
慶英会 塾長|慶應義塾大学卒・英検1級
中高一貫校の学校英語・NEW TREASURE・英検対策を専門とするオンライン個別指導塾です。塾長紹介
自修館中等教育学校のC-AIR(シー・エア)は、社会の課題について自分で問いを立て、調べ、考えを伝える探究プログラムです。学校選びでは「探究がある」という言葉だけで判断せず、学年ごとの進め方、テーマを決める支援、行き詰まったときの相談方法を確かめましょう。在校生の家庭学習では、完成したスライドの見栄えよりも「何を疑問に思い、何を根拠に、どこまで分かったか」を本人が説明できることが出発点になります。
この記事は学校公式情報に基づく制度の整理と、慶英会独自の家庭用記録シートをまとめたものです。学校の公認・提携記事ではありません。シートや記入例は学校の指定課題・採点基準・提出用模範解答ではなく、保護者が本人の考えを聞くための補助です。
読みたいところから:C-AIRの意味/学年ごとの違い/学校選びの確認点/テーマが決まらないとき/家庭用記録シート/記入例と考え方/英語学習・相談
自修館のC-AIRとは?探究・グローバル教育・英語の関係
学校公式「探究」はC-AIRを同校独自の必修探究授業として紹介しています。名称は現在の公式ページで「Change and Collaboration-oriented Agency through Inquiry and Research」と説明されています。ただし、6年次の「挑戦研究」は選択制です。全員が6年間同じ必修課題に取り組む、と読み替えないことが大切です。公式「探究」
学校の教育全体では、探究、グローバルマインド、EQ教育が柱として示されています。C-AIRを理解する際には、教科の知識を覚えることに加え、疑問を見つけて調べる過程や、人と協力して考えを伝える経験に注目できます。C-AIRそのものを「全員が英語で行う授業」とする説明ではありません。公式「自修館の教育」
1〜5年の探究と6年の選択制|学術ゼミまでの見通し
以下は公式の学年別説明を短く整理したものです。年度ごとの具体的な課題・提出日・担当者・評価方法は、学校からの最新案内を優先してください。
- 1〜2年:グループ学習。情報を集めて発表する過程を仲間と経験します。
- 3〜4年:学術ゼミ。12の学術分野を背景に、個人のテーマを調査して論文へまとめる段階です。
- 5年:実践研究。社会への働きかけを意識し、テーマに応じて研究の進め方や表現方法を選びます。
- 6年:挑戦研究(選択制)。自由課題の探究へ進む選択肢があります。全員必修とは区別します。
出典:自修館公式「6年間の探究プロセス」。ゼミを選ぶ際は名称の印象だけで決めず、本人の問いに合う調査方法や利用できる資料を相談すると具体化しやすくなります。希望ゼミへの配属条件や年度の開講内容は、本記事では確定していません。
家庭で見るポイント:低学年では「話し合いで自分は何を担当したか」、調査が深まる段階では「出典と自分の解釈を分けられるか」、実践する段階では「誰にどんな変化が起きたら、提案が役立ったと言えるか」を聞いてみましょう。これは慶英会の一般的な支援提案であり、学校の評価項目ではありません。
2026年の1年生の活動例から分かる、調査とインタビューのつなぎ方
学校の2026年7月15日付記事は、1年生が伊勢原を題材に、自然観光・大山詣り・産業・農業・環境・太田道灌の6テーマに分かれ、書籍やインターネットによる調査から専門家へのインタビューへ進んだことを紹介しています。これは2026年の実施例です。毎年同じテーマ・相手・日程になるとは限りません。公式「1年探究 インタビュー調査を行いました!」
家庭で参考になるのは、先に調べてから人に聞く順番です。「何か教えてください」だけでなく、「資料ではここまで分かりました。まだ分からないのはこの点です」と整理すると、聞く目的が明確になります。インタビューの依頼、録音、写真、回答の公表は、学校のルールと相手の了承に従ってください。保護者が本人に代わって調査を完成させる必要はありません。
受験を検討する保護者へ|学校説明会で確認したいこと
探究のある学校が本人に合うかは、発表の華やかさだけでは決まりません。次の質問は、C-AIRの説明と本人の学び方を結び付けるためのものです。回答を得ていない項目を、学校の制度として断定しないでください。
