中高一貫校の英語で『主語』『目的語』『助動詞』『不定詞』『過去分詞』といった説明が分からず、学校の授業やワークの解説が読めなくなっていませんか。中1・中2の英語が苦手な生徒の中には、英文そのものだけでなく、先生が説明に使う文法用語を理解できないために、どこを復習すればよいか判断できなくなる場合があります。必要なのは文法用語の一覧を丸暗記することではありません。短い英文を実際に分解し、語順と働きを確認し、別の文でも同じ考え方を使えるようにすることです。
例えば『助動詞の後は動詞の原形』と聞いても、助動詞がどの語で原形とは何かを理解していなければ、解説だけを読んでも答えを直せません。中高一貫校では教材や進度が学校ごとに異なるため、まず現在の授業と答案に出てきた用語を絞り込みます。この記事では、重要用語の意味、実際の英文での見分け方、学校の問題につなげる練習、保護者様の支え方と14日間の学び直しを解説します。
文法用語が分からないとき、最初にすべきこと
- 教科書・ワーク・プリントで意味が分からなかった用語に印を付ける
- 用語の説明を読む前に、その用語が示す英単語や語句を例文で探す
- 一つの例文を主語・動詞などの働きで分けてみる
- 正答を隠して類題を解き、説明を使えるか確かめる
- 学校の現在のLessonと直接関係のない用語は、急いですべて暗記しようとしない
文法用語は英文を分析するための道具です。用語を説明できても英文が書けない場合もあれば、英文の意味は分かるのに説明の名前だけ知らない場合もあります。両者を分けて確認することで、不要な復習を増やさずに済みます。
英文法用語の意味・役割が30秒で分かる早見表
| 用語 | 簡単な意味 | 学校の例文 |
|---|---|---|
| 主語 | 誰が・何がを表す部分 | My sister plays tennis. → My sister |
| 動詞 | 文の動きや状態の中心 | She likes music. → likes |
| 目的語 | 動詞の動作の対象など | I read a book. → a book |
| 形容詞 | 名詞や主語の性質・状態を表す | She is happy. → happy |
| 副詞 | 動詞などを詳しく説明する | He runs quickly. → quickly |
| 助動詞 | 本動詞と組み合わせ意味を加える | He can swim. → can |
| 不定詞 | to+動詞原形を中心とする表現 | I went out to play. → to play |
| 動名詞 | 動詞の-ing形が名詞として働く | I enjoy reading. → reading |
| 現在分詞 | 動詞の-ing形。進行形などにも用いる | She is reading. → reading |
| 過去分詞 | 受動態・完了形などで使う語形 | She has eaten. → eaten |
同じreadingでも、I enjoy reading. では動名詞、She is reading. では現在分詞です。用語だけを暗記するのではなく、英文の中でその語が何をしているかを説明できることが目標です。
中1・中2がつまずきやすい基本用語
主語:誰が・何がに当たる部分
I play tennis. なら I が主語です。My sister plays tennis. なら My sister が主語です。主語は必ず一語とは限りません。主語が変わると動詞の形が変わる場合があるため、どの部分が主語かを特定する練習が重要です。
動詞:動作や状態などを表す中心
I play tennis. の play、She is happy. の is に注目します。『be動詞』と『一般動詞』をどう使い分けるかは、最初に学ぶべき基本の一つです。文中に複数の動詞に見える語がある場合、助動詞や不定詞など学校で習っている形と対応させて確認します。
目的語:動作の対象などに当たる部分
I like music. の music は like の目的語です。ただしすべての英文に目的語があるわけではありません。英文を日本語に訳しただけで判断せず、動詞がどの語句と結びついているかを確かめます。
形容詞と副詞:どこを詳しく説明するか
She is kind. の kind は形容詞、He runs quickly. の quickly は副詞の例です。日本語の意味だけで区別しにくい場合、どの語を修飾するかに注目します。品詞の細かな分類は学校で扱う範囲から始めてください。
助動詞:動詞と組み合わせて意味を加える語
I can swim. なら can が助動詞で、swim は原形です。『can の後には動詞の原形』という説明は、このように実際の英文と一緒に確かめると理解しやすくなります。疑問文や否定文で語順を変えられるかも確認しましょう。
不定詞:to+動詞の原形を中心とする形
I want to read this book. の to read に注目します。不定詞は使い方によって意味や働きが異なります。最初からすべての用法を一度に暗記するより、学校で現在扱っている例文で何を表すか確認することが大切です。
動名詞:動詞の-ing形が名詞として働く用法
