中高一貫校の中学1・2年生で、英語の長文を一通り読めるのに「最後の二択で毎回間違える」「本文と同じ単語がある方を選ぶと不正解になる」「英検や定期テストの内容一致問題で根拠を説明できない」とお悩みの保護者様へ。最後の二択になったら、どちらが何となく正しいかを比べるのではなく、選択肢を一つずつ「本文に直接ある」「別の言葉で同じ意味」「本文と矛盾する」「本文だけでは判断できない」に分類し、主語・時・数量・限定表現まで照合してください。 英語を全部和訳できても、選択肢の一語がずれていると正答できません。大切なのは選んだ答えに本文の根拠があるか、もう一方を消す理由も言えるかです。本記事では「本文にない」ことを反対の事実と混同しない解き方、慶英会独自の英文4本・二択12題と全問解説、保護者様が確認できる誤答記録、14日間の読解改善計画を紹介します。学校の実際の出題形式・教材・採点は範囲表と返却答案を優先してください。
結論:最後の二択は「正答の根拠」と「誤答の理由」を対で確認する
選択肢を二つまで絞って迷ったら、まず「設問が何を聞くか」を日本語で明確にします。次にそれぞれの選択肢について本文中の一文を探し、主語・動詞・時間・数量・程度・否定のどれかが異なっていないか比較してください。「本文には書かれていない」選択肢は、必ずしも本文の反対を言う選択肢ではありません。本文から証明できなければ、正解とはできない場合があります。
本文に明記された内容と、本文を言い換えた内容はどちらも根拠になり得ます。一方、同じ単語が多数ある選択肢であっても「Friday」が「Thursday」、「some」が「all」、「might」が「must」になれば意味が変わります。定期テストで「正しいものを選べ」と「誤っているものを選べ」を取り違えるケースもあるため、設問の条件を先に確認しましょう。
文部科学省の目標と、本記事の独自演習の位置付け
文部科学省の外国語教育資料からは、中学校段階の読むことについて、目的に応じた必要な情報、文章の概要、要点を捉える学習を重視する考え方を確認できます。ただし、ここで説明する四分類・二択12題・復習記録法は慶英会が考案した学習上の道具であり、文部科学省や在籍校が定めた公式の試験テクニック・採点基準ではありません。
二択が残る5つの原因を切り分ける
- ① 主語・相手の取り違え:Kenが行ったことをKentaの友人の行動と読んでしまう。
- ② 時刻・曜日・場所の訂正を見落とす:最初の予定を最終的に実施する予定と誤認する。but / instead / nowなどに注意。
- ③ 量や程度の言い過ぎ:some / many / most / all / only、can / may / mustの違いを見逃す。
- ④ 本文にないことを『常識的だから』選ぶ:常識や経験から推測できても、本文が述べていなければ正答の根拠は不足する。
- ⑤ 言い換えを認識できない:decided to go on Fridayとwill visit on Friday、couldn’t attendとwas unable to joinなど、形が違っても意味が合うことがある。
選択肢に本文と同じ単語が含まれることは重要なヒントとは限りません。原因を特定するには、選んだ答えの根拠だけでなく、最後まで残ったもう一方の選択肢の何が違うのかを確認する必要があります。
4つの判定ラベルを使って選択肢を検証する
- 直接一致:本文と同じ意味が、ほぼ同じ表現で述べられている。
- 意味の一致:本文の表現と違う言い方だが、主語・条件・意味は一致する。
- 本文との矛盾:本文の事実と逆の内容や、異なる曜日・人数などを述べる。
- 本文だけでは不明:本文にない情報を補っており、真偽を判断できない。
例えば英文が「Three students joined the club.」の場合、「Three students became members.」は意味が合いますが、「All students joined.」は全生徒の人数が示されていない限り証明できません。「Two students joined.」は人数3人と矛盾します。ただし「誤っているものを選ぶ」という形式なら、「本文と矛盾」と「本文から分からない」を同じように扱ってよいとは限りません。学校の設問の指示を優先します。
長文二択・独自演習12問:4つの英文を根拠から読む
以下の英文とA/Bの選択肢は慶英会が作成した完全オリジナル教材です。中高一貫校、NEW TREASURE、英検の過去問や定期テストの問題を再現していません。学校で未習の表現がある場合は先生の授業進度に合わせて利用してください。各設問では、正しい方を一つ選ぶだけでなく、①本文の根拠②もう一方が誤りになる理由を口頭または日本語で書いてください。
英文1:学校図書館の開館時間と貸出条件
Passage 1 — Our school library usually closes at five on weekdays. Starting next month, it will stay open until six on Tuesdays and Thursdays. However, on the last Thursday of each month, it will close at four for a staff meeting. Students can borrow up to three books for two weeks. If they need more time, they must ask before the books are due.
