
慶英会 塾長|慶應義塾大学卒・英検1級。塾長プロフィール
福岡県立宗像中学校の英語学習では、教科書の語彙・文法を覚えるだけでなく、学んだことを整理し、相手に伝える練習も役立ちます。学校公式の2025年版学校案内には、総合的な学習の時間に関する英語スキルアッププログラムと、プレゼンテーションやポスターセッションで学びを伝えるプレゼンスキルアッププログラムが紹介されています。本記事では、公開資料に記載された学校の特色と、家庭でできる一般的な準備を分けて説明し、慶英会独自の練習30問と解答を掲載します。問題は学校の実際の課題や考査ではありません。
結論|英語で発表する力は「情報を集める・整理する・伝える」の順に練習する
英語で発表すると聞くと、長い英文を暗記したり、難しい単語をたくさん使ったりすることを想像しがちです。しかし、伝わる発表を作るには、最初に何を伝えたいかを決め、必要な情報を選び、聞き手が理解しやすい順番に並べることが重要です。英語の文は、その内容を相手に届けるための手段です。主張が曖昧なまま英文だけを増やしても、発表全体は分かりにくくなります。
宗像中学校の2025年版学校案内では、6年間を通した探究活動の中で、体験活動・キャリアプランニング・英語スキルアップのプログラムが紹介されています。また、プレゼンスキルアッププログラムについて、プレゼンテーションソフトを使った発表やポスターセッションを通じて、主張を論理的に組み立て、視覚的な効果を使って分かりやすく伝える力を育てると説明しています。ここで紹介する練習は、その学校資料を補助する一般的な学習方法であり、学校の指定課題を再現したものではありません。
発表の準備を4段階に分ける
1.伝えたいことを一文で決める
最初に「聞き手に何を知ってほしいか」を日本語で一文にします。例えば、学校周辺の環境について発表するなら「地域の公園は、休憩だけでなく自然を観察する場所にもなる」のように、伝えたい中心を決めます。テーマが広すぎる場合は、場所・人物・出来事・課題のどれかに絞ると、調べる情報を選びやすくなります。
2.事実と自分の意見を分ける
発表に使う情報は、確認できた事実と、自分の考えを区別して整理します。例えば「公園には池がある」は確認できる事実ですが、「この公園は町で一番よい」は意見です。意見を述べるなら、なぜそう考えるのか、観察したことや具体例を添えましょう。調べていない数字や、根拠のない比較は加えないようにします。
3.英語では短い文をつなぐ
英語の発表原稿は、一文に多くの情報を詰め込まず、短い文を順序よく並べると伝わりやすくなります。最初にテーマ、次に理由や具体例、最後にまとめを置く構成が使えます。中1は主語・動詞を含む基本文から、中2は because、for example、also、but などを使って説明をつなげる練習から始めてください。
4.聞き手の質問を想定する
発表は原稿を読むだけで終わりません。「なぜそう思ったのか」「具体例は何か」「ほかの方法はあるか」など、聞き手が疑問に思いそうな点を考えておきます。答えが分からないときは、無理に作り話をせず、確認できた範囲を説明します。英語で即答することが難しければ、質問のキーワードを聞き取り、短い文で答える練習から始めましょう。
慶英会オリジナル30問|発表の準備・英語表現・振り返り
以下は学校の実際の課題や定期考査ではなく、発表の組み立てと英語表現を練習する独自問題です。記述問題は例の答えを示しますが、条件を満たす別解も可能です。
問題1〜5|発表の構成と情報の扱い
問題1:発表の準備を始めるとき、最初に決めるとよいことは何ですか。
問題2:「公園には池がある」と「この公園は町で一番よい」は、事実と意見のどちらですか。順に答えなさい。
問題3:意見を聞き手に納得してもらうために、理由のほかに加えられる情報を一つ挙げなさい。
問題4:調べても確認できなかった数字を発表原稿に入れるべきですか。理由も書きなさい。
問題5:長い英文を一文に詰め込みすぎたとき、どのように直すと伝わりやすくなりますか。
問題6〜10|読む・聞く・要点をつかむ
独自英文:Our class wants to reduce paper waste. We use both sides of paper and collect clean paper for recycling. Last month, we saved 120 sheets. We plan to put a small collection box near the classroom door. We will check the box every Friday and share the results at the next class meeting.
