成蹊中学校の英語クラス「けやき」「もも」「さくら」は、単純な成績順位で分ける制度ではありません。学校公式「科目紹介」は、中1一般学級の英語授業を主に入学前の英語学習経験・在籍校に応じて編成すると説明しています。主に成蹊小学校出身者は「けやき」、中学からの入学者は「もも」、海外の現地校・インターナショナル校で学んだ経験がある帰国生は「さくら」です。「さくら」希望者は面接・エッセイの審査を受けます。中2以降は一般学級の英語がホームルームを二分割した少人数授業となり、別途、帰国生英語特設クラスも設けられます。国際学級のホームルームと英語授業の区分、高校の習熟度別英語、2027年度の英語資格利用型入試は、それぞれ別の制度です。本記事では公式一次情報を整理し、所属・参加条件の疑問、現在の授業で困ったときの対策、独自15題の演習を解説します。実際の年度の編成や個人の参加可否は学校の最新の正式資料を優先してください。
「けやき・もも・さくら」の違い|学校公式の英語授業制度を一覧で確認
| 制度 | 学校の公表内容 | 間違えやすい解釈 |
|---|---|---|
| 中1一般学級「けやき」 | 主に成蹊小学校からの内部進学者 | 英語成績の最上位者を集めたクラスとは示されていない |
| 中1一般学級「もも」 | 主に中学校から成蹊に入学した生徒 | 英語を全く学んでいない生徒限定ではない |
| 中1一般学級「さくら」 | 海外の現地校・インターナショナル校での学習経験がある生徒。希望者は面接・エッセイの審査 | 英検資格を持つだけで自動所属する制度とは書かれていない |
| 中1国際学級 | ホームルーム単位で英語授業を実施 | 一般学級内の「さくら」とは異なる |
| 中2・中3の一般学級英語 | ホームルームを二分割した少人数授業 | 全員を得点順で二分割するとは明記されていない |
| 中2・中3帰国生英語特設クラス | 国際学級・さくらの経験者などを中心に、希望と判定を踏まえて編成 | 中1の国際学級のホームルームが継続するわけではない |
| 高校の英語 | 高1は2グレード、高2・3は3グレードの習熟度別授業 | 高校の方式を中1の区分へ当てはめない |
出典:成蹊中学・高等学校「科目紹介」英語・クラス編成。公式募集要項ページには、2026年9月25日に「中学1年の英語授業のクラス編成」の詳細として科目紹介ページを参照する案内が追記されています。情報の出所と対象学年を確認することが重要です。
中1の「けやき」|小学校からの経験者こそ文法・綴りを点検
「けやき」は成蹊小学校出身者を主な対象とする英語授業区分です。小学校から英語に触れていても、英語を話す経験が豊富なことと、学校の筆記問題で正確に語順・時制・綴りを書けることは別です。例えば「She likes music.」を理解できたら「Does she like music?」「She doesn’t like music.」まで自力で書いて確かめます。doesの後は動詞原形が必要です。
帰宅後に学校の例文を1〜3文選び、見ずに再現→主語を入れ替えて応用→意味を説明して音読する、の順に練習してください。使う英文は現在の授業で習った範囲を優先し、入試時の英語経験だけから学習レベルを決めつけないようにします。
中1の「もも」|中学入学者でも英語の学習歴は一律ではない
「もも」は主に中学校からの入学者を対象とします。ただし中学受験生には英語経験者もいるため、「もも」は「英語初心者専用」「英語下位クラス」とは同義ではありません。学校公式の英語科は発音を重視し、中1から外国人教員による授業を行うと説明しています。
学校で学習した発音、基本英文、be動詞・一般動詞の使い分け、疑問文の語順を確認しましょう。読むだけではなく「聞いて意味が分かるか」「自分のこととして1文言えるか」「見ずに綴れるか」を分けて点検すると、家庭での対策を決めやすくなります。
中1の「さくら」|海外での学習経験と面接・エッセイ審査
学校公式「科目紹介」は「さくら」を海外の小学校(現地校・インターナショナル校)で学んだ経験がある生徒の区分と説明しています。希望者には面接・エッセイによる審査を行い、参加可否を決めます。詳細は中学入試合格後に案内されるとされています。
「英検2級なら必ずさくら」「帰国経験がなければ英語を先取りしても意味がない」「定期考査の点数だけでさくらに移れる」など、公式説明にない基準を記事で作ることはできません。審査の形式・参加申込期限・必要な書類については学校の当該年度の案内を確認してください。
「さくら」を希望するご家庭は、日常英会話と、英文の読み書きや自分の意見を構成する力を分けて現状を確認するとよいでしょう。次の演習は一般的な基礎診断であり、学校の審査内容を再現したものではありません。