- 問1:What time will the library close on an ordinary Tuesday next month? A. At six. / B. At five.
- 問2:When will the library close on the last Thursday of next month? A. At six. / B. At four.
- 問3:Which statement is supported by the passage? A. Students may borrow no more than three books at a time. / B. Students may borrow four books if they return them within two weeks.
英文1の答え・根拠・誤答の理由
- 問1|正解A:Starting next month … until six on Tuesdays and Thursdays.が根拠。Bのfiveは通常の曜日の時間で、変更後の火曜の閉館時間とは異なる。
- 問2|正解B:However, on the last Thursday … close at four.が根拠。Aは通常の木曜に適用する変更であり、最終木曜には例外がある。
- 問3|正解A:up to three booksは最大3冊。Bのfour booksは最大数を超える。for two weeksという別の正しい情報を含めても、全体は正解にならない。
この英文では「通常」「変更後」「例外」「最大数」の区別が重要です。at five・at six・at fourが本文にすべて出てくるため、単に見覚えのある語を拾うだけでは正解を選べません。
英文2:科学クラブの調査と雨による変更
Passage 2 — At the beginning of spring, the science club asked thirty students whether they preferred studying birds or insects. Eighteen chose birds, and twelve chose insects. The club first planned to visit a river, but heavy rain made the trip unsafe. Instead, the members studied photographs in their classroom. They hope to visit the river next month if the weather is good.
- 問4:Which topic did more students choose? A. Insects. / B. Birds.
- 問5:What did the club actually do after the rain? A. They studied photographs inside. / B. They visited the river.
- 問6:What is true about next month’s trip? A. The river visit is certain to happen. / B. The members hope to visit if the weather is good.
英文2の答え・根拠・誤答の理由
- 問4|正解B:Eighteen chose birds, twelve chose insects。18人の方が12人より多い。Aは本文に登場するが選んだ人数は少ない。
- 問5|正解A:Instead, the members studied photographs in their classroom. で実際の活動を示す。Bは雨で中止した当初の計画。
- 問6|正解B:hope to … if the weather is goodは希望と条件であり、確定ではない。Aのcertain to happenは本文にない断定。
問6は希望(hope)を決定済みの事実(certain)に変えてしまうことが誤答原因です。本文から確実に言えることと、そうなるとよいと思われることを分けてください。
英文3:ペットボトルの利用を減らす計画
Passage 3 — Aya wanted to reduce the number of plastic bottles used at school. At first, she thought many students did not know that plastic could cause waste. After talking with her classmates, she found that most students already knew about the problem. However, many of them simply forgot to bring reusable bottles. Aya asked the school to put a water station near the gym. Two weeks later, more students were bringing reusable bottles, but the number of plastic bottles in the school trash had not clearly fallen. Aya plans to measure it again next month.
- 問7:What did Aya discover after talking to her classmates? A. Most students had never heard about plastic waste. / B. Many students forgot to bring reusable bottles.
- 問8:What had changed after two weeks? A. More students were bringing reusable bottles. / B. Plastic-bottle waste had definitely fallen.
- 問9:What will Aya do next? A. Measure the waste again next month. / B. Announce that all plastic-bottle waste has disappeared.
英文3の答え・根拠・誤答の理由
- 問7|正解B:many of them simply forgot to bring reusable bottles. Aは本人の最初の予想だが、実際はmost students already knew about the problemと書かれる。
- 問8|正解A:more students were bringing reusable bottlesが確認された事実。一方、trashのペットボトル数はhad not clearly fallenなのでBのdefinitely fallenとは言えない。
- 問9|正解A:plans to measure it again next monthが根拠。Bのall … disappearedは本文の裏付けがなく、減少したか自体まだはっきりしていない。
この英文は「Ayaの最初の予想」と「調査して分かった事実」、さらに「活動の変化」と「最終的な成果」を区別する問題です。最初の考えをそのまま本文の結論と誤認しないでください。
英文4:学校での英語プレゼンテーション
Passage 4 — Ken prepared a presentation about space. He practiced three times with his cousin, who suggested using fewer difficult words. Ken changed the first slide but kept the others. At the school event, he spoke for four minutes, although he had expected to speak for five. He answered two questions from the audience. For one of them, he asked the listener to repeat the question before he replied. Afterward, his teacher said his message was clear, but that he should explain why the topic was important to him.
