渋谷教育学園幕張中学校(渋幕)の英語多読で、「洋書を借りても最後まで読めない」「Oxford BookwormsやPenguin Readersのレベルが合わない」「多読は続けているのに学校の定期テストの文法・英作文で点が取れない」とお悩みの中学1・2年生と保護者様へ。渋幕の学校公式サイトは、図書館に6万冊を超える蔵書があり、約2割が英語の図書であること、中学から英語を学び始める生徒も段階的な多読を継続し、原書を読む力を育てることを説明しています。多読が止まる場合は読書量を強制する前に、①本の難度、②話題への興味、③毎日の読書時間、④内容理解の4点を見直すことが近道です。多読はすべての単語を翻訳する訓練ではなく、一方で学校の定期テストに必要な正確な文法・和文英訳の学習を代替するものでもありません。本記事では学校・出版社の公式情報に基づき、選書判断、読書記録、独自英文の読解演習、4週間の改善計画を整理します。
渋幕の英語多読について、学校公式が説明していること
渋谷教育学園幕張中学校・高等学校公式「図書館」は、蔵書が6万冊超で、その約2割を英語の図書が占めると説明しています。また、入学後に初めて本格的に英語を学ぶ生徒にも、Oxford BookwormやPenguin Readersなどを用いた英語多読プログラムを続け、最終的には原書を読める力を養う方針を紹介しています。学校の教育目標「自調自考」ともつながる学びです。
ただし同ページは、2026年度中1・中2の必読タイトル、週あたりの冊数、課題提出方法、教材の版、評価配点まで公表したものではありません。学校の英語科・図書館・担任から示される最新の配布資料を優先してください。
Oxford BookwormsとPenguin Readersはどう選び分ける?
Oxford University PressのOxford Bookworms Libraryは、StarterからStage 6までの段階別に英文の語彙や分量を調整したリーダー教材です。Penguin Readersも、英語学習者向けに原作や題材を調整した段階別リーダーで、StarterとLevel 1〜7の8段階を紹介しています。両者とも『短い英語の本なら全部簡単』というわけではありません。
出版社ごとにレベル名・語彙の制御・文章量の設計が異なるため、OxfordのStage 2とPenguinのLevel 2が同じ難しさだとは決めつけず、実際の見開きを読んで選ぶことが重要です。学校が指定する作品がある場合は、まず指定に従ってください。
本を借りる前の3分間チェック:4つの判断基準
- 意味:最初の見開きで誰が・どこで・何をしているか、本人が日本語でも英語でも説明できるか。
- 未知語:1ページごとに読めない語が多すぎないか。Oxfordの公式案内は「知らない語が1ページ2〜3語以下」を選書の目安の一つに挙げていますが、ページの文字量にも注意する。
- 続きへの興味:次のページを読みたいか。興味が薄ければ、学校の指定がない範囲で別ジャンルを選ぶ。
- 持続性:部活・学校ワークを終えても、無理なく10分程度の読書時間が確保できるか。時間は家庭の学習配分に合わせる。
出版社公式の難度表示は参考ですが、英検の保有級だけで書籍のレベルを固定しないでください。英検3級に合格していても物語の語彙が苦手な場合も、逆に原書へ近い文章が読める場合もあります。最初の数ページを本人が実際に読めるかが判断材料です。
多読が続かない原因は『語彙力不足』だけではない
原因1:難しすぎる本を選んでいる
一文ごとに辞書を引かなければ筋が追えないなら、多読としては難度が高すぎる可能性があります。教師から指定されていない作品なら、まず少し易しい本へ変更し、登場人物・出来事・理由が分かるか試します。指定課題の場合は学校に相談し、同じ本の短い範囲を分けて読む方法を考えます。
原因2:話題に関心がなく、読み切る動機が続かない
難しい単語が少なくても興味のない物語では読む習慣が続かないことがあります。ミステリー・冒険・動物・科学など本人が知りたいジャンルを選び、次の展開を一文で予想するだけでも読み方が変わります。読めなかった理由が「難しい」か「つまらない」かを分けて聞きます。
原因3:毎回まとまった時間が必要だと考えている
部活動や学校の課題が多い中1・中2では、毎日1冊読む必要はありません。学校の指定がなければ、最初は週4〜5回、1回10分程度の継続を目安にして、読んだページ数と内容理解を記録します。これは学校が定めた課題量ではなく、家庭で調整できる提案です。
原因4:読んではいるが内容を理解していない
文章を音読できても、人物関係や因果関係を捉えていない場合があります。1章や短いまとまりを終えたら、「Who?」「What happened?」「Why?」の3点を答えさせてください。正確な全文和訳は不要ですが、重要な出来事を誤解しているなら関連箇所を読み直す必要があります。
多読と精読は役割が違う:定期考査と両立するための整理
- 多読:比較的読みやすい英文を一定量読み、物語や説明の流れをつかむ。すべての未知語を逐一調べることを必須にしない。
- 精読:学校教材など、正確な解釈が必要な英文で、主語・動詞・時制・修飾関係や接続詞の役割を確かめる。
- 記述練習:選択肢から正解を選ぶだけでなく、英単語の綴り・英文の組み立て・和文英訳・要点の短文説明を自力で行う。
