
慶英会 塾長|慶應義塾大学卒・英検1級
中高一貫校の学校英語・NEW TREASURE・英検対策を専門とするオンライン個別指導塾です。塾長紹介
グループで英語のポスターを作ると、一人ずつの英文は書けていても、つなげた途端に「何をいくつ作るのか」「もう完成したのか」「誰の考えなのか」が食い違うことがあります。会津学鳳中学校の過年度の共同編集授業を入口に、分担して書いた英文を一つの提案として読める形へ整える練習を紹介します。
学校公式の授業記録|確認したのは2023年の中2
学校公式note「中学校 日常の授業より②」(2023年10月26日)では、中2英語で日本限定のアイスクリームを考え、3人のグループでGoogleスライドを共同編集し、ポスターを作った授業が紹介されています。文法事項の決まりに沿って原稿を協働で作り、A3判へ印刷し、聞き手が移動するポスターセッション形式で発表した記録です。
2026年度にも同じ課題・人数・形式が指定されているとは確認していません。現在の課題では、先生が示す題材、文法、語数、分担、提出方法を優先してください。学校記事の中1国語の「1人1シート」という説明を、中2英語にも同じ条件があると読み替えないことも大切です。
以下は慶英会の独自教材です。学校のアイスクリーム案、生徒のポスター画像、英文原稿は転載せず、別の題材で共同編集の点検を練習します。「分担文がつながらない」という保護者・生徒の悩みを想定していますが、検索需要量や実際の相談件数は未測定です。
編集する前に、グループの決定事項をそろえる
英文の綴りを直す前に、日本語で「提案する物」「数量」「誰の案か」「完成済みか計画中か」を確かめます。意見が未確定なら、英語の得意な一人が勝手に決めず、グループの相談に戻ります。ここでの点検は共同編集の学習方法であり、実際の共有設定や他人のファイルを変更する指示ではありません。
独自教材の決定カード:架空の3人グループが、読書用しおりを1枚提案します。しおりには3つの記入欄があり、読者が本の題名、お気に入りの一文、次に読みたい本を書けます。メンバー全員がこの案に同意しています。まだ作っておらず、来週、試作品を作る計画です。販売・配布・効果の調査はしていません。
独自課題1・2|一枚なのにthese、三つなのにtwo?
編集前の担当文:
A: We want to make a reading bookmark.
B: These bookmarks has two boxes.
C: Readers can write the title of a book, a favorite sentence, and the next book they want to read.
意味を確認:A「私たちは読書用しおりを作りたいです。」Bは文法に誤りがあり、意図する意味は「これらのしおりには二つの欄があります」です。C「読者は本の題名、お気に入りの一文、次に読みたい本を書くことができます。」
課題1:決定カードと照合し、Bの数量・単数複数・動詞を直した英文を書いてください。
課題2:変更理由をグループへ丁寧に伝えるため、次の語句を並べ替えて一文にしてください。
( agreed on / because / one bookmark / use / we / this / Let’s ).
解答1:This bookmark has three boxes.(このしおりには三つの欄があります。)提案は1枚なのでthese bookmarksではなくthis bookmark。単数主語なのでhasを使い、欄の数はカードのthreeへ合わせます。We plan to make a bookmark with three boxes.(三つの欄があるしおりを作る計画です。)のように計画であることまで明示しても構いません。
解答2:Let’s use this because we agreed on one bookmark.(しおり一枚ということで合意したので、thisを使いましょう。)agreed onは「〜について合意した」です。相手を責めるのではなく、共通の決定を理由にします。thisはここでは単語として言及しており、書く際に引用符を付ける形も可能です。
独自課題3・4|計画なのに「作った」に変わっていない?
編集前の担当文:
A: We want to make a sample next week.
B: We made it yesterday.
C: We have not made the bookmark yet.
全訳:A「私たちは来週、試作品を作りたいです。」B「私たちは昨日それを作りました。」C「私たちはまだそのしおりを作っていません。」
課題3:決定カードと食い違う文を一つ選んでください。
課題4:三文をそのまま並べず、「まだ作っていない」「来週作る計画」を二文に整理してください。
解答3:B。決定カードはまだ作っていない設定です。yesterdayを付けた過去形は、単なる言い方の違いではなく、出来事を変えてしまいます。AとCは、作りたいという希望と未完成の状態なので両立します。
解答4例:We have not made the bookmark yet. We plan to make a sample next week.(私たちはまだそのしおりを作っていません。来週、試作品を作る計画です。)現在完了が未習なら、The bookmark is still an idea. We plan to make a sample next week.(そのしおりはまだアイデアの段階です。来週、試作品を作る計画です。)でも構いません。学校で指定された文法がある場合は、それに沿って調整します。
独自課題5・6|Iとweを機械的にそろえてよい?
