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中高一貫校の初見英語長文が読めない原因5つ|中1・中2の読解対策と14日間練習法

22〜34分

編集・運営:慶英会公式ブログ(運営・編集方針)

結論|教科書を暗記できても初見長文が解けない理由

中高一貫校の英語で、授業本文や単語テストはできるのに、定期テストの初めて見る英文で点数を落とす生徒様は少なくありません。原因は英単語の不足だけではなく、文の主語と動詞を捉えられない、代名詞が指す内容を追えない、設問の根拠を本文から探せない、時間内に読み切れないといった複数の技能に分かれます。対策は『長文を大量に読む』ことではありません。まず学校の答案を使って失点の型を特定し、短い英文を正確に読んでから文章量を増やします。中1・中2でこの読み方を整えると、定期テストだけでなく学年が上がった際の説明文や英検の読解にも接続しやすくなります。

最初に見分けるべき五つの失点パターン

①単語を見ても意味が分からない、②単語は知っていても文の構造が分からない、③一文ずつ訳せるのに段落の内容がつながらない、④本文は分かるが設問の答えが選べない、⑤時間が足りず最後まで読めない。この五つを分けてください。原因が②なのに単語帳を増やしても効果は限定的です。原因が④なのに英文を読むだけでは解答精度は上がりません。直近のテストの誤答に、それぞれ番号をつけて分類するだけで翌週の学習が具体的になります。

英文を読めない原因①|語彙の認識速度が遅い

単語帳で日本語訳を答えられても、英文中では語形変化や前後の文脈のために認識できない場合があります。例えばstudy、studies、studied、studyingが同じ動詞に関係すると捉えられないと、短い文章でも何度も立ち止まります。まず学校教材の重要語を使い、単語単体と短文中の二つの形で確認します。毎日10語程度から始め、意味を答えるだけでなく短い例文に下線を引き、文の中での働きも説明できるか試します。

英文を読めない原因②|主語と動詞が見つからない

英文を左から日本語に置き換えるだけでは、修飾語が増えたときに文意を失いやすくなります。最初に『誰が』『どうした』を確認します。例えばThe boy who lives next door plays the piano.なら、主語の中心はThe boy、主な動詞はplaysです。who lives next doorはboyを説明する部分です。中1の場合はThe boy in the park is my friend.のような短い修飾から始め、中2では接続詞・不定詞・関係する学校範囲に応じて段階的に扱います。学校で未習の文法を大量に先取りする必要はありません。

英文を読めない原因③|代名詞と指示語を追えない

長文ではhe、she、they、it、this、thatなどが繰り返し登場します。設問が読めない生徒様は、各代名詞の指す名詞や内容を鉛筆で結ぶ練習をします。例えばMika found a small dog. It was hungry.のItはdogです。一方、That made her happy.のThatは直前の行動や出来事全体を指す場合があります。指示語の直前一文だけで確定しないときは、その前後を読み返してください。

英文を読めない原因④|設問と根拠の対応が曖昧

読解問題は『読めたか』だけでなく『何を問われたか』を正しく処理できるかが重要です。Whyであれば理由、Whenであれば時、Whichであれば選択、Whatであれば内容を探します。答えの候補を選ぶときには本文のどの表現が根拠か線を引き、他の選択肢が違う理由も一言で説明してください。推測で選ぶ癖を修正するには、正答率だけでなく根拠を示せた割合も記録すると有効です。

英文を読めない原因⑤|時間が足りない

最初から速読だけを目標にすると、意味を取り違えたまま読み進めることがあります。まず短文を正確に読み、理解度が安定したら時間制限を設けます。試験時間が40〜50分でも長文だけに使える時間は学校の問題構成で異なります。問題冊子を確認し、設問の分量に応じて目安時間を決めます。時間切れが起きた問題は、時間制限を外して正解できるかを試すと、速度の問題か理解の問題かを区別できます。

失点タイプ別の確認テストと処方箋

5つの原因を同時に疑うと教材が増え過ぎます。返却答案の誤答から、下表のうち最も多い問題を一つ選び、同じ技能を使う短い未見問題で確認してください。これは慶英会が家庭学習向けに設計した診断の目安であり、学校による公式評価基準ではありません。

失点の型5分の確認方法翌週の優先練習
語彙短文5文の重要語を文脈の中で説明学校で習った語を例文とともに再テスト
構文各文の主語の中心と主動詞に下線を引く一文ごとの語順・修飾を声に出して説明
指示語it・they・thisが何を指すか矢印で示す直前の名詞だけでなく出来事全体も確認
設問根拠選んだ答えを支える本文の表現に線を引く正解と誤答選択肢の違いを一言で説明
時間不足同じ難度の文章を時間あり・なしで比較時間無制限で正確性を固めた後に計時

注意したいのは、複数の失点原因が重なるケースです。例えば本文の根拠を選べない理由が、実は接続詞becauseの意味を理解できていないこともあります。「なぜその答えになるか」を説明してもらい、原因を一段深く確かめてください。

三段階で行う読解トレーニング

第一段階は一文を正確に読む練習です。主語・動詞・修飾を確認し、意味を説明します。第二段階は三〜五文の短い段落で、話題・出来事・理由・結果をまとめます。第三段階は100〜200語前後を目安とする練習用文章で、問いと根拠を対応させます。語数は学年より現在の理解力に合わせて調整してください。英語に大きな苦手意識がある場合、語数を減らす方が改善を測りやすくなります。

例題①|短い初見英文で根拠を探す

次の英文は練習用のオリジナル例題です。Yuki wanted to join the school music club. However, she was worried because she had never played an instrument. Her friend Anna told her that beginners were welcome. On Friday, Yuki visited the club room and tried a guitar. She enjoyed the experience and decided to join. 問1 Why was Yuki worried? 問2 What did Anna tell Yuki? 問3 What did Yuki do on Friday? 問4 Did Yuki decide to join the club?

