高槻中学校の中学1・2年生が、英語で行われる授業やケンブリッジ教材『UNCOVER』についていけなくなったときは、単語を大量に覚え直す前に「聞き取れない」「英文を読んでも理解できない」「理解できるが書けない・話せない」のどこで止まるかを切り分けることが第一歩です。高槻中学校の公式情報によれば、中1からUNCOVERを使用し、中1・中2では週5時間の英語授業、週2時間の英会話、週1時間の多読を組み合わせています。授業内容を復習するときは、授業の英語を日本語で一度正確に整理したうえで、同じ表現を英語で聞き、読み、短く書き、話す順に戻しましょう。この記事では学校公式情報と出版社の説明を踏まえ、授業理解を取り戻すための診断、独自練習12問と全問解説、毎日の20分モデル、4週間の立て直し手順を示します。個々のクラスの試験範囲・教材版は学校の配布資料を優先してください。
高槻中学校の英語は何が特徴?公式資料で確認できる授業構成
- 採用教材:中学1年からCambridge University Pressの「UNCOVER」を使用(学校公式・中学入試Q&A)。
- 英語の授業:週5時間。学校Q&Aでは日本人教員がオールイングリッシュで担当すると説明。
- 英会話:中1・中2は週2時間。学校のグローバル教育紹介ではベルリッツのプログラムを案内。
- 多読:中1・中2は週1時間。図書館の洋書等を使い、自分のレベルに合った本から読み進める。
- 朝のテスト:中学校で週3回程度。学校Q&Aは英単語・漢字・数学等を例示しており、英語だけを毎回3回実施する意味ではない。
- 中1の開始時点:学校Q&Aは中1英語を基礎から始めると説明。入学予定者向けには事前の英語課題も案内。
週5時間・週2時間・週1時間という構成は学校の「高槻のグローバル教育」にも明記されています。中3では英会話・多読にオンライン教材を取り入れる説明があり、中1・中2と中3の実施形態を混同しないことが必要です。学校の最新時間割、使用教材の版、考査配点、補習基準まで一般公開資料で確定できるわけではありません。
UNCOVERとは?『ケンブリッジ英語』と『英検』を混同しない
UNCOVERは、Cambridge University Pressが提供する中高生向け英語学習教材のシリーズです。出版社のUncover紹介では、映像や世界各地の題材、文脈の中での学習、スピーキング・ライティングへの発展を特徴として説明しています。高槻中高が導入しているケンブリッジ英語の教育体系と、英語資格としての「ケンブリッジ英語検定」は関連しますが、教材名と資格名は同じではありません。
高槻の学校公式ページでは2025年にCambridge University Press & Assessmentの「English Educational Partner」に認定された旨も紹介されています。また、Cambridge側の2024年9月30日の紹介記事は、同校の教材としてUncoverとUnlockを挙げています。これは「現在の中1・中2全員が両方を使用する」「学校の英検取得が必須」ことを示すものではありません。生徒本人の手元にある教材・学校の指示を基準にしてください。
『授業についていけない』を4つの症状に分けて診断する
授業で全部が難しく感じられても、改善すべき箇所は同じではありません。次のうち最初に止まる段階を選びます。
- ①英語の指示が聞き取れない:説明が始まると何をするのか分からず、ノートや活動が遅れる。授業指示の頻出表現と音を先に練習する。
- ②指示は分かるが教材の英文が読めない:単語、語順、代名詞、否定・時制を確認し、1文単位で意味を確かめる。
- ③読めるが英作文・スピーキングになると止まる:既習の短い型を使い、1文で答える→理由を1文加える→自分の内容に変更する順で練習する。
- ④授業では理解できるがテストで得点できない:英単語の綴り、文法の再現、読解の根拠、時間配分、学校独自の問題形式を答案から調べる。
親御様が確認する資料は「最近の授業プリント・UNCOVERの指定ページ」「小テストの答案」「定期考査の問題と答案」の3種類で十分です。問題がない場合は生徒本人に最近扱った英文を1文だけ説明してもらい、どの段階で止まるかを見ることから始めます。全教材を最初から解き直す必要はありません。
オールイングリッシュ授業への対応:授業前・授業中・授業後の3段階
授業前の5分:未知語を全部訳さず『テーマ・3語・質問』を準備
次回扱う学校指定ページを見て、見出しや画像から話題を予測し、意味が分からない重要語を最大3語だけ調べます。教員に質問したいことを日本語でも構わないので1つメモします。予習の目的は全文翻訳ではなく、授業で何を学ぶのかの見通しを作ることです。音源が学校から提供されている場合は、その範囲だけを聞いておきます。
