女子美術大学付属中学校(東京都杉並区)のArt ENGLISHで、「自分の作品を英語で紹介できない」「美術の語彙は知っているのに英文が書けない」「定期テストの英文法と発表準備を両立できない」という中学1・2年生は、①作品の種類、②材料・色、③目立たせた部分、④制作意図、⑤聞き手への短い説明を、一度に長く話すのではなく一文ずつ組み立てると進めやすくなります。作品を見せながら説明する際には、表現したかったことを本人の言葉で明確にすることが出発点です。
女子美の学校公式Art ENGLISHは、教科書での4技能学習に加えて美術語彙や鑑賞、作品紹介、発表、美術と英文法をつないだ独自教材、少人数での指導を紹介しています。学校の学年別目標は中1が美術の単語・フレーズを理解すること、中2が作品を描写するための知識を増やすこと、中3が自分の作品を紹介することです。中1・中2が中3の課題を一律に先取りする必要はありません。本記事では学校公表事項と、慶英会作成の作品紹介文・16問演習・14日間の試験対策を区別します。
女子美公式のArt ENGLISH|中1・中2・中3で目標は異なる
| 学年 | 学校公式にある英語目標 | 家庭で取り組める一歩 |
|---|---|---|
| 中1 | Take in Art Words and Phrases:アート関連語句の理解 | 色・材料・位置を自分の作品で短く説明 |
| 中2 | Strengthen Your Knowledge for Describing Artwork:作品を描写する知識を深める | 制作意図と理由をbecauseで一文追加 |
| 中3 | Introduce Your Artwork:自分の作品を紹介 | 中1・中2の基礎の延長で、聞き手に伝わる原稿を作る |
学校の英語教育グランドデザインは、中学をArt・Basic・Communicationで整理し、高校には別のArt English α・βや、週1回のオンライン英会話などを配置しています。高校にある週1回の1対1オンライン英会話を、中1・中2の必修授業と混同しないでください。詳細は女子美術大学付属中学校のArt ENGLISH公式ページをご確認ください。
Art ENGLISHで何を学ぶのか
学校公式のArt ENGLISHページでは、通常の教科書を使って英語4技能を学ぶ授業に加え、美術をテーマとしたオリジナル授業を展開すると説明しています。アート用語、鑑賞表現、英語での作品紹介、アートと文法を結ぶ教材、少人数での基礎定着などが挙げられています。
美術を英語で説明する活動は、単語だけでなく、作品を観察して自分の考えを整理する力にも関係します。授業で扱う課題や学年別の内容は学校の最新資料を確認しましょう。
中学校のArt・Basic・Communicationという構成
公式の英語教育グランドデザインは、中学校の学習をArt、Basic、Communicationという観点で整理しています。Artは美術を通じて英語を学び、Basicは基礎英語力、Communicationは少人数でネイティブ教員と学ぶことを掲げています。
これは中学校の英語教育全体の構成を示すもので、各項目が必ず独立した正式科目名として週何時間ずつ行われるという意味ではありません。時間割の詳細は配布資料が優先です。
中1で作品紹介に必要な最初の三文
初めから難しい技法を英語で説明しようとすると、文法や発音に迷いやすくなります。まず「これは何か」「どんな色や形か」「何を表したか」の三点を簡単な英文にします。
例:This is my painting. I used blue and green. It shows a quiet forest. のような短文です。これは練習用の例で、学校の指定教材から引用したものではありません。
中2は制作意図を理由付きで説明
中2では、作品の見た目だけではなく、なぜその色や構図を選んだのかを伝える練習を加えます。理由を一つ加えるだけでも、作品紹介に作者自身の考えが現れます。
例:I chose warm colors because I wanted to show happiness. という文から始め、学校で既習の接続表現を使い、自分の作品に合わせて内容を変えます。
美術の英単語は分野ごとに覚える
作品紹介に必要な語彙は、色・形、材料、制作技法、鑑賞での印象、制作意図という分野に分けられます。いきなり難解な美術史の専門語を大量に覚えるより、本人が現在使っている材料や技法に関する語から学ぶ方が文章を作りやすくなります。
例えばpainting、drawing、sculpture、clay、texture、patternなどです。発音・意味とともに、学校の課題に適した使い方を確認してください。
使える語彙1:形・色・配置
色はblue、green、redなどの基本語から、bright、dark、softなどの特徴を表す語へ広げます。形はcircle、triangle、line、curveなどを作品に合わせて使います。
配置を説明する場合はin the center、on the left、in the backgroundなどが役立ちます。たとえばThere is a small tree in the background. のように位置を示せます。
使える語彙2:素材と技法
紙や絵の具、粘土など、実際に使った素材を表す英語を確認しておきます。paint、pencil、clay、paper、inkなどの基本語から、制作活動に応じて語彙を追加してください。
例:I made this sculpture with clay. I added patterns to the surface. のように、素材と制作上の工夫を分けて説明します。なお技法に応じて英単語の意味は変わるため、授業で扱った表現があればそれを優先しましょう。
使える語彙3:作品から受ける印象
作品の印象はbeautifulという単語だけでなく、calm、powerful、mysterious、cheerfulなど、伝えたい感覚に合わせて表現できます。意味を十分理解していない形容詞を増やすより、自分の作品に合う語を一つ選ぶことが大切です。
例:The colors make the scene feel calm. この文は少し難しい場合があるため、まずThe scene looks calm. から練習しても構いません。
英作文は「作品・工夫・意図・感想」で組み立てる
作品紹介を書く際は、最初に作品の種類を説明し、次に色や形の特徴を伝え、その後に工夫と理由を述べ、最後に見てほしい点を示す構成が考えられます。
学校の指定語数や設問がある場合は必ずそれに従ってください。ここでの構成は自主学習の一例であり、Art ENGLISHの統一的な採点基準ではありません。
短い作品紹介の英文モデル
例:This is my drawing of a city at night. I used dark blue to show the quiet sky. The yellow windows are important because they show people living in the city. I hope people feel calm when they look at it.
