「帰国生入試で受験できる高校はどこ?」「海外に何年住んでいれば受験できる?」「英語が得意なら英語だけで受けられる高校はある?」と調べている中学生・保護者様へ、2027年度の学校公式情報をもとに首都圏の主要校を整理します。
結論からいうと、帰国生高校入試は学校ごとの差が非常に大きく、海外在住歴があれば一律に受験できる制度ではありません。「海外在住1年以上」「国外の学校に1年10か月以上在籍」「帰国後3年以内」「保護者の海外勤務への帯同」「9年課程を2027年3月までに修了」など、学校ごとに条件が異なります。試験も、英語・国語・数学の3科型、英語+面接型、作文・面接型、書類選考型などさまざまです。
この記事では、2026年10月5日時点で2027年度の公式情報を確認できる首都圏の主要10校について、出願資格・試験日・試験内容・英語資格の扱いを比較します。最後に神奈川県公立高校の海外帰国生徒特別募集も整理します。
【出願・資格認定の期限を最優先で確認|2026年10月15日時点】ICU高校の2027年4月入学帰国生推薦入試の資格認定受付は10月9日で終了しました。一方、書類選考入試・学力試験入試の帰国生資格認定は11月20日が締切です(現在の学校案内は13時までと記載)。青山学院高等部では帰国生の出願資格事前認定の申請が10月19日~11月19日です。帰国生入試では、試験日よりも早い時点に資格認定・Webエントリー・書類提出の締切があるため、学校公式情報を直接確認してください。ICU高校資格認定/青山学院高等部の出願資格・日程。

解説:慶英会 塾長(慶應義塾大学卒・英検1級)。学校公式の帰国生出願資格・試験方式と、英語学習の助言を区別しています。塾長のプロフィール
帰国生高校入試で最初に確認すべきこと
帰国生高校入試では、偏差値や過去問を見る前に「自分に出願資格があるか」を確認する必要があります。
特に重要なのは次の5項目です。
1.海外に何年以上在住・在学していたか
必要期間は学校によって異なります。
例えば、
- ICU高校:保護者の海外勤務への帯同で継続1年6か月以上
- 慶應義塾志木高校:国外の中学校等への在学期間が通算1年10か月以上
- 中央大学附属高校:指定期間内の海外在留期間合計1年以上
- 文化学園大学杉並高校:原則として海外在留1年以上
- 神奈川県公立高校の海外帰国生徒特別募集:保護者に伴って継続2年以上
と違います。
「2年間海外にいたから大丈夫」と判断せず、必ず志望校ごとに確認してください。
2.いつ帰国したか
帰国後の期間にも条件があります。
例えば青山学院高等部は、2027年度帰国生入試について「帰国後2年10か月以内」、具体的には2024年6月以降の帰国を条件としています。
ICU高校は帰国後5年以内です。
法政大学国際高校の帰国生は、2027年度について2024年5月1日以降の帰国が条件です。
同じ海外経験でも、帰国時期によって受験できる学校とできない学校が分かれます。
3.「海外留学」と「保護者への帯同」は同じ扱いか
ここも重要です。
中央大学附属高校では、保護者の海外転勤または海外在留による海外在留を条件とし、志願者本人だけの留学は在留期間に含めません。
青山学院高等部も、出願者本人の海外留学では、保護者が帯同していても帰国生入試の出願資格を認めていません。
一方で、学校によって条件の表現は異なります。
本人の単身留学経験を帰国生資格として使いたい場合は、特に慎重な確認が必要です。
4.海外校の「Grade 9」がいつ終わるか
海外から直接高校を受験する場合、日本と海外の学年暦の違いも問題になります。
高校1年生として4月に入学するには、多くの学校で日本の中学校卒業相当となる「9年間の学校教育課程」を2027年3月までに修了または修了見込みであることが求められます。
