
監修:慶英会 塾長|慶應義塾大学卒・英検1級。熊本大学教育学部附属中学校・同大学教育学部の公開資料から確認できる事実と、家庭向けの学習アドバイスを分けて整理します。
結論:熊本大学教育学部附属中学校の英語を調べる際、最初に確認したいのは一般クラスと、2027年度の生徒募集要項で区分される国際クラスの違いです。学校は2027年度の募集について「一般クラス」「国際クラス(一般枠)」「国際クラス(外国人・帰国生徒枠)」それぞれの要項を公開しています。大学教育学部が案内する国際クラスは、学習指導要領に沿いながら英語と日本語を使って教科学習を進めることを目指すものであり、学校の英語の授業・テストがすべて英語のみになると断定できる制度ではありません。日本語を使った理解支援や教員の複数人体制も大学側が説明しています。
一般クラスで英語に不安がある中1・中2の家庭は、普段の学校の範囲表と返却答案を基に単語・英文法・読解・英作文を立て直すことが基本です。一方、国際クラスへの進学を考える家庭は、英語の聞き取り・やり取り・教科内容の説明に加え、日本語でも考えを整理できるかを確かめます。本記事は学校が公表した制度・方針を確認し、国際クラス向けに考え方を応用できる慶英会独自24問と解答を掲載します。入試の出題予想や学校の実際の試験問題ではありません。
熊本大学教育学部附属中学校はどのような学校?
熊本大学教育学部附属中学校は、熊本大学教育学部の附属学校として中等普通教育を行う国立の中学校です。公式の学校案内では、教育の理論的・実証的研究を大学と共同で実施する使命、教員養成のための教育実習への協力、地域の教育研究への貢献が説明されています。したがって、大学附属であることを私立大学附属中高一貫校の内部進学制度と同じように考えるのは適切ではありません。
2026年度の学校教育目標は「豊かな人生と社会をつくるために、自ら考え主体的に行動する生徒を育む」と示されています。この教育目標は学校全体の方針であり、英語の時間割、各テストの配点や国際クラスの合否基準を直接示すものではありません。「考える力」を英語力へつなげる家庭学習では、自分の意見と理由を言葉にすることが一つの有効な練習になります。
2027年度募集で確認できる3つの区分
学校公式の「入試について」ページには、令和9年度(2027年度)の「一般クラス」「国際クラス【一般枠】」「国際クラス【外国人・帰国生徒枠】」の各募集要項が別々に掲載されています。国際クラスの外国人・帰国生徒枠については英語版募集要項も掲載されています。学校は保護者向けの募集説明会情報とWEB出願システムでの登録方法も案内しています。
- 一般クラス:中学校での一般的な教科学習を軸とする募集区分。国際クラスの募集要項と混同しない。
- 国際クラス(一般枠):学校が独立した募集要項を設けている区分。日本語・英語の教育方針を理解したうえで公式の応募要件を確認する。
- 国際クラス(外国人・帰国生徒枠):一般枠とは別の要項。外国籍・帰国歴などの資格条件、必要な証明、受検方法は対象要項の最新版で確認する。
制度を調べる際、「国際クラスだから英検○級が必須」「一般枠と帰国生枠では英語筆記が必ず同じ」「学校説明会の受付日が入試の出願日」といった推測をしてはいけません。募集要項は正式な一次資料です。日程・人数・資格・検査内容・提出書類は各PDFの最新版を個別に照合してください。本記事では直接検証していない合否基準や英検条件を数値で補っていません。
2026年開始の国際クラスと2027年中学校募集は区別する
大学教育学部の国際クラス紹介ページでは、「令和8年度(2026年)から国際クラスの開設を予定」と案内しています。また、教育方針には2026年度に附属小学校の全学年で国際クラスをスタートすることを前提に、上級学年からの参加者は英語習得歴に違いがあるため、実施する英語の量や難易度が学年によって異なる可能性があると説明されています。
開設時期は熊本大学の2026年3月30日付公式発表で確定しています。附属小学校では2026年4月から全学年に国際クラスを設置し、附属中学校では2027年4月の新1年生から順次設置します。したがって、2026年度に附属中の全学年へ国際クラスが設置されたわけではありません。国際棟は2026年3月21日に開所式典が開催されました。熊本大学「国際棟完成開所式典を開催」(2026年3月30日公表)を根拠としています。進学・転入の条件は、附属中学校が公開する令和9年度の募集区分別要項で確認してください。
国際クラスは英語で何を学ぶ?|大学が公表した教育方針
熊本大学教育学部の説明では、国際クラスは日本の学習指導要領に沿いながら、多くの教科等で英語に触れて学ぶイマージョン教育を目指しています。日本人教員と英語を母語とする教員の二人体制や、必要に応じた日本語での支援も予定されると説明されています。英語で学ぶこと自体が目的なのではなく、学習内容への理解と二つの言語の発達を同時に進めるという方針です。
教育方針のページには、国語・道徳をはじめとする日本語能力の育成、一般クラスとの行事・一部授業での交流、共同学習も示されています。したがって、一般クラスを「英語を使わないクラス」、国際クラスを「日本語禁止クラス」と単純化するのは事実と異なります。具体的な授業言語の比率や中学校の学年別の時間割は、学年・年度によって変わり得るため公式の配布資料を確認してください。
一般クラスの中1・中2|英語が苦手なら最初に直すこと
英単語は「わかる」より「書ける」を測る