- 問10:What did Ken’s cousin suggest? A. Making the presentation longer. / B. Using fewer difficult words.
- 問11:How long did Ken actually speak? A. Four minutes. / B. Five minutes.
- 問12:What did the teacher want Ken to improve? A. Removing all questions from the presentation. / B. Explaining why the topic mattered to him.
英文4の答え・根拠・誤答の理由
- 問10|正解B:suggested using fewer difficult wordsが根拠。Aのlongerという情報は本文に出てこない。
- 問11|正解A:he spoke for four minutesが実際の長さ。expected to speak for fiveは本人の事前予想なのでBは誤り。
- 問12|正解B:explain why the topic was important to himを言い換えたもの。Aの「すべての質問をなくす」は教師が求めた改善点として本文に書かれていない。
問11では実際にしたことと予想を混同せず、問12では本文の「important to him」を「mattered to him」と言い換えた正しい選択肢を選びます。見覚えのある語だけを選ぶと誤答しやすくなります。
12題を解いた後は正答率より「消した理由」を記録する
答えが合っていても勘で正解した場合は、次の初見文章で再現できるとは限りません。各設問について「なぜ正答か」と「なぜもう一方が不適切か」を一文ずつ書きましょう。例えば問8なら、Aはmore students were bringingと本文に一致、Bはhad not clearly fallenと矛盾するため、と説明します。
- 記録例:問8|選択A|根拠 more students were bringing …|Bが違う理由 had not clearly fallen|原因 結果の言い過ぎ。
- 時間を測る場合:急いだせいで誤答したのか、十分な時間があっても根拠を見つけられなかったのかを分ける。
- 翌日の再テスト:答えを隠し、本文中の根拠と誤答理由を先に説明できるか確認。
- 学校への質問:学校の採点基準と自分の判断が違う場合は、返却答案の設問番号・本文の行を示して先生に確認。
本教材の12問は選択肢がA/Bの二択ですが、実際の学校試験では三択・四択・内容一致の個数選択など形式が異なる場合があります。判断の方法を練習し、学校の直近の問題形式で活用してください。
中1:学校で習った英文と単語を使って『根拠のある二択』を練習する
中1の段階では、難度の高い長文を追加することより、短い英文から場所・人物・日時を取り出し、「昨日」と「来週」、「Aがした」と「Bがした」を分ける練習が基本です。例えばAoi visited the library on Friday.という短文を読み、The visit was on Friday.は言い換えとして一致し、The visit was on Thursday.は曜日が違うと説明できるか確認します。
be動詞・一般動詞・三単現・過去形が曖昧だと、英語の長文の意味そのものを取り違えることがあります。読むことに苦手意識が強い場合は、先に学校の文法・単語小テストの誤答へ戻りましょう。
中2:because・however・if、比較、代名詞まで根拠の範囲を広げる
中2で英語の教材が難しくなると、選択肢を一単語の違いで判断できないことがあります。Whyを問うとき、becauseがあれば理由の一つの手掛かりですが、文脈によって接続語なしでも理由が示されます。howeverやbutの前後で意見が変わったか、ifで条件付きの予定になっているかを確認します。
また「Most students agreed.」を「All students agreed.」へ変更すると、mostとallの範囲の違いが生じます。「He expected to finish at five.」と「He finished at five.」も、期待と実際の完了を同一視できません。現在学ぶ学校教材に現れた表現を使って意味の違う二択を自分で作ると、同じ単語があっても正しいかを判断する練習になります。
NEW TREASURE・PROGRESSなどの学校教材とのつなげ方
NEW TREASUREやPROGRESSを採用する中高一貫校もありますが、すべての学校が同じ教材を使うわけではありません。本人の教科書・ワーク・定期試験の範囲表を確認し、現在のLessonで実際に学んでいる英文の中から言い換え・否定・比較・時制が分かれる例を探してください。
学校の教材で本文内容一致問題が出題されるなら、学校の文章をすべて丸暗記するだけではなく、本文を隠して要点を説明し、もう一度本文を開いて二つの選択肢が何を変えているか比べる方法が考えられます。学校の著作権や配布物の規則を守り、問題を無断でインターネットに公開しないでください。