例えば慶應義塾志木高校は、国外現地校等で9年間の課程を2027年4月1日以降に修了見込みの場合、2027年4月入学には出願できないと明記しています。
海外校の学年終了が5月・6月の場合は、4月入学ではなく9月編入など別の制度を検討する必要があります。
5.すでに日本の高校へ入学していないか
学校によっては、高校への在籍歴があると帰国生入試を受けられません。
ICU高校は、一度日本の高等学校や海外全日制日本人学校等の高等学校へ入学すると、4月入学の帰国生徒入試の出願資格を失うとしています。
慶應義塾高等学校、慶應義塾志木高等学校にも高校在籍に関する条件があります。
「とりあえず日本の高校へ入ってから翌年受験し直す」という方法が使えない場合があるため、帰国時期と進学先は早めに設計しましょう。
2027年度の帰国生高校入試は11月から始まる
主要校の日程を見ると、一般的な高校入試よりかなり早く始まります。
2027年度の主な試験日は次のとおりです。
- 2026年11月20日:文化学園大学杉並高等学校 第1回
- 2026年11月21日:工学院大学附属高等学校 第1回
- 2026年11月22日:文教大学付属高等学校
- 2026年12月3日:法政大学国際高等学校 帰国生・海外生入試Ⅰ期
- 2026年12月13日:文化学園大学杉並高等学校 第2回
- 2026年12月16日:ICU高校 推薦入試
- 2026年12月24日:工学院大学附属高等学校 第2回
- 2027年1月8日:中央大学附属高等学校
- 2027年1月20日:渋谷教育学園幕張高等学校
- 2027年1月22日:工学院大学附属高等学校 第3回
- 2027年1月28日:ICU高校 書類選考入試
- 2027年1月30日:青山学院高等部
- 2027年2月2日:法政大学国際高等学校 帰国生・海外生入試Ⅱ期
- 2027年2月6日:慶應義塾志木高等学校 第1次試験
- 2027年2月10日:ICU高校 学力試験入試、慶應義塾高等学校
- 2027年2月16日:神奈川県公立高校 海外帰国生徒特別募集
11月入試を利用する場合、中学3年生の夏以降に対策を始めるのでは遅いケースもあります。
特に英語作文、英語面接、日本語作文、海外経験についての自己表現は、一般高校入試とは異なる準備が必要です。
1.国際基督教大学高等学校(ICU高校)
東京都小金井市にある国際基督教大学高等学校は、帰国生受け入れで知られる学校の一つです。
2027年度4月入学では、帰国生徒向けに3種類の入試を実施します。
- 推薦入試
- 書類選考入試
- 学力試験入試
条件を満たせば3種類すべてを受験できます。
帰国生徒としての基本資格
2027年度は、
- 2012年4月1日以前に生まれている
- 日本国籍または特別永住者資格を有する
- 中学校卒業、海外の9年課程修了など所定の学歴条件を満たす
- 海外勤務の保護者に帯同
- 2020年7月1日~2026年11月30日の間に継続1年6か月以上海外在留
- 2021年12月1日以降に帰国
などが条件です。
さらに、出願前に「帰国生徒資格認定」を受けなければなりません。
通常は2026年11月20日13時まで、推薦入試希望者は10月9日13時までに資格認定手続きが必要です。
推薦入試
募集人数は男女60名。
2026年12月16日に実施します。
中学校3年間の成績、外国語検定試験、校長推薦書、自己PRカード等の書類を審査し、試験当日は面接のみです。
第一志望者向けで、合格後の辞退はできません。
書類選考入試
募集人数は男女90名。
試験日は2027年1月28日です。
中学校3年間の成績等を書類で審査し、当日は面接を実施します。
推薦入試と異なり、合格後の辞退も可能です。
学力試験入試
募集人数は男女10名。
2027年2月10日に実施します。
- 英語100点
- 国語100点
- 数学100点