2027年度の英語資格利用型入試と入学後のクラスは別制度
成蹊中学校の公式募集要項は、2027年度から一般入試に「英語資格利用型」を新設すると案内しています。英検の資格やスコアが入試上の取り扱いに関係することと、中1の授業「さくら」の所属を決めることは同一ではありません。学校は「さくら」に面接・エッセイの審査があると別途説明しています。
入試制度については募集要項・当該年度の資料、入学後の授業は英語科のクラス編成案内でそれぞれ確認してください。「英語資格利用型で入学したから自動的にさくら」とは断定できません。
中1国際学級と一般学級の「さくら」の違い
中1国際学級は帰国生のためのホームルームで、英語も学級単位で受けます。一方「さくら」は中1一般学級の英語授業の区分です。学校公式「中学校 国際学級について」では、国際学級は中1の1年間を経て、中2から一般学級へ移ると説明しています。
この「ホームルームが一般学級に移る」ということと、「帰国生に適した英語の授業がなくなる」ということは別です。中2・中3には帰国生英語特設クラスがあり、本人の背景や希望に応じた制度が案内されています。所属・希望手続きは学校の正式連絡を確認しましょう。
中2・中3の少人数英語授業|成績順の「上位・下位」ではない?
学校公式の説明は、一般学級のホームルームを二分割して少人数で英語授業を行うというものです。二分割という事実だけでは、全クラスが一律に成績順の習熟度別であることや、何点で入れ替えられるかを確定できません。高校の習熟度別授業は別に紹介されており、高1で2段階、高2・3で3段階です。
学校英語科は中2・中3で検定教科書だけでなく国内外の教材も利用し、スキット・スピーチ・ディスカッション・ディベートなどを行うと説明しています。現在のクラスで用いる作品・プリント・宿題が何かを実物で確認し、それに沿って準備しましょう。
中2「帰国生英語特設クラス」への参加|対象と判定の違い
| 生徒の状況 | 学校が案内する扱い | 確認したいこと |
|---|---|---|
| 中1国際学級の出身者 | 希望者は原則として帰国生英語特設クラスへの参加が可能とFAQに記載 | 希望・時間割・学年の最新案内 |
| 中1「さくら」経験者 | 帰国生英語特設クラスの中心対象として科目紹介に記載 | 参加手続きと現年度の指導内容 |
| 一般学級に在籍する帰国生 | 参加を判定するテストが必要な場合がある | 参加申込と判定の日程・対象 |
| 中2帰国生編入者 | 希望者は参加判定のテストを受け、授業についていけるか学校が判断 | 編入試験の合否と特設クラスの参加判定は別 |
参照:成蹊「よくある質問(中学校)」、成蹊「中学校 国際学級について」。希望だけで全員が必ず参加できると断定せず、学校の個別の判断と正式案内を優先してください。
クラス分けで不安がある中1・中2へ|失点別の学習方法
| 確認したい弱点 | 症状 | 家庭での短い練習 |
|---|---|---|
| 音と単語の理解 | 文字では知っている単語が聞き取れない | 学校音声で短い文を聞く→本文確認→再聴 |
| 基本文法と語順 | doesの疑問文でも三単現のsを付ける | 同じ例文を肯定・否定・疑問に変える |
| 初見読解 | 代名詞の対象やbecauseの理由が分からない | 主語・動詞・接続語と設問根拠を照合 |
| 英作文 | 一文は書けるが理由・具体例を追加できない | 既習語句で主張→because→例を2〜3文に |
| スキット・発表 | 覚えた原稿以外の質問に答えられない | 質問返し、言い換え、短い一文での応答 |
クラスの名称だけでは弱点は判断できません。同じ「もも」に在籍していてもすでに英検を取得している生徒と中学から英語を始めた生徒では必要な復習が異なり得ます。個別の定期考査答案と学校教材の優先順位を見て、課題を一つか二つに絞ることが重要です。
独自15問|授業区分に左右されない英語の理解診断
以下の15題は慶英会が独自に作成した練習問題です。成蹊中学校の入試・定期考査・「さくら」審査・帰国生英語特設クラスの参加テストを再現したものではありません。既習内容に限って解き、正答数だけでクラスの適否を判断しないでください。
中1の基本8問
- 問1 She studies English every day. を疑問文にする。
- 問2 My sister likes music. を否定文にする。
- 問3 He can plays basketball. の誤りを直す。
- 問4 「私は今英語を勉強しています」を英訳する。
- 問5 語順を正しく並べる:(what / do / you / after school / do / ?)
