大学附属中学校へ入学すると、「高校受験をしなくてもそのまま系列高校へ進める」と考えるご家庭は多いでしょう。
結論から言うと、多くの大学附属中学校では大半の生徒が系列高校へ内部進学します。しかし、すべての学校が「無条件で全員進学」ではありません。
2026年10月時点の公式情報では、明治大学付属明治中学校は中3・2学期末までに全教科40点以上、主要5教科平均55点以上、英検準2級一次試験以上の合格などを求めています。法政大学中学校は総合成績おおむね6割以上、立教池袋中学校は中1・中2を含む全教科合格が条件です。学習院中等科は約95%が高等科へ進学し、3年間の学業成績・操行・出席日数が推薦基準になります。
つまり、中学受験で大学附属校へ入った後も、中1・中2からの学校成績は重要です。
この記事では、主要大学附属中学校の「中学から高校への内部進学条件」を、公開されている公式情報に基づいて比較します。
大学附属中学校でも、高校への内部進学は無条件とは限りません。2026年10月時点の学校公式情報では、明大明治は中3・2学期末までの全教科40点以上・主要5教科平均55点以上・英検準2級一次試験以上、法政大学中学校は中2修了時点で総合成績おおむね6割以上(未達でも中3で基準を満たせば可)、立教池袋は中3中期までに中1・2を含む全教科合格など、条件が明確です。学習院中等科の約95%が学習院高等科へ進学しますが、成績・操行・出席が推薦基準です。明大明治公式・法政大学中公式・立教池袋公式・学習院公式を照合して下さい。

解説:慶英会 塾長(慶應義塾大学卒・英検1級)。内部進学の公式基準と、日々の英語定期テストへの学習支援を区別して説明します。塾長の経歴・指導方針
結論|「大学附属中学=高校まで自動進学」ではない
まず重要なのは、大学への内部推薦と高校への内部進学を分けて考えることです。
大学附属中学校では一般的に、
中学入学
↓
系列高校への内部進学
↓
系列大学への内部推薦
という2段階があります。
中学校に合格したからといって、その時点で高校・大学までの進学が完全に保証されるとは限りません。
学校によっては中学校段階で、
- 教科ごとの最低点
- 総合成績
- 全科目合格
- 英検
- 出席
- 生活態度
- 行動評価
などを確認します。
さらに高校進学後には、大学推薦のための別の基準があります。
したがって、中学受験をするときには「大学への内部進学率」だけでなく、
中学校から高校へ上がる条件
まで確認しておくことが重要です。
主要大学附属中学の高校内部進学条件を先に整理
2026年10月時点で一般公開されている公式情報をもとに、代表的な学校を整理すると次のようになります。
明治大学付属明治中学校
中3・2学期末までに、
- 全教科40点以上
- 国語・社会・数学・理科・英語の5教科平均55点以上
- 英検準2級一次試験以上に合格
- 行動評価「良」以上
が推薦基準。
毎年ほとんどの生徒が明治高校へ内部進学します。
法政大学中学校
中2修了時点で、
- 総合成績がおおむね6割以上
が基準。
中2終了時点で届かなくても、中3の成績で基準を満たせば高校進学が認められます。
立教池袋中学校
中3中期の時点で、
- 中1・中2を含む全教科合格
- 生活指導上特別な問題がない
ことが条件。
例年8~9割程度が立教池袋高校へ進学します。
立教新座中学校
公式Q&Aでは、
- 成績
- 学校生活
に特に大きな問題がなければ高校へ進学できるとされています。
具体的な点数基準は一般公開されていません。
中央大学附属中学校
全課程を修了見込みの生徒は、学校長の推薦により中央大学附属高校への進学が認められます。
ただし、
- 著しく学習意欲が低い
- 基本的な生活習慣が確立できていない
生徒については進学を認めない場合があります。
中央大学附属横浜中学校
高校への内部進学条件はありますが、学校公式Q&Aでは「厳しいものではない」と説明されており、毎年ほぼ全員が高校へ内部進学しています。
具体的な点数基準は一般公開されていません。
学習院中等科
卒業生約200名のうち、95%程度が推薦で学習院高等科へ進学。
推薦では主に、
- 中等科3年間の学業成績
- 操行
- 出席日数
が基準になります。