- 中学3年の調査書点90点
の合計390点で審査します。
一般入試と同じ学力試験を受けますが、帰国生徒の枠で判定されます。
帰国生と一口にいっても、「成績・海外経験・語学資格を生かす」「書類と面接で評価を受ける」「3教科の学力で勝負する」という異なるルートを選べる点が大きな特徴です。
2.慶應義塾高等学校
神奈川県横浜市の日吉にある男子校です。
2027年度も帰国生入学試験を実施します。
帰国生の主な出願条件
一般的な学歴・年齢条件に加え、
- 国内の高等学校に在籍したことがない
- 2026年2月末日時点で国外に在住し、国外の学校に在籍していた
- 2024年4月~2027年3月の間に、引き続き22か月以上国外の学校に在籍していた、または在籍する見込み
などが求められます。
単に「海外に住んでいた期間」ではなく、国外の学校への在籍期間が条件になっている点に注意しましょう。
試験日
2027年2月10日
試験科目
- 国語:60分・100点
- 英語:60分・100点
- 数学:60分・100点
筆記試験と出願書類等を総合して選考します。
帰国生入試であっても英語だけを評価する方式ではありません。
特に国語・数学を含む3教科型なので、海外現地校やインターナショナルスクールから受験する生徒は、日本型の国語・数学へ早めに対応しておく必要があります。
3.慶應義塾志木高等学校
埼玉県志木市の男子校です。
2027年度は一般・帰国生入試全体で男子約180名を募集し、その中に帰国生若干名を含みます。
帰国生の出願資格
2027年度は次の条件をすべて満たす必要があります。
- 2026年4月以降、2027年3月末までに9年間の学校教育課程を修了または修了見込み
- 国外の中学校またはそれに相当する学校への在学期間が、帰国時までに通算1年10か月以上
- 2026年2月~2027年3月に帰国
- 日本の高等学校に在籍したことがない
- 2012年4月1日以前に出生
特に注意したいのが、海外校の修了時期です。
国外現地校等で9年間の課程を2027年4月1日以降に修了する予定の場合、2027年4月入学には出願できません。
試験日
第1次試験は2027年2月6日。
第1次合格者は2月11日の第2次試験へ進みます。
選考方法
第1次試験:
- 国語
- 数学
- 英語
第2次試験:
- 面接
です。
慶應義塾高等学校と同様に、帰国生であっても3教科型です。
「帰国生=英語入試」という思い込みは避け、国語・数学も含めて準備する必要があります。
4.渋谷教育学園幕張高等学校
千葉県千葉市にある共学校です。
2027年度も帰国生選抜試験を実施します。
出願資格
2027年度は、
- 2012年4月1日以前に生まれ、2027年3月に中学校卒業見込み
- または2012年4月1日以前に生まれ、2026年4月以降2027年3月末までに9年課程を修了または修了見込み
のいずれかが基本です。
詳細な帰国生資格については学校公式Q&Aも確認する必要があります。
出願期間
2026年12月20日9時~2027年1月10日15時。
帰国生カードとプリエッセイの提出も必要です。
試験日
2027年1月20日
試験内容
- 英語筆記・リスニング:50分
- 英語エッセイ:30分
- 英語・日本語による面接
です。
国語・数学を課す帰国生高校入試が多い中、渋谷教育学園幕張高等学校は英語運用力を強く見る試験構成です。
学校公式Q&Aでは、英検・TOEFL・TOEIC等は帰国生カードに記入欄があるものの、資格自体を合否判定材料にはしないと説明しています。
資格の級ではなく、当日の英語力・エッセイ・面接に対応する力が重要です。
5.青山学院高等部
東京都渋谷区の青山学院高等部では、2027年度も帰国生入試を実施します。
募集人員は男女合わせて約25名です。
主な出願資格
