地図は、方位、凡例、縮尺の順に見てから位置や距離を読み取ります。大学生講師は、同じ簡単な地図で三つを別々に問うと、生徒がどこで迷っているかを確認できます。最初から地名の知識と地図の読み方を同時に試す必要はありません。
架空の地図で方位を確認する
授業用の架空地図に、駅と図書館、公園を描きます。北を示す矢印を紙の上へ向け、駅の右に図書館、左上に公園を置きます。「駅から見て図書館はどの方角か」は東、「駅から見て公園は」は北西です。
次に紙を横向きに回し、同じ問いを出します。紙の右側をいつでも東だと判断していたら、北の矢印から東西南北を確かめる手順に戻ります。地図の見た目ではなく、示された方位を基準にする課題です。
凡例で記号の意味を確かめる
架空地図では、青い丸を給水所、黒い四角を公共施設とする独自の凡例を付けます。実際の地形図の記号とは異なる練習用の設定だと明示してください。「青い丸があるから池」と答えたら、凡例のどこを見たか尋ねます。
続いて黒い四角を二つ置き、「施設は二つある」と「どちらも学校である」を比べます。前者は読めても後者は凡例だけでは判断できません。記号が示す範囲を越えて施設名を想像しない練習になります。
縮尺を単位付きで計算する
縮尺を2万5千分の1とし、印刷された原寸の地図上で駅と図書館の直線距離を4cmに設定します。実際の距離は4×25,000=100,000cm、つまり1,000mで1kmです。数字を計算する行と単位を直す行を分けます。
これは二地点間の直線距離です。曲がった道路を歩く距離とは一致しません。画面を拡大した画像で定規を当てると元の縮尺は使えないため、拡大縮小に追従する縮尺の棒を使うか、原寸の教材を用意します。
一問ずつ理由を添えて仕上げる
最後の問いは「駅から東へ1kmの地点はどこか」です。設定した地図では図書館ですが、方位と距離の両方を示せて初めて答えが完成します。答えだけが合っていた場合も、方位矢印と距離計算を指して説明してもらいます。
準備チェックは、方位の表示、記号と凡例の対応、縮尺と印刷サイズ、直線か道のりかの四点です。誤答をまとめて「地図が苦手」とせず、次回は必要な読み取りだけを練習できるように記録しましょう。
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