
慶英会 塾長|慶應義塾大学卒・英検1級
中高一貫校の学校英語・NEW TREASURE・英検対策を専門とするオンライン個別指導塾です。塾長紹介
青山学院中等部で英語の本を読んだ後、「何が起きたか」は説明できるのに、感想は「面白かった」「よかった」で終わる。理由を聞くと、あらすじをもう一度話してしまう。そのときは、長い英文を書く前に、人物が選んだ行動を一つ取り出し、自分が何を大切にして評価したのかを考えてみてください。
本記事は、独自短編3本・8課題・全文和訳・全解答の家庭用教材です。同じ出来事を読んでも、根拠を示して異なる意見を述べられることを練習します。保護者様が望む「よい感想」を当てる課題ではありません。
学校の読書活動と、家庭で試せる意見の練習
青山学院中等部公式「英語の主体的な学びを促す取り組み」は、タブレットでOxford Reading Clubを利用し、一冊の本を5ステップで読む授業を紹介しています。確認日:2026年11月4日(日本時間)。
以下の短編・設問・意見の組み立て方は、慶英会が作成した補助教材です。Oxford Reading ClubやSEED BOOKSの掲載作品、学校の実際の課題・採点基準を転載または再現したものではありません。学校が全員にこの形式の感想を求めているという意味でもありません。中1・中2で使う場合も、指定された本・課題・既習表現を優先してください。
出来事を整理して話すところから始めたい場合は、読書後の再話・説明36問へ。本記事は、その先の「行動への評価と本文の根拠をつなぐ」練習に絞ります。実音声は付属しないため、リスニングの診断教材ではありません。
感想を作る三つの問い|選択・評価・根拠
①何を選んだ? 人物が実際にしたことを、本文から一つ取り出します。
②自分はどう考える? よい選択だったと思う、別の選び方がよかったと思う、よい面も困る面もある、など自分の立場を決めます。
③なぜそう考える? 本文のどの出来事を重く見たのかを説明します。
「私はよいと思う」だけでは、理由はまだ伝わりません。反対に「人物は地図を大きくした」という事実だけでも、その行動を自分がどう評価したかは伝わりません。事実は本文で確かめ、評価は自分の言葉で示すようにします。
英語は、I think … was a good choice because …(…はよい選択だったと思います。…だからです)や、I would choose … because …(私なら…を選びます。…だからです)が使えます。難しい型を増やさず、短い二文に分けても構いません。「よいと思う」と書けば何でも正しいのではなく、理由が本文と矛盾していないかを確認します。
独自短編A|The Exhibition Sign(展示の案内板)
登場人物・団体・出来事はすべて架空です。青山学院の実際の生徒や行事についての記録ではありません。文番号は、根拠を見つけやすくするために付けています。
A1. The art club had twenty minutes left before its exhibition opened.
A2. Its sign had a small map and three large pictures of the club’s work.
A3. Yui suggested removing the pictures and making the map bigger.
A4. The group followed her idea and finished the sign in time.
A5. The first visitors looked at the map and found the exhibition room without asking for help.
A6. Two club members said, “The map is clear, but we wanted visitors to see our pictures on the sign.”
全文和訳:美術クラブの展示が始まるまで、残り20分でした。案内板には小さな地図と、クラブの作品の大きな写真が3枚ありました。Yuiは写真を取り除き、地図を大きくすることを提案しました。グループはその案に従い、時間までに案内板を仕上げました。最初に来た人たちは地図を見て、人に尋ねずに展示室を見つけました。クラブの2人は「地図は分かりやすいけれど、案内板で私たちの作品写真も見てほしかった」と言いました。
語句:exhibition=展示、sign=案内板、suggested removing=取り除くことを提案した、in time=間に合って、without asking for help=助けを求めずに。
同じ短編から、二つの意見が作れる
意見例1:I think Yui made a good choice. The visitors found the room without help, so the bigger map was useful.
「Yuiはよい選択をしたと思います。来た人たちは助けなしに部屋を見つけたので、大きくした地図は役に立ちました」。場所の分かりやすさを重く見た意見です。A5を根拠にしています。
意見例2:I would keep one picture because two members wanted to show their work on the sign. I would also make the map bigger.
「私なら写真を1枚残します。2人の部員が案内板で作品を見せたいと思っていたからです。地図も大きくします」。作品紹介も残したいという提案です。A6を根拠にしています。ただし、実際に1枚残して時間内に仕上げられたかは本文にないため、結果を保証する表現にはしていません。
二つ目の意見は、実際の出来事を「写真を1枚残した」に書き換えているのではありません。I would …で自分の案として区別しています。また、案内板の大きさや写真の移動に必要な時間は不明です。「私の案なら必ず成功した」とまでは言えません。
独自短編B|A Book for the Group(グループで読む本)
B1. The reading group had three books to choose from.
B2. Kai wanted to read the longest book, but two new members said they had never finished an English story.
B3. He suggested the shortest book for that week, and the group chose it.
B4. Both new members finished the book and spoke during the discussion.
B5. Two experienced members said the story was too simple for them.
B6. The group did not decide which book to read the following week.