- 保護者の海外勤務等に伴っている
- 海外の現地校、インターナショナルスクール、全日制日本人学校に1年以上継続して在籍
- 帰国後2年10か月以内
- 2027年度入試では2024年6月以降の帰国
- 所定の年齢・中学校修了条件を満たす
ことなどが求められます。
本人だけの海外留学については、保護者が帯同していても出願資格にならないと明記されています。
また、出願前に帰国生入試の「出願資格認定」が必要です。
2027年度の資格認定申請期間は、
2026年10月19日~11月19日
です。
試験日
2027年1月30日
選抜方法
- 適性検査
- 面接
- 書類審査
で選考します。
出願資格認定が必要な学校では、試験対策より前に資格確認期限を管理することが重要です。
「1月末の試験だから12月に考えればよい」という受験ではありません。
6.中央大学附属高等学校
東京都小金井市の共学校です。
2027年度の帰国生入試は男女若干名を募集します。
主な出願資格
- 日本国籍を有する、または日本の永住許可を得ている
- 2010年4月2日~2012年4月1日生まれ
- 国内外の中学校課程を修了または修了見込み
- 保護者の海外転勤・海外在留により、2024年4月~2026年12月の海外在留期間合計が1年以上
- 入学後は保護者のもとから通学可能
などです。
本人のみの留学は海外在留期間に含められません。
出願資格認定
2026年11月1日~11月29日に事前認定を申請します。
認定を受けていなければ帰国生入試へ出願できません。
試験日
2027年1月8日
試験科目
- 国語:60分
- 英語:60分
- 数学:60分
です。
学校公式FAQでは、英検などの資格試験を持っていても優遇措置はないと明記されています。
したがって、英検準1級や1級を持っていても、当日の英語試験への準備を省略できる制度ではありません。
7.法政大学国際高等学校
神奈川県横浜市にある法政大学国際高等学校は、帰国生・海外生・国内インターナショナルスクール生に対応する特徴的な入試制度を設けています。
2027年度には、
- グローバル探究コース
- IBコース
の両方で帰国生・海外生入試があります。
グローバル探究コース D帰国生・海外生入試
Ⅰ期・Ⅱ期の2回実施します。
募集定員はⅠ期・Ⅱ期合わせて10名前後です。
試験日
- Ⅰ期:2026年12月3日
- Ⅱ期:2027年2月2日
帰国生の主な条件
- 継続して1年以上海外に在留
- 2024年5月1日以降に帰国
- 2012年4月1日以前に出生
などです。
選考方法
- 日本語作文
- 英語作文
- 数処理能力基礎試験
- 日本語面接
- 書類審査
で総合的に判定します。
さらに、
- 英検2級以上かつCSE2150点以上
- TOEIC L&R 670以上かつS&W 280以上
- IELTS Academic 5.5以上
- TOEFL iBT 61以上
のいずれかを持つ場合、英語作文が免除されます。
英語資格が明確に入試上のメリットへ変わる学校の一例です。
IBコースの帰国生・海外生入試
IBコースにもD帰国生・海外生入試があります。
こちらはⅠ期のみで、
- 所定の英語資格
- 日本語小論文
- 数学能力適性検査
- 書類審査
によって判定します。
帰国生高校入試とIB教育の双方を検討している家庭にとって確認価値の高い学校です。
8.工学院大学附属高等学校
東京都八王子市の工学院大学附属高等学校では、2027年度に帰国生入試を3回実施します。
試験日
- 第1回:2026年11月21日
- 第2回:2026年12月24日
- 第3回:2027年1月22日
男女とも募集し、募集人員は特に定めていません。
インターナショナルコース
次の3方式から選択できます。
- 英語+面接
- 英語+国語+面接
- 英語+数学+面接