問題6:このクラスが減らしたいものは何ですか。
問題7:紙を無駄にしないために、現在行っていることを一つ挙げなさい。
問題8:先月、何枚の紙を節約しましたか。
問題9:回収箱を置く予定の場所はどこですか。
問題10:集めた紙の結果を、いつ共有する予定ですか。
問題11〜15|話す・質問に答える
問題11:自分の好きな学校行事を英語で一文説明しなさい。
問題12:“Why is teamwork important?” に、because を使って答えなさい。
問題13:“For example” を使い、意見を具体例で補う英文を一文書きなさい。
問題14:発表の最後に聞き手へ感想を尋ねる英文を一文書きなさい。
問題15:質問の意味が分からないとき、丁寧に聞き返す英文を一つ書きなさい。
問題16〜20|発表内容の根拠を読む
独自英文:Yui’s group studied how students travel to school. They asked 30 students a short question. Eighteen students came by bus, eight walked, and four rode bicycles. The group made a bar chart to show the results. Yui said that the chart was easier to understand than a long list of numbers. She also explained that the survey was small, so it could not describe every student’s travel method.
問題16:ユイたちは何について調べましたか。
問題17:何人に質問しましたか。
問題18:バスで通学する生徒は何人ですか。
問題19:結果を示すために何を作りましたか。
問題20:なぜ、この調査だけで全生徒の通学方法を断定できないのですか。
問題21〜25|英語原稿を書く
問題21:次の誤りを直しなさい:Our group make a poster yesterday.
問題22:「私たちは学校をきれいに保ちたいです」を英語にしなさい。
問題23:「例えば、私は水筒を持っていきます」を英語にしなさい。
問題24:語句を並べ替えて正しい英文を作りなさい:(because / useful / charts / are / they / easy to read / are).
問題25:学校生活で改善したいことを一つ選び、意見と理由を含む英文を2文書きなさい。
問題26〜30|練習計画と振り返り
問題26:発表練習のとき、時間を計る目的を一つ挙げなさい。
問題27:スライドに文章を詰め込みすぎたとき、どう改善しますか。
問題28:質問に答えられなかったとき、振り返りに記録するとよいことを一つ挙げなさい。
問題29:発表練習の翌日に、何を再確認すると改善を確かめられますか。
問題30:次の練習で取り組む課題を一つに絞るとよいのはなぜですか。
独自30問の解答・解説
解答1:聞き手に何を知ってほしいか、つまり発表の中心となるメッセージです。テーマを絞ると必要な情報が選びやすくなります。
解答2:「公園には池がある」は確認できる事実、「この公園は町で一番よい」は意見です。意見には理由や根拠を添えます。
解答3:具体例、観察したこと、信頼できる資料などです。
解答4:入れるべきではありません。確認できない数字は誤情報になる可能性があるため、根拠を確認するか、数字を使わない説明にします。
解答5:情報を意味のまとまりごとに分け、短い文にします。主張、理由、具体例を順番に説明すると伝わりやすくなります。
解答6:Paper waste(紙の無駄・紙ごみ)です。
解答7:紙の両面を使う、またはきれいな紙をリサイクル用に集めることです。
解答8:120 sheets(120枚)です。
解答9:教室のドアの近くです。
解答10:次の学級会です。
解答11:例:I like the school festival.(学校祭が好きです。)実際に好きな行事に変えて構いません。
解答12:例:Teamwork is important because we can share ideas.(考えを共有できるので、チームワークは大切です。)
解答13:例:For example, we can save water by turning off the tap.(例えば、水道の蛇口を閉めることで水を節約できます。)
解答14:例:What do you think about my idea?(私の考えについてどう思いますか。)
解答15:Could you repeat the question, please?(質問をもう一度言っていただけますか。)
解答16:生徒がどのように通学しているかです。
解答17:30人です。
解答18:18人です。
解答19:A bar chart(棒グラフ)です。
解答20:質問したのは30人だけで、全生徒を調べたわけではないからです。調査対象の範囲を超えて断定しないことが大切です。
解答21:Our group made a poster yesterday.(yesterday があるので make を過去形 made にします。)
解答22:We want to keep our school clean.
