「NEW TREASURE(ニュートレジャー)の教科書、Workbook、文法問題集、英単語。どれから始めればよいのか分からない」「ワークは終えたのに定期テストの点数が伸びない」「教材が多く、子どもが消化しきれない」。こうしたときの結論は、学校が指定した課題・テスト範囲を最初に確認し、次に答案で失点の原因を見て、必要な教材だけを選ぶことです。全冊を同時に進める必要はありません。
同じNEW TREASUREでも「読んで理解する」「知識を問題で確認する」「語彙を思い出して書く」「音声を聞く」という目的は異なります。この記事は中高一貫校の中1〜中3の保護者と生徒向けに、Third Edition Stage 1〜3の公式教材構成を確認したうえで、定期テストの失点別にどの教材を優先するか、追加購入の前に何を確認するかを具体化します。
出版社Z会のNEW TREASURE公式教材一覧は、Third Editionのテキスト、音声付テキスト、Workbook、文法問題集、英単語などを案内しています。多くの製品には「学校専用商品」の表示があります。学校の採用状況、家庭での入手可否、実際に購入する必要があるかは別問題です。学校指定教材を無視して一般向け教材を追加購入することを勧める記事ではありません。
結論|迷ったら「学校の課題→誤答箇所→目的に合う1冊」の順
- ①学校が指定した教材を最優先:試験範囲表、教科書のLesson、配布プリント、提出が必要なWorkbookのページを先に整理。
- ②答案で困っている部分を特定:単語・つづり、文法の理解、語順・英作文、Readの内容理解、聞き取りを分ける。
- ③それぞれに合う教材を一つ選ぶ:単語なら英単語、授業の復習ならWorkbook、文法説明を読み直すなら文法問題集、本文理解ならテキストを起点とする。
- ④自力で解けるか確認:答えを見て写せるだけでなく、翌日に別の例文や類題でも再現できるかを確認。
前提として「教科書を理解しているか」と「ワークの問題を解けるか」は別です。学習時間が足りない場合には、まず学校指定の未完了課題を終え、失点が多い分野だけ補助教材で補う形が合理的です。以下は学校独自の採点方式が不明な家庭向けの判断基準であり、出版社が示す公式な優先順位ではありません。
教材の役割を公式情報で比較|5種類の違い
1.テキスト|現在のLessonと文脈を確認する中心教材
テキストは授業で扱う本文、語句、Grammar in Use、Readなどを確認する起点になります。単語や構文を暗記するだけでなく、学校のノートと照らして「今回の授業で何が重点だったか」を確認します。Third Edition Stage 1〜3の通常テキストについて、公式ラインナップでは音声ストリーミングは単語のみとされています。本文の音声がすべて使えると誤認しないことが重要です。
2.Workbook|授業進度に沿った「解いて確かめる」教材
Z会によるStage 1 Workbookの公式紹介では、教科書の文法事項・単語・語句の進度に合わせた教科書準拠問題集で、授業の区切りやLesson終了時の復習向けとされています。ディクテーションやリスニングを含む問題形式も案内されています。Stage 2 Workbook、Stage 3 Workbookも同様に教科書準拠の演習教材として紹介されています。
したがって、授業内容は理解できているものの、問題にすると間違える場合は、学校指定のWorkbookを自力で解く→間違いの種類を記録→翌日に同じ箇所を解き直すことから始めます。一方、そもそも文法用語・語順の仕組みが分からない場合、Workbookの正解だけ写しても原因は残ることがあります。
3.文法問題集|解説を読んでから英作文・読解まで段階的に進む
Stage 1文法問題集とStage 2文法問題集の公式紹介では、Lessonに準拠した文法解説とBasic/Standard問題、さらにExerciseのStep 1〜3、Step 4の英作文、Step 5の読解演習が示されています。基本ルールの理解から応用へ進めたい場合の候補です。