面接は英語・日本語で行います。
先進文理コース・文理コース
次の3方式です。
- 国語+数学+面接
- 英語+国語+面接
- 英語+数学+面接
面接は日本語で行います。
英語資格による換算
工学院大学附属では英語資格を入試へ直接利用できます。
インターナショナルコースではCEFR B2相当、例として英検準1級など所定水準以上の場合、「英語」を100点へ換算します。
先進文理・文理コースではCEFR B1相当、例として英検2級など所定水準を満たす場合、「英語」を100点へ換算します。
英語資格を持つ帰国生にとっては、資格を「持っているだけ」ではなく入試得点として活用できる制度です。
9.文化学園大学杉並高等学校
東京都杉並区の文化学園大学杉並高等学校では、2027年度の高校帰国生国内入試を2回実施します。
試験日
- 第1回:2026年11月20日
- 第2回:2026年12月13日
主な応募資格
- 日本国籍を持つ中学3年生
- 原則として海外在留期間1年以上
- 原則として帰国後3年以内
です。
海外在留経験がない場合、帰国生入試には出願できません。
高校では、
- 特進コース
- ダブルディプロマコース
- イノベーションリーダーズコース
を募集します。
特進コース
- 国語
- 数学
- 英語
- 日本語面接
です。
英検準1級以上は英語100点換算、英検2級は80点換算、英検準2級プラスは70点換算となります。
英検2級・準2級プラスの場合は当日の英語試験を受験し、換算点と当日点の高い方を利用できます。
ダブルディプロマコース
- 国語
- 数学
- 英語筆記
- 英語口頭試問
- 日本語面接
です。
英語筆記は90分で、さらに30分延長できる制度があります。英語口頭試問は約20分です。
ダブルディプロマコースについては英語資格による得点換算はありません。
イノベーションリーダーズコース
- 国語
- 数学
- 英語
- 約3時間のプロジェクト審査
を行います。
プロジェクト審査ではグループワークを通じ、思考力・判断力・表現力を評価します。
英語外部検定や探究学習の実績も加味されます。
同じ学校の帰国生入試でも、志望コースによって評価される能力が大きく異なる好例です。
10.文教大学付属高等学校
東京都品川区の文教大学付属高等学校では、2027年度の帰国生高校入試を2026年11月22日に実施します。
帰国生高校入試の英語準備に不安があるご家庭へ。英検級だけでなく、英文読解・英作文・面接応答に必要な英語力は学校ごとに異なります。受験資格を確認したうえで、学校英語・英検・志望校の試験科目を整理してください。慶英会の学習相談・最大1か月完全無料体験をご案内しています。授業回数・担当講師・日程等は申し込み時にご確認いただけます。
募集人数
若干名
出願資格
- 2027年3月に中学校卒業・卒業見込み、または同等の学力を有する
- 原則として海外在住経験1年以上
- 原則として帰国後3年以内
- 保護者のもとから通学できる
ことが条件です。
試験科目
- 数学:100点・30分
- 英語:100点・30分
- 日本語作文:課題型600字・30分
- 面接:10分
面接は日本語または英語を選択できます。
出願時には任意で英検その他の語学検定取得証明書を提出できます。
数学・英語・日本語作文・面接という構成のため、「帰国生としての英語力」だけではなく、日本語で論理的に文章を書く力も準備する必要があります。
神奈川県公立高校にも「海外帰国生徒特別募集」がある
私立高校だけでなく、神奈川県公立高校にも海外帰国生徒特別募集があります。
2027年度は次の8校で実施されます。
- 神奈川県立神奈川総合高等学校 国際文化コース
- 神奈川県立横浜国際高等学校 国際科
- 神奈川県立横浜国際高等学校 国際科国際バカロレアコース
- 神奈川県立新城高等学校
