NEW TREASURE(ニュートレジャー)の英単語を毎日見ているのに、小テストになると書けない。単語の意味は分かるのに英語に直せない。熟語になると前置詞を間違える。こうした中学生は、覚える回数ではなく「どの出題形式で再現できないか」を先に確認してください。英語を見て日本語が分かる力と、日本語だけを見て正しいつづりで書く力は同じではありません。
この記事では、NEW TREASUREを使う中高一貫校の中学1〜3年生と保護者に向け、単語集・学校指定の教材を使い、英語→日本語、 日本語→英語、つづり、熟語・例文の4段階で弱点を調べる方法を解説します。14日間の学習計画、間違いの分類法、教材本文を転載しない独自の練習24問も掲載します。学校の出題範囲・版・教員の指示・合格基準はそれぞれ違うため、この記事の練習量や問題を学校の正式なテスト範囲とみなさないでください。
教材の事実関係は出版元Z会の「NEW TREASURE ENGLISH SERIES Third Edition」公式案内を参照しています。Stage 1〜3には教科書の新出単語を登場順に扱い、文法例文も収録した「英単語」教材があり、単語や例文の音声に対応しています。ただし、学校が必ずこの単語集を採用しているということではありません。まず学校で配布・指定された教材と試験範囲表を確認します。
結論|単語テストの失点は「4種類」に分ける
- ①意味が分からない:英語を見ても日本語が出てこない。まず単語の意味を短く確認し、例文の中でも識別する。
- ②意味は分かるが英語が出ない:日本語から英語を思い出す練習が不足している可能性がある。答えを隠して声に出し、次に書く。
- ③英語は思いつくがつづりで失点:発音と文字の対応、語尾、似た単語を調べ、間違えた箇所だけ書き直す。
- ④単語は合っているが熟語・例文で失点:前置詞や語順、文法上の形の理解を確認する。単語を単独で覚えるだけでは対応しにくい。
4種類のうち②と③は似ていますが対処法が違います。「英語が頭に浮かばない」のか、「浮かぶが正しく書けない」のかを答案で分けましょう。正答数だけを追うより、同じ間違いを翌日・3日後・1週間後に繰り返さないかを確認すると復習対象が明確になります。
NEW TREASUREの単語集は何を載せている?Stage 1・2・3の公式情報
Z会公式ではThird Edition Stage 1・2・3の「英単語」教材について、教科書に登場する新出語を掲載した単語パートと、Grammar in UseのKey Point例文を扱う例文パートを案内しています。Stage 1の巻頭には基礎的な「はじめに知っておきたい単語」もあります。教材の二次元コードから単語・例文の音声を使えると説明されています。詳細はStage 1公式案内、Stage 2公式案内、Stage 3公式案内で確認できます。
教材を使い分けるときの目安
- 学校配布の単語表・範囲表:テスト対象の確認が第一。学校が独自に指定する追加語句・熟語があれば優先する。
- NEW TREASURE 英単語:Lessonの進度に沿って語彙を確認し、例文とつなげる。使える音声の種類は手元の版を確認する。
- NEW TREASURE テキスト:Grammar in UseやReadなどで単語がどの文脈で使われているか確認する。本文を無断で転記して単語リストを配布しない。
- NEW TREASURE Workbook:学校で指定されている場合に、文法・語句を使う問題で定着を確認する。出版社は教科書の進度に合わせた準拠問題集として説明している。
「英単語」教材と「Workbook」は目的が同一ではありません。英語から日本語への小テストに失敗しているなら意味の再生を、英作文でつづりが抜けるなら日本語から英語を見ずに書く練習を増やします。教材のページを何度読んだかより、学校の出題形式に対応できるかを基準にします。
保護者と本人で3分|4種類の単語力チェック
次の例はこの記事用の独自例であり、NEW TREASUREの単語集や学校の小テストからの抜粋ではありません。すでに習っている範囲で実施してください。
- 英語→日本語:borrow を見て「借りる」と言えるか。
- 日本語→英語:「〜を改善する」だけを見て improve と言えるか。
- つづり:environment を、見本を隠して書けるか。分からない場合に単語を丸ごと10回書く前に、どの部分を取り違えたか見る。
- 熟語・文脈:pay attention to …(〜に注意を払う)のように、語と前置詞をセットで思い出せるか。
記録欄には「○:すぐ正解」「△:意味は分かるが時間がかかる」「×:不正解」を使えば十分です。発音が分からない語は学校で使用を認められた教材の音声を確認します。一問だけで「語彙力がない」と断定するのではなく、学校範囲の複数語で傾向を見ます。
覚える順番|「見て分かる」を「隠して書ける」に変える
ステップ1.今日の範囲を10〜20語に分ける
例えば学校から60語が出題されるなら、初めに20語ずつ3組に分けます。この語数は学習計画の例であり、すべての生徒に20語を課す基準ではありません。範囲が長ければ無理なく小分けにし、試験範囲表と語順が対応するようLesson・ページ番号も控えてください。学校の単語リストがある場合は、その表記が最優先です。