解答23:For example, I bring a water bottle.
解答24:Charts are useful because they are easy to read.(グラフは読みやすいので役立ちます。)
解答25:例:I want to keep our classroom clean. We can do this by putting rubbish in the right bins.(教室をきれいに保ちたいです。ごみを正しい箱に入れることで実現できます。)
解答26:発表が指定された時間に収まるか、どこで時間がかかるかを確かめるためです。
解答27:文章を短いキーワードに整理し、説明の中心となる図や数字を残します。スライドを原稿の代わりにしないことが大切です。
解答28:質問のどの部分が分からなかったか、答えるために不足していた情報、次に調べることなどを記録します。
解答29:原稿を見ずに中心の内容を説明できるか、時間内に話せるか、質問に短く答えられるかを確認します。
解答30:直す点を一つに絞ると、練習後に改善したかどうかを判断しやすいからです。

慶英会 塾長|慶應義塾大学卒・英検1級。英語での発表は、語彙・文法・読解・話す力がつながる学習活動です。学校の指定課題を優先しつつ、短い英文で要点を伝える練習から始めましょう。
発表原稿の基本形|主張・理由・具体例・まとめ
発表原稿を作るときは、最初にテーマを紹介し、次に伝えたい主張、理由、具体例、まとめの順に整理します。英語の表現は学年や既習文法に合わせ、意味が確実に伝わる文を選びましょう。難しい語句を使うことより、聞き手が内容を追えることが大切です。
- テーマ:Today, I will talk about our school garden.
- 主張:I think the garden is useful.
- 理由:We can learn about plants there.
- 具体例:For example, we can watch how beans grow.
- まとめ:That is why I like our school garden.
これは構成を示すための独自例であり、宗像中学校の指定原稿ではありません。自分のテーマに置き換えるときは、事実を確認し、主張と理由がつながっているかを点検してください。文法に自信がない場合は、短い文を複数使う方が、長い一文を無理に作るより正確に伝えられます。
スライドやポスターを見やすくする4つの工夫
- 1枚に一つの要点:スライドに原稿全文を貼り付けず、見出しと短い語句で要点を示します。
- 図表には説明を付ける:数字やグラフを載せる場合、何を比べているか、単位は何かを明記します。
- 文字と背景を見分けやすくする:小さすぎる文字や背景と同化する色を避け、後ろの席からも読めるか確認します。
- 出典と事実を確認する:調べた資料や数字を使う場合、出典を記録し、内容を誤って説明していないか見直します。
7日間の発表準備モデル
- 1日目:テーマと中心メッセージを一文で決めます。
- 2日目:事実・根拠・具体例を集め、情報源を記録します。
- 3日目:主張・理由・具体例・まとめの順に日本語で構成します。
- 4日目:既習の語彙と文法を使い、短い英文にします。
- 5日目:スライドやポスターを整理し、文字量と図表を確認します。
- 6日目:時間を計って声に出し、言いにくい文や長すぎる部分を直します。
- 7日目:質問を想定して答えを準備し、改善点を一つ記録します。
学校から発表の形式・時間・提出物・評価基準が指定されている場合は、その指示を最優先してください。上記は一般的な準備例であり、学校の行事日程や課題の内容を示すものではありません。
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よくある質問
この30問は学校の課題や考査の過去問ですか?
いいえ。慶英会が独自に作成した練習問題です。学校が実際に出題した問題や配布プリントを再現したものではありません。
英語が苦手でも発表練習はできますか?
できます。最初は主語と動詞のある短い英文を2〜3文作り、理由を一つ加える練習から始めてください。発音や語彙だけでなく、伝えたい内容を整理することも重要です。
公式学校案内とこの記事の内容はどう使い分ければよいですか?