学習院女子中等科
学校公式サイトでは、卒業生の「ほとんどすべて」が女子高等科へ進学すると案内されています。
具体的な数値基準は一般公開されていません。
同じ「大学附属中学校」でも、かなり違いがあることが分かります。
明大明治|中3までに「40点・55点・英検準2級」が必要
内部進学条件を最も具体的に公開している学校の一つが、明治大学付属明治中学校です。
明治高校への推薦には、中学3年の2学期末までの成績で、
- 9教科すべて40点以上
- 主要5教科平均55点以上
- 英検準2級一次試験以上に合格
- 行動評価「良」以上
という基準があります。
ここで重要なのは、単純な平均点だけではないことです。
たとえば主要5教科平均が60点あっても、1科目だけ35点で最終成績が基準未満なら条件を満たしません。
苦手科目を放置しないことが重要です。
明大明治は実際にはほとんどが高校へ進む
条件が明確に設定されているからといって、多数の生徒が高校進学できないわけではありません。
学校公式情報では、毎年ほとんどの生徒が明治高校へ進学すると説明されています。
過年度の学校公式資料では、2024年度に中3生181名中178名が推薦され、明治高校へ内部進学しています。
つまり約98%です。
厳しい「足切り」を大量に行う制度というより、
中学3年間で身につけてほしい最低限の学力・学習姿勢を明確に示した制度
と考えると分かりやすいでしょう。
明大明治では中1・中2から英検を進める必要がある
明大明治の内部進学で特徴的なのが英検です。
中学校から高校への推薦条件に、
英検準2級一次試験以上
が含まれています。
学校でも、
- 中2までに英検3級
- 中3までに英検準2級
- 高3までに英検2級
を目標として英語教育を行っています。
高校推薦だけでなく、明治大学推薦では英検2級とTOEIC L&R 450点以上が基準に含まれます。
そのため、明大明治では英検を「高校受験用資格」と考えるのではなく、中高6年間の学習計画の一部として考える必要があります。
明大明治は成績不振者への補習もある
学校公式サイトでは、中学生について、
- 中1から高2まで英語・数学の補習講座
- 成績不振者を対象とする夏期補習
を実施していると説明しています。
したがって、一度成績が下がっただけで高校内部進学が直ちに不可能になるわけではありません。
ただし、最終的には学校が示す推薦条件を満たす必要があります。
補習になった段階で早めに立て直すことが重要です。
法政大学中学校|中2終了時点で総合成績「おおむね6割以上」
法政大学中学校では、中学校から法政大学高等学校への内部進学基準を公式に公開しています。
基準は、
中学2年修了時点で総合成績がおおむね6割以上
です。
ここで特徴的なのは、中2終了時点で条件を満たさなくても、その段階で高校進学不可が確定するわけではないことです。
中3の成績で基準をクリアすれば、進学が認められます。
法政は中2時点で一度チェックが入る
これは中1・中2の保護者様にとって重要なポイントです。
「中3だけ頑張ればよい」
とは言い切れません。
中2終了時点で一定の成績基準が確認されるため、
- 中1で英語につまずく
- 中2で数学が分からなくなる
- 定期テスト前だけ勉強する
- 提出物が遅れる
といった状態が続けば、中2終了時点で基準に届かない可能性があります。
中3で挽回できる制度はありますが、最初から余裕を持って6割を超えておく方が安全です。
法政大学への内部推薦も「おおむね6割」が重要
法政大学中高では、高校進学後も成績管理が続きます。
法政大学への推薦資格を得るためには、
- 高校3年間の総合成績がおおむね6割以上
- 法政大学が定める英語資格基準を満たす
必要があります。
つまり、
中学校
↓
おおむね6割で高校進学
高校
↓
おおむね6割+英語資格で大学推薦
という分かりやすい流れがあります。
中学生の段階から日常成績を安定させる意味が大きい学校です。
立教池袋|中1・中2を含む「全教科合格」が条件
立教池袋中学校から立教池袋高等学校への推薦条件は非常に明確です。
学校公式サイトでは、中学3年中期、つまり2学期の段階で、
- 中学1年・中学2年を含む全教科合格