このモデルは自主練習用のオリジナル例文です。表現を丸暗記するのではなく、自分の作品に合う色・素材・主題・理由に置き換えて使いましょう。
なぜ英語で説明できなくなるのか
日本語では作品の説明ができるのに英語では止まる場合、説明したい内容を決められないのか、語彙が足りないのか、文法の組み立てに迷うのかを区別します。
最初に日本語で伝えたいことを三つ選び、それぞれを短い英文にします。言いたいことを一度に長く訳そうとせず、既習の文法で伝えられる表現を探しましょう。
中1で英語の語順が崩れるとき
一般的な中1英語では、主語と動詞、be動詞と一般動詞、単数・複数、時制などの基礎が後の作文に関係します。ただし、これらが今の学校試験の範囲だと断定するものではありません。
学校で習った例文を主語と動詞に分け、意味を確かめてから、自分の作品に合わせた文を作ってみてください。
中2で説明が単調になるとき
I like it. It is good. のような一般的な表現ばかりになる場合、何が良いのかを詳しく表す練習をしましょう。色、構図、素材、見せたい感情など、具体的な特徴を一つ足すだけで内容が明確になります。
例:I like the strong contrast between black and white. のような表現が可能ですが、文法がまだ難しければI used black and white. The colors look strong. と二文に分けてもよいでしょう。
英文が長すぎる場合は二つに分ける
複数の理由や出来事を一文に入れ込むと、主語や動詞のつながりが崩れやすくなります。まず短い二文で正確に説明し、慣れたら接続詞を使って自然につなげます。
難しい構文を使うことではなく、聞き手が作品と制作意図を理解できることを目標にしましょう。
発表時に言葉が出なくなるとき
原稿を作っただけでは口頭発表の準備として十分でないことがあります。文章を読んだときの区切りや発音を確認し、短い段落ごとに声に出して練習しましょう。
録音してみて内容が聞き取れるか確かめることもできますが、学校が録音提出を義務づけているとは限りません。授業の指示が優先です。
原稿の丸暗記より意味のまとまりを覚える
暗唱するときは「作品紹介」「材料」「工夫」「理由」「結び」というまとまりを理解し、各部分の最初の言葉を手がかりに話す練習ができます。
途中で止まったら最初からやり直すだけでなく、その部分の意味と英文を確認しましょう。内容を理解しておくと、質問されたときにも答えやすくなります。
質疑応答の準備は三つの質問から
授業で質問への応答が求められる場合、What did you make?、Why did you choose these colors?、What is your favorite part? などの一般的な質問に答える練習ができます。
ただし学校の実際の課題に質疑応答があるかは、授業の要項を確認してください。英語で伝える経験を積むための練習例です。
美術の作品紹介と通常の英語テストは別々に準備
女子美の公式Art ENGLISH案内は、オリジナルの美術英語授業とともに、教科書を用いた英語4技能の学習を紹介しています。作品について話せるようになっても、学校指定の語彙・文法・読解・英作文を復習する必要があります。
定期テストで平均点以下になったら、作品紹介の完成度だけでなく、返却答案でどの分野に失点が集中しているか確かめましょう。
定期テストの答案で見たい誤答
英単語のつづり、動詞の形、疑問文の語順、長文読解の根拠、英作文の内容不足などに分けて確認します。特に作文は、内容の良さと文法の正確さを別に点検してください。
間違えた問題は解説を読んで終わるのではなく、翌日と数日後に自力で再現できるか確かめましょう。
中1・中2の外国語授業時間の確認
学校公式「教育課程」ページは、2026年時点の中学校外国語の年間授業時数として、中1で175時間、中2で210時間、中3で210時間を示しています。年間の授業時数と、週ごとの実際の時間割やArt ENGLISHの配分は同じ指標ではありません。