- 神奈川県立西湘高等学校
- 神奈川県立鶴嶺高等学校
- 神奈川県立相模原弥栄高等学校
- 神奈川県立伊志田高等学校
- 横浜市立東高等学校
県の公式ページでは「8校」としており、横浜国際高校では国際科と国際バカロレアコースの双方が対象です。
主な志願資格
神奈川県公立高校全日制の志願資格を満たしたうえで、
- 日本国籍を有する
- 保護者に伴って継続2年以上外国に在住
- 2024年3月1日以降に帰国
していることが原則です。
2027年度の日程
志願資格確認期間:
2027年1月6日~1月15日
志願情報申請期間:
2027年1月25日~1月29日
検査日:
2027年2月16日
合格発表:
2027年2月26日
横浜国際高校IBコースの特色検査は2月17日にも実施されます。
検査内容
海外帰国生徒特別募集では、
- 国語
- 数学
- 英語
- 日本語作文
- 面接
を実施します。
公立高校でも一般募集とは別枠の帰国生向け制度があるため、神奈川県在住予定の家庭は私立校だけでなく併せて確認するとよいでしょう。
帰国生高校入試は4タイプに分けると選びやすい
主要校を比較すると、帰国生高校入試は大きく4つに分類できます。
1.英語力を強く評価するタイプ
代表例は、
- 渋谷教育学園幕張高等学校
- 工学院大学附属高等学校インターナショナルコース
- 法政大学国際高等学校
です。
英語筆記だけでなく、
- リスニング
- 英語エッセイ
- 英語作文
- 英語面接
などが課されます。
英検の問題形式だけを練習するのではなく、「英語で考えて書く・話す」能力が必要です。
2.国語・英語・数学の3教科型
代表例は、
- 慶應義塾高等学校
- 慶應義塾志木高等学校
- 中央大学附属高等学校
- ICU高校学力試験入試
- 文化学園大学杉並高校特進コース
です。
海外生活が長い生徒の場合、英語より国語・数学が合否上の課題になることがあります。
特に現地校出身者は、日本語の説明文・古文・日本式の数学用語などに早めに慣れておく必要があります。
3.書類・面接型
ICU高校の推薦入試・書類選考入試などが代表例です。
海外での成績や活動、外国語資格、自己PR等を生かしやすい一方、数年間の成績や学校生活そのものが評価対象になります。
直前の入試対策だけで逆転するというより、海外在籍中からの学習・活動実績が重要です。
4.英語資格を得点や免除へ利用できるタイプ
代表例は、
- 法政大学国際高等学校
- 工学院大学附属高等学校
- 文化学園大学杉並高等学校
です。
例えば「英検準1級を持っている」という事実が、学校によって、
- 英語100点換算
- 英語作文免除
- 加点
- 何の優遇もなし
とまったく違う意味になります。
志望校が決まったら、英検を何級まで取得すべきかも逆算しましょう。
英検準1級があれば帰国生高校入試は有利?
一律には言えません。
学校ごとの扱いは大きく異なります。
中央大学附属高等学校
英検等の資格による優遇措置はありません。
渋谷教育学園幕張高等学校
英検・TOEFL・TOEIC等は帰国生カードへ記載できますが、学校公式Q&Aでは資格自体を合否判定材料にしないとしています。
工学院大学附属高等学校
インターナショナルコースでは、CEFR B2相当の資格を有する場合、英語を100点換算する制度があります。
文化学園大学杉並高等学校
特進コースなどでは、英検準1級以上を英語100点として換算する制度があります。
法政大学国際高等学校
所定の英検・TOEFL・IELTS等の基準を満たすと、グローバル探究コースの帰国生・海外生入試で英語作文が免除されます。
したがって、英語資格対策では、
「何級を取ればすごいか」ではなく、「志望校でその資格が何に変換されるか」
を確認することが重要です。
海外在住中から準備するなら何を優先する?