Reading books is fun. の Reading books は主語の働きをしています。現在進行形の -ing と同じ形でも、文の中での働きが違います。見た目だけで判断せず、文全体の構造を確認しましょう。
過去分詞:完了形や受動態などで使う動詞の形
The window was broken. の broken は過去分詞の例です。過去形と同じつづりになる動詞もあれば、異なる形を取る動詞もあります。学校の授業進度に合わせて扱い、習っていない内容を無理に先取りする必要はありません。
『文法を理解した』と判断するための三段階
第1段階:例文の中で用語を指せる
『この文の主語はどれ?』『助動詞はどれ?』と聞かれたとき、文字で見た英文の中で該当箇所を示せるか確認します。名前を丸暗記するだけではなく、文中の役割を説明できることが重要です。
第2段階:基本の規則を使って文を変えられる
I can swim. の主語を She に変える、肯定文を疑問文に変えるなど、学校で習った範囲の類題へ応用します。説明を見ながらできることと、何も見ずにできることを分けます。
第3段階:学校ワークの別問題を自力で解ける
同じ解説を何回も読んでも、別の英文で答えが作れなければ定着が十分とは言えません。学校の提出物や小テストの形式を確認し、実際に要求される形で答えを作ってみましょう。
文法用語が増えすぎて混乱する原因
学校の英文法を学ぶとき、主語・動詞・目的語という文の要素、名詞・形容詞・副詞という品詞、現在形・過去形という時制、不定詞・動名詞といった形が同時に説明されることがあります。これらは別の観点から英文を説明する用語であり、同じ単語に複数の説明が付く場合もあります。
例えば Reading books is fun. では、Reading books は主語として働くまとまりであり、Reading は動名詞の形を取っています。『主語なのに動名詞?』と混乱したときは、文の中で何をしているかと語の形を分けて考えます。
中1は『主語・動詞・疑問文』から確認
中1ではbe動詞、一般動詞、主語に応じた動詞の形、疑問文、否定文など、学校が現在扱う範囲に必要な用語を優先してください。入学前の英語経験には個人差があるため、英検の取得級や中学受験の成績から理解度を決めつけないことが重要です。
例えば She plays tennis. を疑問文に変える問題で手が止まるなら、主語が三人称単数であることと一般動詞の疑問文の作り方を、簡単な例文で確認します。細かな用語を増やす前に英文を作れることを目指しましょう。
中2は『現在の単元に必要な用語』まで戻る
中2では不定詞、比較、受動態など、学校の進度によって複数の用語を使う単元が出てくることがあります。学習順序は学校ごとに異なります。現在のLessonで過去分詞が分からない場合は、その用法と関連する動詞の形を確認し、必要な部分だけ前学年へ戻ります。
基本語順を理解せず新しい構文だけ覚えようとすると、少し単語が変わっただけで解けなくなる場合があります。学校のワークの誤答を手掛かりに、どの基礎が欠けているかを整理しましょう。
中3は学校の正式な評価・進級制度と区別する
中3では高校課程へ接続するための学習や、内部進学・進級に関する学校独自の規程がある場合があります。しかし、特定の文法用語が分からないことだけで進級の可否を判断できません。学校の評価方法や補習・進級条件は正式な資料と担当教員の説明を確認してください。
独自20問・第1部(1〜10)|文法用語を英文で使う
以下は慶英会の独自問題で、特定の学校・教科書・英検の過去問ではありません。学校で未習の項目は飛ばしてください。
| 番号 | 問題 | 模範解答 | 理由 |
|---|---|---|---|
| 1 | The little boy plays soccer. の主語は? | The little boy | 主語は一語とは限らない。 |
| 2 | My sister likes music. の動詞は? | likes | 主語に対応する動詞。 |
| 3 | I read books. の目的語は? | books | readの対象。 |
| 4 | She is happy. の形容詞は? | happy | Sheの状態を説明。 |
| 5 | He runs quickly. の副詞は? | quickly | runsの様子を説明。 |
| 6 | We can swim. の助動詞は? | can | 可能の意味を加える。 |
| 7 | She can (go / goes) home. | go | canの後は動詞の原形。 |
| 8 | He (study / studies) English. | studies | 三単現Heの現在の習慣。 |
| 9 | She don’t like tennis. を訂正。 | She doesn’t like tennis. | doesn’tの後は原形。 |
| 10 | Did he went to school? を訂正。 | Did he go to school? | Didの後は原形。 |
独自20問・第2部(11〜20)|用語を見分けて英文を訂正