「現在完了と過去形の違いが言えない」「関係代名詞がどの名詞を修飾するか分からない」といった場合は、正誤を確認する前に説明を読み、Basicなどの基本問題で理解を確かめる方が先です。ただしStage・版によって内容の詳細が異なるため、手元の本に同じ構成があるかを確認してください。学校のテスト範囲外の発展問題を一度に進める必要はありません。
4.英単語|語彙と例文を「見ずに再現する」ための教材
Z会公式のStage 3英単語などは、新出語を教科書登場順に扱う「単語」パートと、Grammar in UseのKey Point例文を扱う「例文」パートを案内しています。英語から日本語を言えるだけでなく、日本語から英語・つづりを再現する練習に活用できます。単語集を眺めるだけではスペリングの確認にならないため、学校の出題方式に合わせて書くテストも加えます。
詳しい語彙学習はNEW TREASUREの英単語・小テスト対策14日間ガイドにまとめています。ここでは英単語集の全ページをWorkbookと並行してこなすことより、学校の指定語を正しく再生できるかを優先します。
5.音声付テキスト・音声教材|本文・会話の聞き取りが必要なとき
Z会の公式一覧では、Stage 1〜3の音声付テキストは音声のダウンロード・ストリーミングに対応するものとして案内されています。通常テキストの「単語のみの音声」とは区別が必要です。ただし、学校で正規の音源が配布・案内されている場合は、その利用条件を先に確認します。
リスニングや音読に課題がある場合はNEW TREASUREの公式音声の違いと聞き取り対策、暗唱や暗写で困っている場合は音読・暗唱から英作文へつなげる7日間の練習を参照してください。必要性を判断する前に、音声付テキストを必ず買うべきだと決めないでください。
どちらを先にやる?失点パターン別の優先順位
- 単語の意味が分からない:学校の単語表・テキストの該当語→英単語教材で意味確認→翌日も見ずに確認。文法問題集の発展ページは後回し。
- 単語の意味は分かるが書けない:日本語→英語のつづりテスト→誤答だけ再テスト。英文中の形の変化で失点する場合は文法も確認。
- 語順整序・否定文・疑問文が苦手:テキストの例文と文法説明→必要なら文法問題集Basic→Workbookや学校の類題へ。
- 文法の説明はできるのに選択肢問題で間違える:学校指定のWorkbookの基礎問題→正解根拠の確認→時間を空けて再テスト。
- 選択問題はできるが英作文が書けない:文法問題集の対応する基本・応用練習→学校の英作文形式→主語・時制を変えた独自例文。
- Readの長文を読むと内容を見失う:テキストのReadを文ごとに構造確認→内容を自分の言葉で要約→学校の設問・Workbookの関連問題。
- 本文の音が聞き取れない:学校指定の正規音声/音声付教材の使用可否を確認→短い音源と英文を照合→必要なリスニング練習。
- Workbookを3回終えても得点が低い:新しい教材を増やす前に、答えを見ながら解いていなかったか、学校の試験形式とずれていないかを点検。
特に最後のケースは教材を増やしても解消しないことがあります。答えの写し取り、選択肢の暗記、誤りを直した直後だけの正解は、初見問題での再現力を保証しません。学校ワークを3周しても点が取れない場合の原因別対策も参考にしてください。
5分の独自チェック|買い足す前に苦手を特定
以下の設問はこのページのために作成したもので、NEW TREASUREや特定校の問題の転載ではありません。習っていない文法は飛ばし、正解率を学年別の診断尺度として扱わないでください。
- 「彼女は毎週日曜日に図書館へ行きます」を英語にしなさい。
- He (go / goes / going) to school by train. の正しい語を選び、理由を一言で説明しなさい。
- They visited the museum yesterday. を疑問文にしなさい。
- 「この本はその本より面白い」を英語にしなさい。
- 次の短文の主語と動詞をそれぞれ示しなさい:The students in the classroom were reading quietly.
