帰国生や国際系中高一貫校の中学1・2年生が「英検3級・準2級・2級とCambridge A2 Key・B1 Preliminary・B2 Firstのどれを受ける?」「海外での英語力を日本の学校でどう評価する?」「英語で話せても学校の定期テストの英作文が書けない」「for Schoolsと一般向け資格は何が違う?」と迷う場合、①資格の利用先、②本人の読む・書く・聞く・話す技能、③試験の形式、④学校の出題範囲、⑤会場と申込条件を確認して決めます。Cambridge English QualificationsではA2 Key for SchoolsがCEFR A2、B1 Preliminary for SchoolsがB1、B2 First for SchoolsがB2を主な目標水準としており、for Schoolsは学校年齢の学習者向けの題材で、一般向けと同じCEFR水準・試験形式です。一方、英検には3級・準2級・2025年に導入された準2級プラス・2級・準1級などがあり、級ごとの合否と英検CSEスコア、CEFR算出には独自の規則があります。「Cambridge B1に合格=英検2級に自動合格」「英検準2級=Cambridge A2で同じ点数」ではありません。 本記事では公式情報を根拠に、選び方、24問の独自診断と全問解説、14日間の練習計画、学校の定期テストとの両立方法を整理します。
結論|英検かCambridgeかは「使う先」と「弱い技能」で選ぶ
| 選ぶ際の目的 | 検討する試験 | 確認すべきこと |
|---|---|---|
| 日本の学校で受験級・級合格を求められる | 英検(級・CSE・CEFRの条件を確認) | 学校・入試の最新規則、必要な級とスコア |
| Cambridge資格・CEFR水準を学校が指定 | A2 Key/B1 Preliminary/B2 First等 | 必要なScaleスコア・証明書・受験時期 |
| 読む・書く・聞く・話す全体の弱点を測る | どちらの公式サンプルも比較 | 試験ごとの設問と苦手技能の関係 |
| 日本の定期テストで失点が多い | まず学校教材・返却答案 | 資格試験より教材の語彙・文法・和訳を優先 |
学校が採用するCambridge Internationalのカリキュラムと、Cambridge English Qualificationsという外部検定は別です。Cambridgeの教科書で学んでいることだけでは、学校がこの外部資格を必須としている証拠になりません。資格が必要なら学校の具体的な申請条件を先に確認してください。
Cambridge英語検定の3段階|A2 Key・B1 Preliminary・B2 First
Cambridge English「Qualifications」では、A2 Keyは身近な日常場面での基本的なやり取り、B1 Preliminaryは日常生活で実践的に英語を使う力、B2 Firstは英語を使う環境で自信を持ってやり取りする力の証明と説明しています。これは試験が測る主要な水準であって、日本の中1・中2全員への推奨受験級ではありません。
| 検定 | CEFRの主要目標 | 公式の主要構成 | 学校英語との接点 |
|---|---|---|---|
| A2 Key for Schools | A2 | Reading and Writing/Listening/Speakingの3構成 | 短いメール・基本語彙・質問への回答 |
| B1 Preliminary for Schools | B1 | Reading/Writing/Listening/Speakingの4構成 | 情報読み取り・メールや文章・意見の説明 |
| B2 First for Schools | B2 | Reading and Use of English/Writing/Listening/Speakingの4構成 | 文法語法と長文、理由・比較を含む英作文 |
ここでいうA2・B1・B2はCEFRの言語能力水準であり、Cambridge English Scaleの細かな得点、英検のCSE、校内定期テストの点数を同じ単位で表しているわけではありません。実際の受験級・合否・証明については発行団体の成績表を優先します。
A2 Key for Schools|Reading and Writingが一つの試験枠
Cambridge English公式A2 Keyの試験形式では、Reading and Writingが1時間で7パート・32問、Listeningが約30分で5パート・25問、Speakingが通常2人の候補者で8〜10分と紹介されています。Reading and Writingの記述課題には短いメール・メモや絵から作る短いストーリーもあります。
2026年の注意:Cambridge Englishは一般向けのA2 Key紙試験を2026年12月の最終実施後に終了し、以後デジタル版で継続すると発表しています。一方A2 Key for Schoolsは紙・デジタルの両形式を引き続き提供すると公式に記載されています。現在の受験会場や実施日程、空席・学習者の年齢に合う選択は公式の受験センターへ確認してください。
B1 Preliminary for Schools|ReadingとWritingが独立
B1 Preliminary公式形式では、Reading45分・6パート32問、Writing45分・2パート、Listening約30分、Speakingは通常2人の候補者で10〜12分という構成です。中学段階の国際系コースで、学校のレポートやメール作成に慣れている生徒でも、本番の時間内に必要情報を正確に書く練習が求められます。
for Schools版と一般版は同じCEFR水準・試験形式ですが、学校年代の経験・関心に合う題材を使うのがfor Schools版の特色です。「for Schoolsは合格基準が低い別の資格」という意味ではありません。
B2 First for Schools|文法語法・長文と本格的な英作文
Cambridge English公式B2 Firstの試験形式では、Reading and Use of Englishが1時間15分・7パート52問、Writingが1時間20分・2パート、Listening約40分、Speakingは通常ペアで14分程度です。B2の準備では、単語の暗記だけでなく複数の文章の論旨や語法、説得的な意見文を扱います。