定期テスト直前は『範囲表→弱点分類→再テスト』を先にする
二択対策は大切ですが、学校の指定範囲の単語・文法・英作文を放置してよいという意味ではありません。テストまで数日しかない場合は、学校の提出課題と失点頻度の高い単元を優先し、読解の二択を毎日数問だけ練習しましょう。実際の出題形式が記述式の場合は、本文の根拠を選ぶだけでなく、質問に合う日本語または英語で自分の答えを書く練習へつなぎます。
慶英会の独自14日間・二択読解改善プラン
- 1〜2日目:返却答案の長文選択問題を集め、正答と最後まで迷った選択肢を記録。
- 3〜4日目:英文1(問1〜3)で曜日・例外・最大数を比較。根拠に線を引く。
- 5〜6日目:英文2(問4〜6)で予想・実際・条件を区別する。
- 7日目:学校のワークから1題選び、二択まで絞った理由を説明。
- 8〜9日目:英文3(問7〜9)で最初の仮説と調査結果、未確定の効果を区別。
- 10〜11日目:英文4(問10〜12)で予定と実績、言い換え表現を確認。
- 12日目:間違えた問題を答えなしで再テストし、両選択肢の根拠を口頭で説明。
- 13日目:学校の初見短文を使い、同じタイプの誤答が減っているか確認。
- 14日目:失点を「主語・時刻・数量・断定・言い換え」へ分類し、次の学校の試験で優先する1項目を決める。
この計画は慶英会が作成した練習順序で、学校の定期考査日程や成績改善を保証するものではありません。学校の小テスト・提出物と衝突する場合はそちらを優先し、必要な練習量を調整してください。
保護者様が確認すると効果的な4つの質問
- なぜAを選んだのか。本文の何という文が根拠になるか。
- Bは本文と矛盾しているのか、それとも本文に書かれていないだけなのか。
- 二つの選択肢は、主語・時・数量・程度・条件のどこが違うか。
- 翌日に似た問題が出ても、答えを見ずに理由を説明できるか。
保護者様が毎回全文を訳し直す必要はありません。本人が本文の根拠と誤答理由を指で示して説明できるかを見るだけでも、勘で選ぶ習慣を減らす手掛かりになります。先生の模範解答と判断が食い違う場合は学校の採点基準を確認しましょう。
よくある質問
最後の二択でいつも外すのは、単語力が足りないからですか?
単語の意味を知らない場合もありますが、時刻の訂正、mostとallの違い、条件付きの予定、言い換えを見落とす場合もあります。本文を読み、各選択肢の根拠を説明できるかで原因を分けてください。
本文の同じ単語がある方を選べばよいですか?
いいえ。問8のように本文と同じplastic bottlesという語を含んでいても、definitely fallenと書かれると本文のhad not clearly fallenと合いません。文全体の意味と限定語を照合してください。
「本文にない」と「本文と逆」は同じ不正解ですか?
どちらも正解の根拠としては不十分な場合がありますが、意味上は別です。特に「誤っているもの」と「本文から分からないもの」を区別する設問では、学校の問題文の指示に従う必要があります。
英検3級・準2級の長文にも使えますか?
本文と選択肢の根拠を照合する方法は役立ちますが、級によって出題される文章・設問形式は異なります。受験予定の級は日本英語検定協会公式で確認し、公式問題の指示に合わせてください。
学校の英語テストが選択式でなく記述式でも意味がありますか?
根拠の確認は記述式読解にも役立ちます。ただし最終的に必要な英作文・和訳・理由説明の正確さは別に練習してください。
本記事の12問を満点にすれば定期テストの点数は上がりますか?
12問は一部の読解判断を練習するためのオリジナル教材です。学校の出題範囲や採点基準と一致するとは限らず、満点でも試験得点を保証するものではありません。
中高一貫校の長文読解・二択で困る中1・中2へ|慶英会の学習相談
慶英会では、中高一貫校の中1・中2の生徒様について、学校の英語定期考査・ワーク・英文和訳・英作文・英検結果などから、最後の二択で間違う原因が語彙・文法・情報の根拠・選択肢の言い換えのどこにあるかを整理します。オンライン個別指導と毎日のLINE学習サポートで、学校の授業進度を優先しつつ、次の問題で同じ判断を再現できるかを確認します。返却答案の長文問題で選択肢が二つまで絞れるのに正解できない、保護者様だけでは誤答の理由を説明できない、NEW TREASUREなど現在の学校教材に合わせて練習したい場合は、慶英会公式サイトで学習相談・最大1か月の無料体験をご確認ください。
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参照した公的資料と独自教材の注意事項
確認日:2026年10月12日。読解の必要な情報・概要・要点を捉える学習の位置付けは公的な外国語教育資料を参照しました。本文と選択肢の4分類、オリジナル英文4本・二択12問と全解説、14日間の復習方法は慶英会の独自作成であり、特定校の定期考査・英検公式問題・文部科学省の採点基準ではありません。