例題①の解答と根拠

問1 Because she had never played an instrument.(楽器を演奏した経験がなかったため)。問2 Beginners were welcome.(初心者も歓迎されると伝えた)。問3 She visited the club room and tried a guitar.(部室を訪ねギターを試した)。問4 Yes, she did.(入部を決めた)。問1はbecause節、問2はtold her that以降、問3はOn Friday以降、問4は最後のdecided to joinが根拠です。語彙が分からなかった箇所と設問の根拠を取り違えた箇所は別々に記録してください。

例題②|指示語を含む文章を読む

以下は慶英会が作成したオリジナル練習英文です。 Ken and his sister planted tomatoes in their garden in spring. At first, the plants were very small. They watered them every morning. One day, Ken noticed that some leaves had turned yellow. He asked his grandfather for advice. His grandfather said that giving the plants too much water could be a problem. Ken changed his routine, and the plants slowly became healthier. 問1 What did Ken and his sister plant? 問2 What does them in the third sentence refer to? 問3 Why did Ken ask his grandfather for advice? 問4 What did Ken change?

例題②の解答と解説

問1 Tomatoes. 問2 The tomato plants. 問3 Because some leaves had turned yellow. 問4 His watering routine. 問2はthemの直前にあるthe plantsを指し、問3は葉が黄色くなったという出来事が相談のきっかけです。問4はchanged his routineだけでなく、前文のtoo much waterを踏まえる必要があります。このように、本文に答えの単語があるだけでは十分でない設問もあります。

14日間の家庭学習計画

1日目は直近の答案を五種類に分類。2〜4日目は一日五文の主語・動詞・修飾の確認。5〜6日目は代名詞と指示語を追う短文練習。7日目は80〜120語程度の英文で設問四問に挑戦。8日目は前週の誤答を再テスト。9〜10日目は段落ごとに話題を一文でまとめる。11〜12日目は本文の根拠に下線を引きながら解答する。13日目は同程度の初見英文を時間を計って解く。14日目は時間切れ・語彙・構文・根拠の四項目を比較して次週の重点を決めます。毎日15〜25分を目安とし、学校課題が多い日は短縮してください。

学校の定期テスト範囲と初見英文を両立させる

学校の英語が難しい生徒様にとって、初見対策ばかりを増やして教科書・授業プリントの復習がおろそかになるのは避けたいところです。試験の二週間前までは学校範囲の学習と初見短文を並行し、直前は実際の出題範囲と弱点の復習を優先します。学校が初見英文を出題するか、語数がどの程度かは学校の配布資料と過去の返却問題で判断し、他校の出題形式をそのまま当てはめないでください。

保護者様が確認する三つの指標

第一に、英文の主語と動詞を正しく示せた割合。第二に、設問の正しい根拠を本文から示せた割合。第三に、同程度の文章を読んで解く所要時間です。正答率だけでは改善箇所が分かりにくいため、簡単な記録を残しましょう。『一週間前は根拠を示せたのが四問中一問、今週は四問中三問』のように、家庭内の同程度の練習問題で変化を比較します。これは学習状況の把握に使う記録で、学校成績を保証するものではありません。

よくある質問

Q. まず英単語を増やすべきですか? A. 単語不足が主要因なら有効ですが、文構造や設問処理が原因なら並行して修正します。 Q. 毎日長文を一題解く必要がありますか? A. いいえ。短い英文を正確に読む練習から始めて構いません。 Q. 中1から英検の長文を使うべきですか? A. 現在の語彙・文法に合う教材なら活用できますが、学校範囲との両立を優先します。 Q. 本文の丸暗記は意味がありませんか? A. 音読や表現習得に役立つ場合はありますが、初見文章を理解できるかは別途確かめる必要があります。

関連記事:学校教材のReadも難しい場合はNEW TREASUREの読解練習20問、定期テストの答案から原因を整理したい場合は英語テスト返却後の失点分析と復習法も参考にしてください。既習範囲と現在の課題に合う記事だけを選ぶことが大切です。

学習支援が必要な場合

二週間取り組んでも一文の構造を説明できない、返却答案を自力で分類できない、学校の教材と追加演習の優先順位が決まらない場合は、学習の組み立て方に支援を入れることを検討してください。慶英会では中高一貫校の英語・定期テストを対象に、学校教材や答案の状況に合わせたオンライン個別指導を行っています。最大1か月完全無料体験の詳細は慶英会公式サイトをご確認ください。

参考にした主な公式情報

独立行政法人教職員支援機構|学習指導要領に対応した学習評価(中学校外国語科)。国立教育政策研究所|評価規準の作成、評価方法等の工夫改善のための参考資料。本記事の練習用英文と14日間の学習計画は編集部作成の提案です。学校の出題範囲や評価方法は各校の最新資料をご確認ください。情報確認日:2026年10月11日。

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