正確な授業数・提出課題は現学年の案内を確認してください。高校のオンライン英会話週1回を中学の必修活動と混同しないことも重要です。
英検の勉強と美術英語の重なり
作品の説明や自分の意見を書く活動は、英検のライティング・スピーキングの土台になる場合があります。ただし英検では級ごとに設問形式や評価対象が決まっているため、学校の作品発表だけで試験対策が完成するわけではありません。
英検を受験する場合は、学校教材を優先しながら公式過去問で必要な語彙・読解・聞き取り・作文を確認しましょう。
NEW TREASUREの採用は確認が必要
学校の公式Art ENGLISHページは教科書利用とオリジナル教材、少人数指導を説明していますが、2026年度の中1・中2全クラスでNEW TREASUREの特定版を採用しているとは確認できません。
学校から実際に配布された教科書、副教材、ワーク、プリントの名称と版を確認してください。学校名だけから教材を断定して対策を立てることは避けましょう。
4週間の作品紹介トレーニング
第1週は自分の作品について色・形・素材を短い英文で説明します。第2週は制作意図を一文追加し、第3週は原稿を声に出して練習し、聞き手に伝わるか確認します。第4週には原稿を見ずに説明できる部分を増やし、簡単な質問にも答えてみましょう。
授業の発表日が決まっている場合は、締切から逆算して配分を変えます。作品づくりや他教科の課題を圧迫しないよう、短い時間に分けてください。
定期テスト2週間前の優先順位
14〜10日前には学校の試験範囲表と教科書、ワーク、授業プリント、提出物を確認し、一度全範囲を解きます。9〜5日前は失点の多い単語・文法・長文・作文を重点的に復習します。
4日前からは誤答の再テストと提出物の確認を行います。発表や制作課題が重なる場合は、短時間の練習を継続しながら試験勉強の時間を確保してください。
保護者様が確認したいこと
第一に、作品の魅力を本人が日本語で説明できるか。第二に、短い英文で具体的な特徴と制作意図を表せるか。第三に、通常の英語授業の語彙・文法テストで間違えた内容を復習できているかを確認しましょう。
美術の上手さと英語力は異なるため、作品への評価と英語の表現力を一つにまとめないことが大切です。
独自演習|作品説明の英単語・英作文・質疑応答16問【全問解答】
以下は慶英会が作成した中1〜中2向けのオリジナル練習であり、女子美術大学付属中学校の実際の定期テスト問題やArt ENGLISH教材を転載・予想したものではありません。学校で習っていない文法は飛ばし、制作中の作品で使いそうな文から練習してください。
- 問1:This is my (paint / painting).(これは私の絵です)
- 問2:I (use / used) blue and green yesterday.
- 問3:My picture (show / shows) a beautiful garden.
- 問4:Could you (tell / tells) me about your painting?
- 問5:次を否定文に:I used dark colors.
- 問6:次を疑問文に:She made a clay sculpture.
- 問7:I chose these colors (because / but) they make me feel happy.
- 問8:This line is (longer / long) than that one.
- 問9:「左側に大きな木があります」を英文に。
- 問10:「この作品は紙と絵の具で作りました」を英文に。
- 問11:「私は空を表現したかったので青を選びました」を英文に。
- 問12:「この絵の一番好きな部分は何ですか」を英文の質問に。
- 問13:「この作品で一番伝えたいことは自然の美しさです」を簡単な英語で表す。
- 問14:「最初に背景を描き、次に花を描きました」を英文に。
- 問15:会話 A: Why did you use green? B: Because I wanted to show a peaceful forest. 質問:Why did B use green?
