結論:高校入試がない中高一貫校の中3生は、英語の勉強を止めてよいわけではありません。一方で、高校受験の代わりに難しい英検級へ無理に進む必要もありません。まず学校の既習内容に穴がないか確認し、初見英文を読み、自力で短い文章を書く力を高1へ引き継ぐことが重要です。

慶英会 塾長|慶應義塾大学卒・英検1級
中高一貫校の学校英語・NEW TREASURE・英検対策を専門とするオンライン個別指導塾です。塾長紹介
対象:高校への内部進学を予定する中3生と保護者。学校ごとに内部進学条件、履修内容、科目名は異なるため、正式な案内を優先します。以下の学校や生徒は架空の説明用モデルです。
学習の目標と全体像
対象は中高一貫校で学ぶ生徒の長期的な学習設計です。学校の授業内容や英検の目標級を学年だけで固定せず、本人の答案・実際の課題・4技能の状況を起点にします。
高1の準備を「既習・初見・発信」で分ける
既習は定期考査や学校ワークの範囲を理解して説明できること。初見は初めて読む150語程度の英文でも主張と根拠を探せること。発信は身近な話題について理由を含む複数の文を自力で書けることを目標にします。語数は慶英会の練習用目安で、学校の定める基準ではありません。
たとえば I have lived here for three years.(3年間ここに住んでいます)と I lived here three years ago.(3年前ここに住んでいました)の違いを説明できなければ、未習の高校構文を急ぐより現在完了と過去の使い分けを再確認します。
中3の学校範囲が関係詞まで進んでいる場合でも、すべての学校が同じ進度とは限りません。使っている教科書、配布課題、次学年のシラバスを確認して取り組みましょう。
12週間のモデル|高校入試のない期間を空白にしない
第1〜2週は直近答案の誤答を文法・語彙・読解・記述へ分類します。第3〜4週は弱い文法に戻って別文で再テスト。第5〜8週は初見読解を週2本、短い英作文を週1本。第9〜12週は高1で想定する説明文・意見文の入り口を練習します。学校の必須課題と行事の多い週は優先順位を調整します。
『週に何時間』だけを成果指標にせず、2週間前の誤答を見ずに再解答できたか、新しい英文を構造から説明できたかを記録します。英検は別の目的の検定です。学校の未定着範囲を放置して級だけ上げないようにします。
高1進学前の3つの判断
①学校の進級・履修条件を確認する。②得点が低かった単元から2〜3個を選んで復習する。③初見英文と自力英作文に毎週触れ、前回との変化を確認する。高1の授業で新しい教材が始まる場合は、最初に必要な基礎を学校へ確認してください。
英検の級は学年と一対一に対応せず、受験する級と4技能の実力で判断します。英検協会の級別目安は記事末尾の公式リンクから確認できます。
家庭で使える比較表
| 時期 | 中心課題 | 達成を確認する方法 |
|---|---|---|
| 第1〜2週 | 誤答分析・未定着3項目 | 理由を説明し、別問題で正解する |
| 第3〜4週 | 基礎文法の再テスト | 選択肢なしで正しい文を書く |
| 第5〜8週 | 初見読解・短い意見文 | 本文の根拠を示して2文以上で述べる |
| 第9〜12週 | 高1へ向けた発展・弱点再確認 | 前回の誤答と初見課題を比較する |
中3から高1へ上がる前の自力卒業チェック|独自英文8問と復習順
高校入試のない中高一貫校で中3から高1へ移る際、学習範囲を全て終えることより、既習の英文法を初見で使い、文章の条件と理由を説明できるかを確認します。以下は慶英会が新たに作成した短い英文と8問です。学校の進度や正式な進級要件を示すものではありません。
| チェックする技能 | 短い自力課題 | 復習の起点 |
|---|---|---|
| 時制・文構造 | 主語・時を変えた2文を自作 | 今の学年で間違えた語形 |
| 初見の読解 | 本文の主張・理由・条件を示す | 主節と接続詞の関係 |
| 自力英作文 | 理由付きの短い意見文を書く | 学校の記述条件と英文の語順 |
| 進路・英検との接続 | 英検の技能と学校の正式課題を別に確認 | 進級前に残る未定着課題 |
中3から高1の学習は、学校によって高校課程への進む時期が異なります。文法が先取り済みでも初見で答えられない場合、次の難しい問題集を増やすより学校の既習文法の不正確な箇所を修正してください。
高校入試がない場合も、春休み中の全てを英検対策に充てる必要はありません。中3の授業で間違えた英文を見直し、高1の学校で必要な記述と初見読解につなげます。
保護者は「高1までに何級を取る?」と学年だけで決めるのではなく、本人が問題の正答理由と間違えた理由を説明できるか確認します。志望大学の検討を始める場合は公式募集要項を参照し、現時点で入試制度の条件を断定しません。
オリジナル英文と全文和訳
Saki’s school did not require an entrance examination between junior high and high school. She wanted to use the spring break to study difficult English words. However, her teacher asked her to review a short passage first. In the passage, an event would start on Saturday unless heavy rain forced the organizers to change the plan. Saki understood the date but missed the condition. She also wrote a sentence with the wrong verb form. During the following week, she corrected the mistake and explained the condition in her own words. She then wrote a different sentence using unless. Her teacher said that these small checks would help her decide what to study next.