例えばPenguin Readersで物語を読み続けられても、学校の定期考査の和文英訳でbe動詞、助動詞、現在完了の形を間違える場合があります。読書量を増やすだけで解決しようとせず、返却答案で失点した技能を学校のワークに沿ってやり直してください。逆に学校の英文法の点数が高くても長文の概要がつかめなければ、易しい文章を継続して読む練習が考えられます。
中1の多読は『一文の意味』から『物語の流れ』へ
中学1年生が英語学習を始めたばかりなら、最初は見開きの登場人物・行動・場所を確認し、読み終えたら物語の次の出来事を予想します。理解しているかを確かめるための1〜2文の日本語メモでも構いません。過度に難しい要約を要求すると、多読そのものを嫌いになる可能性があります。
中2の多読は『意見・理由・因果関係』まで一段深める
中2では、人物の気持ちがなぜ変化したか、しかし・だから・その後に当たる接続関係を読み取る練習を加えます。例えばbecauseを見て原因を、butを見て対比を探し、根拠を本文の一文で示すと、定期テストの初見読解にも接続できます。未習の難しい構文が多い本では、先に難度を下げましょう。
独自英文で5問診断:読む力と答案を書く力を分ける
以下の英文は慶英会が独自に作成した練習文です。渋幕の教材やOxford・Penguinの出版物からの転載ではありません。学校の指定教材・試験範囲を再現するものでもありません。まず辞書を使わず読んで、設問に答えましょう。
Original Practice Story: Choosing a Book
On Monday, Yuki visited a library after school. She wanted to read a book about space, but the first book was too difficult. There were many words she did not know on every page. A librarian suggested a shorter story about a girl who built a small robot. Yuki read two pages and understood the main problem in the story, so she borrowed the book. On Wednesday, she told her friend Ken about it. Ken asked whether the story had a sad ending, but Yuki said she had not finished it yet. On Friday, Yuki finished the story. She wrote down three things: the main character, the problem, and how the problem was solved. Then she chose another book at a similar level.
- 問1:Why didn’t Yuki choose the first book?(最初の本を選ばなかった理由)
- 問2:What was the second story about?(2冊目はどんな話か)
- 問3:Had Yuki finished the second book when she talked to Ken?(ケンと話した時点で読了していたか)
- 問4:When did Yuki finish the book?(いつ読み終えたか)
- 問5:Write one sentence in English explaining why the second book was a better choice for Yuki.(なぜ2冊目の方が適切だったか、理由を英文1文で)
解答・根拠
- 1:The first book was too difficult, and it had many unknown words.(難しく、未知語が多かった)。根拠はbut the first book was too difficult以下。
- 2:It was about a girl who built a small robot.(小さなロボットを作った少女の物語)。
- 3:No, she hadn’t. / No, she had not finished it yet.(まだ読み終えていない)。had not finished it yetが直接の根拠。
- 4:On Friday.(金曜日)。On Wednesdayはケンに話した日なので混同しない。
- 5:One possible answer: The second book was easier to understand, so Yuki could follow the story. など。最初の本より理解できたという本文の内容と矛盾しないことを確認。
診断結果の扱い:問1〜4を間違えたら、出来事の順序・人物・理由の把握を優先します。問1〜4は解けるのに問5だけ書けないなら、読解よりも英作文・語順の練習を補う必要があります。この5問だけで英語力全体を診断できるわけではありません。
読書ノートは短くてよい:1冊あたりの4項目
- 作品名・読んだ範囲・日付(学校が読書ログを指定する場合はその形式を使う)
- 登場人物と起きたことを一文(例:A girl built a small robot.)
