中高一貫校の中1・中2が英語の個別指導をいつまで続けるべきかは、学年や一度の定期テストの点数ではなく、学校の新しい単元を自分で理解できるか、間違えた問題を数日後にも解けるか、家庭学習を本人が管理できるかで判断するのが合理的です。これらが安定しているなら、授業回数を減らしたり、塾を卒業したりしてもよい場合があります。逆に、80点を一度取っても、解説を見ないと学校のワークが進まない、前学年の文法で繰り返し失点するなどの状態が残るなら、支援方法を変えて継続する選択肢があります。大切なのは通塾期間を長くすることではなく、本人が自力で学べる状態をつくることです。本記事では「継続・減回・卒塾」の判断表と4週間の試行方法、保護者の負担、解約前の確認事項を具体的に整理します。
結論|継続・減回・卒塾の3つの判断を分ける
| 判断 | 英語学習の状態 | 次の行動 |
|---|---|---|
| 継続を検討 | 学校教材を自力で進められない/同じ単元で誤答が続く | 今の指導が弱点解消に有効かを確認し、内容を見直す |
| 授業回数を減らす | 学校の課題は自力でできるが新単元や英作文に一部支援が必要 | 一部の学習を自習へ移し、2〜4週間で状況確認 |
| 卒塾を検討 | 未知の範囲も教材・先生への質問で学べ、誤答を自力修正できる | 通塾終了後の復習習慣と相談先を決める |
「継続」と判断しても同じ内容の授業を漫然と続けるべきではありません。学校の答案を使ってどの支援が自力学習に置き換わったかを確認し、必要性を定期的に再評価してください。
卒塾・減回の前に確認する5つの実力
- 学校の指定ワークの基本問題を、解答を見ずに解ける。
- 学校小テストの誤答を、翌日や一週間後にもう一度正答できる。
- 新しいLessonに入っても、主語・動詞・時制・語順を説明できる。
- 分からない問題を自分で見つけ、先生へ具体的な質問を出せる。
- 次の定期考査までの計画を本人が立て、必要なときに修正できる。
どれか一つできなければ必ず卒塾できないということではありません。本人の英語力、学校の課題量、家庭で使える時間を合わせて確認するための判断材料です。
中1と中2で見落としやすい違い
中1:基礎的な語順と学習習慣が優先
中1では、学校で習ったbe動詞・一般動詞・疑問文・三単現などを本人が説明できるかが重要です。最初の定期考査で良い点数を取っても、別の主語・時制にした英文を書けない場合は理解がまだ安定していない可能性があります。逆に学校課題を自力で進め、分からないところを質問できるなら、早い段階で回数を減らす検討もできます。
中2:複数単元を組み合わせても使えるかを確認
中2では、現在の授業範囲の理解だけでなく中1からの基本文法を混ぜた問題を解けるか見ます。読解では主語・動詞の関係や本文根拠を説明できるか、英作文では知っている表現を手本なしで書けるかが大切です。学校によって単元の順序が異なるため、「中2なら必ず現在完了を習っている」などの推測はしません。
独自チェック問題6問|説明なしで解けるか確かめる
次の問題は慶英会が作成した基礎確認用の例題で、特定校の考査や卒塾資格試験ではありません。学校で学習済みの範囲に限って使ってください。
- 1.She (study) English every day. の括弧内を正しく変える。
- 2.My brother goes to school by bus. を疑問文にする。
- 3.They visited Osaka last summer. を否定文にする。
- 4.「私は昨日この本を読みました」を英語にする(readを使う)。
- 5.He can (speak / speaks) English. 正しい方を選ぶ。
- 6.There (is / are) two chairs in the room. 正しい方を選ぶ。
解答・解説
- 1.studies。Sheは三人称単数で、子音字+yで終わるstudyはstudiesとなります。
- 2.Does my brother go to school by bus?。Doesを使った疑問文ではgoを原形にします。
- 3.They did not visit Osaka last summer.。did notの後には動詞の原形を用います。
- 4.I read this book yesterday.。readの過去形は綴りが同じで、発音が異なります。
- 5.speak。canの後は動詞の原形です。
- 6.are。two chairsは複数なのでareを用います。
一度解けるだけでは十分ではありません。次は主語や時制を変えた類題を作り、2〜3日後にも解答・説明できるかを確認してください。例えば「She studies English every day.」を「They study English every day.」に変えると、主語に合わせた動詞の形を理解しているか見分けられます。
4週間で継続・減回・卒塾を試す方法
| 週 | 実施内容 | 結果の判断方法 |
|---|---|---|
| 第1週 | 学校の返却答案・小テスト・ワークを整理し、単語・文法・読解・英作文の誤答を分類 | 塾が現在補っている技能を特定 |
