中高一貫校の中学1・2年生で、英語の授業が分からなくても手を挙げられない、放課後に質問するのが怖い、何を質問すればよいか説明できないという生徒はいます。保護者様は「分からないなら先生に聞けばいい」と伝えたくなるかもしれません。しかし、学校の授業が速い、周囲の視線が気になる、前学年の基礎を聞くのが恥ずかしい、先生に質問する方法を知らないなど、質問できない理由はさまざまです。
最初の目標は、人前で質問すること自体ではありません。学校ワークの一問を選び、分かったところと止まったところを記録し、学校が案内する適切な時間や方法で疑問を解消し、自力で類題を解けるようにすることです。学校の正式な提出課題や定期テストの形式を確認し、必要な場合には個別指導や学校の学習相談へつなげましょう。この記事では質問できない原因の診断、質問メモの実例、14日間の立て直しを解説します。
先生に質問できないことと、英語の意欲は別
英語が苦手な生徒でも、本人なりに授業を聞いていることがあります。質問できない理由を一律に積極性の不足と見なすのではなく、授業内容を理解できていないのか、質問する状況が苦手なのか、時間がないのかを分けて確認しましょう。学校の先生が質問を受け付ける時間や連絡方法は学校ごとに異なります。
質問できない六つの原因
1.どこから分からないかを特定できない
教科書の説明を読んでもワークを解けないとき、質問する箇所を一つに絞れない場合があります。まず問題文の指示、知らない語彙、主語と動詞、選択肢の意味などを分け、途中までできたことを書きます。
2.授業の進度が速く疑問を残せない
説明が進む間に次の例題へ移る場合、授業中は問題番号だけをメモし、あとから疑問を整理する方法があります。学校が認める授業後の質問時間を確認します。
3.前学年の内容を質問するのが恥ずかしい
中2で中1の語順や動詞の形を聞くことに抵抗があっても、現在のLessonを理解するために前の文法へ戻ることは合理的です。具体的な現在の問題を示して、必要な基本から確認できます。
4.説明を聞いてもまた分からなくなる
先生に答えを教えてもらっても、別の問題で使えない場合があります。解説を聞いた後に答えを閉じ、短い類題を一問解くと、理解できたか確認できます。
5.質問できる時間と窓口を知らない
授業後、休み時間、学習相談や補習など、学校の制度を調べます。本人が一人で連絡することが難しい場合は、保護者が学校の正式な窓口を確認することもできます。
6.質問した経験への不安がある
以前の経験から質問すること自体が怖くなっている場合、無理に同じ相手へ繰り返し質問させる必要はありません。担任や学年の先生、学校の相談窓口など別の方法を検討します。
『一問だけ質問メモ』の作り方
- 教材名・現在のLesson・問題番号を書く
- 自分の答えを、訂正せずに残す
- 分かる部分を一つ挙げる
- 分からない部分を一文にする
- 先生に確認したいことを一つ決める
例として、学校ワークの疑問文の問題に対し「主語がheのとき、doesを使うのは分かりましたが、後ろの動詞が原形になる理由が分かりません」と書けます。正しい形を写して終えるより、規則のどこが理解できていないかを示すことが重要です。
先生への具体的な質問例
文法を質問する
「先生、学校ワークのこの問題を自分で解きましたが、なぜ動詞の形が変わるのか分かりません。考え方を教えていただけますか」と尋ねることができます。
解答・解説を質問する
「解答を読んだのですが、自分の答えのどこが違うか分かりません。問題番号を示して確認してもよいですか」と聞けば、先生も誤答を把握しやすくなります。
説明を聞いても難しい場合
「別の短い例文で練習したいのですが、どの問題を解けばよいですか」と聞き、次に自力で確かめる教材を明確にしましょう。
授業中に手を挙げなくても質問する方法はある
質問の方法は学校のルールに従います。授業後に短く聞く、指定された学習相談の時間を使う、質問を書いたメモを提示する、担任を通じて確認するなどが考えられます。すべての学校でメール・チャット・放課後対応が認められているわけではないため、学校の正式な案内を確認しましょう。
中1:最初は分からない箇所を指で示すだけでもよい
中1では英語学習経験に大きな差があります。語彙は理解できてもbe動詞と一般動詞の区別や語順に迷う場合があります。教科書の短い例文と学校ワークを並べ、本人がどこまで解けたか一つずつ確認しましょう。
質問を完璧な文章にすることにこだわる必要はありません。学校の許可される場面で教材を開き、問題番号と迷った箇所を示せば、会話を始めやすくなります。
中2:前学年の基礎を現在の単元に結びつける
中2では学校の進度によって不定詞や比較などが登場します。授業で扱う新しい文法が分からなくても、原因は以前の語順や時制、動詞の形にある可能性があります。現在の問題を示したうえで「この問題に必要な前の単元はどれですか」と質問できます。
中1の問題集を最初から全部復習する前に、今の失点に関連する基本を絞り込むことが重要です。学校の使用教材と出題範囲は現物で確認してください。
中3:補習と進級・内部進学の心配を分ける
中3で英語が苦手な場合、学校の補習や内部進学が気になる家庭もあります。しかし質問できないこと自体で進級の可否は判断できません。各校の正式な評価方法、補習制度、進級規程を確認したうえで必要な学習へ取り組みましょう。