B2 Firstは中1・中2の全員に適した目標ではありません。国際教育を受けた経験のある生徒でも、B2のWritingで論点の展開・語法・時間配分に苦戦する場合があります。学校英語の基礎文法に大きな抜けがあれば、難しい受験級へ進むより先に修正しましょう。
英検の3級・準2級・準2級プラス・2級との比較
英検協会「EIKEN Grades」では、3級は中学卒業程度・準2級は高校中級程度・2級は高校卒業程度などの目安を示します。また2025年度から準2級プラスが追加され、準2級と2級の間の学習目標として利用できます。
| 英検 | 公式の級目安・CSEとの関係 | 注意点 |
|---|---|---|
| 3級 | 中学校卒業程度の級として設計 | Cambridge A2と自動同等ではない |
| 準2級 | 高校中級程度、合格基準は4技能合計で1728 | CEFR表示は受験級・技能・得点範囲による |
| 準2級プラス | 準2級と2級の間、合格基準CSE1829 | 2025年度新設。一般のB1資格と同一ではない |
| 2級 | 高校卒業程度の級、合格基準CSE1980 | 英検2級の合否とCEFRの表示は別の判断で、同じ点数基準ではない |
| 準1級 | 大学中級程度、合格基準CSE2304 | 中1中2への一律な取得目標ではない |
合格基準は一次試験と二次試験の所定のCSE合計で判断され、単純な正答数割合では決まりません。英検協会「英検CSEスコアとは」は、4技能総合CEFRは4技能すべての受験が必要と明示します。合否とCEFRの表示を同じ意味にしないようにしてください。
同じCEFRの目標でも英検とCambridgeを一対一換算できない理由
- 測定する設問と採点方式が違う。Cambridge English Scaleと英検CSEは同じ点数単位ではない。
- 「A2 KeyはA2を目標」「準2級はA2の表示範囲がある」は、両試験の合格者の技能が完全に同じという意味ではない。
- 英検は受験級ごとにCEFRを算出できる範囲が違い、4技能を受験しない成績には4技能総合CEFRが表示されない。
- Cambridgeではfor Schoolsと一般向けで題材を区別するが、同水準の資格である。
- 学校・入試の利用条件は個別であり、大学や学校がどの資格・何点を認めるかはその年度の募集要項が決める。
例えば英検2級に合格していてもB1 Preliminaryのスピーキング課題で相手と議論する形式に不慣れなら、その技能の準備が必要です。逆にB1資格を取得していても、日本の私立中高一貫校の教科書の本文暗唱・語句整序・和訳問題に慣れているとは限りません。
帰国生・国際系中学生の資格選び|最初の5つの質問
| 質問 | 確認の仕方 | 判断に使う条件 |
|---|---|---|
| 資格を何に使う? | 在籍校・進学先の正式な資格利用要項を見る | 出願資格・単位・任意の目標 |
| 今どの技能が弱い? | 学校答案と両団体の公式サンプルで確認 | 読む・書く・聞く・話す |
| 本人の学年と受験題材は? | for Schools版の対象・教材を確認 | 負担なく理解できる課題か |
| 会場・時間・申込は? | 各試験センター・年度の正式日程を確認 | 地域・費用・移動・学業 |
| 学校の考査と重なる? | 試験21日前の指定範囲と提出課題を確認 | 負担と優先順位 |
Writing診断|帰国生でも書く英語は別途確認する
話し言葉に慣れていても、三単現-s、過去形、主語と動詞の一致、段落での理由説明を誤る場合があります。例えばHe go to school yesterday.は文法的に誤りで、He went to school yesterday.が適切です。Because it is fun.だけでは前文との関係を確認する必要があります。学校の英作文と各試験のWriting課題に合わせ、必要な文法を優先してください。
独自24問|A2〜B2を選ぶ前の学校英語・読解・英作文診断
以下は慶英会独自の確認問題で、Cambridgeや英検の試験問題・採点基準を転載、再現していません。正答率をCambridge English Scale、英検CSE、CEFRの正式評価へ換算することもできません。1〜10は学校英語、11〜16は独自長文、17〜24は表現・判断です。学校で未習なら後回しにします。
問題1〜10|学校の基礎文法
- 1.I (am / study) English every day. 選ぶ。
- 2.She (like / likes) science. 選ぶ。
- 3.Does your friend plays soccer? 誤りを直す。
- 4.He can speaks English. 誤りを直す。
- 5.I enjoy (read / reading) books. 選ぶ。
- 6.We (visit) a museum yesterday. 過去形に。
- 7.I want (learn / to learn) English. 選ぶ。
- 8.There (is / are) three students. 選ぶ。
- 9.「私は先週英語のメールを書きました」を英文に。
- 10.「あなたはなぜ英語を学んでいますか」を英文に。
問題11〜16|独自長文
Ami joined an English club after returning to Japan. She had studied at a school overseas for two years. In the club, students discussed how to reduce plastic waste. They read two short articles and prepared a poster. Ami could explain her ideas in English, but she sometimes made mistakes when writing the past tense. Her teacher told her to check the verbs in her report. Ami practiced writing three new sentences every evening for a week.