- 問16:作品紹介の英文を3文で作る。作品は「森の絵」、色は緑、伝えたいのは静けさとする。
16問の解答・短い解説
- 答1:painting。名詞paintingで『絵画』。
- 答2:used。yesterdayに合わせ過去形。
- 答3:shows。My pictureが三人称単数現在。
- 答4:tell。Could youの後は動詞の原形。
- 答5:I did not use dark colors. 過去の否定はdid not+原形。
- 答6:Did she make a clay sculpture? Didの後はmadeではなくmake。
- 答7:because。色を選んだ理由を続ける。
- 答8:longer。thanを使う比較級。
- 答9:There is a big tree on the left. 位置を表すon the left。
- 答10:I made this work with paper and paint. 使用素材をwithで表す一例。作品の実物に合わせて別解可。
- 答11:I chose blue because I wanted to show the sky. 理由をbecauseで説明。
- 答12:What is your favorite part of this painting? favorite part+ofの構造。
- 答13:I want to show the beauty of nature in this work. 表現したい内容を伝える一例。
- 答14:First, I painted the background. Then, I painted the flowers. 制作手順の順序を示す。
- 答15:Because B wanted to show a peaceful forest. 会話のbecause以下が理由。
- 答16:例 This is my painting of a forest. I used green colors. I wanted to show how quiet the forest is. 作品→表現→意図を3文にまとめた例。
問1〜8で失点する場合は語彙・時制・基本文法、問9〜14で止まる場合は作品説明の英作文、問15は聞き取った理由の理解、問16は自分で文章を構成する力に取り組みます。学校のArt ENGLISHでは学年・授業によって必要な内容が異なるため、この16問の得点を学校の実際の成績へ換算することはできません。
作品紹介の模範構成|中1の3文から中2の理由付き5文へ
| 段階 | オリジナル英文例 | 練習の目標 |
|---|---|---|
| 中1・3文 | This is my painting. I used green and blue. It shows a forest. | 作品・色・内容を正確に話す |
| 中2・理由付き | I chose green because I wanted the forest to look peaceful. I put a river in the center so people can notice it. | 理由・配置・工夫を加える |
| 最後の一文 | My favorite part is the river because it makes the painting calm. | 作者本人の視点で締める |
上記は学校の発表台本ではありません。実際の制作意図と合わない文をそのまま暗唱せず、自分の作品の素材・色・理由へ変えてください。素材や構図を事実と異なる内容で説明しないようにしましょう。
定期テスト14日前からの復習|Art ENGLISHと学校の英文法を両立
| 期間 | 学校の試験対策を優先する内容 | 作品紹介の練習 |
|---|---|---|
| 14〜11日前 | 範囲表・ワーク・新出語・小テストの誤答を整理 | 作品の種類・素材・色を3文で書く |
| 10〜7日前 | 学校教材の文法・読解問題を解説なしで再テスト | 制作意図・理由を一文追加 |
| 6〜4日前 | 間違えた文の主語・時制・語句を変えた類題に挑戦 | 原稿を見ずに作品を指しながら話す |
| 3〜1日前 | 繰り返す誤答と提出物を最終確認 | 課題がある場合のみ発表条件を確認。睡眠を優先 |
こちらは慶英会が作成した家庭向けの学習モデルであり、女子美の正式な試験日程・提出課題・発表時間ではありません。学校の指定範囲と課題を優先します。
よくある質問
Q.女子美のArt ENGLISHでは作品紹介をしますか? 学校公式ページは自分の作品の魅力を英語で伝えるプレゼンテーションを数多く行うと説明しています。
Q.Art ENGLISHは美術だけで英語を学ぶ授業ですか? いいえ。教科書を用いた英語4技能の授業と、美術と英語を結び付ける独自授業を組み合わせています。
Q.中学生もオンライン英会話が毎週ありますか? 公式の英語教育グランドデザインでは、週1回の1対1オンライン英会話は高校での取り組みとして紹介されています。
Q.英語が苦手でも作品紹介はできますか? まず作品の種類・色・材料・制作意図を短い英文で説明し、段階的に発表を練習する方法が考えられます。
Q.英作文が苦手なら英検を急ぐべきですか? 学校の既習文法と指定課題が不安定な場合は、その復習を優先してください。
慶英会のオンライン個別指導
慶英会では、中高一貫校の中学1・2年生を中心に、学校で実際に使用する英語教材、返却答案、英作文や発表の課題に合わせたオンライン個別指導を行います。美術作品の説明に必要な英文法・語彙、英文読解・英作文、定期テストや英検との両立を、生徒様の現在の課題に合わせて整理します。毎日のLINE学習サポートと最大1か月の無料体験は https://keio-edu.com/ をご確認ください。慶英会は女子美術大学付属中学校と公式に提携していません。
公式参考資料・確認日
女子美術大学付属高等学校・中学校「Art ENGLISH」 https://www.fuzoku.joshibi.ac.jp/education/english/
女子美術大学付属高等学校・中学校「教育課程」 https://www.fuzoku.joshibi.ac.jp/education/curriculum/
女子美術大学付属高等学校・中学校「教育理念・スクールミッション」 https://www.fuzoku.joshibi.ac.jp/about/philosophy/
日本英語検定協会「英検」 https://www.eiken.or.jp/eiken/
情報確認日:2026年10月12日。課題条件・教材・評価・授業構成は現年度の学校配布資料を優先してください。