地名の暗記は、名前だけを繰り返すより、白地図で位置を思い出し、周囲との関係を説明する練習につなげます。大学生講師は、一度に覚える数を絞り、答えを見た練習と、見ずに思い出す確認を分けて準備しましょう。
まず架空の四地点で方法を練習する
練習用の架空地図に、中央の湖、その北の青町、東の森町、南の浜町、西の丘町を配置します。実在の地名や地形を示すものではありません。最初は方位の矢印と四つの位置、名前を同時に確認します。
生徒には「森町は湖の東」「浜町は青町より南」のように、二通りの関係を言ってもらいます。名前の読み方が分からない場合は先に確認します。読みの不安と位置の混同を同じ課題にしないためです。
見ないで書く時間を作る
名前付き地図を伏せ、湖と四つの地点だけの白地図に名前を書いてもらいます。すぐ答えを見せず、迷った位置には小さな印を付けます。全部埋めることを優先して適当に書かせるより、分かる範囲を確かめることが目的です。
照合するときは、正答数だけでなく「東西を逆にした」「名前の字が違った」「位置は分かるが名前が出なかった」を分けます。それぞれ次に練習する内容が異なるため、訂正は本人に一言説明してもらいます。
出題の向きを変える
二回目は「浜町を書こう」という名前から位置への問いに加え、「湖の西にある町は何か」という位置から名前への問いを使います。答えは丘町です。出題順を変えると、順番だけで覚えていないかも確認できます。
紙を回す場合は北の矢印を必ず残します。逆さの紙で名前を書く速さを競う必要はありません。方位を読み直し、位置関係を保って考えられるかを確認する補助課題として使います。
実際の地図へ移すときの確認
実在の都道府県や国を扱う段階では、学校で使う地図帳と対応する白地図を用意します。近い地域を三〜五個ずつ選び、海、山脈、隣接地域など位置の手掛かりを添えます。境界や表記が違う教材を混ぜないようにします。
次回は、前に迷った場所を含めて地図を見ずに確認します。自己チェック欄は「名前」「位置」「周囲との関係」の三つに分けましょう。正答した場所も関係を一文で説明できれば、地名を地図の中で捉えられているか確かめられます。
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