ステップ2.意味を確認したら、必ず教材を隠す
英語を目で追い続けると「分かった感覚」だけ残ることがあります。まず英語を見て意味が言えるか確認し、次に日本語だけを見て英語を思い出します。単に答えを写しただけの正答と、自力で再生できた正答を同じ○として扱わないようにします。
ステップ3.間違えた語だけ、短い例文で使う
例えば「選ぶ」chooseを思い出せても文章で使えない場合は、独自例文 “I chose the blue bag yesterday.”(昨日私は青いかばんを選びました)のように時制を含めて確認します。chooseとchoseの区別が未習なら、今の範囲で習った表現だけ使います。定期テストの学年・Lessonと関係ない難単語を増やす必要はありません。
ステップ4.翌日・3日後・7日後に短く再テスト
記憶の定着度は語句や個人によって異なります。次の日に再テストし、思い出せたものだけ3日後・7日後に移します。間違えた語は翌日の先頭に戻します。これは慶英会が提案する復習間隔の一例で、Z会が定めた学習規則や合格保証ではありません。
14日間の単語テスト対策計画|1日約15〜20分の一例
以下は単語量60語、試験まで約2週間の家庭学習を想定した例です。すでに試験まで数日なら学校の指定範囲と弱点の再テストを優先し、14日分を詰め込まないでください。英語学習全体の時間とは別に、この単語練習だけで15〜20分程度を想定しています。
- 1日目:学校の範囲表・単語リスト・採点方式を確認し、60語をA・B・Cの20語ずつに分ける。Aの英語→日本語を診断。
- 2日目:Aを日本語→英語・つづりの順に確認。間違えた語を「意味/再生/つづり/熟語」に分類。
- 3日目:Aを見ずに再テストし、Bの英語→日本語を初回確認。
- 4日目:Bの日本語→英語・つづりを確認。Aの間違いだけ短く再テスト。
- 5日目:Bの再テスト、Cの英語→日本語を初回確認。
- 6日目:Cの日本語→英語・つづりを確認。A・Bの弱点を各5分。
- 7日目:A〜Cからランダムに20語を選び、学校形式に合わせた小テスト。時間を計測し、得点より誤答の種類を確認。
- 8日目:7日目の誤答を解き直す。単語集の例文で使い方を確認。
- 9日目:日本語→英語に重点を置き、見て分かるだけの語を探す。
- 10日目:つづりが不安な語だけを音・文字・語尾に分けて確認。正しく書けた語を長時間反復しない。
- 11日目:熟語と例文の穴埋めを練習。前置詞・動詞との組み合わせを確認。
- 12日目:全範囲を新しい順序で再テスト。採点基準は学校が指示する表記・品詞・複数形などに合わせる。
- 13日目:12日目の誤答のみを復習。丸暗記で解けた語は、短い独自例文でも意味が通るか確認。
- 14日目:最終ミニテスト。誤答と不安定な語を整理し、試験前日に短時間で見直せるようにする。
一度で全問正解しても翌日の問題で間違える場合があります。「合計何回書いたか」ではなく「時間を空けて隠して正答できたか」で判断します。不得意な子ほど、最初の量を減らして確実に正答できる範囲から始めましょう。
英単語の覚え方が合っていないサイン
- 1回目は全問できるが翌朝忘れる:答えを見た直後の再テストだけになっていないか確認する。
- 英語→日本語はできるが日本語→英語は半分以下:出題方向を逆にした再生練習が足りない可能性がある。
- 毎回同じ単語のスペルを間違う:語尾や文字列を特定して練習する。英語のつづりを日本語の音だけで推測しない。
- 単語テストは合格だが英文の穴埋めで失点:文の意味、品詞、前置詞、時制なども確認する。
- 学校の範囲外の語ばかり練習している:試験直前は教材の難易度より指定範囲への一致を優先する。
小テストが繰り返し不合格になる場合は、中高一貫校の英語小テストが続けて不合格になる原因も参照してください。家庭学習で「覚えたはずなのに」と感じるときは、実際の答案と復習記録を一緒に見る方が、叱責や単純な書き取り回数の追加より具体的に対策できます。
独自練習24問|意味・英訳・熟語・前置詞を診断
以下は音読・暗唱・英作文の練習とは異なり、語彙の再生と使い方を調べるための問題です。すべて慶英会が独自に作成した一般的な英単語・熟語の例で、NEW TREASUREの掲載順・掲載語・学校テスト範囲を再現したものではありません。未習語は飛ばし、学校で指定された単語に置き換えて同じ形式で練習してください。
A.英語→日本語(1〜6)
- borrow a book の意味を日本語で書きなさい。
- arrive early の意味を日本語で書きなさい。
- take a picture の意味を日本語で書きなさい。
- enough time の意味を日本語で書きなさい。
- during the summer の意味を日本語で書きなさい。
- carefully の意味を日本語で書きなさい。
B.日本語→英語(7〜12)
- 「約束」を英語1語で書きなさい。
- 「〜を選ぶ」を英語1語で書きなさい。
- 「環境」を英語1語で書きなさい。
- 「〜を改善する」を英語1語で書きなさい。
- 「理由」を英語1語で書きなさい。
- 「〜を説明する」を英語1語で書きなさい。
C.語と語の組み合わせ(13〜18)
括弧内から正しい語を選び、熟語を完成させなさい。
- (make / do) a decision