未習の不定詞・現在完了・受動態は飛ばし、学校の実際の単元に合わせて解いてください。自由英作文には自然な別解があります。合計正答数を定期テスト得点・英検合否・進級条件に換算することはできません。
| 番号 | 問題 | 模範解答 | 解説 |
|---|---|---|---|
| 11 | I went to the library to study. のto studyの役割は? | 勉強するために、という目的を表す不定詞。 | to+動詞原形の目的用法。 |
| 12 | I enjoy (read / reading) books. | reading | enjoyの後は動名詞。 |
| 13 | She has eaten lunch. の過去分詞は? | eaten | has+過去分詞で現在完了。 |
| 14 | The cake was made by Ken. の過去分詞は? | made | be動詞+過去分詞で受動態。 |
| 15 | I stayed home because I was sick. のbecauseは? | 理由を導く接続詞。 | was sickという理由を導く。 |
| 16 | We studied at school. の前置詞は? | at | at schoolが場所を示す。 |
| 17 | I have a book to read. のto readは何を説明? | a book(読むための本)。 | 名詞bookを後ろから説明する不定詞。 |
| 18 | The students are reading. の現在分詞は? | reading | are readingで現在進行形。 |
| 19 | 「私は泳げます。楽しいので泳ぐのが好きです」を英語2文で。 | I can swim. I like swimming because it is fun. | can後は原形、likeの目的語に動名詞。別解可。 |
| 20 | He can plays tennis. の誤りを理由とともに訂正。 | He can play tennis. | 助動詞canの後は原形play。 |
14日間の英文法用語の学び直し|毎日の到達目標
| 日 | 学校英語で確かめること | その日に残す成果 |
|---|---|---|
| 1 | 学校ワーク・ノートの意味不明な用語に印 | 最も分からない3語を選ぶ |
| 2 | 主語・動詞を3文で特定 | どの語が文の中心か説明 |
| 3 | be動詞・一般動詞・目的語を区別 | She is happy / She likes music |
| 4 | 形容詞と副詞の働きを確認 | どの語を説明しているか |
| 5 | 助動詞canの後の原形を使う | can goを別の主語へ応用 |
| 6 | 三単現とDoesの疑問文を比較 | studies→studyを説明 |
| 7 | Didの後の動詞原形を復習 | went→goの書き換え |
| 8 | 不定詞の目的用法(既習なら) | to studyの働きを説明 |
| 9 | 動名詞と進行形の-ingを区別 | I like reading / I am reading |
| 10 | 前置詞と接続詞を例文で探す | at school / because … |
| 11 | 過去分詞・受動態(既習なら) | has eaten / was madeを区別 |
| 12 | 学校ワークの誤答3問をノートなしで解く | 用語を使って誤答理由を説明 |
| 13 | 間違えた用語に関する初見の新問を解く | 丸暗記との違いを確認 |
| 14 | 学校の次のLessonの説明を読み直す | 次に質問する文法を1つ決める |
これは慶英会が作成した学習モデルです。定期考査まで数日なら14日間の順番を無理に守らず、学校指定の単元と提出物を優先してください。文法をまだ習っていない場合は、その日の内容を飛ばして既習の主語・動詞・疑問文を復習します。
学校の先生へ質問するときの聞き方
- 『この問題の主語と動詞はどこですか』と具体的に尋ねる
- 『過去分詞と過去形は、この例文ではどう違いますか』と比較する
- 『同じ文法を使う短い例文をもう一つ教えてください』と依頼する
- 『この問題を解くために必要な前の単元はどこですか』と確認する
- 『小テストではどのように答えを作れる必要がありますか』と出題形式を確認する
『文法が全部分からない』より、学校の問題番号と分からない用語を示す方が、必要な説明へつなげやすくなります。学校の補習や質問対応を利用できる場合は、担当教員に相談しましょう。
NEW TREASURE(ニュートレジャー)と文法用語
中高一貫校でNEW TREASUREやその他の教材が使われることはありますが、学校名だけで採用を判断することはできません。教材の正式名称、版、Stage、Lesson、学校が使う文法説明は現物や正式資料で確認しましょう。
文法項目の名前を知っていても、本文やWorkbookで同じ構造を使えなければ得点にはつながらない場合があります。学校が求める語彙・文法・英作文の形式に沿って、例文から類題へ学習を進めてください。
文法用語の暗記と英検対策をどう両立する?