全文和訳:読書グループには、選べる本が3冊ありました。Kaiは最も長い本を読みたいと思っていましたが、新しく入った2人は、英語の物語を最後まで読んだことがないと言いました。Kaiはその週は最も短い本を読むことを提案し、グループはその本を選びました。新しい2人は両方とも本を読み終え、話し合いの中で発言しました。経験のある2人は、その話は自分たちには簡単すぎたと言いました。グループは翌週に読む本を決めませんでした。
語句:choose from=その中から選ぶ、had never finished=それまで最後まで読み終えたことがなかった、experienced=経験のある、the following week=翌週。この教材での「最も短い本」が、どの人にも最適な本の長さを表すわけではありません。
独自短編C|The Last Ten Minutes(最後の10分)
C1. The drama group had ten minutes of practice time left.
C2. Aya wanted to repeat the opening scene because she was still unsure when to speak.
C3. Two other members wanted to try the whole play because they did not know the order of all the scenes.
C4. The group chose to practise the whole play once.
C5. At the end, everyone knew the order, but Aya still needed help in the opening scene.
C6. They could not stay longer that day.
全文和訳:演劇グループの練習時間は、残り10分でした。Ayaはいつ話し始めるのかまだ自信がなかったので、最初の場面を繰り返したいと思っていました。ほかの2人は全場面の順番が分からなかったため、劇全体を試したいと思っていました。グループは劇全体を1回練習することを選びました。終わりには全員が順番を理解しましたが、Ayaは最初の場面でまだ助けが必要でした。その日は、それ以上残ることができませんでした。
語句:opening scene=最初の場面、unsure=自信がない、the whole play=劇全体、practise=練習する(イギリス英語の動詞表記)。
独自8課題|「自分の意見」と「本文の根拠」をつなぐ
問1|事実と評価を分ける
短編Aについて、次の二文を「本文に書かれた出来事」と「読み手の評価」に分けてください。①The group removed the pictures. ②Yui made the best choice.
問2|理由のある賛成を書く
短編AでYuiの選択をよいと思う立場から、最初の来場者の行動を根拠に、英語二文で意見を書いてください。I thinkで始めても構いません。
問3|別案と事実を混ぜない
「私なら写真を1枚残す」という意見を考えました。理由に使える部員の発言は何ですか。自分の案を英文一文で示し、その案が成功したという結果を本文の事実として書けない理由も説明してください。
問4|全員に広げすぎない
短編Bの感想として、Kai chose the shortest book, so everyone was happy.と書きました。後半が本文に合わない理由を説明し、実際によかった点を一つ、英語で書いてください。
問5|人物の好みを作らない
短編Bについて「Kaiは長い本が嫌いだから、短い本を選んだ」と説明してよいですか。本文と照合し、新しい部員の参加を重く見た感想を英語二文で書いてください。
問6|異なる立場にも根拠を付ける
短編Bで、短い本を選ぶ案に満足しない立場にも本文の根拠はありますか。根拠を一つ挙げ、次週への提案を英語一文で書いてください。実際に次週の本が決まったとは書かないでください。
問7|よかった点と残る問題を一緒に読む
短編Cの選択について、「全体練習のよかった点」と「まだ解決していないこと」を日本語で一つずつ書き、二つをbutでつなぐ英文を作ってください。
問8|自分の評価を三文にする
短編Cの選択に賛成、反対、または両面があるという立場から、①自分の評価、②それを支える本文の事実、③別の面へのひと言、を英語三文で書いてください。「練習をあと1時間延ばした」など、本文と矛盾する結果は作らないでください。
8課題の全解答・解説|同じ意見でなくてもよい理由
問1の解答
①は本文に書かれた出来事、②は読み手の評価です。A3・A4から、提案に従って写真を取り除いたことが分かります。一方、best(最善)は評価です。A5の分かりやすさを重く見るか、A6の作品紹介を重く見るかによって、読み手の考えが変わり得ます。①の和訳は「グループは写真を取り除きました」、②は「Yuiは最善の選択をしました」です。
問2の解答
例:I think Yui made a good choice. The visitors found the exhibition room without asking for help.
「Yuiはよい選択をしたと思います。来場者は人に尋ねずに展示室を見つけました」。第1文が評価、第2文がA5に基づく根拠です。この二文の関係を日本語で聞かれたら「案内として役に立った点をよいと思った」と説明できます。I think the bigger map was useful. The visitors found the room without help.(大きくした地図は役に立ったと思います。来場者は助けなしに部屋を見つけました)なども可。
問3の解答
A6の「案内板で作品写真も見てほしかった」という2人の発言です。例:I would keep one picture on the sign.(私なら案内板に写真を1枚残します)。これは自分の案で、本文で実際に行ったことではありません。案内板の大きさや作業時間も分からないため、「その案で時間内に完成した」「来場者全員に喜ばれた」と結果を作ることはできません。
問4の解答
B5で、経験のある2人が自分たちには簡単すぎたと述べています。全員が満足したとは書けません。よかった点の例:Both new members finished the book and joined the discussion.(新しい部員2人は両方とも本を読み終え、話し合いに参加しました)。B4を根拠にしています。「新しい2人が発言した」と「全員が幸せだった」の範囲は異なります。
問5の解答
その説明はできません。B2ではKai自身は最も長い本を読みたかったと分かります。意見例:I think choosing the shortest book was helpful. Both new members finished it and spoke in the discussion.
