大学本庄高等学院などでは、他大学への進学・出願と系列大学推薦を両立できない制度になっています。
どちらが優れているという問題ではありません。
「系列大学への進学を最優先するのか」
「国公立大学も狙いたいのか」
「医学部など別分野も残したいのか」
によって、適した学校は変わります。
大学附属校を選ぶ際は、大学名だけでなく、卒業時の「選択肢の構造」まで確認することが重要です。
大学附属校の定期テスト・内部進学対策
大学附属校では、内部推薦を確保するためにも、外部大学という選択肢を残すためにも、中学・高校段階の学校学習を安定させることが重要です。
慶英会では、中高一貫校・大学附属校に在籍する中学生・高校生を対象に、学校進度に合わせたオンライン個別指導を行っています。
特に、
- 定期テストの点数が下がってきた
- 英語についていけなくなった
- 内部推薦に必要な成績を確保したい
- 英検と学校学習を両立したい
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https://keio-edu.com/
関連する学習・内部進学ガイド:大学附属高校の内部推薦に必要な英検・TOEIC条件/赤点・追試・学校の成績と内部推薦/大学附属中学から系列高校への内部進学条件/日本大学付属校の国公私立併願方式。国公立だけか私立も併願できるか、推薦保持の時点が出願時か合格時かは学校ごとに必ず確認してください。
学校が公開している他大学併願制度の公式一次情報リンク
中央大学附属中学校・高等学校「他大学併願受験制度」/中央大学高等学校「他大学併願制度」/法政大学第二中・高等学校「大学進学について」/法政大学中学高等学校「大学進学制度」/明治大学付属明治「教育方針」/明治大学付属八王子「進路実績・国公立大学併願制度」/明治大学付属中野「一貫教育・併願受験」/青山学院高等部「2026年度入試用よくある質問集」p.7/慶應義塾志木「よくある質問」/早稲田大学本庄高等学院「進学」。青山学院高等部の内部推薦に関する2027年度の詳しい運用は公開予定・校内制度変更の有無を確認してください。
参考にした主な公式情報
この記事は、2026年10月6日時点で確認できる各学校・大学の公式情報を中心に作成しています。
- 中央大学附属中学校・高等学校「よくあるご質問」
- 中央大学附属中学校・高等学校「進学サポート」
- 中央大学高等学校「よくある質問」
- 法政大学中学高等学校「大学進学制度」
- 法政大学中学高等学校「学校生活Q&A」
- 法政大学中学高等学校「進路データ」
- 法政大学第二中・高等学校「よくある質問」
- 法政大学第二中・高等学校「10年一貫教育」
- 明治大学付属明治高等学校・明治中学校「教育方針」
- 明治大学付属明治高等学校・明治中学校「進路・進学実績」
- 明治大学付属八王子中学・高等学校「進路実績」
- 明治大学付属中野中学・高等学校「進路実績/卒業後の進路」
- 青山学院高等部「大学進学に関するQ&A」
- 青山学院中等部「よくあるご質問」
- 慶應義塾志木高等学校「進路状況」「よくあるご質問」
- 早稲田大学本庄高等学院「進学」
内部推薦、推薦保持、他大学併願、学部選択などの条件は年度によって変更される可能性があります。また、一般公開サイトでは詳細を公開せず、在校生向けの進路資料で条件を示している学校もあります。
実際に他大学受験を行う際には、必ずその年度の最新の校内推薦要項・進路資料を確認し、学校の進路担当教員へ併願可否を確認してください。
情報確認日:2026年10月6日
