需要と供給は、価格ごとに「買いたい量」と「売りたい量」を比べる架空市場で説明すると、変化の理由が見えます。大学生講師は、価格が必ず即座に決まる話にせず、他の条件を固定した単純なモデルであることを先に伝えましょう。
価格ごとの数量を並べる
練習用の架空市場で、同じ品質のノートを売るとします。1冊100円なら需要量90冊、供給量30冊、150円なら双方60冊、200円なら需要量30冊、供給量90冊と設定します。一定期間に希望する数量で、実際の販売実績ではありません。
「100円なら何冊足りないか」は90−30=60冊です。「200円なら何冊分供給が上回るか」は90−30=60冊です。計算の前に、どちらの数が買い手側かを確認すると、需要と供給の逆転を見つけられます。
一致する価格を説明する
この設定では150円で需要量と供給量が60冊で一致します。これを均衡の例として扱います。100円で不足がある場合は価格が上がる方向、200円で供給が上回る場合は価格が下がる方向の圧力が考えられます。
ただし、価格が自動的にその瞬間に変わるという意味ではありません。販売者の判断、値札の変更、在庫などの事情があります。モデルが示す方向と、現実に起きる速度を分けて説明してください。
価格以外の条件を一つ変える
次にノートを使う行事が増えたという架空の条件を追加し、各価格での需要量が30冊ずつ増えるとします。需要量は100円で120冊、150円で90冊、200円で60冊になります。供給量は元のままです。
150円では需要量が供給量を30冊上回ります。以前の均衡価格では一致しなくなったと説明できます。ただし、新しい均衡価格の正確な値は、この三組の数値だけでは決められません。線形の関係などを勝手に追加しないようにします。
二種類の変化を言い分ける
「値下がりしたので買いたい量が増えた」は、同じ条件のもとで価格が動いた場合です。「行事が増え、同じ150円でも買いたい量が増えた」は、価格以外の条件が変わった場合です。二つを同じ説明にしないことが重要です。
確認課題では、それぞれの文で変わった条件に線を引いてもらいます。講師は、価格、需要量、供給量、固定した条件を授業メモに残します。現実の商品価格を説明するときは、費用や制度など他の要因も確かめてから扱いましょう。
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