中1の英語は短い文が多いため、読んで意味がわかるだけで理解できたと感じやすくなります。しかし定期テストでは、つづり・語順・否定文・疑問文などを自分で再現できなければ点になりません。5〜10語を日本語→英語で書く小テストを作り、翌日もう一度同じ語を再現します。意味がわかってもつづりを書けない語だけ復習します。
英文法は「説明できるか」と「初見で使えるか」を別々に確認
「This is a book.」が言える中学生でも「Does he read books?」のように一般動詞の疑問文にすると失点することがあります。公式の学校目標にある「自ら考える」を家庭学習へ応用するなら、答えを覚えるだけでなく「なぜ does の後は read なのか」を説明し、別の名詞でも解けるかを見ましょう。
定期テストの2回分を並べて失点原因を区分する
答案の誤答を①単語のつづり、②文法、③語順、④読解、⑤英作文、⑥聞き取りに分類します。例えば文法正答率は高いのに英作文の失点が多ければ、未学習の長文問題集より条件付き英作文を優先します。保護者が個々の英文を採点できない場合も、空欄の数・書き直した箇所・解説を読んだ後に自分で修正できるかは一緒に確認できます。
国際クラスを検討する家庭|英語だけでなく学習内容も理解する
聞き取りでは「話題」→「必要な情報」の順に
英語で理科・社会のような概念を学ぶときは、個々の単語だけでなく、話の目的・順序・理由をつかむ必要があります。最初は30秒ほどの短い英語説明から、①何の話題か、②重要な情報を二つ、③質問したいことを一つ書く練習にすると、単なる音読で終わりません。これは教育方針を参考にした一般的な学習案であり、学校が同様の試験を実施すると示すものではありません。
英語で言えない内容は日本語で先に正しく理解する
たとえば science の話題で温度や水の変化を扱うなら、日本語で原理を説明できるかを最初に確認します。日本語でも理解できないことを英単語だけ暗記しても教科理解は進みません。大学側が日本語での支援と日本語能力の育成を重視するのは、英語と学力を二者択一にしない方針と整合します。
短くても「意見+理由+例」をそろえる
I think we should save water. We need water every day. For example, we can turn off the tap. のように、主張、理由、具体例を短く積み上げましょう。1分話せても英文法が崩れる場合は、一文ごとに正確さを確認します。反対意見を聞いたら「I see your point, but …」と落ち着いて根拠を返す練習もできます。
英語と日本語の語彙を対にする
international、community、environment などの語は、英語だけで意味を言えても日本語での理解があいまいな場合があります。単語カードの片側に英語、反対側に和訳と一文の説明を書き、両方向から確認しましょう。逆に日本語で説明できる内容でも英語で詰まるなら、説明の最初に使う短い定型文を一つ練習します。
2027年度の一般枠・外国人帰国生徒枠を調べる前のチェック
- 学校公式「入試について」ページから、希望する募集区分の別々のPDFを確認したか。
- 募集年度が「令和9年度(2027年度)」になっているか。
- 出願資格、住所・就学の条件、帰国歴などの要件を、推測せずに読んだか。
- 英語力の条件・選考方法・必要書類が要項に書かれている場合、該当箇所を確認したか。
- 募集説明会の参加登録と実際の出願・検査手続きを区別しているか。
- 配布資料の更新があった場合に、保存した旧PDFではなく学校の掲載ページを再確認する仕組みがあるか。
英語力だけが高くても、日本の中学校の教科学習を理解する準備や応募条件の確認が不十分では、進路選択の判断材料が足りません。受験の必要書類や評価方法は保護者が公式要項から確認する一方、学習面は英語で考えを説明する経験を無理なく積み重ねることが重要です。
英語が平均点未満なら14日間で最初の成果を測る
- 1〜2日目:前回の答案と範囲表を見て、つづり、語順、読解、作文、聞き取りの5分類で誤答を数える。
- 3〜4日目:失点の多い英文法2単元を選び、1日各5文を見ずに再現する。
- 5〜6日目:教科書と配布プリントの短文を音読し、和訳と自力英文再現を確認する。
- 7日目:最初に間違えた語・構文で小テストを作り、正答数を記録する。
- 8〜9日目:主語や題材を変えた初見の英文を一日5問ずつ解く。
- 10〜11日目:英語で短い説明を聞く、または読む練習をし、情報の根拠を示す。
- 12〜13日目:学校の指定課題を優先しつつ、独自24問の苦手分野だけを再演習。
- 14日目:初日と同じ形式で書ける単語・英作文の正答数を比較し、次の課題を決める。
国際クラスを志望する家庭では、本人の英語使用経験に合わせて説明活動の比重を増やして構いません。一方、在校中に英語の定期考査が平均点未満の場合は、学校範囲外の高度な英文を大量に読む前に基本構文を修復します。この14日間計画は慶英会の学習提案であり、学校の公式カリキュラムではありません。
慶英会独自24問|一般クラス・国際クラスを意識した英語力診断
この問題は慶英会が創作した家庭学習用教材です。熊本大学教育学部附属中学校の実際の入試、2027年度の国際クラスの選考、定期テストを再現・予想するものではありません。中1の基礎から中2程度までの構文・短い説明・読解を確認する構成です。
第1部 文法と語彙(問1〜10)
- 問1.( ) に正しい語を:She ( study / studies ) English after school.