| 第2週 | これまで塾で練習していた単語再テストやワークの一部を本人の自主学習へ移す | 計画を自分で立てられたか確認 |
| 第3週 | 新しい授業範囲を自分で理解し、分からない問題は学校の先生へ質問する | 塾の解説なしでも類題を解けるか確認 |
| 第4週 | 学校の小テストと初見の類題、学習負担、本人の希望を踏まえて再評価 | 継続・減回・卒塾の方針を決める |
4週間は試行の目安であり、成果や卒塾の可否を保証する期間ではありません。考査直前や学校のカリキュラムが大幅に切り替わる時期は、変更を遅らせて経過を確かめる選択もあります。
「週2回から週1回」に減らすときの注意点
回数を減らすなら、単に授業の半分を削るのではなく、どの学習を本人の自習に移すかを決めます。例えば、単語の暗記と学校ワークの基礎問題は本人が担当し、残る個別指導では英作文の添削や誤答分析を重点化する方法があります。自習でできない内容が多ければ減回は急がず、今の授業が本当に必要な技能を教えているか先に確認してください。
塾をやめた後に保護者の負担が増えていないか
塾の授業回数を減らした結果、保護者が毎日すべての英語を教え直しているなら、費用を減らす代わりに家庭の時間負担が増えています。本人は課題と再テスト、保護者は週1回の進捗確認、学校の先生は内容上の疑問への対応、というように役割を分けると、自立度を測りやすくなります。保護者が高度な英文法を教えられることを卒塾の条件にはしません。
NEW TREASURE・PROGRESSなど学校教材が難しい場合
NEW TREASURE(ニュートレジャー)やPROGRESSなどを学校が使用している場合、塾の継続期間は教材名だけでは決まりません。学校で配布された版・Stage・Lesson・小テスト範囲を確認し、本人が理解できていない内容を明らかにします。教材の名前に関係なく、単語・文法・読解・英作文を自力で復習できれば、通塾回数を減らせる可能性があります。
英検合格だけで卒塾を判断しない理由
英検合格は成果の一つですが、学校の定期考査と英検は出題形式が異なります。例えば英検のリーディングはできても学校の教科書本文に基づいた和文英訳で失点する場合があります。逆に学校英語が安定しているなら、英検の受験級が高くても本人が自習中心で進められることがあります。必要性は技能別に確認してください。
卒塾・回数変更の契約条件は事前に確認
授業回数を減らす場合も終了する場合も、契約書・利用規約で、申出期限、次回請求日、未受講の授業、教材費、返金条件を確認してください。消費者庁「特定継続的役務提供」では、学習塾や家庭教師について、一定の役務内容に加え契約期間が2か月を超え、契約金額の総額が5万円を超える場合などに、法定の中途解約規律が適用されることが説明されています。インターネットによる役務提供が対象になり得ることも記されています。ただし、具体的な契約の法的区分や適用条件はサービスの実態によって異なるため、すべての月額契約に一律の返金額・解約日を当てはめないでください。
保護者が塾へ確認したい4つの質問
- 本人が学校の英語で自力で解けるようになった範囲はどこか。
- 未習または理解不足の単元のうち、個別指導が必要な箇所はどこか。
- 減回した場合、本人が自主学習へ移す内容と確認方法は何か。
- 授業回数変更・終了の手続きや費用はいつ、どのように変わるか。
塾側にも「長く通うことが最善」と決めつけず、現在の実力・残る弱点・本人の希望を整理して提案してもらうことが大切です。
よくある質問
中高一貫校の英語塾は何年通えばよいですか?
一律に決まった年数はありません。定期考査・小テスト・学校ワークの理解度と、本人が自主学習を続けられるかをもとに考えます。
一度80点を取れたら卒塾できますか?
得点だけでは判断できません。試験の難度、初見問題や数日後の再テストへの対応、次の授業内容を理解できるかを合わせて確認してください。
週1回へ減らしたら成績は落ちますか?
一律の予測はできません。授業を減らす場合は、本人が自習する内容と、学習の変化を確認する小テスト等を先に決めてください。
未受講分の授業料は返金されますか?
契約内容と法令の適用によって異なります。事業者の規約と消費者庁の案内を確認し、不明な点は事業者や消費生活センターなどへ相談してください。
慶英会の指導方針と無料学習相談
慶英会では、中高一貫校の学校英語・定期テスト・英検に対応したオンライン個別指導を行っています。教科書、学校の答案、現在の学習習慣を確認し、何を自力でできるようにすべきかを整理します。すでに自習できる内容を漫然と繰り返すより、必要な技能に絞った個別指導を考えることが重要です。新たな指導を検討している保護者様は、慶英会公式サイトで無料体験の条件をご確認ください。すでに塾なしで十分学べている場合は、学校の支援と家庭学習を継続する方法も合理的です。
塾をまだ利用すべきか判断に迷う場合には、私立中高一貫校は塾なしで大丈夫?中1・中2の判断基準も参考になります。
参照した主な公的情報
情報確認日:2026年10月11日。学習チェック問題、卒塾の判断表と4週間の試行計画は慶英会の独自提案であり、文部科学省・消費者庁による学習成果の保証や契約上の個別判断ではありません。