学校の教育活動や方針などの事実は、学校公式の最新資料を確認してください。この記事は、発表準備の一般的な方法と独自の練習例を提供する補助教材です。学校の指定課題や評価基準に置き換えるものではありません。
参考にした主な公式情報
発表でつまずきやすい点と修正方法
原稿を暗記しても内容が頭に入らない:英文を丸ごと何度も読む前に、各段落の要点を日本語で一言にまとめます。その後、キーワードだけを見て自分の言葉で説明できるか試します。文の順番を理解していれば、一語を忘れても話を続けやすくなります。
発表時間を超えてしまう:説明を重ねるより、主張と直接関係しない例を減らします。時間を計って録音し、長くなっている箇所を確認してください。指定時間が学校から示されている場合は、その条件に合わせます。
スライドを読んでしまう:画面には見出しや短いキーワードを残し、詳しい説明は自分の言葉で話す練習をします。図表を使う場合は、何を示しているかを先に説明し、数字を読み上げるだけで終わらせないようにします。
質問に答えられない:質問の疑問詞に注目し、何を尋ねられたかを確認します。Why なら理由、When なら時期、How many なら数量を答えます。分からないときは聞き返し、確認できた事実だけで答えてください。質問を想定して準備しておくことも有効です。
英文の文法ミスが多い:原稿を直すときは、主語に線、動詞に二重線を引き、主語と動詞が合っているかを確認します。過去の出来事なら動詞の過去形、三人称単数の主語なら現在形の -s など、学習済みのルールを一つずつ点検します。難しい構文を増やすより、正確な短文をつなげる方が聞き手に伝わりやすい場合があります。
家庭で使える最終チェックリスト
- 発表の中心メッセージを一文で説明できる。
- 事実と意見を区別し、数字や資料の根拠を確認した。
- 主張・理由・具体例・まとめの順に内容が並んでいる。
- 英語の文は短く、主語・動詞・時制を点検した。
- スライドやポスターは読みやすく、文字を詰め込みすぎていない。
- 発表時間を計り、質問を想定して答えを準備した。
- 練習後に改善点を一つ記録し、次の練習につなげた。
すべてに一度で丸を付ける必要はありません。チェックが付かなかった項目から一つ選び、次の練習で改善できたかを確かめます。学校の公式案内は教育活動の概要を知るために、家庭用チェックリストは日々の練習を整理するために使い分けてください。
中1・中2で練習の焦点を変える
中1:テーマを一つ選び、既習語彙と基本文型を使って短く説明します。最初は「何について話すか」「自分はどう考えるか」「理由は何か」をそれぞれ一文にし、主語と動詞を確認してください。暗記に頼るより、キーワードから内容を説明する練習を重ねます。
中2:理由に具体例を加えたり、複数の情報を比較したりして、説明を一段階深めます。例えば “I think … because …” に続けて “For example, …” を加えると、主張と根拠をつなげられます。調べた情報を使うときは、事実と意見を区別し、資料にないことを断定しないようにしましょう。
保護者は、英文の細かな誤りだけを直すのではなく、「発表で一番伝えたいことは何か」「その理由は伝わるか」「どの資料が根拠になるか」を尋ねると、内容の整理を支援できます。学校の指定課題や評価基準がある場合は、それを最優先にしてください。
練習の記録は「うまくできた/できなかった」の二択だけでなく、できた部分と次の課題を分けると役立ちます。例えば「テーマと理由は説明できたが、数字の根拠をうまく説明できなかった。次は資料を見直してから練習する」と書けば、翌日に何をするかが明確になります。発表練習を重ねるほど、毎回新しい原稿を作る必要はありません。同じテーマで説明の順番や表現を少しずつ改善し、最初の録音やメモと比べて変化を確認しましょう。
学校案内に掲載された教育活動の説明は、学校全体の方針やプログラムの概要を理解するための情報です。個々の学年で現在どの活動が実施されるか、発表のテーマ・回数・採点方法がどう決まるかは、年度や授業によって異なる可能性があります。実際の課題については、担当の先生から配布された案内を確認してください。