- テーマ決め:興味が見つからない生徒には、どのような活動や面談がありますか。
- 途中の支援:資料が集まらない、仮説が成り立たない場合、誰にどの段階で相談できますか。
- 実際の成果物:完成作品だけでなく、問いを修正した記録や調査の途中経過を見る機会はありますか。
- グループでの参加:話すのが得意でない生徒は、調査・整理・記録などでどのように役割を担いますか。
- 家庭での負担:校外調査の手続き、安全管理、必要な費用や家庭の協力範囲はどう案内されますか。
- ゼミ・選択:希望する研究分野の相談方法と6年次の選択条件を、今年度の案内で確認できますか。
見学後は、保護者が「良い学校だった」と結論を出す前に、本人へ「自分も聞いてみたい問いはあった?」「困ったときに相談できそうだった?」と尋ねてみましょう。本人が何に関心を持ったかが分かれば、次に確認する事項も絞れます。
C-AIRのテーマが決まらない・探究が難しいときの整理
「環境」「観光」「AI」のような大きな題材のまま進めないことが、家庭でできる最初の工夫です。「誰の」「どこで」「どの場面の」疑問なのかを加え、調べられる範囲へ絞ります。最初から独創的な結論を出す必要はありません。学校のテーマ指定がある場合は、その範囲内で問いを具体化します。
- 興味が見つからない:最近、不便・意外・不思議だと思った場面を一つ書きます。立派な社会問題の名前から始めなくても構いません。
- 資料を写すだけになる:資料の事実を一つ選び、「それだけでは分からないこと」を一つ足します。資料の要約と自分の問いを別欄にします。
- 結論が先に決まっている:反対の結果が出る可能性を考え、その場合も記録できる調査にします。
- 発表を作れない:問い→方法→分かったこと→言い切れないこと→次の調査、を各一文で書いてからスライドへ移します。
学校での相談には「できません」だけでなく、「今の問い」「調べた資料」「困っている一点」を持参すると状況を伝えやすくなります。友人やAIが作った結論を、自分の調査結果として提出しないでください。AIを使える範囲は学校の指示に従い、提示された出典・数値は必ず原資料で確認します。
繰り返し使える家庭用・探究記録シート
以下をノートに写し、調査の前後に追記してください。学校の提出用紙がある場合はそちらを優先します。すべてを初日に埋める必要はなく、未確認の欄には「未確認」と残します。
- 日付・版:__年__月__日/前回から変えた点__
- 関心を持った場面:誰が・どこで・何に困っている/何が気になる__
- 今の問い:今回は何を明らかにしたいか__
- 調べる範囲:対象・場所・期間__/今回は扱わないこと__
- すでに分かっていること:資料名・発行者・日付・ページまたはURL__/確認した事実__
- まだ分からないこと:資料だけでは答えられない点__
- 調べ方:読む・観察する・聞く・比較する等__/必要な許可と安全上の確認__
- 結果と根拠:実際に確認できたこと__/記録場所__/予想と違った点__
- 今の考えと限界:根拠から言えそうなこと__/言い切れないこと__
- 次の一歩:追加で確かめる一点__/先生へ相談したいこと__
再訪時はこのシートの「まだ分からないこと」と「次の一歩」を見直してください。書き直した履歴を残すと、問いがどう変わったか本人が説明できます。個人名・連絡先・顔写真などは家庭用メモにも必要以上に残さず、他者の回答を掲載する場合は公表の範囲を確認しましょう。
記入例|「図書館を使いやすくしたい」を調べられる問いにする
以下は慶英会が作成した架空の練習例です。自修館の実際の課題・施設状況・生徒の調査結果ではありません。数字による成果や調査済みの回答も設定していません。本人の関心に合わせて変えてください。
出発点:「図書館を使う人を増やしたい」。このままでは、どの人が、なぜ利用しないのか分かりません。そこで問いを「初めて来た人が、目的の本の棚を見つけるとき、どの表示で迷いやすいか」に絞ります。利用者全体の増減ではなく、初めて利用する場面の分かりやすさを調べます。
すでに分かっていること:まだ資料を読んでいないなら「未確認」と書きます。施設が公開する利用案内を読む場合は、案内の名称、更新日、URL、実際に書かれている説明を記録します。「案内がある」ことと「利用者が理解できる」ことは別なので、後者は追加調査の問いとして残します。