- “I borrowed a book because I needed it.” の because が表す関係を日本語で説明しなさい。
解答例:① She goes to the library every Sunday. ② goes(主語heが三人称単数で、現在の習慣を述べているため)③ Did they visit the museum yesterday? ④ This book is more interesting than that one. ⑤ 主語:The students in the classroom/動詞句:were reading(be動詞の過去形were+現在分詞reading)⑥ becauseは「その本が必要だったので借りた」という理由・原因を示します。
教材選択へのつなげ方:①②③で動詞の形・語順が不安定ならテキストのGrammar in Use・文法問題集の基礎へ。④の比較構文が未習なら出題対象にしません。⑤⑥で文の構造・理由が取れないならReadの文構造確認へ。①でlibraryなどの語が書けず、文法は合っているなら英単語とつづり練習を優先します。
この6問で満点でも定期テストが取れるとは限りません。目的は「何の教材を使うべきか」を決めるための簡易観察であって、学校の評定や英語力を測る標準化テストではありません。
実例で判断|教材を追加しない方がよい3ケース
ケース1.学校のWorkbookに未完了ページが残っている
試験範囲に含まれる学校指定の問題集が未完了なら、まず該当ページを自力で解き、間違い直しを行います。さらに別の問題集を買うと、課題と追加教材の両方が中途半端になることがあります。提出期限や指定範囲も学校資料から確認します。
ケース2.英単語小テストで失点しているが、文法問題集を増やそうとしている
単語を正しいつづりで書く小テストが苦手なら、原因は語彙の再生かもしれません。まず学校配布の語彙表を隠して英語を再現する方法を試します。英単語教材を購入する場合も、手元の教材と重なる語彙を大量に増やさないようにします。
ケース3.学校のRead本文を読めていないのに、文法問題集の発展問題だけ進めている
Readの内容理解が試験の失点の中心であれば、まず学校で扱った英文の主語・動詞、代名詞の指示先、段落の要点を確認します。文法問題集の長文演習は補助になる場合がありますが、学校の現在のReadと同じ課題を解決できているかが判断基準です。
逆に補助教材を検討したい3ケース
ケース4.授業の説明を聞き逃し、教科書だけでは文法ルールが理解できない
学校のノート・解説プリントを見直しても意味がつかめない場合、文法問題集の説明とBasicに戻る選択肢があります。単語・Read・英作文の全分野を同時に増やさず、つまずいた文法項目を一つずつ特定します。
ケース5.定期テストの英作文が学校Workbookの練習より複雑
学校の評価や過去の答案で初見英作文が多い場合、文法問題集の対応する英作文段階など、主語や時制を変えて書く練習を追加する余地があります。ただし、過去の試験傾向が次回も同じとは限りません。学校の指示に反して未習範囲へ広げないことが重要です。
ケース6.本人は文章を読めるが、音声を聞くと内容が分からない
その場合は、解答を読むだけの問題集を増やすより、学校で利用できる正規音声と英文を照合する学習が合うことがあります。利用できる音声がないときは学校に確認し、非公式サイトの違法アップロードや教材の無断共有は避けます。
定期テスト前7日間|同時に何冊も使わない学習モデル
以下は1日30分程度を英語の定期テスト対策に割り当てられる場合の例です。宿題の量、学校のテスト範囲、体調に合わせて調整してください。教材が学校で指定されていない場合は、必ずしも購入して使う必要はありません。
- 7日前:範囲表・提出物を確認し、未完了の学校課題を優先。前回の答案で失点の型を分類する。
- 6日前:単語・熟語を英語→日本語、日本語→英語の両方向で確認。失点した語だけ一覧化。
- 5日前:テキストの重要例文・Grammar in Useを見直し、分からない文法だけ解説資料や文法問題集のBasicで補う。
- 4日前:学校指定Workbook・配布プリントの対応部分を解答を隠して実施。誤答に印を付ける。
- 3日前:Readの構造・内容一致・要約の確認。授業で重点だった部分と試験形式を優先する。
- 2日前:誤答の多かった文法・英作文を学校形式に合わせて混ぜ、短い再テストをする。
- 前日:誤答した単語・文法・設問だけを再確認。新しい問題集を大量に始めない。
これは「定期テスト7日前から勉強を始めれば十分」という意味ではありません。授業の復習は普段から行い、テスト前は学校範囲に絞る計画です。全体の具体的な進行はNEW TREASUREの定期テスト対策7手順にまとめています。
中1・中2・中3で使う教材の優先順位は変わる?
学年名よりも、学校で扱っているStage・Lesson、前回の答案、今の理解度で判断します。Stage 1使用の中1でも過去形が不安ならそこを復習し、Stage 2を使う生徒でも一般動詞や疑問文で失点していれば既習の基礎へ戻ります。
Stage 1では基本的な語順や動詞の形を、Stage 2では複数の文法の使い分けを、Stage 3ではより複雑な英文の理解を重視する場面が増えますが、学校ごとにStageと学年の対応は異なります。なお出版社公式ラインナップにある「文法問題集」「英単語」はThird EditionのStage 1〜3向けのシリーズです。学校の旧版や別シリーズの教材構成と混同しないようにしてください。
保護者が先生に確認する質問は4つで足りる
- 今度の試験範囲は、テキストのLesson番号だけでなくWorkbook・プリントも含まれますか。
- 提出するページと、自主的な問題演習に使うページは別に指定されていますか。
- 英単語は英語→日本語だけですか。日本語→英語・つづり・例文も評価されますか。
- 英作文・リスニング・Readの内容理解のうち、今回特に重視されるものは何ですか。
これらは質問例です。学校ごとの運用を推測で断定するより、授業で配られた説明資料や先生からの返答を優先してください。保護者が教えるために、すべての教材を理解している必要もありません。
教材の購入前に確認すること|学校専用商品・旧版・訂正情報
- 同じStageか:「NEW TREASURE」という名称だけで選ばず、Stage 1/2/3とThird Editionなどの版を確認する。
- 学校の指定があるか:学校からすでに配布されている教材と重複していないかを確認する。
- 入手・使用条件:Z会公式には学校専用商品と案内されるものがある。個人向けの入手可能性や販売条件を勝手に想定しない。
- 解答・音声の有無:教材ごとに解答冊子や音声の提供方法が異なる。通常テキストと音声付テキストも区別する。
- 訂正情報:問題・解答・本文の記載に不一致があれば、学校の指示に加えZ会の教材内容訂正ページを確認する。
教材を買い足しても、学校の授業進度に合わなければ消化できず負担になりやすいものです。「新しい1冊を増やす」前に「今ある教材でどの誤答を減らせるか」を確かめましょう。
よくある質問
Q.NEW TREASUREのWorkbookと文法問題集は両方やるべきですか?
