
慶英会 塾長|慶應義塾大学卒・英検1級
中高一貫校の学校英語・NEW TREASURE・英検対策を専門とするオンライン個別指導塾です。塾長紹介
聖霊中学校(愛知県瀬戸市)で英語スピーチに取り組みたいものの、「何を話せばよいか決まらない」「日本語では長く話せるのに英文にならない」と困ったら、まず自分が実際に見た・した一つの場面と、その前後で変わった考えを選びます。立派な社会問題や特別な海外経験から始める必要はありません。
このページでは、学校が公開している英語スピーチ部の案内を確認したうえで、慶英会独自の短い原稿2本と8課題を使い、題材選びから英文の整理まで練習します。学校の指定課題・大会の課題文・実際の生徒の体験ではありません。慶英会は同校の公認・提携機関ではありません。
公式案内で確認できることと、先に学校へ確かめること
学校公式「英語スピーチ部」では、文化に触れる活動を通して英語を学び、希望者はスピーチ大会に向けた練習もできると紹介されています。部活動の紹介であり、中学生全員に大会出場を求めるという意味ではありません。
公式の英語科方針も、自分の意思を伝えることやペア・グループの言語活動を重視しています。一方、現在の大会名、応募資格、原稿の語数、制限時間、外部添削・生成AIの可否は今回の公開ページだけでは確定できません。出場を考える場合は担当の先生と当該大会の最新規定を確認してください。
以下は家庭学習の提案です。実際の提出原稿を保護者や外部サービスが代作することは避け、本人が内容と英語を説明できる範囲で進めます。大会が第三者の支援を制限している場合は、その規定を優先してください。
題材が決まらないときは、三つのメモから選ぶ
- 最近、以前より少しできるようになったこと。例:手順を変えて片付けや練習がしやすくなった。
- 人の行動を見て、自分の考えが変わったこと。例:すぐ助言するより、先に相手へ質問した方がよかった。
- 一度試したが、まだ結論が出ていないこと。例:ある勉強法を一週間試し、続けるか考えている。
それぞれ「何があったか」「自分はどうしたか」「何が変わったか」を日本語で一行ずつ書きます。具体的な場面を思い出せる題材を一つ選び、個人名・家庭事情などを公開しなくても話せるかも確認します。身近な出来事がよくても、友人の秘密を話題にする必要はありません。
短い原稿の骨組み|場面・行動・変化・これから
①いつ、どんな場面だったか。②自分がしたこと。③起きた変化と、そこから考えたこと。④今後してみたいこと。この四つを短い文で並べます。これは慶英会の練習用の構成例であり、聖霊の指定形式や採点基準ではありません。
「協力は大切です」のような一般論だけが続いたら、何を一緒にしたかを一文足します。「必ず成功します」のような大きな結論になったら、今回の経験から言える範囲へ戻します。英文を長くする前に、聞き手が場面を想像できるかを確認しましょう。
独自原稿A|手伝う前に、尋ねる
練習用の架空の体験です。自分の経験としてそのまま提出せず、構成と表現を学ぶために使ってください。
Last Saturday, my sister and I made a birthday card for our grandmother. I chose the colors and started drawing. My sister became quiet. I asked her what she wanted to do. She wanted to draw the flowers. We changed our plan, and she drew them. I learned that helping someone can begin with a question. Next time, I will ask before I decide.
全文和訳:先週の土曜日、姉(妹)と私は祖母への誕生日カードを作りました。私は色を選び、絵を描き始めました。姉(妹)は静かになりました。私は何をしたいのか尋ねました。姉(妹)は花を描きたいと思っていました。私たちは計画を変え、姉(妹)が花を描きました。私は、誰かを手伝うことは質問から始められるのだと学びました。次は、決める前に尋ねようと思います。
語句:became quiet=静かになった/what she wanted to do=彼女がしたかったこと/before I decide=私が決める前に。sisterだけでは姉か妹かは分かりません。
- 問1 原稿Aで、二人の作業の進め方が変わるきっかけとなった行動を、日本語で答えてください。
- 問2 「姉(妹)は怒っていた」と事実として書き足せますか。本文の根拠を使って説明してください。
- 問3 最後の一文を「これからは全員がいつも幸せになる」に変えると、なぜ主張が強すぎますか。
- 問4 原稿Aの出来事を三つの短いメモにして、原稿全文を見ずに順番を説明してください。日本語でも構いません。
独自原稿B|結果が出ていなくても、話せる
I used to practice the keyboard from the beginning of a song every day. I could play the first part, but I often stopped at the same difficult part. Last week, I practiced only that part slowly before playing the whole song. I still made mistakes, but I stopped less often. This small change helped me notice my problem. I want to keep trying it and see what happens.