方法の案:まず施設の担当者へ調査の可否と方法を相談します。了承が得られた場合に、表示の読み取りで迷う場面を記録する方法などを検討します。無断で人を撮影・追跡したり、来館者へ質問したりしません。許可が得られなければ、公開案内の比較など実施できる方法へ問いを変えます。
インタビューの質問案:「初めて利用する方から、棚の場所についてどのような質問を受けますか」「案内を変更する際に、どんな制約がありますか」「私の調べ方で見落としている点はありますか」。答えを誘導する「表示が悪いですよね」は避け、相手が異なる見方を話せる質問にします。
結果の欄:調査前は「未実施」と記入します。もし一つの表示について迷ったという回答を得ても、「すべての利用者に分かりにくい」とは結論づけられません。対象や状況が限られるため、「今回聞けた範囲で出た意見」として扱い、別の人・時間帯・案内方法で同じことが言えるかを次の課題にします。
この例の要点:「図書館を良くする」という願いを、確認できる問いへ変えたこと、実施前と実施後を混ぜていないこと、調査の限界を残したことです。正解の文章を暗記する練習ではありません。自分の問いでも、未確認事項が見える形になるか試してみてください。
保護者の関わり方|答えを作らず、根拠を聞く
一度に長い指導をするより、本人が書いたシートを見ながら「それはどこで分かったの?」「反対の結果だったらどう考える?」「次は誰に何を聞く?」のどれか一つを聞いてみます。保護者が調査先や結論を先に決めすぎると、本人が考える余地が減ってしまいます。
発表が苦手な場合は、まず一対一で問いと根拠を説明してもらいます。話が途中で止まったら、難しい言葉に直す前に、説明に必要な情報が手元にあるかを確認します。役割分担の問題、調査の許可、学校の評価や提出条件は、家庭だけで解決しようとせず学校へ相談してください。
英語・NEW TREASURE・AEの学習へつなぐ場合
探究で英文資料を読む必要が生じた場合や、本人が英語で説明する練習をしたい場合には、英語の基礎が役立ちます。ただし、すべての探究を英語課題へ置き換える必要はありません。まず日本語で問いと根拠を整理し、そのうえで必要な語句や文を確認しましょう。
- 自修館の学校英語・NEW TREASURE・3観点評価の総合ガイド:学校英語の復習や既存の無料演習を探す入口です。
- 自修館のActive English(AE)対策:短い質問への応答や、会話を英文へ書き直す練習をしたい場合に使えます。
英語の文が読めない、説明したい内容を短い英文にできないなど、具体的な困りごとが続く場合は、慶英会の無料学習相談へ学年・使っている教材・困っている場面をお知らせください。C-AIRの公式評価の判定、学校課題の代作、特定の成績・進学結果を保証するものではありません。体験の範囲と条件は料金・無料体験の案内をご確認ください。
C-AIRについてよくある確認事項
6年生まで全員必修ですか?
公式はC-AIRを必修探究授業として紹介しますが、6年次の挑戦研究は選択制と説明しています。学年別の案内を分けて読んでください。
最初から研究したいテーマが必要ですか?
本記事で入学条件として確認した事実ではありません。テーマがない場合の支援を学校へ尋ね、家庭では身近な疑問を書き留めるところから始めるとよいでしょう。
C-AIRとActive Englishは同じですか?
このページは探究プログラムを扱っています。英会話・学校英語の学習は、上記の別ガイドと学校の正式案内で確認してください。
記録シートを埋めれば学校の評価が上がりますか?
これは思考を整理するための家庭用補助で、公式の採点表ではありません。学校が求める成果物、提出条件、評価の説明を優先してください。
確認した公式情報と利用上の注意
学校情報の確認日:2026年11月5日。公式「探究」で名称と学年進行、公式「自修館の教育」で教育の柱、2026年7月15日の活動記事で当時の実施例を確認しました。学校資料の全文転載ではなく、必要な制度情報を要約しています。年度ごとの内容は変わるため、現在の配布資料・担当教員の指示を最優先にしてください。

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