細胞分裂の図は、見た目の順序だけでなく、複製された染色体がどのように分配されるかを追って説明します。大学生講師は、体細胞分裂と減数分裂を混ぜず、染色体数とDNA量を同じ意味で扱わない準備が必要です。
最初に観察する範囲を決める
ここでは体細胞分裂の模式モデルを扱います。分裂前にDNAが複製され、分裂の過程で染色体が並び、姉妹染色分体が分かれて両極へ移動し、その後二つの細胞へ分かれる流れを図にします。実物の顕微鏡像と模式図の色・大きさが同じとは限らないことも伝えます。
四つの図を並べる確認課題
架空の図カードAは両極へ分かれる段階、Bは中央に並んだ段階、Cは二つの核ができる段階、Dは染色体が凝縮して見える段階とします。順序の基本はD→B→A→Cです。名称だけを言わせず「何がどこへ動いたから次になるか」と理由を聞きます。
数える対象を明確にする
モデル細胞の染色体数を2本とします。複製後も、姉妹染色分体が結合している段階では、一般的な数え方で染色体は2本です。一つの染色体をX字で描いたとき、線が二本に見えるから染色体数も直ちに倍、としないようにします。DNA量は複製により増えています。
姉妹染色分体が分離するとそれぞれを染色体として数えます。分裂後の各娘細胞には2本ずつ分配されます。「一つの細胞全体」「片方の極」「分裂後の一つの細胞」のどれを問うかによって数え方の対象が変わるので、設問を明示します。
講師の問いと準備チェック
生徒に「このX字は何を表すか」「今、どの範囲の染色体を数えたか」を説明してもらいます。教科書の表記や学習段階によって図の簡略化が違うため、実際に使う教材を確認して用語をそろえます。減数分裂を扱う回では別の図を使い、体細胞分裂の結論を無条件に当てはめないようにしましょう。
複製された染色体の接着と分配の背景は、国立遺伝学研究所の染色体形成の解説でも確認できます。
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