帰国生高校入試を考えている中学生は、次の順で準備すると効率的です。
中学1~2年
まず英語力を維持・伸長しながら、日本語での学習を止めないことが重要です。
特に、
- 日本語の読解
- 漢字・語彙
- 数学用語
- 日本式の答案作成
- 英作文
- 英語長文
を継続しましょう。
中1・中2で日本語の国語・数学を完全に止めると、中3で3教科型へ対応するときの負担が大きくなります。
中学2年後半~中学3年前半
志望校候補ごとに、
- 海外在留期間
- 帰国時期
- 中学校課程の修了日
- 高校在籍歴の制限
- 英語資格
- 試験科目
を確認します。
この段階で「受けたい学校」ではなく「実際に出願できる学校」を絞り込みます。
中学3年
各校の試験形式に合わせて、
- 国語・数学・英語3科
- 英語エッセイ
- 日本語作文
- 英語面接
- 日本語面接
- 志望理由
- 海外経験の言語化
を仕上げます。
11月入試を受ける場合は、夏休み終了時点でかなり完成させておく必要があります。
帰国生高校選びで「入試方式」以上に確認したいこと
入試に受かりやすい学校だけで志望校を決めるのはおすすめできません。
高校入学後の教育環境も確認しましょう。
特に重要なのは、
- 帰国生向け英語授業があるか
- 英語の習熟度別授業があるか
- 海外大学進学に対応しているか
- 国内大学の一般選抜にも対応できるか
- IB・Cambridge・ダブルディプロマ等の国際教育課程があるか
- 日本語学習のサポートがあるか
- 大学附属校の場合、内部進学と海外大学受験をどう両立できるか
です。
例えば英語力が非常に高い生徒の場合、入学後の通常英語授業が簡単すぎないかも重要です。
反対に、日本語での学習に不安がある生徒は、国語・社会などへのフォロー体制も確認する必要があります。
「帰国生入試がある学校」と「帰国生に合う学校」は必ずしも同じではありません。
よくある質問
Q1.海外に1年住んでいれば帰国生高校入試を受けられますか?
学校によります。
中央大学附属高校、文化学園大学杉並高校、法政大学国際高校などには1年以上を基準とする制度があります。
一方、ICU高校は継続1年6か月以上、慶應義塾志木高校は国外学校在籍1年10か月以上、神奈川県公立の海外帰国生徒特別募集は継続2年以上が原則です。
Q2.本人だけの海外留学でも帰国生として受験できますか?
学校によります。
青山学院高等部や中央大学附属高等学校など、保護者の海外勤務・海外在留への帯同を条件とし、本人だけの留学を対象外とする学校があります。
必ず個別の募集要項を確認してください。
Q3.英検準1級があれば英語試験は免除されますか?
学校によります。
工学院大学附属高校や文化学園大学杉並高校では所定の得点換算制度があります。
法政大学国際高校では一定以上の資格で英語作文が免除される方式があります。
一方、中央大学附属高校では英検等による優遇措置はありません。
Q4.帰国生でも国語と数学は必要ですか?
必要な学校は多くあります。
慶應義塾高等学校、慶應義塾志木高等学校、中央大学附属高等学校、ICU高校の学力試験入試などは国語・数学を含みます。
英語力だけで志望校を決めないことが重要です。
Q5.海外校のGrade 9修了が6月の場合、4月入学の高校を受験できますか?
学校によりますが、2027年3月までに9年課程修了を求める学校では出願できない可能性があります。
慶應義塾志木高校は、9年間の課程を2027年4月1日以降に修了見込みの場合、2027年4月入学には出願できないと明記しています。
ICU高校には9月編入学制度もあるため、海外校の学年暦に合う制度を検討する方法があります。
Q6.日本の高校に一度入ってから帰国生入試を受け直せますか?
学校によります。
ICU高校、慶應義塾高等学校、慶應義塾志木高等学校などでは高校在籍歴に関する制限があります。
帰国後の仮の進学先を決める前に、翌年度の受験資格へ影響しないか確認してください。
Q7.帰国生入試と一般入試を両方受けられますか?