- 読んで分かった理由・変化・驚いた点を一文(日本語でも可)
- 次の本に向けた判断(ちょうどよい・難しい・題材が合わない)
冊数やページ数を記録する場合も、内容がほとんど理解できない読書を無条件に成功と評価しません。逆に分からない単語が数語あるだけで全ページを和訳させる必要もありません。学校が細かい提出条件を定めている場合は、家庭用のメモと区別してください。
読める本が見つかったら4週間で何を変えるか
- 第1週・選書と習慣化:学校指定の作品を確認し、自由に選べる場合は数ページで内容がつかめる作品を選ぶ。週4〜5回・1回10分程度から開始。
- 第2週・内容把握:読書後に人物・出来事・理由の3問へ答える。思い出せなければ同じ範囲を読み直し、難度が高いか点検。
- 第3週・文章構造:because、but、thenなどを見つけ、出来事の理由・転換を説明する。学校の本文読解との共通点を確認。
- 第4週・学校英語と統合:読書の継続状況に加え、学校の定期テスト・小テストの誤答と見比べる。読解が得意でも記述が弱いなら、学校の英作文に時間を戻す。
これは家庭で取り組む場合の例示的な改善計画です。学校の多読課題の正式な時間数・冊数・読書記録義務ではありません。本人の読書経験や定期考査日程によって優先順位を調整してください。
定期考査2週間前は、多読と学校ワークをどう配分する?
まず学校が示した教科書・ワーク・授業プリント・提出物・読書課題を一覧にします。定期考査の配点・出題範囲が明らかになっている場合は、そこから逆算して、苦手な文法や記述の復習を優先しましょう。多読を完全にやめるかどうかは学校の課題条件と本人の状況次第ですが、多読だけで和文英訳・語形変化・英作文の試験対策を済ませたつもりにならないことが重要です。
例えば英文法の書き換え問題で失点しているなら、学校ワークの同じ形式を解答を隠して解き、翌日に主語・時制を変更した類題でも確認します。塾の宿題と学校の出題が噛み合っていない場合は、関連記事「英語塾の宿題が簡単すぎるときの見直し方」も参照してください。
保護者様が無理なく確認できる3つの指標
- 継続:今週、本人がどの程度の時間・ページ数を継続して読めたか(学校課題の有無と分けて記録)。
- 理解:1章の主な出来事と理由を自分の言葉で説明できるか。
- 学校の得点への接続:返却された長文読解・語句整序・英作文のどこが改善し、どこがまだ苦手か。
読書量と定期考査点数の変動だけから、因果関係を断定しないでください。書籍の難度、授業内容、テスト形式が同時に変わるため、本人が解けるようになった問題形式を具体的に記録することが大切です。
よくある質問
Q. 渋幕の中1全員がOxford Bookwormsを読まなければなりませんか?
学校公式の図書館案内はOxford BookwormやPenguin Readersなどを用いる多読プログラムを紹介していますが、全員に同一タイトルを指定する記述ではありません。現在の学年の必読書や選書条件は学校へ確認してください。
Q. 1ページに分からない単語が何語あればレベルを下げますか?
Oxford University Pressの公式ガイドは、未知語が1ページに2〜3語以下で、話の大筋を理解できることなどを選書の目安に挙げています。ただしページの文字量や読者の慣れによって負担が変わるため、数字だけでなく内容理解も確認しましょう。
Q. OxfordのStageとPenguinのLevelは同じ番号なら同難度ですか?
いいえ。出版社ごとにレベルの設計が異なるため、番号のみで換算しないでください。実際のサンプルページ、語彙・文量、本人が意味を追えるかで選びます。
Q. 多読で知らない単語はすべて辞書で調べるべきですか?
物語の大筋に影響しない語は前後から推測して読み進めても構いません。ただし重要な動作・理由が分からなくなった場合、学校課題で精読が求められた場合は辞書や先生の解説で確認してください。
Q. 読書は続いているのに定期テストで失点するのはなぜですか?
多読は読む経験を積む学習であり、学校の語形・綴り・英作文・文法問題とは異なります。学校の答案から失点箇所を特定し、必要な問題形式の練習を追加することが重要です。
渋幕の英語多読・定期考査について慶英会へ相談する場合
慶英会では、渋谷教育学園幕張中学校を含む中高一貫校の生徒様に対し、学校で実際に用いる教科書・ワーク・英語長文・英作文・英検の進度を踏まえたオンライン個別指導を行います。学校や出版社との公式提携を意味するものではありません。本は読んでいるのに内容一致問題で失点する、読解はできても英作文が書けない、学校の教材と多読の両立が難しいといった場合は、学校の返却答案と読書状況を確認し、必要な学習を整理します。学習相談・最大1か月無料体験のご案内は慶英会公式サイトをご覧ください。
学校・出版社の公式情報
- 渋谷教育学園幕張中学校・高等学校|図書館(英語図書・英語多読)
- Oxford University Press|Oxford Bookworms Library(段階別リーダー・選書基準)
- Penguin Readers公式|学習者向け段階別リーダー
- Penguin Books公式|レベル別作品紹介
情報確認日:2026年10月11日。学校の多読制度と出版社のレベル説明は各公式情報に基づきます。5問の独自英文演習、4週間計画、読書記録、家庭学習の判断基準は慶英会独自の学習提案であり、渋幕の指定課題・評価基準ではありません。