- 11.Where had Ami studied before returning to Japan?
- 12.How long had she studied overseas?
- 13.What topic did the club discuss?
- 14.What did the students prepare?
- 15.What was difficult for Ami?
- 16.What did her teacher tell her to check?
問題17〜24|Writingと制度の理解
- 17.「私は英語で自分の意見を説明できます」を英文に。
- 18.「私は英語を勉強したいです。海外の友達と話せるからです」をbecauseで英文に。
- 19.「彼女は先週図書館へ行きませんでした」を英文に。
- 20.「次の発表で理由と例を加えたいです」を英文に。
- 21.「もう一度少しゆっくり話していただけますか」を英文に。
- 22.英検準2級に合格すればCambridge A2 Keyにも必ず合格するか。日本語で理由も。
- 23.B1 Preliminary for Schoolsと一般のB1 Preliminaryは異なるCEFR水準か。
- 24.Cambridge Internationalの授業を受けた生徒はCambridge英語資格の受験が必須か。
独自24問の模範解答・全問の解説
- 1.study 現在の習慣を表す一般動詞。
- 2.likes sheの三単現。
- 3.Does your friend play soccer? doesの後は原形。
- 4.He can speak English. canの後は原形。
- 5.reading enjoyの後は動名詞。
- 6.visited yesterdayの過去形。
- 7.to learn want to+原形。
- 8.are 複数students。
- 9.I wrote an email in English last week. writeの過去形wrote。
- 10.Why are you learning English? 現在進行形。Why do you study English?も可能。
- 11.At a school overseas. 第2文。
- 12.For two years. 第2文。
- 13.How to reduce plastic waste. 第3文。
- 14.A poster. 第4文。
- 15.Writing the past tense correctly. 第5文。
- 16.The verbs in her report. 第6文。
- 17.I can explain my ideas in English. canの後は原形。
- 18.I want to study English because I can talk with friends overseas. because節に主語と動詞。
- 19.She didn’t go to the library last week. did notの後は原形。
- 20.I want to add a reason and an example to my next presentation. want to+原形。
- 21.Could you speak a little more slowly, please? 丁寧な依頼。
- 22.必ずとはいえない。課題・測定技能・採点が異なる。 資格間の自動相互合格はない。
- 23.同じB1水準。for Schoolsは学校年齢の学習者向け題材。 公式の試験形式は同水準。
- 24.必須とは限らない。学校が指定するか確認する。 教科課程と外部検定を区別。
学校の定期考査21日前と資格の14日間準備|同時進行しすぎない
| 時期 | 学校英語を優先すること | 資格の勉強で確認すること |
|---|---|---|
| 定期考査21〜15日前 | 学校の単語・副教材・前回答案を確認 | 両試験の公式サンプルで技能を把握 |
| 14〜10日前 | 三単現・時制・教科書読解を再テスト | 弱いWriting・Listening等を短く練習 |
| 9〜6日前 | 日本の定期考査の英作文・提出物を仕上げる | 試験形式の違いを確認 |
| 5〜3日前 | 学校の誤答を混ぜて再テスト | 新しい単語教材を無理に増やさない |
| 2日前〜当日 | 範囲・提出・体調・睡眠を優先 | 学校試験の後に必要な試験対策を再開 |
資格試験まで14日あるときは、最初の3日で試験センターの正式な試験形式・公式練習問題・受験技能を確認し、次の7日間で最大2技能に集中、最後の4日間は時間配分と誤答を確認します。これは慶英会による家庭用モデルで、合格や級認定を保証するものではありません。
保護者が確認する6つのチェックポイント
- 学校の指定資格が英検の級・CSE・CEFRなのかCambridge資格・Scaleスコアなのか。
- for Schools版と一般版のどちらを実際に受験するのか。
- その試験の公式Listening・Speakingに必要な音声・対話練習ができるか。
- 学校の長文・文法・日本語での和訳・語句整序の失点が残っていないか。
- 受験センターの申込日・実施日・方式・費用が正式に確認できたか。
- 試験対策で学校の宿題・本人の生活・睡眠に過度な負担をかけていないか。
よくある質問
ケンブリッジ英語検定A2 Keyと英検準2級は同じですか?