- (take / make) a shower
- (have / do) homework
- (catch / take) a cold
- (keep / hold) a promise
- (pay / spend) attention to the teacher
D.前置詞の穴埋め(19〜24)
英文の空欄に適切な前置詞を1語入れなさい。
- I am interested ___ science.〔「科学に興味がある」の基本表現〕
- She is good ___ math.〔「数学が得意だ」の基本表現〕
- Please listen ___ me.〔「私の話を聞いて」〕
- He is afraid ___ dogs.〔「犬を怖がっている」の基本表現〕
- We are looking ___ the key.〔なくした鍵を「探している」。look forを使う〕
- This book is different ___ that one.〔学校文法の基本表現different fromを使う〕
解答・確認ポイント
A:①本を借りる ②早く到着する ③写真を撮る ④十分な時間 ⑤夏の間に ⑥注意深く・慎重に。いずれも文脈次第で自然な訳し方が複数あります。
B:⑦ promise ⑧ choose ⑨ environment ⑩ improve ⑪ reason ⑫ explain。採点ではつづりの正確さも確認します。名詞・動詞の区別が分からなければ短い例文で確かめましょう。
C:⑬ make a decision ⑭ take a shower ⑮ do homework ⑯ catch a cold ⑰ keep a promise ⑱ pay attention to the teacher。例えば“do a decision”はこの意味では通常使わず、決定するは“make a decision”の組み合わせで覚えます。
D:⑲ in ⑳ at ㉑ to ㉒ of ㉓ for ㉔ from。基本表現は「be interested in」「be good at」「listen to」「be afraid of」「look for(探す)」「be different from(〜と異なる)」です。㉓は設問で「探す」と指定したためforが正答ですが、指定のないWe are looking ___ the key.だけなら、atを入れて「鍵を見ている」という英文も成立します。㉔も学校で基本形として習うfromを指定していますが、実際の英語にはdifferent to(主にイギリス英語)やdifferent than(特にアメリカ英語)もあります。「指定のない文でfrom以外は必ず文法違反」と誤判定しないでください。用法の確認:Cambridge Dictionary「look for」、同「look at」、同「different from / to / than」。
誤答を見て、①意味を知らない、②単語そのものが出てこない、③つづりが違う、④語の組み合わせが違う、のどこで失点したかを記録します。24問の得点はNEW TREASUREの習熟度判定や学年別標準得点を表すものではありません。
学年・Stage別に優先する学習は違う
Stage 1を使う中学生
英語を初めて本格的に学ぶ場合は、基本的な動詞・名詞・形容詞のつづりを確実にします。覚えた語を主語・動詞を含む短い文でも確認します。Stage 1英単語の巻頭にある基礎語も、学校が範囲に指定する場合は対象になります。
Stage 2を使う中学生
学校の進度が速いと、見たことのある語でも例文では使えないことがあります。熟語・前置詞・動詞の形などを分類し、学校のGrammar in UseとReadで使われ方を確認します。文法を伴う誤答なら、Grammar in Useのつまずき対策へ戻ります。
Stage 3を使う中学生
抽象的な語や複数の意味をもつ語が難しい場合は、単語単体の訳語を一つだけ固定せず、前後の文から意味を判断します。Stage 3の公式英単語教材にも単語・例文の構成と音声案内があります。学校の現在のLessonと学習済みの文法に絞りましょう。
保護者が確認するポイント|家庭で採点者になりすぎない
①学校の範囲表を確認できているか、②小テストは英語→日本語なのか日本語→英語なのか、③失点は意味・再生・つづり・熟語のどれか、④数日後に同じ語を書けるか。この4点を聞けば、毎日すべての単語を親が読み上げる必要はありません。
正しいつづりの確認には学校教材の表記を使い、不明な点は教員に確認してください。答案や学習記録に名前・学校・成績が記載されている場合、許可なくインターネットに公開しないようにします。
教材の誤植・表記ゆれを疑う場合は公式訂正情報も確認
Z会はNEW TREASURE教材内容の訂正のお知らせを公開しており、Stageや教材種別ごとに訂正履歴を案内しています。例えば、手元の単語集と教師の示す解答が食い違うときは、本人の記憶違いと決めつける前に版・刷数・公式訂正の対象箇所を確認してください。ただし公式ページに訂正があるからといって、すべての単語テストの失点を誤植のせいにすることはできません。学校の指定解答と照らし合わせて判断します。
よくある質問
Q.NEW TREASUREの英単語は1日何語覚えればよいですか?