全文和訳:サキの学校には中学から高校へ進む際の入学試験がありませんでした。サキは春休みに難しい英単語を学びたいと思いました。しかし先生は先に短い文章を復習するよう求めました。その文章では、大雨で主催者が計画を変更しなければ行事は土曜日に始まる予定でした。サキは日付を理解しましたが、条件を見落としました。また動詞の形を誤って英文を書きました。翌週にその誤りを修正し、条件を自分の言葉で説明しました。その後、unlessを使って別の英文を書きました。先生はこうした小さな確認が次に学ぶことを決める助けになると伝えました。
慶英会独自の英文です。出版社本文や英検公式過去問を転載していません。付属音源はありません。
独自8問と全解答・根拠
- 今回追加問1 サキの学校で中学から高校へ移る際に必要なかったものは?
- 今回追加問2 サキは春休みに何を先に勉強したがった?
- 今回追加問3 行事の予定曜日は?
- 今回追加問4 行事の予定を変える可能性がある条件は?
- 今回追加問5 本文中のunlessは『〜でない限り』である。行事は確実に土曜開催と断定できる?
- 今回追加問6 サキは読解以外にどんなミスをした?
- 今回追加問7 誤答の修正後、サキは何を新たに書いた?
- 今回追加問8 高1の先取りを始める前にまず確認することは?
今回追加問1の正答:高校への入学試験。 理由:did not require an entrance examinationが根拠。
今回追加問2の正答:難しい英単語。 理由:wanted to … study difficult English wordsが根拠。
今回追加問3の正答:土曜日。 理由:start on Saturdayが根拠。
今回追加問4の正答:大雨で主催者が変更を余儀なくされること。 理由:unless heavy rain forced … to change the planが根拠。
今回追加問5の正答:断定できません。 理由:雨の条件によって予定が変わる可能性があります。
今回追加問6の正答:動詞の形の誤り。 理由:wrong verb formとあります。
今回追加問7の正答:unlessを使った別の英文。 理由:a different sentence using unlessが根拠。
今回追加問8の正答:中3までの既習文法・条件・理由を初見で自力運用できるか。 理由:本文の教師の判断と学習目的からの応用問題です。
関連する6年間の実用教材
6年間の学年別ロードマップと英検目標/中2・中3・高1で英語が難しくなる理由
上記は慶英会の独自学習例です。英検の級別目安・試験内容は日本英語検定協会の公式情報、学校の進度や進級要件は在籍校の正式情報を確認してください。
慶英会オリジナル英文と全文和訳
In March, Haru did not need to take a separate high school entrance examination. At first, he planned to stop studying English until April. His teacher asked him to read an unfamiliar article and explain its main point. Haru knew many words, but he could not explain why the writer supported the idea. He also made mistakes when he wrote about an experience in the past. Instead of starting a more difficult workbook, he reviewed verb tenses for two weeks. Then he read short articles and wrote three-sentence summaries. He compared his first answers with his answers four weeks later. He decided to take an English proficiency test only after checking the four skills required for the level he wanted.
全文和訳:3月、ハルは別途高校入試を受ける必要がありませんでした。最初は4月まで英語学習を休むつもりでした。先生は初見の記事を読み、その要点を説明するよう求めました。ハルは多くの単語を知っていましたが、筆者がその考えを支持する理由を説明できませんでした。また、過去の経験を書くときに誤りがありました。難しい問題集を始める代わりに、2週間動詞の時制を復習しました。その後、短い記事を読み、3文の要約を書きました。4週間後の答えと最初の答えを比較しました。希望する級に必要な4技能を確認してから英語資格試験を受けることにしました。
上記の英文・設問・回答例は慶英会が独自作成した練習教材です。英検公式問題や学校・出版社の教材本文ではありません。付属の音声はありません。
独自20問|判断8問・英文8問・読解4問
問1〜8は家庭学習の判断、問9〜16は英文の文法・意味、問17〜20は上のオリジナル英文の内容理解です。答えを確認する前に、理由まで自分の言葉で書いてみましょう。
Part A:学習判断(問1〜8)
- 問1 高校入試がないので3月は英語を完全に休んでよい?
- 問2 定期テストで現在完了を間違えた。高校の難語暗記を先にする?
- 問3 英文は読めるが理由を説明できない。次の練習は?