編集前の担当文:
A: I like this idea because I often forget book titles.
B: We all forget book titles.
C: Our group wants to help readers remember what they read.
全訳:A「私は本の題名をよく忘れるので、この案が好きです。」B「私たちは全員、本の題名を忘れます。」C「私たちのグループは、読者が読んだことを覚えておく手助けをしたいです。」
課題5:Aの文だけを根拠に、Bの文を書いてよいですか。理由を説明してください。
課題6:Aの個人の経験と、Cのグループの目的を区別した二文を書いてください。Aの経験を無断で全員に広げないことが条件です。
解答5:書けません。Aが忘れることから、メンバー全員が同じ経験をするとは分かりません。カードには案への合意はありますが、全員が本の題名を忘れるという情報はありません。共同原稿だからといって、すべてのIをweへ置き換えないようにします。
解答6例:I often forget book titles. Our group wants to help readers remember what they read.(私は本の題名をよく忘れます。私たちのグループは、読者が読んだことを覚えておく手助けをしたいです。)このIは、Aが自分の担当部分として話す場合です。別の人が代読する場合は、経験の持ち主を確認し、本人に適した表現へ直します。
個人の経験を原稿へ載せたくない人がいるなら、無理に共有する必要はありません。グループの目的だけをWe want to help readers remember what they read.(読者が読んだことを覚えておく手助けをしたいです。)と述べる方法もあります。
統合した独自ポスター原稿|計画として紹介する
Reading Bookmark
Our group wants to make a reading bookmark with three boxes. Readers can write a book title, a favorite sentence, and the next book they want to read. We hope the bookmark will help readers remember their reading experiences. It is still an idea. We plan to make a sample next week.
全訳:「読書用しおり」。私たちのグループは、三つの記入欄がある読書用しおりを作りたいです。読者は、本の題名、お気に入りの一文、次に読みたい本を書くことができます。そのしおりが、読者が読書体験を覚えておく助けになればと願っています。まだアイデアの段階です。来週、試作品を作る計画です。
確認:これは架空の提案で、実物を作ったり効果を検証したりした報告ではありません。We hope …(〜を願っています)とし、必ず記憶力が上がる・全員に役立つと断定していません。原稿は学校の指定語数・指定文法へ適合すると検証したものではありません。
発表役を分けても、全員が全体を説明できるか
三人なら、①何を提案するか、②どう使うか、③現在の状態と次の行動、という分け方を試せます。これは家庭練習の例で学校の役割指定ではありません。自分の担当文だけを暗記する前に、他の人の文も日本語で説明してみましょう。
たとえば「もう作りましたか」と聞かれたときに、担当外だから分からないままにせず、No. It is still an idea.(いいえ。まだアイデアの段階です。)と全体の設定へ戻れるか確認します。試作品が実際に完成した後は、グループで現状を確認して原稿を更新し、古い文と新しい文を混在させないようにします。
保護者の確認は、完成原稿の代作より「一致している?」
家で見直す際は、本人に「この英文は誰が考えたこと?」「一つと複数が混ざっていない?」「計画と実績が混ざっていない?」と聞いてみてください。グループの作品を保護者が一人で完成させるより、本人が確認事項を持ち帰って相談できるようにする方が、共同編集の練習になります。
グループ内で決まっていないことを、正しそうな英語で埋めてしまわないことも大切です。内容が決まっているのに書けないなら文法へ戻り、内容自体が未確定ならメンバーや先生への確認へ戻ります。
既存の学習記事と使い分ける
調査データから結論をまとめるなら会津学鳳のRP探究・根拠と考察の教材、文化交流で説明するならRP国際交流・日本文化紹介の教材をご利用ください。本記事は、分担文を合体した際の食い違いを確認することが主題です。
文法の基礎は会津学鳳の学校英語・定期テスト対策と既存無料英語教材で復習できます。本記事専用PDFや共有スライドは作成していません。
本人の考えを英語にする段階で止まる、学校ワークの文法を原稿に使えない場合は、慶英会のWeb学習相談へ学年・教材・困っている作業をお知らせください。初回の相談文に本人や共同作業者の氏名、未公開の共有スライドを載せる必要はありません。
資料と確認範囲
福島県立会津学鳳中学校・高等学校公式note「中学校 日常の授業より②」(2023年10月26日)の本文を、2026年11月5日(日本時間)に確認しました。学校記事の画像・生徒作品は教材として再利用していません。現在の課題・文法条件・評価方法は未確認です。学校公認教材・公式提携や、未実施の本人個別監修を示すものではありません。