- 生活指導上特別な問題がない
ことが条件とされています。
ここで特に重要なのが、
中1・中2を含む
という点です。
中3だけの成績を見る制度ではありません。
立教池袋では苦手教科を「捨てる」戦略が合わない
大学受験では、受験に使わない科目を最低限にすることがあります。
しかし、立教池袋の中学から高校への推薦では「全教科合格」が条件です。
そのため、
- 数学だけ苦手
- 音楽や美術を軽視
- 技術・家庭の提出物を出さない
といった学習姿勢は内部進学制度と相性がよくありません。
すべての教科で合格水準を満たす必要があります。
立教池袋の高校内部進学率は8~9割程度
立教池袋公式サイトでは、中学校から高等学校への進学者について、
例年8~9割程度
と案内しています。
明大明治や学習院などと比べると、数字上は少し低く見えます。
ただし、この数字だけから「1~2割が成績不足」とは判断できません。
内部推薦を利用せず、他校へ進学する生徒もいるためです。
内部進学率と推薦基準未達率は同じではありません。
立教池袋は大学推薦でも「全科目合格」が続く
立教池袋では高校から立教大学への推薦でも、
- 教科の全科目合格
- 卒業研究論文
- 自己推薦
- 英検2級程度の英語力
が必要です。
したがって、
中学
↓
全教科合格で高校へ
高校
↓
全科目合格+卒論+英語等で立教大学へ
という一貫した制度になっています。
中1の段階から「苦手教科を作らない」ことに意味があります。
立教新座|具体的な点数基準は公開せず「大きな問題がなければ進学」
立教新座中学校から立教新座高等学校への内部進学については、立教池袋とは公開方法が異なります。
学校公式Q&Aでは、
成績・学校生活ともに特に大きな問題がなければ進学できる
と説明されています。
一般向け公式サイトでは、
- ○点以上
- 平均○点以上
- 評定○以上
といった具体的な数値基準は確認できません。
そのため、立教池袋の基準を立教新座にも当てはめることはできません。
同じ立教系列でも、学校ごとに公開基準は異なります。
中央大学附属中学校|原則進学だが学習意欲・生活習慣も見る
中央大学附属中学校から中央大学附属高等学校への推薦では、具体的な点数基準は一般公開されていません。
公式Q&Aでは、
中学校の全課程を修了見込みの生徒は、学校長の推薦により附属高校への進学が認められる
と説明されています。
一方、
- 著しく学習意欲が低い生徒
- 基本的な生活習慣が確立できていない生徒
については、附属高校への進学を認めない場合があることも明記されています。
中附では「点数だけ」を見ているわけではない
中央大学附属中学校の場合、一般公開情報だけでは「何点なら高校へ行けるか」は分かりません。
むしろ公式Q&Aから読み取れるのは、
- 学習への姿勢
- 生活習慣
- 中学校課程を修了できる状態
を重視しているということです。
保護者様がネット上の非公式な「内部進学ライン」を探すより、成績が心配な場合は学校へ直接確認する方が正確です。
中央大学附属横浜|条件はあるが毎年ほぼ全員が高校へ進学
中央大学附属横浜中学校・高等学校でも、中学校から高校への内部進学制度があります。
学校公式Q&Aでは、
高校へ内部進学するための条件はあるものの、厳しいものではなく、毎年ほぼ全員が内部進学している
と案内されています。
具体的な点数・評定基準については一般向け公式情報で明示されていません。
つまり、
「ほぼ全員が上がれる」
ことと
「完全無条件」
は同じではありません。
学習院中等科|約95%が高等科へ内部進学
学習院中等科では、卒業生約200名のうち、
約95%が推薦で学習院高等科へ進学
します。
公式サイトでは、高等科への推薦について主に、
- 中等科3年間の学業成績
- 操行
- 出席日数
を基準とすると説明しています。
基準を満たせず高等科非推薦となる生徒は、例年数名程度です。
学習院では中1からの3年間が推薦対象
学習院中等科では「中3最後の成績だけ」で決まるわけではありません。
中等科3年間の学業成績が基準になります。
つまり、
中1
↓
中2
↓
中3
の積み重ねです。
さらに出席日数や操行も対象です。
「中3になったら頑張る」という考え方より、中1から学校生活全体を安定させる方が制度に合っています。
