
慶英会 塾長|慶應義塾大学卒・英検1級
中高一貫校の学校英語・NEW TREASURE・英検対策を専門とするオンライン個別指導塾です。塾長紹介
屋代高校附属中学校の英語班でディベートに取り組み、「自分の原稿は話せても、相手の話に質問できない」と困ったときは、難しい反論を長く作る前に、相手の主張の範囲・根拠・実行条件を一つずつ確認しましょう。保護者の方は正解の原稿を代わりに作るより、「今の発言のどこが分からなかった?」と、質問したい箇所を本人が選べるよう支えると練習しやすくなります。
学校公式で確認できることと、この教材の対象
学校公式の2026年7月13日の活動報告では、中学校英語班が7月12日のPDA全国中学校即興型英語ディベート合宿大会に参加し、日頃は中学生と高校生が一緒に活動していると紹介されています。同記事にはPOI(Point of Information)について、相手のスピーチ中に質問や短い反論を述べる機会という説明があります。
本記事はこの活動に関心のある在校生・保護者向けの自主練習です。全校生徒に大会参加が必須であるとは確認していません。参加資格、発言時間、POIを出せる時間帯・回数・受け方、評価方法は、その大会の最新規則と顧問の先生の指示を優先してください。ここでは大会規則や実際の論題・発言を再現しません。
下の3場面・9課題は慶英会の独自教材です。架空の学校での提案を題材とし、屋代附属中の制度・実際の生徒の意見・大会成績を表すものではありません。音声教材や模擬大会ではなく、相手の英文を読み、質問と応答のつながりを確かめる入口です。検索では学校公式の活動記録を確認しましたが、この悩みの検索数・相談件数は未測定です。
質問が浮かばないときは、三つの確認先を持つ
- 範囲:everyone、all、every dayなどは、誰・どの日まで含むのか。
- 根拠:その結論を支える例や調査はあるのか。一人の経験を全員へ広げていないか。
- 実行条件:場所・時間・人手が足りないとき、どうするのか。
相手が実際に言っていない主張を作って批判しないことも大切です。「全員」と言っていなければ、勝手に全員の話へ広げません。最初は日本語で疑問を一つ書き、短い英語にします。練習では一方が最後まで読んでから質問役に交代し、実際の大会で使う際の申し出方・タイミングは別に確認してください。
場面1|「毎日」をそのまま受け取ってよい?
架空の提案:生徒は昼休みに毎日屋外で運動するべきか。以下は賛成側の発言例です。
Speaker: Students should exercise outside during lunch break every day. Outdoor exercise can be fun, and it gives students a chance to move after sitting in class.
Questioner: Does your plan include rainy days?
Speaker: No. On rainy days, students could do a short activity indoors if there is enough space.
全訳:発言者「生徒は毎日、昼休みに屋外で運動するべきです。屋外の運動は楽しいことがありますし、授業で座ったあとに体を動かす機会にもなります。」質問者「あなたの計画には雨の日も含まれますか。」発言者「いいえ。雨の日は、十分な場所があれば、屋内で短い活動ができます。」
課題1:質問者が確認したのは、A 運動が好きな生徒の名前、B every dayに雨の日も含むか、C 授業の教科、のどれですか。
課題2:最初の提案と応答を整合させるには、every dayをどう直せますか。晴天の日を対象とする短い英文を書いてください。
課題3:応答後に残る「屋内の場所」の条件を、英語の質問一つにしてください。
解答1:B。雨の日が含まれるかを尋ね、毎日という範囲を具体的にしています。Aの名前やCの教科は聞いていません。
解答2例:Students should exercise outside during lunch break on sunny days.(生徒は晴れた日に昼休みの屋外運動をするべきです。)当初のevery dayを維持したまま雨の日だけ外すと説明が食い違います。ここでは設問指定の晴天日に範囲を絞ります。
解答3例:What could students do if there is not enough space indoors?(屋内に十分な場所がなければ、生徒は何ができますか。)相手が示したifの条件を受けた質問です。別の意味の通る英文でも構いません。
考え方:質問で例外が見つかったとき、必ず相手を「間違い」と決めつける必要はありません。提案を修正できるのか、修正後にも理由が成り立つのかを確かめます。これは活動の内容を吟味する練習であり、運動実施の健康上の助言ではありません。
場面2|一人の経験から「全員」に広げていない?
架空の提案:学校の本をすべて電子書籍へ置き換えるべきか。以下の発言には、根拠と結論の間に飛躍があります。
Speaker: Our school should replace all paper books with digital books. I finished one digital book quickly, so digital books will help every student read faster.
Questioner: Do you have evidence about students other than yourself?
Speaker: Not yet. I only know about my own experience. We could compare the two formats with more students before making a decision.