学校ごとに異なります。
複数方式を併願できる学校もありますが、一般と帰国生のどちらか一方しか選択できない学校もあります。
例えば慶應義塾志木高校では、一般入試と帰国生入試の両方の資格を満たしていても、どちらか一方にしか出願できません。
まとめ|帰国生高校入試は「英語力」より先に出願資格を確認する
2027年度の首都圏帰国生高校入試を見ると、学校によって制度が大きく異なります。
最初に確認すべきなのは、
- 海外在住・在学期間
- 保護者への帯同条件
- 帰国日
- 9年課程の修了時期
- 高校在籍歴
- 日本国籍等の条件
- 試験日
- 国語・英語・数学の有無
- 英語作文・面接
- 英検・TOEFL・IELTS等の扱い
です。
特に注意したいのは、帰国生高校入試が11月から始まることです。
高校一般入試と同じ感覚で中学3年の秋から志望校を探し始めると、すでに資格認定期限や出願準備が進んでいる場合があります。
また、中学1年・2年の海外在住中から、日本語の国語・数学と英語の両方を維持しておくと、帰国時に選べる高校の幅が大きくなります。
慶英会では、中学生・高校生を対象にオンライン個別指導を行っており、学校英語・英検対策・英文法・長文読解・ライティングなどを、生徒一人ひとりの現在地に合わせて進めています。海外在住中・帰国後の生徒についても、英語力を伸ばしながら日本の学校学習との接続を整えることができます。
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関連情報:英検の取得時期・有効期限と高校入試/英検S-CBTの資格・提出書類/英語1科目で受験できる高校・方式/中高一貫校からの高校外部受験。合格可能性と帰国生資格は別に判定されます。
参考にした主な公式情報
国際基督教大学高等学校|帰国生徒入試
https://icu-h.ed.jp/admin/exam_returnee.html
国際基督教大学高等学校|2027年度入試日程
https://icu-h.ed.jp/admin/exam_schedule.html
慶應義塾高等学校|2027年度募集要項・出願書類
https://www.hs.keio.ac.jp/exam/application.html
慶應義塾志木高等学校|2027年度入試概要
https://www.shiki.keio.ac.jp/exam/outline.html
渋谷教育学園幕張中学校・高等学校|2027年度高等学校入試要項
https://www.shibumaku.jp/admissions/youkou-2-2/senior/
渋谷教育学園幕張高等学校|2027年度高校入試要項PDF
https://www.shibumaku.jp/wp-content/uploads/2026/09/2027sryoukou.pdf
青山学院高等部|2027年度入学試験日程・出願資格
https://www.agh.aoyama.ed.jp/admission/schedule.html
青山学院高等部|2027年度入試要項・出願書類
https://www.agh.aoyama.ed.jp/admission/guidelines.html
中央大学附属中学校・高等学校|2027年度高等学校入学試験概要
https://www.hs.chuo-u.ac.jp/senior/se-exam/se-examinfo/
中央大学附属中学校・高等学校|帰国生入試FAQ
https://www.hs.chuo-u.ac.jp/exam/ex-faq/
法政大学国際高等学校|入試情報
https://kokusai-high.ws.hosei.ac.jp/admission/
法政大学国際高等学校|2027年度募集要項
https://kokusai-high.ws.hosei.ac.jp/wpcu/boshuyoukou.pdf
工学院大学附属中学校・高等学校|2027年度高校帰国生入試
https://www.js.kogakuin.ac.jp/admissions/senior/returnee.html
文化学園大学杉並中学・高等学校|帰国生入試
https://bunsugi.jp/admission/kikokusei/
文化学園大学杉並中学・高等学校|2027年度国内帰国生入試募集要項
https://bunsugi.jp/contents2017/wp-content/uploads/2026/09/34d67c320db566bc42ab78e33c89f136.pdf
文教大学付属中学校・高等学校|2027年度帰国生募集要項
https://www.bunkyo.ac.jp/jsh/admissions/returnee/application.html
神奈川県|海外帰国生徒特別募集の概要・募集校
https://www.pref.kanagawa.jp/docs/dc4/nyusen/nyusen/kaigaikikokugaiyouooyobiboshuukou.html
神奈川県|令和9年度神奈川県公立高等学校入学者選抜
https://www.pref.kanagawa.jp/docs/dc4/nyusen/nyusen/kanagawa.html
情報確認日:2026年10月5日
※帰国生入試の出願資格、帰国日の基準、海外在留期間、試験科目、英語資格の扱い、募集人数、日程等は年度ごとに変更される可能性があります。特に帰国生資格は個別事情によって学校への事前確認が必要になる場合があります。実際に出願する際は、必ず各学校・教育委員会が公開する最新の募集要項をご確認ください。