内部進学が心配になったときの学校別確認順
第1に「何の成績」が内部推薦基準かを確かめます。たとえば明大明治の「全教科40点以上」は学校内の基準であり、国立・公立高校入試の調査書の9科評定40とは別です。法政の「おおむね6割」も全校共通の通知表評定3.0という意味ではありません。学校の教務担当者が使う成績集計期間、対象教科、再試験や補習の扱いを確認します。
第2に判定時期を特定します。明大明治は中3の2学期末、法政大学中学校は中2修了段階でいったん確認し未達なら中3で挽回の機会があり、立教池袋は中3中期までの中1・2を含む全教科合格を確認します。中1の1回のテストが悪かっただけで高校進学不可が確定するわけではありませんが、補習・提出物・成績不振の継続が問題になる可能性があります。
第3に英検の取得時期を逆算します。明大明治では英検準2級の一次試験以上の合格が高校推薦基準の一つです。英検準2級プラスや2級を取得すれば単純に有利になると考える前に、必須の級と、学校が確認する証明書の形式を確認してください。英語以外の科目も最低点を満たす必要があるため、資格対策だけで定期テスト対策を代替しないようにしましょう。
第4に外部高校受験との関係を整理します。法政大学中学校の学校公式Q&Aでは、他の高校を受験すると法政高校への推薦権を放棄する扱いになると明記しています。一方、各校の校内ルールは異なるため、他校受験を決める前に在籍校から制度を文書で確認し、内部進学が確定している前提で併願戦略を組まないことが重要です。
中高一貫校の中1・中2で英語の授業についていけなくなった場合。内部進学基準を満たすために必要なのは、難しい英文法を先取りすることだけではありません。学校の単語テスト、英作文、長文、宿題を見直し、次回の定期テストで平均点に近づくことを最初のKPIにします。定期テストが50点以下で推移している場合、語彙・文法・読解に失点を分け、2週間ごとに同形式の別問題で改善を確認してください。慶英会の学習相談・最大1か月完全無料体験で学校教材に応じた復習順序を相談できます。体験回数・担当講師はお申し込み時にご確認いただけます。
学習院で高校推薦を辞退して外部高校へ進む生徒もいる
約95%という数字を見ると、
「残り5%は高等科へ推薦されなかった」
と考えるかもしれません。
しかし、そうではありません。
学校公式サイトでは、高等科への推薦を辞退して、
- 慶應系列
- 早稲田系列
- 国立大学附属高校
などへ進学する生徒も毎年数名いると説明しています。
したがって、
内部進学率と推薦基準達成率を混同しない
ことが重要です。
学習院女子中等科|ほとんどすべてが女子高等科へ進学
学習院女子中等科では、学校公式サイトで、
卒業生のほとんどすべてが女子高等科へ進学
すると説明しています。
男子の中等科と同様、中高6年間を一つの教育課程として考える学校です。
ただし、一般公開公式サイトでは男子中等科のような具体的な推薦基準は確認できません。
公開されていない数字を推測で作るべきではありません。
青山学院中等部も95%以上が高等部へ進む
青山学院中等部から青山学院高等部へも、非常に高い割合で内部進学します。
学校公式情報では、
毎年95%以上が青山学院高等部へ進学
しています。
一方、一般公開公式サイトでは、
- 各教科○点以上
- 評定○以上
といった具体的な内部進学基準は確認できません。
したがって、青山学院についても「95%以上進む」という事実と、「無条件で進める」という解釈は分ける必要があります。
「ほぼ全員進学」と「無条件進学」は違う
大学附属中学校の記事で最も注意したいのがこの点です。
学校公式サイトに、
- ほとんどが進学
- 95%以上が進学
- ほぼ全員が進学
と書かれていても、
進級・卒業・推薦条件が一切存在しない
という意味ではありません。
たとえば明大明治は実際にはほぼ全員が高校へ進みますが、40点・55点・英検という明確な推薦基準があります。
学習院も約95%が高等科へ進みますが、学業成績・操行・出席日数が推薦判断に使われます。
内部進学率と内部進学条件は必ずセットで確認しましょう。
中1の成績は高校内部進学に関係する?
