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歴史資料を読む質問の作り方|大学生講師の指導準備

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歴史資料の読解では、内容を読む前に「誰が、いつ、誰に向けて、何のために作ったか」を確認します。大学生講師は、資料に書かれていることと、そこから考えられることを分ける質問を用意しましょう。短い模擬資料でも練習できます。

作成者と宛先のある模擬資料

以下は授業用に創作した架空の資料で、実際の史料ではありません。「架空の青野村、明治期という設定。村の役人から郡の役所へ。橋が傷み、荷車が通れなくなった。修理の費用を認めてほしい」。時代設定と創作である旨を本文の横に表示します。

最初の問いは「誰が誰に書いたか」です。答えは村の役人から郡の役所へ。村人全員の意見と読み替えないことが重要です。生徒には答えの根拠となる語に線を引いてもらいます。

目的を本文の言葉から読む

次に「この文書で相手に何をしてほしいのか」と尋ねます。「橋を見てほしい」より、「修理費用を認めてほしい」の方が本文に合っています。文書の目的が分かると、不便な状況が強調されている可能性も考えられます。

ただし、目的があるから内容がすべて偽りだと決めつけることもできません。書き手の立場を確認する作業と、記載内容の正確さを検証する作業は分けて教えます。

分かることと分からないこと

三問目は「村の全員が橋の修理を望んでいたといえるか」です。この一通だけでは分かりません。役人が費用を求めていたことと、住民全員の意向は別です。「書いていない」を誤答扱いせず、資料の限界を捉えた回答として扱います。

追加で必要な資料を考えるなら、住民の申し出、橋の点検記録、工事費の記録などが候補になります。それぞれ何を確かめるために見るのかも一緒に説明してもらいます。

実際の史料へ移る前の準備

講師は、所蔵機関、作成年、作成者、原文か現代語訳かを確認します。写真や絵の場合も、写っている時期と作られた時期が一致するかを点検します。文字が読めない部分を推測で埋めず、注記や解説を確認してください。

授業後の確認には「この資料から言えることを一つ、まだ言えないことを一つ」を使います。観察と推測を二色で書き分ける方法もあります。内容の暗記に加えて、どこまで結論を出せるか判断する練習にしましょう。

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