「最も短い本を選ぶことは役に立ったと思います。新しい部員2人は両方とも読み終え、話し合いで発言しました」。本人が長い本を嫌っていたという理由を作らず、実際に起きた参加の成果を評価しています。Kaiが優しかったと思うという解釈を述べる場合にも、それを本文中の確定した性格として扱わず、根拠を添えます。
問6の解答
あります。B5の、経験のある2人には簡単すぎたという点を重く見る立場です。例:I think the group should ask everyone about the next book.(次の本について、グループは全員に意見を聞くとよいと思います)。別解:I would suggest a more difficult book for next week.(私なら次週はもっと難しい本を提案します)。後者には、新しい部員が取り組めるかも確認する余地があります。どちらも提案であり、実際に決まった本ではありません。「長い本なら必ず全員満足する」とまでは言えません。
問7の解答
よかった点=全員が場面の順番を理解したこと。残る問題=Ayaは最初の場面でまだ助けが必要だったこと。例:Everyone knew the order, but Aya still needed help in the opening scene.
「全員が順番を理解しましたが、Ayaは最初の場面でまだ助けが必要でした」。C5の両方を残します。後半があるから練習全体が無意味だった、前半があるから全問題が解決した、とは言えません。
問8の解答
賛成寄りの例:I think practising the whole play was a useful choice. Everyone learned the order of the scenes. However, Aya still needed help at the beginning.
「劇全体を練習したことは役立つ選択だったと思います。全員が場面の順番を覚えました。しかし、Ayaは最初の部分でまだ助けが必要でした」。全体の流れをつかんだ成果を評価し、未解決の点も残しています。
反対寄りの例:I would choose to practise the opening scene. Aya was unsure when to speak. However, two other members also needed to learn the order of the scenes.
「私なら最初の場面を練習することを選びます。Ayaはいつ話せばよいか自信がありませんでした。しかし、ほかの2人の部員も場面の順番を覚える必要がありました」。Ayaの困りごとを重く見た別案です。本文で実際に最初の場面を繰り返した、と出来事を書き換えてはいません。
両面があるという立場や、ほかの自然な英文も可です。評価と根拠がつながり、本文の時間制約や結果を変えていないことを確認します。
保護者様の確認|「私と同じ感想?」より「どの文から?」
最初に聞くのは「その行動を、どう思った?」です。本人の答えが出たら「どの出来事を見て、そう思った?」と尋ねます。賛成・反対を先に指定したり、本文にない気持ちを大人が付け足したりしないようにします。
①事実が本文と合う、②自分の評価が分かる、③理由がその評価につながる、の三つを別々に見てください。意見が大人と違っても①〜③ができていれば、理由を聞く価値があります。反対に、自信を持って答えていても「全員」「必ず」へ広げすぎているときは、該当する本文へ戻ります。この三項目は慶英会の家庭用確認項目で、学校の正式な採点基準ではありません。
英語で止まった場合は、まず日本語で「どの行動・自分の評価・根拠の文」をメモします。内容が決まってから、学校で習った短い英文にします。保護者様が立派な感想を代筆するのではなく、本人が書いた文の意味を説明できるかを見てください。
10分で試し、翌日は違う短編へ
時間は家庭向けの目安です。最初の3分で短編Aと和訳を確認し、次の3分で問1・2に取り組み、残りで解説と比べます。長く感じる場合は一問だけで構いません。翌日はAの模範文を暗記して再現するのでなく、短編Bの問4・5へ進みます。学校の宿題に負担を上乗せせず、無理のない分量を選んでください。
記録は「選んだ行動/自分の評価/根拠にした文/言いすぎを直した箇所」の四つで十分です。本記事の解答は提出課題の完成答案として使わず、実際の課題では本人が読んだ本と学校の指示に合わせます。学校配布物、他の生徒の答案、個人情報を外部へ公開する必要はありません。
次の無料教材と学習相談
人物の考えを事実と混ぜてしまう場合は、人物の思い込みと読者が知る事実を分ける8課題へ。自分の考えはあるのに文をつなげられない場合は、接続詞・段落推敲12課題が使えます。学校教材全体の復習順は青山学院中等部の英語学習ガイドで確認できます。
慶應義塾大学卒・英検1級塾長の慶英会へ公式LINEで学習相談をする場合は、学年と「本文が読めない/根拠を選べない/意見を英文にできない」のどこで止まるかをお知らせください。料金・体験は現在の条件をご確認いただけます。学校課題の代筆、特定の得点や成績の保証は行いません。
本記事は青山学院中等部・青山学院大学・慶應義塾大学の公式、公認、提携教材ではありません。独自短編の登場人物や結果は架空です。本人の意見を尊重しつつ、事実の確認と英文の組み立てを練習するためにお使いください。

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