学校によりますが、関係する学校があります。
代表例が、
立教池袋
中1・中2を含む全教科合格が高校推薦条件。
学習院中等科
中等科3年間の学業成績を推薦基準に利用。
です。
一方、明大明治では中3・2学期末までの成績として具体的な基準が示されています。
どの学校でも「中1はまだ関係ない」と一律に考えるべきではありません。
中2で成績が悪いと高校へ上がれない?
これも学校によります。
法政大学中学校では、中2修了時点で総合成績おおむね6割以上が基準です。
ただし、届かなかった場合にも中3で挽回できます。
したがって、中2で基準未達だったとしても、直ちに高校進学不可が決まるわけではありません。
重要なのは、その時点で学習状況を修正することです。
赤点を1回取ったら内部進学できない?
通常は、定期テスト1回の低得点と最終的な内部推薦判定は同じではありません。
学校によって、
- 学期成績
- 年間成績
- 平常点
- 小テスト
- 提出物
- 補習
- 追試
- 学習意欲
なども関係します。
ただし、最終的に学校が定める「全科目合格」「40点以上」などの基準を満たす必要がある学校では、低成績を放置できません。
高校内部進学で英検が必須の学校もある
今回確認した主要校の中で特に分かりやすいのが明大明治です。
明治中学校から明治高校へ進むには、
英検準2級一次試験以上の合格
が必要です。
つまり、定期テストの点数だけでは内部進学条件を満たせません。
大学附属中学に入学した後も、英検など外部資格を計画的に取る必要がある学校があります。
高校内部進学で出席・生活態度を見る学校も多い
学校成績だけに目が向きがちですが、内部進学では生活面も重要です。
公式情報では、
明大明治
行動評価「良」以上。
立教池袋
生活指導上特別な問題がないこと。
中央大学附属
基本的な生活習慣が確立されていること。
学習院中等科
操行・出席日数を基準に含む。
とされています。
「テストの点さえ取れば何でもよい」という制度ではありません。
中学受験で大学附属校を選ぶ前に確認したい5項目
大学附属中学校を検討する保護者様は、大学内部進学率だけでなく次の5点を確認することをおすすめします。
1.中学から高校への進学率
98%なのか、95%なのか、8~9割なのか。
ただし、外部進学者も含まれるので数字の意味まで確認します。
2.高校内部進学の具体的な条件
- 点数
- 評定
- 全科目合格
- 英検
- 出席
- 生活態度
などです。
3.条件が何年生から評価されるか
中1からなのか、中2終了時なのか、中3時点なのかを確認します。
4.基準未達時に挽回できるか
- 補習
- 追試
- 中3での再判定
などがあるかを確認します。
5.高校進学後の大学推薦条件
高校へ進めても、大学推薦には別の条件があります。
中高大10年間の流れまで確認することが重要です。
大学附属中学で最も避けたいのは「中学だから大丈夫」という油断
大学附属中学校の大きなメリットは、高校受験を原則として意識せずに学校生活を送れることです。
しかし、それが、
「勉強しなくてもよい」
という意味になると危険です。
中1で英語が分からなくなり、
中2で数学が分からなくなり、
中3で内部進学基準を初めて確認する。
この流れになると、短期間で複数科目を立て直す必要が生じます。
大学附属校ほど、日常の定期テストを安定させる意味が大きいと考えた方がよいでしょう。
内部進学が危なくなったときに確認する順番