同じではありません。A2は主要なCEFR水準、英検準2級は独自の試験・合否・CSE規則を持つ級です。相互の合格を保証できません。
B1 Preliminaryと英検2級は同じ資格ですか?
異なる試験団体・問題形式です。CEFRの目標水準が重なっても、学校がどちらを認定するかは個別の規則を確認してください。
B2 Firstに合格したら英検準1級も受けなくてよいですか?
学校や出願先がB2 Firstを認定するなら利用できる場合がありますが、英検準1級の受験が免除される一般制度ではありません。
for Schoolsは大人向けより簡単ですか?
同じCEFR水準・試験形式で、学校年代向けの題材を使用します。簡単な別資格と考えないでください。
A2 Keyの紙試験は2027年以降もありますか?
Cambridge公式では一般A2 Key紙試験は2026年12月を最後に終了する予定、for Schools紙試験は継続すると案内しています。申込前に会場で確認してください。
英検準2級プラスはCEFR B1ですか?
英検協会は準2級プラスの合格基準をCSE1829と公表し、4技能総合CEFRの算出範囲に上限を設けています。自動的にB1と断定できません。
英検4級・5級でCEFRを確認できますか?
英検協会によれば4級・5級は4技能総合CEFRの算出範囲外です。
英語が話せる帰国生でも学校の定期テスト対策が必要ですか?
学校の出題範囲に語彙・文法・和訳・英作文などが含まれれば、その形式を別に確認する必要があります。
Cambridge Englishの資格があれば学校のCambridge課程を履修した証明になりますか?
資格試験の結果と学校課程の履修証明は異なります。学校の成績証明が必要なら学校へ確認してください。
慶英会の個別指導|英検かCambridgeかより学校の弱点を優先
慶英会では帰国生・国際系中高一貫校に通う中学1・2年生について、学校教材・返却答案と、本人が受験する英検・Cambridge Englishの公式形式を照らし合わせます。「話せるが書けない」「資格は取得したが日本の学校の和訳・英作文が苦手」「レベルの高い級へ挑戦したいが読解が不足する」といった状況を技能別に整理し、学校英語の復習と資格対策の優先順位を決めます。オンライン個別指導と毎日のLINE学習サポートを通じた計画作りをご相談いただけます。
学校や家庭の教材で十分改善している場合、追加の塾は必須ではありません。慶英会公式サイトから最大1か月の無料体験・英語学習相談をご確認ください。慶英会はCambridge University Press & Assessmentや英検協会との公式提携・公認試験センターではありません。
公式一次情報と本記事の限界|2026年10月14日確認
- Cambridge English「Qualifications」:A2 Key・B1 Preliminary・B2 Firstの目的と水準。
- Cambridge A2 Keyの公式試験形式:Reading and Writing・Listening・Speaking、2026年12月の一般向け紙試験終了予定。
- Cambridge B1 Preliminaryの公式試験形式:4構成とfor Schoolsとの位置付け。
- Cambridge B2 Firstの公式試験形式:Reading and Use of English・Writing・Listening・Speaking。
- Cambridge Englishの試験日程:会場ごとに実施日・方式を確認。
- 英検協会「級の一覧」:3級・準2級・準2級プラス・2級・準1級。
- 英検協会「CSEスコアとCEFR」:技能別・級別の算出範囲。
- 英検協会「準2級プラス」:新設級の役割と合格基準。
記事にある独自24問・全問解説・14日間の計画は慶英会が作成した家庭用の参考教材で、両試験団体の問題・採点規準・学校の入試条件を転載または模写したものではありません。資格の認定、点数換算、学校や出願先での利用可否は各団体と学校の最新の正式資料に従ってください。