英検の語彙や長文、ライティングにも文法の理解は関係しますが、学校の定期テストと英検の出題は同じではありません。学校ワークの解説が読めない状態なら、まず現在の学校単元に必要な用語を確認することが優先です。
英検の受験予定が近い場合は学校の必須課題と受験日程を整理し、どちらの学習にも支障が出ないよう計画を考えましょう。
保護者様が家庭でできること
保護者様が文法を詳しく説明できなくても、本人が学校の教材で分からない用語に印を付け、先生に聞く質問を一緒に整理することはできます。『分からないなら説明を全部読み直しなさい』ではなく、『この一文でどの言葉が分からない?』と確認しましょう。
本人が学校の説明を理解できず、家庭で長時間教え直すことが負担になっている場合は、専門的な解説を学校の教員や個別指導者に任せる方法もあります。親子の対立が起きている場合も、本人を責めない形で支援先を探してください。
個別指導を検討する目安
学校ワークの解説が文法用語ばかりで理解できない、主語と動詞の違いから不安定、学校の補習を受けても同じ誤答が続く場合には、個別指導で基礎に戻る価値があります。講師が専門用語を言い換え、短い英文で説明し、本人が自力で別問題を解けるか確認できるかを重視しましょう。
単に説明時間を増やすだけでなく、本人の現在の学校教材と出題形式を把握しているかも重要です。学校で必要な課題を最優先に、無理なく復習できる指導を検討します。
よくある質問
Q. 中1で主語と動詞の違いが分からないのは遅れていますか?
A. 学習経験と学校の進度によって状況は異なります。現在の単元に必要な基礎を確認し、短い英文から学び直すことができます。
Q. 英文法用語は全部暗記しなければなりませんか?
A. 学校で求められる知識は確認する必要がありますが、用語の名前だけでなく、英文中の働きを理解し使えることが大切です。
Q. 不定詞と動名詞の違いは先に全部覚えるべきですか?
A. 学校で現在扱う用法と例文から確認しましょう。複数の用法を一度に丸暗記するより、短文で違いを理解する方法が考えられます。
Q. NEW TREASUREの文法問題が難しいのは用語を知らないからですか?
A. 用語の理解不足のほか、単語・語順・前提文法などが関係する可能性があります。学校の教材の版と問題を確認してください。
Q. 文法用語が分からない場合、塾を増やすべきですか?
A. まず学校の先生への質問や補習を利用し、必要な基礎を整理しましょう。それでも学習が進まない場合、個別指導を検討できます。
中高一貫校の英文法でつまずいている保護者様へ
慶英会では中高一貫校の英語、定期テスト、NEW TREASURE等の学校教材、英検に対応したオンライン個別指導を行っています。学校のワークや返却答案を共有できる範囲で確認し、主語・動詞などの基本事項から現在の単元へつなぐ学習を考えます。
中1・中2で先生の文法説明が難しい、ワークの解説を読んでも分からない、塾で基礎から学び直したい場合は、慶英会公式サイトから最大1か月完全無料体験をご確認ください。
上記の文法用語の説明・独自20問・14日間計画は慶英会が作成した教育用の例です。国立教育政策研究所の参考資料は主に学校での指導・学習評価に関するもので、この記事の英文法用語すべてを国が個別に定義した根拠として引用するものではありません。英文法が本当に定着したかを4形式で確かめる別記事も、用語が分かった後の学習成果確認に役立ちます。
参考にした主な公式情報
情報確認日:2026年10月14日。学校の採用教材、定期考査、補習、進級・内部進学条件は最新の学校資料を確認してください。