全員が両方を進める必要はありません。学校指定の課題・範囲を優先し、文法の説明理解が不足している場合に文法問題集の解説を、授業内容の問題演習が必要な場合にWorkbookを使うという分け方が可能です。
Q.Workbookを3周しても点数が上がらなければ次の問題集が必要ですか?
まず自力で解いていたか、答えを見ていたか、学校の出題形式と異なっていないかを確認してください。文章全体の理解や初見英作文が課題なら、その能力に対応した練習が必要です。
Q.英単語は別冊を買わないと覚えられませんか?
学校の配布資料やテキストで指定語を確認できるなら、まずその内容で日本語→英語の再テストを試すことができます。英単語教材はLessonに沿う語彙整理に役立つ候補ですが、追加購入が必要かは個別に判断します。
Q.文法問題集のStage 1とStage 2はどちらが先ですか?
通常は学校の採用Stageと現在のLessonに対応させます。Stage 2使用中でもStage 1相当の基礎文法でつまずいているなら、その箇所だけ既習内容へ戻すことが考えられます。シリーズ全体を最初から解き直す必要はありません。
Q.音声付テキストなら文法・単語・リスニングの全部を勉強できますか?
音声付テキストは音声学習の選択肢ですが、文法の理解やスペリングの再現力が自動的に身につくものではありません。聞き取り、語彙、英作文の不足はそれぞれ別の課題として確認します。
Q.2026年のNEW TREASUREを使っています。以前のブログ記事と内容が違う場合は?
版・Stage・刷数・学校の独自指示により取り扱いが変わることがあります。2026年春にStage 1の「Let’s Start!」がリニューアルされた点なども、出版社の最新公式案内に掲載されています。学校から配布された現物と訂正情報を基準にしてください。
まとめ|教材の数ではなく「自力で正解できない問題」を減らす
迷ったときは学校指定の課題を先に終え、直近の答案を「単語・文法・英作文・Read・リスニング」に分解し、該当する教材を一つ選んでください。Workbookは教科書に沿った演習、文法問題集は説明と段階的な文法練習、英単語教材は語彙・例文の確認という特色があります。それぞれを比較しても学校の指定範囲が最優先です。
使用しているStageやLesson、教材の種類、前回テストの失点が整理できても家庭だけでは判断が難しい場合は、英語の弱点を順序立てて見直す個別指導も選択肢になります。
中高一貫校の英語・NEW TREASUREに関する学習相談:慶英会はオンライン個別指導を提供しています。学校の教材とテスト答案から、語彙・文法・本文読解・英作文のどの部分を先に補うか検討できます。慶英会公式サイトの最大1か月無料体験案内をご確認ください。対象・期間・受付条件は公式サイトの最新情報を優先してください。
参考にした主な公式情報
- Z会|NEW TREASURE公式シリーズ紹介・ラインナップ・2026年春の更新情報
- Z会|Third Edition Stage 1 Workbook
- Z会|Third Edition Stage 2 Workbook
- Z会|Third Edition Stage 3 Workbook
- Z会|Third Edition Stage 1 文法問題集
- Z会|Third Edition Stage 2 文法問題集
- Z会|Third Edition Stage 3 英単語
- Z会|教材内容の訂正のお知らせ
監修:慶英会 塾長。本記事の6問チェック、教材優先順位、失点パターン別の分類、7日間の学習モデルは慶英会による独自提案です。メーカー公式の標準カリキュラム、特定校の採点基準、成績向上の保証ではありません。