現在すでに中1・中2・中3で成績に不安がある場合は、次の順番で確認します。
1.学校の公式ルール
まず、
- 生徒手帳
- 学年資料
- 内部進学説明会資料
- 進路資料
を確認します。
インターネット上の口コミより学校の正式資料を優先してください。
2.現在どの条件が危ないか
たとえば、
- 英語が40点未満
- 主要5教科平均が不足
- 総合成績6割未満
- 不合格科目がある
- 英検未取得
- 欠席が多い
など、問題を具体化します。
3.次回試験で必要な点数を決める
「次は頑張る」ではなく、
「英語55点以上」
「数学60点以上」
「英検準2級一次合格」
のように目標を数値化します。
4.中1・中2内容まで戻る
特に英語・数学では、現在の単元だけ勉強しても改善しないことがあります。
基礎の抜けがあれば、前学年まで戻って修正する必要があります。
中1・中2のうちにやるべきこと
大学附属中学校で内部進学を安定させるために、特別な受験勉強が必要とは限りません。
むしろ重要なのは基本です。
- 学校の授業を理解する
- 提出物を期限内に出す
- 定期テスト2週間前から準備する
- 英単語を日常的に覚える
- 数学の分からない単元を放置しない
- 必要な英検級を早めに取得する
- 欠席や遅刻を必要以上に増やさない
これだけでも内部進学上のリスクは大きく下げられます。
高校へ上がることだけを目標にしない
もう一つ重要なのは、
高校内部進学の最低ラインと大学内部推薦の目標ラインは違う
という点です。
たとえば明大明治では、
中学から高校
↓
全教科40点以上、主要5教科平均55点以上、英検準2級一次など
高校から明治大学
↓
高校3年間の推薦成績や英検2級、TOEICなど
と条件が変わります。
立教池袋でも、
中学から高校
↓
全教科合格
高校から立教大学
↓
全科目合格+卒業研究論文+自己推薦+英検2級程度
となります。
高校へ上がった瞬間にすべてリセットされるのではなく、その先の大学推薦を考える必要があります。
よくある質問
大学附属中学校に入れば高校へ自動的に進めますか?
学校によります。
多くの学校では大半の生徒が系列高校へ進みますが、成績・出席・生活態度・英語資格などの推薦条件を設けている学校があります。
明大明治は何点必要ですか?
中3・2学期末までに全教科40点以上、主要5教科平均55点以上が必要です。
さらに英検準2級一次試験以上への合格、行動評価「良」以上も条件です。
法政大学中学校は何点必要ですか?
中2修了時点で総合成績おおむね6割以上が基準です。
届かなくても、中3で基準をクリアすれば高校進学が認められます。
立教池袋はどんな条件ですか?
中3中期の時点で、中1・中2を含む全教科合格であり、生活指導上特別な問題がないことが高校推薦条件です。
学習院中等科から何%が高校へ進みますか?
約95%が推薦で学習院高等科へ進学します。
3年間の学業成績、操行、出席日数が基準になります。
中央大学附属中学校は全員高校へ行けますか?
全課程を修了見込みの生徒は原則として学校長推薦で附属高校へ進学できます。
ただし、著しく学習意欲が低い場合や基本的生活習慣が確立できていない場合には、進学を認めないことがあると公式に案内されています。
英検が必要な学校はありますか?
あります。
明大明治では、明治高校への内部推薦に英検準2級一次試験以上の合格が必要です。
中1の成績も内部進学に関係しますか?
