NEW TREASURE(ニュートレジャー)Third Edition Stage 3 Lesson 2は、助動詞の発展的な使い方、とくに『助動詞+have+過去分詞』を学習する単元です。He must have forgotten the meeting.は『彼は会議を忘れたに違いない』という過去についての強い推量です。しかしHe should have attended the meeting.は『彼は会議に出席すべきだったのに』という過去の行動への評価・後悔であり、意味が違います。英単語の形が似ているために丸暗記だけで選ぶと、和訳と英作文で誤答しやすい分野です。この記事ではmust have、may/might have、can’t/couldn’t have、should have、could haveを整理し、完全オリジナル32問と解答解説、誤答別7日間の復習方法を示します。Stage 3 Lesson 2の文法事項はZ会の2026年版Third Edition公式カタログに基づきます。独自32問は教科書本文・Workbookの複製ではありません。出題範囲や細かな扱いは学校の採用版・範囲表を優先してください。
結論:「過去の事実を推測」するのか「過去の行為を評価」するのか
- must have+過去分詞:He must have been tired.(疲れていたに違いない)。過去の強い推量。
- may / might have+過去分詞:She may have missed the train.(電車に乗り遅れたかもしれない)。過去の可能性。
- can’t / couldn’t have+過去分詞:He can’t have said that.(彼がそんなことを言ったはずがない)。過去の不可能性の推量。
- should have+過去分詞:You should have called me.(電話してくれるべきだったのに)。過去の行為についての評価・後悔。
- shouldn’t have+過去分詞:I shouldn’t have eaten so much.(そんなに食べるべきではなかった)。後悔・非難など。
- could have+過去分詞:We could have won the game.(勝てたかもしれない/勝つことができたのに)。可能性や実現しなかった可能な行動。意味は文脈による。
どの形でも、haveは原形、後ろは過去分詞です。He must had left、He may has gone、She should have wentなどは誤りです。go→gone、write→written、take→taken、leave→left、lose→lostなどを重点的に確認しましょう。
must have:今の証拠から過去を強く推測する
The ground is wet. It must have rained last night.(地面が濡れている。昨夜雨が降ったに違いない)。これは雨を直接見たのではなく、現在得られる証拠から過去の出来事を強く推測しています。He must be tired.なら現在の状態、He must have been tired.なら過去の状態を推測します。mustは義務を表す用法もありますが、must haveのこの形を一律に『〜しなければならなかった』と訳さないでください。
may / might have:過去の可能性で断定しない
I can’t find my notebook. I may have left it at school.(ノートが見つからない。学校に置いてきたかもしれない)。She might have forgotten the date.(日付を忘れたのかもしれない)。mayとmightはどちらも可能性を表すことがあり、mightが控えめに響く場合もあります。絶対的な確率の数値として暗記するのではなく、話し手の確信の度合いを文脈から判断しましょう。
can’t / couldn’t have:『〜したはずがない』という否定の推量
Rina was with me all evening. She can’t have stolen the bike at six.(リナは夕方ずっと私といた。6時に自転車を盗んだはずがない)。証拠に照らして過去の行為があり得ないと考えています。couldn’t haveにも同様の不可能性の推量がありますが、文脈により『〜することができなかったはずだ/不可能だった』とも解釈されます。学校英作文では『過去のはずがない』にcan’t have / couldn’t haveを対応させます。
mustn’t haveとcan’t haveは同じではない
過去の推量の否定で『〜したはずがない』を言うときは、基本的にcan’t have+過去分詞を使います。mustn’t haveをmust haveの単純な否定形として用い、『〜したはずがない』の標準解にしないでください。must notは普通、禁止を表します。mustの『義務』『強い推量』をひとまとめにせず、文脈で識別することが重要です。
should have / shouldn’t have:過去への後悔・非難
I failed the test. I should have studied harder.(テストに落ちた。もっと勉強すべきだった)。I hurt her feelings. I shouldn’t have said that.(彼女を傷つけてしまった。あんなことを言うべきではなかった)。should haveは現実にその行為をしたかどうかを文脈から読み取ります。後悔の文では通常、実際には十分に勉強しなかったなどの含みがあります。もっともshould haveが『当然〜しているはずだ』という予想を表す用法もあり、すべてを後悔と訳すのは不正確です。
should haveの別用法:すでに到着しているはず
The train should have arrived by now.(列車はもう到着しているはずだ)。これは『到着すべきだったのに』という非難よりも、時刻表や通常の予定からの予想です。The train should have arrived by now, but the platform is empty.のような文脈では期待と現実のずれが読み取れます。学校の解答では「〜すべきだった」と機械的に訳す前に、主語が人間の行為か、時刻表に基づく見込みかを確認しましょう。
could have:過去に可能だった行動、または過去の可能性
We could have taken a taxi, but we decided to walk.(タクシーにも乗れたのに、歩くことにした)。実現しなかった選択肢を表しています。He could have gone home already.(彼はもう帰宅している可能性がある)なら過去についての可能性です。Could haveが実際に何を意味するかはbut節や状況で異なるため、問題文の条件を必ず読みましょう。
現在の助動詞と過去の助動詞+haveの対比
- He must be at home.(今、家にいるに違いない)→ He must have been at home.(そのとき家にいたに違いない)。