NEW TREASURE(ニュートレジャー)使用校の注意点
一部の中高一貫校ではNEW TREASUREを使用しますが、すべての学校で採用されているわけではありません。版・Stage・Lesson・学校指定のワークやプリントを実際の教材で確認してください。
質問メモには「Grammarのこの設問」「本文のこの一文」「語彙小テストのこの語」と記録します。学校が求める理解の範囲は、本文内容、文法、英作文など実際の課題によって異なります。
定期テスト前に優先して質問すべき問題
- 学校のワークで繰り返し誤る基本文法
- 小テストでも間違えた語彙や語形
- 定期考査で失点した和文英訳・語句整序の規則
- 本文読解で設問の根拠が分からない問題
- 自由英作文で学校の指示条件を満たせない問題
一度に大量の問題を持参するより、学校の直近の試験や授業へ結びつくものを少数選びます。正式に指定された提出課題を省略することとは区別してください。
英検の疑問と学校の疑問を整理する
英検の語彙・読解・ライティング対策と、学校独自の定期考査の範囲は必ずしも一致しません。学校の先生に質問するときは現在の学校授業に関連する問題を優先し、英検固有の練習は塾や英検教材の解説へ振り分ける方法があります。
質問した後に確かめる三つのこと
- 説明を聞いた直後に、答えを見ずに同じ形式の問題を解けるか
- 翌日以降に別の語彙や主語でも正答できるか
- 学校のワークで元の誤答に近い問題を解けるようになったか
質問した回数や話せた時間だけでは成果を判断できません。説明を受けた知識が本人の答案に反映されているかを見ることが大切です。
14日間で質問への抵抗と英語のつまずきを整理する
1〜3日目:質問できない理由を把握する
本人に、授業中の発言、授業後の対面、質問内容の整理のうち何が難しいか聞きます。学校のワークから一問選び、どこまでできたかを記録します。
4〜7日目:一問メモを作り質問方法を確認する
教材名、問題番号、自分の解答、疑問を短くまとめます。学校が案内する質問可能な時間、補習、相談先を確認します。
8〜11日目:先生や講師に一問を質問する
本人が質問できる方法で一問を示し、必要な説明を受けます。質問の後に別の例題をノーヒントで解き、理解できていないところがあれば確認します。
12〜14日目:学校の問題形式で自力解答を確認する
最初に誤った問題に近い形式を解き、質問後に何が変わったかを確認します。本人が負担を感じるなら方法を見直します。この計画は実践例であり、不安の解消や点数上昇を保証するものではありません。
保護者様ができる支援
本人に「なぜ先生に聞かなかったの」と問い詰めるのではなく、「ワークでどの一問が一番困る?」「先生にはこの質問だけ聞いてみる?」と具体化します。家庭で全問を採点し、英文法を全部教える必要はありません。
質問が難しい事情がある場合には学校の正規の相談窓口を確認し、保護者が連絡方法を尋ねることもできます。本人の意思を尊重しつつ、学校の学習支援につなげましょう。
塾・個別指導で確認したいこと
個別指導では、講師の説明を聞くだけではなく、本人が「どこが分からないか」を示す時間を確保できるかが重要です。学校ワークの一問を使い、本人が途中まで解いた答えを見せ、講師へ短く質問する練習ができます。
また、学校の現在のLessonと返却答案をもとに、説明後に本人が別の問題を自力で解けるかを確認してもらいましょう。質問の練習をすることと、学校の提出物に対応することを両立できるかも大切です。
よくある質問
Q. 授業中に挙手できなくても大丈夫ですか?
A. 挙手だけで学力を判断する必要はありません。別の機会に疑問を解消し、学校の問題を自力で解けるようにする方法を探します。
Q. 本人は何を聞けばよいか分からないと言います。
A. ワークの一問を選び、分かる部分、自分の答え、分からない箇所を分けてメモします。
Q. 先生に聞いても分からないときは?
A. 前提になる短い例文や別の質問方法を確認し、必要に応じて学校の補習や個別指導も検討します。
Q. NEW TREASUREの質問も塾でできますか?
A. 学校の採用教材と版・Lessonを確認し、学校の実際の問題を扱える講師か相談してください。
Q. 質問できないと内部進学に影響しますか?
A. 質問回数だけでは判断できません。正式な評価・進級・内部進学の条件は学校へ確認してください。
中高一貫校の英語で質問できず困っている保護者様へ
慶英会では中高一貫校の英語、定期テスト、NEW TREASUREなどの学校教材、英検に対応するオンライン個別指導を行っています。学校のワークや返却答案を共有できる範囲で確認し、基本語彙・文法・読解・英作文のどこから復習すべきかを整理します。
授業中に先生へ質問できない、英語の分からないところを説明できない、学校の定期テストに向けて基礎から立て直したい場合は、慶英会公式サイトから最大1か月完全無料体験をご確認ください。
参考にした主な公式情報
情報確認日:2026年10月11日。各学校の教材採用、質問・補習の制度、定期テスト・評価・進級・内部進学条件は最新の学校の正式な案内を確認してください。