- 問4 知っている英文だけ書ける場合の確認方法は?
- 問5 英検2級の問題集が難しすぎるとき何を調べる?
- 問6 学校行事で2週間計画が崩れたら?
- 問7 中3で学年末点数が高かったら復習は不要?
- 問8 高1で新しい英語科目が始まると聞いたら何を確かめる?
Part B:英語の理解・書き換え(問9〜16)
- 問9 空所に適切な語句(2語)を:I ( ) here for three years.(私は3年間ここに住んでいます)
- 問10 選択:I (lived / have lived) in Kyoto three years ago.
- 問11 訂正:He have studied English since April.
- 問12 並べ替え:why / explain / idea / the / writer / the / supported .
- 問13 和訳:He could not explain the main point of the article.
- 問14 空所:Instead of (start / starting) a new book, he reviewed grammar.
- 問15 並べ替え:his / he / first / compared / later / answers / with / answers .
- 問16 和訳:He decided to take the test only after checking his skills.
Part C:英文読解(問17〜20)
- 問17 ハルは当初いつまで英語を休むつもりだった?
- 問18 ハルは記事について何を説明できなかった?
- 問19 難しい問題集の代わりに最初に何をした?
- 問20 検定を受ける前に何を確かめることにした?
全20問の正答・和訳・解説
問1:学校の必須課題を優先しつつ、週単位の復習を維持します。入試の有無と知識の定着は別だからです。
問2:既習の現在完了を別文で正しく使えるか確認します。前提文法の穴を先に塞ぎます。
問3:筆者の主張と支持理由を本文の語句に結びつけて説明します。推測で根拠を加えないようにします。
問4:初見の日本語や新しい主語・時制を与え、選択肢なしで英文を書きます。暗記再生と運用を分けます。
問5:読む・聞く・書く・話すのどこが難しいか分け、級別公式情報と既習範囲で目標を調整します。
問6:未提出の学校課題を優先し、残りは弱点1つと再テストに絞ります。全量を翌週へ繰り越しません。
問7:初見問題と説明・英作文を確認します。既知の範囲の高得点だけでは転用力は測れません。
問8:次年度の正式なシラバス・指定教材・評価方法を確認します。噂で教材を買い増ししません。
問9:have lived 解説:現在完了の継続用法で、主語Iにhaveと過去分詞livedを用います。for three yearsが期間を示します。
問10:lived 解説:three years agoは過去の特定時点を示すため過去形。和訳:私は3年前に京都に住んでいました。
問11:He has studied English since April. 解説:三人称単数のheにはhas。和訳:彼は4月から英語を勉強しています。
問12:Explain why the writer supported the idea. 解説:命令文のExplainの後にwhy節を続けます。和訳:筆者がその考えを支持した理由を説明しなさい。
問13:彼はその記事の要点を説明できませんでした。 解説:could notは過去にできなかったこと、main pointは要点です。
問14:starting 解説:instead ofの後は名詞または動名詞。和訳:新しい本を始める代わりに、彼は文法を復習しました。
問15:He compared his first answers with later answers. 解説:compare A with BはAとBを比較する。和訳:彼は最初の答えと後の答えを比較しました。
問16:彼は自分の技能を確認してから初めてその試験を受けることにしました。 解説:only afterは『〜してから初めて』。先に技能を確認したことが重要です。
問17:4月まで。 解説:At first … until Aprilと明示されています。
問18:筆者が考えを支持する理由。 解説:could not explain why the writer supported the ideaが根拠です。
問19:動詞の時制を2週間復習した。 解説:reviewed verb tenses for two weeksが根拠です。
問20:希望級で必要な4技能。 解説:only after checking the four skills required … が根拠です。
復習と発展|14日後に変える一つのこと
最初の20問で迷った番号を残し、翌週は解説を見ずに同じ理由を説明してください。14日後には同一問題の丸暗記に頼らず、時制・主語・話題を変えた初見課題で自力で答えられるか確認します。誤答が続けば既習教材の該当単元へ戻り、学校の正式な課題を優先します。
保護者向けFAQ
中高一貫校の中3は全員英検2級を目指すべき?
一律の目標にはしません。学校の習得範囲と級別に要求される技能、本人の学力・日程で判断します。
高校入試がなくても高1の英語で差は出る?
出る可能性があります。定期考査の暗記だけでは見えにくい初見読解・英作文を確認することが有効です。
12週間を全部終えなければ意味がない?
いいえ。学校の予定に合わせ、誤答を再び解けるようになった部分から積み上げます。
次に読む教材と公式情報
学習状況に合わせた個別相談
学校の直近答案・使用教材・英検受験予定を照らし合わせ、どの順番で復習と発展を進めるか検討できます。慶英会のオンライン個別指導と最大1か月無料体験のご案内は、公式お問い合わせフォームをご覧ください。