授業中:内容の全部ではなく『何をするか』と『答えの根拠』を確保
説明を聞き逃したときは無言で止まらず、短く聞き返せる表現を持ちます。Could you say that again, please?(もう一度言っていただけますか)、Which page are we on?(今何ページですか)、Do we work in pairs?(ペアで取り組みますか)の3つは、特定の教材の解答ではなく授業参加のための実用表現です。
授業後の10分:日本語で理解を整理してから英語へ戻す
- 授業で扱った英文から、理解できなかった1〜2文だけを選ぶ。
- 単語・主語・動詞・修飾語を区切り、日本語で意味を正確に説明できるか確認する。
- 教材・音声を使ってもう一度聞き、見ずに主語と動詞を口頭で言えるか試す。
- 主語・時制・場所を一つ変えた独自の文を作り、教員の解説や参考書と照合する。
オールイングリッシュ授業だからといって、家庭で日本語の文法解説を禁止する必要はありません。日本語による説明は理解の確認に使い、最後は英語のインプットとアウトプットへ戻すことが重要です。
英会話週2時間を『何となく参加した』で終えない方法
授業で出てきた疑問文を1つ選び、まず10秒以内に一文で答えられるか確認します。次にbecauseで理由を加えます。たとえば「What do you do after school?」に対し「I play tennis. I like playing with my friends.」と答える練習です。上の対話は慶英会の独自例であり、ベルリッツの実際の授業課題・学校の評価基準ではありません。
話す際に完璧な長文を最初から求めず、①質問の意味を理解する、②主語と動詞を含む短文で返す、③必要なら理由・具体例を加える順序を固定します。毎日数分でも授業で使った一問を言い直すことが、聞くだけの復習と異なる点です。
多読週1時間:やさしい本から読む力を伸ばし、定期テストへつなぐ
学校は生徒のレベルに合った本から読み始める多読を推奨しています。多読では、分からない単語をすべてその場で調べるより、全体の流れを追える本を継続して読むことが目的です。一方、定期テストの読解では、主語・動詞・時制・代名詞の指示対象・設問の根拠を正確に判断する力が必要です。この2つを同じ勉強として扱わず、読書による英文への慣れと、学校教材の精読を役割分担させましょう。
読み終えたら英語で1文だけ内容を要約します。難しければ「The story is about …」「The main character …」など既知の型を使います。学校の読書記録・冊数の指定があればそちらを優先します。
【独自練習12問】授業の指示・文法・読解・発話をまとめて診断
以下の12問は慶英会が独自に作成した一般的な中学英語の練習であり、UNCOVER本文や高槻中学校の実際の考査・朝テストの過去問ではありません。学校で未習の文法が含まれる場合は、その問題を飛ばして構いません。答えを見ずに解き、解答後に『指示理解』『語順・文法』『内容理解』『自分の表現』のどこが苦手かを記録してください。
A|授業の英語指示を理解する(1〜3)
- 「Underline the correct answer.」は何を指示しているか、日本語で答える。
- 「Compare your answers with your partner.」は何をするよう求めているか、日本語で答える。
- 「Give one reason for your answer.」のあとに必要なことを日本語で答える。
B|文法・語順を使う(4〜7)
- My sister ( study / studies ) English every evening. 正しい語を選ぶ。
- 「彼女は昨日その本を読みませんでした。」をdid notとreadを使って英文にする。
- 「彼らは今、図書館で勉強しています。」を現在進行形で英文にする。
- I am interested ( in / on ) science. 適切な前置詞を選ぶ。
C|短い英文から根拠を探す(8〜10)
本文:“Ken likes animals. Last Saturday, he visited a small museum with his sister. They watched a video about sea turtles. Ken learned that plastic waste can hurt animals in the ocean. After the visit, he decided to use his own water bottle at school.”