- 問6 They visited the museum yesterday. を疑問文にする。
- 問7 「あなたの好きな教科は何ですか?」を英語にし、自分の答えを一文作る。
- 問8 I play tennis on Sundays. と I played tennis yesterday. の動詞の形が異なる理由を説明する。
初見読解と短い英作文7問
Last Friday, Anna and her friend Leo worked on a school project about local parks. Anna wanted to study birds, but Leo was interested in how people use the parks. They visited a park after school and saw children playing near a pond. The next day, they made a poster with a chart and some pictures. Their presentation explained why parks are important for both people and animals.
- 問9 When did they visit a park?
- 問10 What did Anna want to study?
- 問11 What was Leo interested in?
- 問12 What did they see near the pond?
- 問13 What did they make the next day?
- 問14 英文の要点を「話題→調べたこと→発表内容」に分けて日本語でまとめる。
- 問15 「私は公園を大切にしたいです。動物もそこを使うからです」という内容を、既習の英語で1〜2文にする。
全15問の解答・解説
- 1. Does she study English every day?(doesの後はstudy)
- 2. My sister doesn’t like music.(doesn’tの後は原形)
- 3. He can play basketball.(助動詞の後は原形)
- 4. I am studying English now.(進行形be+動詞ing)
- 5. What do you do after school?(疑問詞+do+主語+動詞)
- 6. Did they visit the museum yesterday?(didの後は原形)
- 7. 例:What is your favorite subject? — My favorite subject is science.(本人の好みを答える)
- 8. on Sundaysは習慣なのでplay。yesterdayは過去の出来事なのでplayed
- 9. Last Friday.(本文の第1・3文)
- 10. Birds.(第2文)
- 11. How people use the parks.(第2文)
- 12. Children playing near a pond.(第3文)
- 13. A poster with a chart and some pictures.(第4文)
- 14. 例:AnnaとLeoが地元の公園を調べ、鳥や公園を使う人々を観察し、人と動物にとって公園が重要な理由を発表した
- 15. 例:I want to take care of our local park because animals use it, too.(自分の既習語句で意味が通る文なら別解も可)
問1・2・3・6は動詞の形、問4・8は時制、問9〜14は根拠を探す読解、問15は自分で文を組み立てる力を確認します。間違えた問題は、答えの文章を暗記するのではなく、主語や場所を変えて翌日に解き直してください。学校の現学年・在籍英語クラスで未習なら後回しにします。
中1から中2へ移る前の14日間復習プラン
| 期間 | 取り組むこと | 確認する成果 |
|---|---|---|
| 1〜3日 | 現在の学校教材・小テスト・定期考査の失点を分野別に整理 | 弱点を2つ以内に絞る |
| 4〜6日 | 学校の基本英文を見ずに書き、主語や時制を変える | 同じ語順の誤りが減る |
| 7日 | 誤答を再テストし、学校の先生に質問する内容を準備 | なぜ間違えたか説明できる |
| 8〜10日 | 短い初見英文で人物・出来事・理由を探す | 本文の根拠を提示できる |
| 11〜12日 | 音読・短い質問応答・自分の意見を1文追加 | 覚えた文章以外でも答えられる |
| 13〜14日 | 学校の課題・定期試験の指定範囲を見直す | 改善した点と残る課題が分かる |
本表は慶英会の家庭学習モデルであり、成蹊中学校の公式日程ではありません。学校の宿題・定期試験範囲を優先し、無理な先取りや教材の買い足しは避けます。「2週間でさくらに入れる」「必ず成績が上がる」といった結果を保証するものではありません。
学校へ質問するときのポイント|クラス名より教材と課題
- 自分が現在受ける英語授業の正式な区分と教材名・版は何か
- 「さくら」の参加申込・面接・エッセイの最新要件は何か
- 中2の少人数英語授業、帰国生英語特設クラスへの参加手続きは何か
- 返却答案で同じ間違いをしている文法のうち、次の試験で優先すべき内容は何か
- クラス別の評価や定期試験で何を確認するか、学校からの配布資料はあるか
今回確認した現行「中学校カリキュラム」の公開ページからは、元下書きにあった「定期試験年5回」「評定10段階」を直接裏付けられなかったため、この版では確定的な数値として掲載していません。正確な実施回数・成績評価の方法は学校の当該年度の年間予定と成績説明資料でご確認ください。