学校によります。
立教池袋では中1・中2を含む全教科合格、学習院中等科では中学校3年間の学業成績が基準になります。
まとめ|大学附属中学は「大学進学率」だけでなく高校内部進学条件まで確認する
大学附属中学校では、多くの生徒が系列高校へ内部進学します。
しかし、制度は学校によって異なります。
代表的な例では、
- 明大明治:全教科40点以上、主要5教科平均55点以上、英検準2級一次以上など
- 法政大学中学校:総合成績おおむね6割以上
- 立教池袋:中1・中2を含む全教科合格
- 立教新座:成績・学校生活に大きな問題がなければ進学
- 中央大学附属:原則推薦、ただし学習意欲・生活習慣も確認
- 中大横浜:条件はあるが毎年ほぼ全員
- 学習院中等科:約95%が進学、3年間の学業成績・操行・出席を評価
- 学習院女子中等科:ほとんどすべてが女子高等科へ進学
- 青山学院中等部:95%以上が高等部へ進学
となっています。
最も重要なのは、
「ほぼ全員進める」ことと「何もしなくても進める」ことは違う
と理解することです。
特に中1・中2で英語・数学が崩れ始めた場合、内部進学判定が近づく中3まで放置すると立て直しが難しくなります。
高校受験がない大学附属中学校だからこそ、中学段階から日常の学校成績を安定させ、その先の高校・大学まで選択肢を残すことが重要です。
大学附属中学の定期テスト・内部進学対策
慶英会では、中高一貫校・大学附属校の中学生を対象に、学校の定期テストと内部進学を意識したオンライン個別指導を行っています。
特に、
- 中1・中2で英語についていけなくなった
- 定期テストで40~60点台が増えてきた
- 高校への内部進学条件が心配
- 英検準2級・2級を早めに取得したい
- 高校進学後の大学推薦まで見据えて成績を立て直したい
という場合には、現在の学校成績と内部進学条件を確認し、次の定期テストから逆算して対策することが重要です。
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慶英会公式サイト:
https://keio-edu.com/
内部進学に関する関連情報:中高一貫校から別の高校を受験する際の手続き/英検準2級プラスの高校入試活用/欠席日数が進路選択に関係するケース。進級・系列高校推薦・系列大学推薦は3つの異なる判定なので混同せず、現在の学校から配布される最新の推薦条件を最優先してください。
参考にした主な公式情報
この記事は2026年10月6日時点で確認できる各学校の公式情報を中心に作成しています。
- 明治大学付属明治高等学校・明治中学校「よくあるご質問」
https://www.meiji.ac.jp/ko_chu/contact/faq.html
- 明治大学付属明治高等学校・明治中学校「中学校の学び」
https://www.meiji.ac.jp/ko_chu/feature/study_jr.html
- 明治大学付属明治高等学校・明治中学校「進路・進学実績」
https://www.meiji.ac.jp/ko_chu/feature/course.html
- 法政大学中学高等学校「中学校 学校生活Q&A」
https://www.hosei.ed.jp/junior/qa/
- 立教池袋中学校・高等学校「進路について」
https://ikebukuro.rikkyo.ac.jp/education/path.html
- 立教池袋中学校・高等学校「よくいただくご質問」
https://ikebukuro.rikkyo.ac.jp/q%26a/index.html
- 立教新座中学校・高等学校「よくいただくご質問」
https://niiza.rikkyo.ac.jp/admissions/faqs.html
- 中央大学附属中学校・高等学校「よくあるご質問」
https://www.hs.chuo-u.ac.jp/exam/ex-faq/
- 中央大学附属横浜中学校・高等学校 公式サイト
https://www.yokohama-js.chuo-u.ac.jp/
- 学習院中等科「進学状況」
https://www.gakushuin.ac.jp/bjh/admission/shingaku.html
- 学習院中等科「Q&A」
https://www.gakushuin.ac.jp/bjh/admission/qa.html
- 学習院女子中・高等科「卒業後の進路」
https://www.gakushuin.ac.jp/girl/school-life/shinro.html
中学校から高等学校への内部進学基準は年度や学年によって変更される可能性があります。
また、学校によっては具体的な点数・評定・補習・追試・進級判定の詳細を一般公開せず、在校生向け資料だけで案内しています。実際の内部進学判断では、インターネット上の口コミではなく、その年度に学校から配布される最新の生徒手帳・学年資料・内部進学要項・担任からの説明を必ず確認してください。
情報確認日:2026年10月6日