全訳:発言者「学校は紙の本をすべて電子書籍に置き換えるべきです。私は一冊の電子書籍を早く読み終えたので、電子書籍はすべての生徒がもっと速く読む助けになります。」質問者「あなた以外の生徒についての根拠はありますか。」発言者「まだありません。自分の経験しか分かりません。決定する前に、もっと多くの生徒と二つの形式を比較することはできます。」
課題4:本文から確認できることを選んでください。A 全生徒が電子書籍の方を速く読む、B 発言者が一冊を早く読み終えた、C 紙の本は読書に役立たない。
課題5:Do you have evidence about students other than yourself?のother than yourselfは誰を指しますか。また、質問の目的を日本語で説明してください。
課題6:今ある情報だけを使い、every studentを断定しない二文に直してください。
解答4:B。これは架空の発言者による経験談です。AとCを示す比較結果は書かれていません。実在の調査結果として引用しないでください。
解答5:「あなた自身以外の生徒」です。一人の経験を全生徒の効果へ広げる根拠があるかを確認しています。人格や読書の得意不得意を攻撃する質問ではありません。
解答6例:I finished one digital book quickly. However, I do not know whether digital books help other students read faster.(私は一冊の電子書籍を早く読み終えました。しかし、電子書籍がほかの生徒の読む速度を上げる助けになるかは分かりません。)未習なら、二文目をI need more information about other students.(ほかの生徒について、もっと情報が必要です。)としても構いません。
考え方:根拠がないときは数字を作らず、分からない範囲を示します。上の比較案はこれから行う提案で、実施済みの調査ではありません。「速く読めた」ことだけでは内容理解や読書のしやすさまで証明できない点も話し合えます。
場面3|よい案でも、誰が開けるのか?
架空の提案:放課後の図書室を一時間長く開けるべきか。担当者の確保がまだ決まっていない場面です。
Speaker: We should keep the school library open for one more hour after school. Students who have a noisy home could study in a quiet place.
Questioner: Who would supervise the library during that extra hour?
Speaker: We have not decided that yet. We would need to check whether a teacher or another staff member could do it.
全訳:発言者「放課後の学校の図書室を、さらに一時間開けておくべきです。家庭が騒がしい生徒が、静かな場所で勉強できます。」質問者「その追加の一時間、誰が図書室を見守るのですか。」発言者「それはまだ決めていません。先生かほかの職員が担当できるか、確かめる必要があります。」
課題7:質問は何を確認していますか。A 静かな場所が必要な生徒の成績、B 追加時間の管理担当者、C 本の値段。
課題8:相手が言ったことを正確に受け止めるのはどちらですか。A Your plan has no benefits.(あなたの計画には利点がありません。)B The plan may help some students, but supervision has not been arranged yet.(一部の生徒の助けになるかもしれませんが、見守りの手配はまだできていません。)
課題9:担当者が見つからない場合を想定した、短い追加質問を英語で書いてください。
解答7:B。Whoとsuperviseから、追加時間に担当する人が焦点だと分かります。Aの成績、Cの値段は話題にしていません。
解答8:B。担当者未定という問題と、提案がもつ可能性を分けています。Aは「未手配だから利点はゼロ」と飛躍しています。
解答9例:What would you do if no staff member were available?(担当できる職員がいなければ、どうしますか。)仮定のwereが未習なら、Is there another plan?(ほかの案はありますか。)でも、文脈に合う質問になります。相手の家庭事情を聞き出す必要はありません。
答える側も練習する|質問から逃げず、分からない点を残す
質問を聞いたら、まず何を問われたかを確認します。場面1は雨の日、場面2はほかの生徒の根拠、場面3は管理担当者です。準備した主張を最初から読み直すだけでは、その問いに答えたことになりません。
- 答えが分かる:短く答えて、必要な理由・条件を一つ加える。
- 根拠がない:I do not have that information yet.(その情報はまだ持っていません。)と範囲を示す。
- 聞き取れない:Could you repeat your question, please?(質問をもう一度言っていただけますか。)と確認する。
これらは練習用の表現です。回答の方法・時間・聞き返しの扱いは大会規則に従います。分からないことを認める練習は、無回答でよいという意味ではありません。何を確認すれば提案を判断できるかまで考えます。
家庭での三回練習|原稿を暗記するだけにしない
- 1回目:全訳を使って、各場面の「主張」「質問された箇所」「まだ不明な点」を日本語で分ける。
- 2回目:質問文を隠して発言者の英文を読む。本人が一つ質問を作り、例と違う場合も相手の主張に沿っているかを確かめる。
- 3回目:役割を交代する。質問者が別の条件を一つ尋ね、発言者は分かること・分からないことを区別して答える。
三回は自主練習の例で、学校指定の宿題や所要日数ではありません。保護者の方は流暢さだけでなく「どの発言を受けた質問か」「相手が答えた内容を踏まえて次に進めたか」を見てください。本人が扱っていない難しい社会問題や大量の語彙を足す前に、短い一問と一答で確かめます。
班活動と学校英語の復習をつなぐ
質問文を作る際に疑問詞の語順、do・does、助動詞の後の原形で止まる場合は、今の学校教材に戻って一文だけ練習しましょう。論点の立て方と文法は別々に点検すると、どこから補うべきかが見えます。
屋代附属中の前期・後期英語考査と家庭復習は学校の筆記学習を整理する入口です。中2イングリッシュ・スクールの文化紹介は説明文づくりが中心です。本記事では、相手の主張を受けて問いを作る練習を扱っています。
基礎の見直しには既存の無料英語教材をご利用ください。本記事専用のPDFや音声を新設したものではありません。学校課題と班活動のどちらから補うか迷う場合は、慶英会のWeb学習相談へ、学年・困っている場面・今の学習範囲をお知らせください。初回の相談文に生徒の氏名や非公開の答案画像を載せる必要はありません。
確認資料と扱っていないこと
屋代高校・附属中学校公式「即興型英語ディベート大会 ベストディベーター賞 受賞」(2026年7月13日)の本文を確認しました。確認日:2026年11月5日(日本時間)。学校記事の活動報告と、本記事の架空場面・家庭練習は区別しています。
本記事は学校・大会の公認教材ではありません。今後の参加日程、申込条件、現在の班員数、審査基準は確認していません。大会での得点・受賞・英検合格や検索順位を保証せず、学校・大会からの最新案内を優先します。