よくある質問
Q. 「けやき・もも・さくら」は成績順ですか?
いいえ。学校公式は中1の学習歴・出身に基づく英語授業区分として説明しています。名称から学力順位は分かりません。
Q. 英検で英語資格利用型入試に合格すると「さくら」になりますか?
2027年度からの英語資格利用型入試と、中1の「さくら」所属は別制度です。「さくら」の希望者には面接・エッセイ審査があると学校は案内しています。
Q. 中1の国際学級は中2でも残りますか?
公式案内では中2から一般学級に移ります。ただし、帰国生英語特設クラスという英語の授業区分が設置されています。
Q. 中2の英語は必ず成績順の習熟度別ですか?
公式には一般学級のホームルームを二分割した少人数授業と記載されています。全員の成績順での二分割と断定できません。
Q. 国際学級の出身者は特設英語クラスに入れますか?
学校FAQは国際学級出身の希望者が原則として参加できると説明します。一般学級の帰国生や中2編入生については、参加判定テストが必要な場合があります。
Q. NEW TREASUREを使用していますか?
今回確認した公式クラス案内のみで、2026年度中1・中2全員の採用版を確定できません。学校で配布された教科書と副教材の実物を確認してください。
慶英会のオンライン個別指導|現在の成蹊の授業で必要な英語を整える
慶英会では、中高一貫校に在籍する中学1・2年生を中心に、学校の授業進度・教科書・英語の返却答案に合わせたオンライン個別指導を行っています。「けやき」「もも」「さくら」の名前だけで教える難易度を決めるのではなく、今の授業で求められる語彙・文法・読解・英作文・リスニング・発話のどこを改善するか、実際の答案をもとに確認します。毎日のLINE学習サポートで、授業外の短い復習も継続できるよう支援しています。
在籍クラス・出身・帰国経験の有無だけでは、本人に必要な指導を判断できません。学校の先生に質問し、指定課題に取り組んでも弱点を整理しにくい場合は、慶英会公式サイトの学習相談・最大1か月の無料体験をご検討ください。慶英会は成蹊中学・高等学校と公式提携しておらず、授業のクラス判定や合格を保証するものではありません。
参照した学校公式一次情報・関連する記事
- 成蹊中学・高等学校「科目紹介」(英語のクラス編成、さくら審査、中2少人数)
- 成蹊「中学校 国際学級について」(中2からの移行、帰国生英語特設)
- 成蹊「よくある質問(中学校)」(帰国生英語特設の希望・参加判定)
- 成蹊「募集要項」(2027年度英語資格利用型と2026年9月25日のクラス編成情報)
- 成蹊「中学校 カリキュラム」(国際学級と中学の教育)
- 成蹊中学校の英語・定期テスト対策(クラス別の復習に特化した既存解説)
- 中高一貫校の定期テスト間違い直し(答案診断の方法)
学校公式の確認日:2026年10月11日。学校が公表する制度・クラス参加条件と、慶英会が独自に作成した英語問題15題・14日間の学習案を分けて記載しています。学年ごとの教科書・クラス判定・定期考査範囲・成績評価は学校の正式な通知を優先してください。