- Kenはいつ博物館を訪れましたか。英語の本文を根拠に日本語で答える。
- Kenは博物館で何についての動画を見ましたか。日本語で答える。
- Kenはその訪問後、学校で何をすることに決めましたか。日本語で答える。
D|質問に自分の英文で返す(11〜12)
- “What did you do last weekend?” に過去形の一文で答える。
- “Which do you like better, reading or watching videos?” に一文で答え、理由を英語で一文加える。
解答・解説:間違いの原因で次の勉強を決める
- 下線を引く。 underline=下線を引く。選択した解答に印を付ける指示。
- ペアの相手と答えを比べる。 compare A with B=AとBを比較する。
- 自分の答えの理由を1つ述べる。 reason=理由。単に答えを繰り返すのではない。
- studies。 主語my sisterは三人称単数で、習慣を表す現在形なのでstudies。
- She did not read the book yesterday. did notの後はreadの原形。didn’tも可。
- They are studying in the library now. 主語theyにare、動詞studyに-ingを付ける。
- in。 be interested in … で「〜に興味がある」。
- Last Saturday(先週の土曜日)。 第2文が根拠。
- Sea turtles(ウミガメ)。 第3文のa video about sea turtlesが根拠。
- 自分の水筒を学校で使うこと。 最後の文のuse his own water bottle at schoolが根拠。
- 例:I played soccer last weekend. 自分の実際の行動を過去形で答えられれば別解可。
- 例:I like reading better. I can learn new things from books. 比較への直接回答と意味の通る理由であれば別解可。
1〜3を誤る場合は授業指示の聞き取りと活動への参加、4〜7を誤る場合は基本文法・語法、8〜10を誤る場合は英文の根拠把握、11〜12で止まる場合は短文での発話・英作文を優先します。12問の正答率から学校の定期テストやケンブリッジ英語検定の成績を推定することはできません。
家庭で続ける20分モデル:教材を増やさず4技能をつなぐ
- 最初の5分:学校の朝テスト・授業で扱った重要語を自力で思い出す。 意味と綴りを区別してチェック。
- 次の5分:UNCOVERの指定英文1〜2文を精読する。 主語・動詞・意味のまとまりを確認。
- 次の5分:学校指定の音声があれば聞き直し、同じ英文を音読する。 音声がない場合は教材の例文を正確に読む。
- 最後の5分:自分の英文を1〜2文作って声に出す。 語順・動詞の形をチェック。
学校の宿題が多い日は、20分を上乗せする必要はありません。学校の課題そのものを上記の『読んで理解→聞く→再現』の方法で取り組みます。朝テストが続く週には語彙の配分を増やすなど、出題範囲に合わせて調整してください。
4週間で英語を立て直すときの優先順位
第1週:授業で分からない指示と、つまずく英文を特定
授業で聞き取れない英語指示を5個、読めない学校教材の文を5文以内で集めます。すべてを訳すのではなく、毎日少しずつ原因を「音」「語彙」「文法」「表現」に仕分けし、翌日までに分からない点を学校の教員に質問できるようにします。
第2週:基本文を『見ずに書く・言う』へ変える
学校で既習の重要構文を毎日1〜2文選び、意味と仕組みを説明してから文を隠して再現します。主語や時制を変えた類題にすると、単なる丸暗記でないかが分かります。
第3週:多読・英会話・学校の文章を接続
多読の本の内容を短く要約し、授業で扱ったトピックについて一文で答え、理由を加えます。定期テストの長文では設問の答えの根拠となる英文に印を付け、似た選択肢がなぜ誤りかを説明します。
第4週:学校の課題・初見英文で改善を確かめる
前月に間違えた問題が答えを見ずに解けるか、初見の短文を正しく読めるか、授業の質問に英語で返せるかを確認します。学校の考査が近い場合は、その指定範囲・提出物を優先します。4週間は改善過程を見える化する一例であり、成績上昇や特定級の合格を保証する期間ではありません。
中1と中2で立て直し方を変える