- 問2.否定文に:He likes science.
- 問3.疑問文に:They visited the museum.
- 問4.( ) に:There ( is / are ) two maps on the wall.
- 問5.語順を直す:help / can / you / me / ?
- 問6.英語に:「この問題は難しいですが、おもしろいです。」
- 問7.( ) に:I want ( ) speak English more often.
- 問8.主語を We に:My brother has a notebook.
- 問9.誤りを直す:She don’t like math.
- 問10.適語を:If it ( rain / rains ) tomorrow, we will study at home.
第2部 短い英作文(問11〜16)
- 問11.英語1文に:「昨日、学校の図書館に行きました。」
- 問12.英語1文に:「なぜあなたは日本語を学んでいますか。」
- 問13.because を使って「英語で話したいから英語を勉強する」と表現する。
- 問14.can を使って「図書館では本を借りられる」と説明する。
- 問15.so を使い「雨だったので家にいた」を英語1文にする。
- 問16.I think … を用いて、学校で大切だと思うことを理由とともに2文で書く。
第3部 英語で教科内容を理解するための創作英文(問17〜22)
慶英会が作成した英文:Our class studied the weather. On Monday, the temperature was 24 degrees. On Tuesday, it was 19 degrees. Mai said that Tuesday was cooler than Monday. Her friend asked, ‘Why do you think so?’ Mai showed the two numbers and explained the difference. Then the students made a chart and talked about what they learned.
- 問17.What did the class study?
- 問18.How warm was it on Monday?
- 問19.Which day was cooler?
- 問20.Why did Mai say Tuesday was cooler?(数値を含め日本語で)
- 問21.What did the students make?
- 問22.この英文で、「なぜそう考えるの?」に当たる英語を抜き出す。
第4部 自分の考えを伝える(問23〜24)
- 問23.「英語で学ぶとき、日本語も役立つと思うか」を英語で、結論と理由を2文で述べる。
- 問24.「学校の図書館に一冊本を増やすなら何を選ぶか」を英語で、提案・理由・読者への配慮を3文で述べる。
独自24問の解答と学習ポイント
- 問1.studies。三人称単数の主語 she に合わせる。
- 問2.He does not like science. または He doesn’t like science.。does not の後は原形。
- 問3.Did they visit the museum?。did の後は visit。
- 問4.are。two maps が複数形。
- 問5.Can you help me?。助動詞 can を文頭に置く。
- 問6.This problem is difficult, but it is interesting. など。
- 問7.to。want to + 動詞原形。
- 問8.We have notebooks. など。主語の変更により has → have。単数の所有物を表す We have a notebook. も文脈によって可能。
- 問9.She doesn’t like math.。doesn’t + 動詞の原形。
- 問10.rains。if節では三人称単数現在形。
- 問11.I went to the school library yesterday. など。went は過去形。
- 問12.Why are you learning Japanese? など。現在の学習を示す。
- 問13.I study English because I want to speak it. など。主語と動詞を確認。
- 問14.We can borrow books at the library.。can の後は borrow。
- 問15.It was raining, so I stayed home. など。so で結果をつなぐ。
- 問16.例:I think kindness is important at school. It helps everyone feel safe.。結論と理由が成立すれば別解も可。
- 問17.The weather.。第一文にある。
- 問18.24 degrees.。Monday の数値。
- 問19.Tuesday.。19度は24度より低い。
- 問20.火曜日は19度、月曜日は24度で、火曜日の方が気温が5度低かったから。
- 問21.A chart.。students made a chart にある。
- 問22.Why do you think so?。考えの根拠を問う表現。
- 問23.例:I think Japanese is also helpful. I can check difficult ideas in Japanese.。理由を含むこと。
- 問24.例:I recommend a book about nature. It has simple pictures and interesting facts. Younger students can enjoy it, too.。相手への配慮を示せるとよい。
問23〜24は模範例以外も正解になり得ます。英語が苦手な生徒は内容の独創性よりも、主語・動詞・時制・接続詞を先に確認しましょう。英語が得意なら反対意見を想定し、さらに理由と例を一つ追加します。
在校生・受験予定の保護者が確認したい4つのこと
- 2027年度の募集要項と現在在籍している学年の教育課程を混同していないか。
- 英語の主教材・副教材の名称は、実物や学校の最新配布資料で確認できているか。
- 英検の受験級が本人の学校英語の弱点克服を妨げていないか。
- 定期テストの成績だけでなく、短い英文を自力で書く力、意見の根拠を伝える力が伸びているか。
家庭で英語の会話量を増やすだけでなく、英文が読める・書ける・説明できるという三つの成果を分けて測定します。短期的なテスト対策では学校の範囲表に合わせ、進学後の学習準備では中1からの基本構文を定着させていくと、教材の重複や遠回りを減らせます。
よくある質問
Q.2027年度の国際クラスは、一般枠と帰国生徒枠が同じ試験ですか?