全文和訳:私は以前、毎日曲の最初からキーボードを練習していました。最初の部分は弾けましたが、同じ難しい部分でよく止まっていました。先週は、曲全体を弾く前に、その部分だけをゆっくり練習しました。まだ間違いはありましたが、止まる回数は減りました。この小さな変化は、自分の問題点に気付く助けになりました。私はこの方法を試し続けて、どうなるか見てみたいです。
語句:used to practice=以前は練習していた/the whole song=曲全体/less often=より少ない頻度で/keep trying it=それを試し続ける。学習していない表現は、意味を確認してから使います。
- 問5 以前の練習と先週の練習は、どこが違いますか。日本語で説明してください。
- 問6 「曲全体を一度も間違えずに弾けるようになった」というまとめは正しいですか。
- 問7 I still made mistakes, but I stopped less often. のbutの前後をそれぞれ和訳し、どのような対比か説明してください。
- 問8 本文の意味を保ったまま、最後の一文を短い英語二文に分けてください。
8課題の全解答・解説
解答1:姉(妹)に何をしたいか尋ねたこと。原稿の中心は「誕生日カードを作った」という出来事だけでなく、相手に聞いて計画を変えた行動です。ここが、最後の「決める前に尋ねる」という考えにつながります。
解答2:書き足せません。本文にあるのはbecame quiet(静かになった)という観察で、怒っていたかどうかまでは確定していません。本人の気持ちを確認していないなら、推測を事実として書かず、観察したことにとどめます。
解答3:一度のカード作りから、全員・いつもという結果は言えないためです。原稿のNext time, I will ask before I decide.は、自分が次にする行動であり、他人の幸福や成功を保証していません。
解答4:例「自分が色を決め、描き始める→相手が何をしたいか尋ねる→計画を変え、花を描いてもらう」。英語のメモなら、I chose the colors. / I asked my sister. / We changed our plan.(私は色を選んだ/私は姉・妹に尋ねた/私たちは計画を変えた)も使えます。メモは原稿を思い出す手掛かりであり、これだけを大会原稿として提出する指定ではありません。
解答5:以前は曲の最初から通して練習していました。先週は、曲全体を弾く前に難しい部分だけをゆっくり練習しました。「毎日練習した」だけでなく、何を変えたかを説明するのが要点です。
解答6:正しくありません。I still made mistakesは「まだ間違えていた」です。変わったのは止まる頻度で、完璧に弾けたとは書いていません。少しの変化を正確に述べるだけでも、原稿の具体性は出せます。
解答7:前半「私はまだ間違えていました」、後半「しかし止まる回数は減りました」。課題が残っている点と改善した点を対比しています。butは、前半の失敗を消す表現ではありません。
解答8:例:I want to keep trying this way. I want to see what happens.(私はこの方法を試し続けたいです。どうなるか見てみたいです。)this wayは先週からの練習方法です。継続する希望と結果を確かめる希望が残っていれば、自然な別解も認めます。
自分の原稿を作る記入欄
- 場面:私はいつ、何をしていたか。
- 行動:何をした、または変えたか。
- 観察:実際に起きたことは何か。まだ分からないことは何か。
- 考え:この経験から、今はどう考えているか。
- 次:これから自分がしてみたいことは何か。
日本語のメモができたら、知っている動詞を使って一行ずつ英語にします。例えば「気持ちを理解することが重要であると認識した」を無理に訳すより、I learned to ask first.(まず尋ねることを学びました)のように、自分の伝えたい範囲へ短くする方法があります。実際に学んだことと合っているか、本人が確かめてください。
家庭での練習順と、保護者が手伝える範囲
- 1回目:題材の三つの候補を出し、本人が話したいものを選ぶ。保護者は「何が起きたの?」と聞き、立派な結論へ誘導しない。
- 2回目:日本語メモから短い英文を作り、主語・動詞・時制を確認する。言えない表現は、辞書の難しい語へ置き換える前に内容を短く言い直す。
- 3回目:読んだ音声を本人が聞き直すか、家族に一度聞いてもらう。家族は聞き取った内容を一文で返し、原稿の意味と合うか確認する。録音する場合は本人の了解を得て家庭内の復習用に扱う。
- その後:実際の規定を確認し、本人が読み上げて時間を測る。長すぎたら同じ主張の繰り返しを削り、中心となる場面を残す。
この二つの練習原稿に、特定の大会の制限時間・語数への適合を保証するものではありません。発音や音声の完成度を紙面だけで評価することもできません。本ページには模範音声を付けていません。学校の先生から助言を受ける場合は、分からない一文と、自分が伝えたい意味を用意すると相談しやすくなります。
学校英語の復習と、必要なときの相談
スピーチ原稿より先に基本の時制・語順を確認したい場合は、聖霊中学校の学校英語・定期テスト対策と、既存の無料英語教材一覧をご利用ください。今回の原稿を載せた新しいPDFを配布しているという意味ではありません。
学校の指示に沿った学習を続けても英文を自力で組み立てにくい場合は、慶英会のWeb学習相談で、学年と困っている点の概要をお伝えいただけます。最初の相談で生徒の氏名入り原稿や録音を送る必要はありません。体験・受講の案内と条件をご確認ください。大会の入賞や学校の評価向上を保証するものではありません。
参考にした公式資料・確認範囲
聖霊中学校・高等学校「英語スピーチ部」、「各教科のカリキュラム・ポリシー」英語欄。2026年11月5日(日本時間)確認。公開ページの説明を確認したもので、校内の現在の募集状況・個別指導内容・大会要項までは確認していません。教材・家庭学習手順は慶英会の独自提案です。