中1:学校は基礎から始めると案内していますが、英語だけで活動を進める形式に慣れる負担は生じ得ます。聞き返す表現、be動詞と一般動詞の区別、単語の音と綴り、基本語順を優先してください。
中2:現在習っている文が理解できない理由が、中1で扱った時制・疑問文・語順にあるかを調べます。中1のすべてを最初からやり直すのではなく、今の教材を読めない原因となっている単元だけ戻り、すぐ現在の学校教材へつなぎ直します。
定期テスト・朝テスト・英検・ケンブリッジ英語検定の違い
定期テストは、学校が設定した範囲・配点・指示に合わせた対策が必要です。朝のテストは学校Q&Aで中学校週3回程度と案内されていますが、英単語だけを毎回試すと断定できません。実際の範囲表と採点方法を優先してください。
英検(日本英語検定協会の実用英語技能検定)とケンブリッジ英語検定は異なる試験です。受験予定がある場合も、その級・試験形式の公式問題を用いて不足技能を確認します。学校の英語で困っているときには、資格対策だけを増やすより、まず学校授業の理解と毎日の復習を整えましょう。学校がNEW TREASUREを採用しているという根拠も今回の公式資料からは確認していないため、この記事では採用教材として扱いません。
保護者様が週1回確認する3つのこと
- 授業理解:子どもが直近の学校教材から英文1文の意味と主語・動詞を説明できるか。
- 知識の再現:前週に間違えた単語・文法を答えを見ずに解けるか。
- 活動への参加:指示を聞き返せるか、英語で一文の返答ができるか。
「毎日何時間勉強したか」だけでは原因は見えません。授業を聞いても分からない状態が続く、宿題に極端に時間がかかる、答えを写しているのにテストの改善がない場合は、学校の教科担当に教材の重点箇所や質問方法を相談しましょう。
よくある質問
高槻中学校の中1英語は、初めて英語を学ぶ生徒にも対応していますか?
学校の入試Q&Aは、入学予定者向けの課題を案内し、中1英語は基礎から始めると説明しています。ただし、オールイングリッシュ形式の授業に慣れる速度には個人差があります。
UNCOVERの全文を日本語に訳して暗記した方がよいですか?
必ずしもそうではありません。大切なのは、学校指定の文の意味と構造を理解し、音声・文章・自分の英文に接続することです。理解が曖昧な文だけを日本語で整理し、英語に戻って確認する方法が実用的です。
朝テストで単語が書けない場合、単語帳を追加すべきですか?
まず学校が指定した単語を、意味が言えるかと綴れるかに分けてテストしてください。テスト直後だけでなく翌日・数日後にもう一度再現できるかを確かめ、単語帳の追加はその結果を見て判断します。
英会話では話せるのに定期テストで点が取れないときは?
筆記での単語の再現、動詞の形、語順、長文の設問根拠を答案から確認します。会話で通じることと、採点条件に合った文を正確に書けることは同一ではありません。
授業についていけない場合でも英検を先に受験した方がよいですか?
資格が直接の目標なら受験日程も考慮しますが、まず学校の英語学習が回るかを確認することが基本です。学校で必要な語彙・文法と検定の共通部分から進め、過度な二重学習を避けましょう。
高槻中学校の英語で悩む中1・中2の保護者様へ
慶英会では、中高一貫校の学校英語・定期テストと英検対策について、生徒様の教材・学習状況・答案を踏まえたオンライン個別指導を行っています。授業の英語が理解できない、UNCOVERの英文を読めない、会話はできるが筆記で失点するといった課題を、学校の実際の範囲に合わせて整理することから始めます。学習相談・無料体験は慶英会公式サイトをご確認ください。関連記事:英語の定期テストの解き直し方。慶英会は高槻中学校・高槻高等学校の公式提携先ではありません。
出典・情報確認日
- 高槻中学校・高槻高等学校「中学入試Q&A」(UNCOVER、授業配分、朝のテスト、入学前課題)
- 高槻中学校・高槻高等学校「高槻のグローバル教育」(中1・中2の授業配分、ベルリッツ、多読、Cambridge連携)
- Cambridge University Press & Assessment「高槻中高の教材・指導紹介」(2024年9月30日)
- Cambridge University Press「Uncoverシリーズの教材紹介」
情報確認日:2026年10月11日。学校・出版社が公表する制度の説明と、慶英会が独自に作成した12問・20分学習法・4週間プランを区別して記載しました。実際の学年別授業計画・教材版・考査形式は学校の最新案内を優先してください。