A.学校が異なる募集要項を掲示しているため、同一の資格・選考内容だとは扱えません。最新の各募集要項から対象資格と検査・提出書類を個別に確認してください。本記事ではPDF内部の条件を推測していません。
Q.国際クラスではすべての授業を英語で受けるのですか?
A.大学教育学部は「多くの教科等で英語に触れる」方針と、日本語の授業支援・日本語能力の育成も説明しています。全科目・全時間が英語のみと断定できる情報ではありません。具体的な学年別時間割は最新案内をご確認ください。
Q.一般クラスで英語が苦手なら、国際クラスと同じ教材を買うべきですか?
A.まず学校が配布した教科書と課題を優先するべきです。英語を使う量や目的が異なれば学習の重点も変わるため、本人の失点原因と現行のカリキュラムを確認せずに教材を増やすのはおすすめしません。
Q.NEW TREASURE(ニュートレジャー)を使用していますか?
A.2026年度の採用・使用を確認できる一次資料がない限り断定できません。現行の学校教科書採択・配布教材・範囲表の情報を確認してください。
Q.国際クラスへの入学に英検は必須ですか?
A.本記事で英検の必須級・加点条件を確認したとはしていません。一般枠・外国人帰国生徒枠それぞれの公式募集要項の記載が唯一の判断基準です。
中1・中2の学校英語・国際教育に関する学習相談
慶英会では、中学校で英語が難しくなったご家庭や、英語を使った学習環境への進学を検討するご家庭に、英単語・英文法・読解・英作文の現状を確認した上で、取り組む単元の順番をご案内しています。最大1か月完全無料体験・学習相談の条件をご確認の上、公式LINEで「熊大附属中の英語相談」とお伝えください。
指導は慶應義塾大学卒・英検1級の塾長の監修のもと、本人の学習状況や担当枠に合わせてご案内します。合格、在籍校の成績、一定の期間での得点上昇などを無条件に保証するものではありません。
関連する熊本県の学校別ガイド
他の国立大学附属中学校の英語教育と比較したい方へ:九州南部・沖縄の国立大学附属中5校の比較では、熊本の2027年国際クラス新設と、大分・宮崎・鹿児島・琉球の2026年度研究授業・教科書の違いを整理しています。
参考にした主な公式情報
- 熊本大学教育学部附属中学校「入試について」:令和9年度(2027年度)一般クラス、国際クラス一般枠、外国人帰国生徒枠の3種類の要項と募集説明会案内。
- 熊本大学教育学部附属中学校「学校案内」:附属中学校の使命、2026年度の学校教育目標。
- 熊本大学教育学部附属学校国際クラス「国際クラスについて」:イマージョン教育、学習指導要領、二人体制、日本語での支援。
- 熊本大学教育学部附属学校国際クラス「教育方針」:英語・日本語の学習、一般クラス交流、2026年度附属小学校全学年の立ち上げ方針。
- 日本英語検定協会「英検公式サイト」:受験級や試験形式の確認先。
資料確認日:2026年10月16日。国際クラスの案内は大学・附属中学校の公式ページに公表された内容に限定しています。英検の必須級、2027年度入試の合否基準・配点、国際クラスの科目別英語授業時数、現行副教材は推測していません。独自24問・解答と14日間計画は慶英会が作成した学習教材で、入試・定期テストの過去問や予想問題ではありません。