学校の範囲・試験までの日数・本人の再生率で決めます。本記事の10〜20語は例です。翌日テストで正答できない語が多ければ新しい語を減らし、復習を優先します。
Q.単語を10回書かせる方法は効果がありますか?
書くことでつづりの確認はできますが、回数だけでは「見ずに書けるか」は分かりません。2〜3回試した後に答えを隠し、翌日にも再生できるか確認してください。書く回数は誤答に応じて調整します。
Q.学校ではNEW TREASUREの英単語集を配られていません。購入すべきですか?
まず学校指定教材とテスト範囲を確認してください。Z会公式は教材を紹介していますが、学校での採用・入手・使用方法は個別です。指定外の教材を買う前に、既に配布されている単語表やWorkbookで対応できるか確かめる方が効率的です。
Q.英語の意味は分かるのに英文が書けない場合も単語練習を続けますか?
正しい英語が思い出せないなら単語の英訳練習、単語が分かっているのに文の語順や時制が誤るなら文法・英作文練習を優先します。暗唱できるのに英作文で間違える場合は音読・暗唱から英作文につなげる7日間の練習法も参照してください。
Q.英検の単語帳だけでNEW TREASUREの小テストにも対応できますか?
英検の語彙と重なる部分はありますが、学校で指定された表現・つづり・例文の出題に必ずしも一致しません。学校の定期テスト直前は学校教材を優先し、英検向けの学習は別枠で管理するのが現実的です。
Q.リスニングも苦手です。英単語を覚えたら解決しますか?
語彙の意味が分かることは役立ちますが、音の聞き分けや文のつながりなど、別の練習が必要な場合があります。NEW TREASUREのリスニング対策で原因を分けて確認してください。
まとめ|小テストを変えるには「答えを隠して、後日また解く」
NEW TREASUREの英単語は、ただ眺めるだけでなく、①英語を見て意味が分かる、②日本語から英語を出せる、③正しいつづりで書ける、④熟語・例文でも使える、という順に確認します。学校の出題方式と範囲に合わせ、翌日・数日後の再テストで弱い語だけ復習することが重要です。
英語全体の定期テスト計画はNEW TREASURE定期テスト対策の7手順も参照してください。単語だけでなく文法・読解・英作文に課題が重なる場合、学習全体の優先順位を整理することが必要です。
NEW TREASURE・中高一貫校の英語を個別に見直したい方へ:慶英会は中高一貫校の英語、NEW TREASURE、英検に対応するオンライン個別指導塾です。使用教材のStage・Lesson、小テストの答案、学校の出題形式をもとに、どの段階で得点が止まっているかを整理して相談できます。慶英会公式サイトの最大1か月無料体験案内をご確認ください。受付枠・条件・内容は公式サイトの最新情報を優先してください。
参考にした主な公式情報
- Z会|NEW TREASURE公式教材紹介(Third Editionのシリーズ構成)
- Z会|Third Edition Stage 1 英単語(単語・例文パート、巻頭の基礎語、音声)
- Z会|Third Edition Stage 2 英単語(単語・例文・音声)
- Z会|Third Edition Stage 3 英単語(単語・例文・音声)
- Z会|Third Edition Stage 1 Workbook(教科書進度に沿う準拠問題集)
- Z会|NEW TREASURE教材内容の訂正のお知らせ(版・教材別の訂正情報)
監修:慶英会 塾長。練習手順、14日間の復習例、24問の設問と解答は慶英会が独自に構成したものであり、Z会の公式学習法・公式テスト・特定校の出題を示すものではありません。公開日:2026年10月9日。教材の訂正情報や試験範囲は、確認時点の出版社・学校の公式案内を優先してください。