- She may be ill.(今、病気かもしれない)→ She may have been ill.(そのとき病気だったかもしれない)。
- He can’t be asleep now.(今、寝ているはずがない)→ He can’t have been asleep then.(当時、寝ていたはずがない)。
- You should study tonight.(今夜勉強するべき)→ You should have studied last night.(昨夜勉強しておくべきだった)。
過去の文を表すのに、助動詞の直後だけを過去形にしません。must was、may went、should studiedなどは誤りです。助動詞+have+過去分詞という構造を一まとまりで書いてください。
【前提知識を確認|助動詞と過去の推量】He must leave now.は現在の必要性を表します。一方He must have left already.は「彼はすでに出発したに違いない」という過去についての強い推量です。must+原形とmust have+過去分詞は意味も時制も異なります。助動詞の基本形が不安な場合はStage 2の助動詞・have toの練習記事を先に復習しましょう。
演習A:意味に合う語を選択【1〜8】
- The lights are off. They (must / should) have gone to bed.〔証拠から強く推測〕
- I can’t find my keys. I (may / mustn’t) have left them at the office.〔可能性〕
- He was abroad yesterday. He (can’t / should) have attended the meeting here.〔出席したはずがない〕
- I failed the test. I (should / must) have studied harder.〔後悔〕
- I ate too much. I (shouldn’t / couldn’t) have eaten so much.〔後悔〕
- She (might / had) have forgotten the appointment.〔過去の可能性〕
- The road is wet. It (must / can’t) have rained.〔濡れた道路から「雨が降ったに違いない」と推量〕
- We (could / can) have taken the train, but we chose to walk.〔実現しなかった選択肢〕
演習A:解答と理由
- must:消灯を証拠とする強い推量。
- may:置き忘れの可能性。
- can’t:会場にいなかったという過去の不可能性。
- should:行動への後悔。
- shouldn’t:食べすぎたことへの後悔。
- might:might have+過去分詞。
- must:It must have rained.(雨が降ったに違いない)。濡れた道路を根拠にした強い推量。has to have rainedも推量に使われることがあるため、選択肢を明確化。
- could:選択肢として利用できたが、選ばなかった。
演習B:過去分詞の形・語順【9〜16】
- He must have (go) home already.
- She may have (forget) her umbrella.
- You should have (tell) me earlier.
- He can’t have (write) the email yesterday.
- We could have (take) a taxi.
- They might have (leave) before noon.
- I shouldn’t have (eat) so much cake.
- She must (be) tired yesterday.〔must have+過去分詞に書き換える〕
演習B:解答・語形
- gone:go→went→gone。
- forgotten:forget→forgot→forgotten。
- told:tell→told→told。
- written:write→wrote→written。
- taken:take→took→taken。
- left:leave→left→left。
- eaten:eat→ate→eaten。
- She must have been tired yesterday.:過去に疲れていたという推量。
演習C:誤文訂正・短文書き換え【17〜24】
- He must has forgotten the date.
- She might have went home.
- I should have call you yesterday.
- He can’t have wrote the message.
- I shouldn’t have ate so much.
- He must be tired last night.〔昨夜の過去の状態を強く推測〕
- I didn’t study enough. Now I regret it.〔I should have …で後悔を述べる〕
- I took a bus. I could take a taxi, but I didn’t.〔could have …で過去の選択肢を表す〕
演習C:正答と誤答理由
- He must have forgotten the date.:mustの後はhave。
- She might have gone home.:goの過去分詞gone。
- I should have called you yesterday.:haveの後は過去分詞called。
- He can’t have written the message.:write→written。
- I shouldn’t have eaten so much.:eat→eaten。
- He must have been tired last night.:昨夜の状態への強い推量。
- I should have studied harder. / I should have studied more.:勉強が足りなかったことを悔やむ。
- I could have taken a taxi, but I took a bus.:乗ることは可能だったが選ばなかった。
演習D:日本語から英作文【25〜32】
- 「彼はすでに帰宅したに違いありません」
- 「彼女は列車に乗り遅れたかもしれません」〔may haveを用いる〕
- 「彼がそんなことを言ったはずがありません」〔can’t haveを用いる〕
- 「私はもっと早くあなたに電話すべきでした」
- 「私はあんなことを言うべきではありませんでした」
- 「私たちはタクシーに乗ることもできたのに、歩くことにしました」
- 「その知らせを聞いて、彼女は驚いたに違いありません」
- 「電車はもう到着しているはずです」〔should haveを用いる〕
演習D:模範解答・採点観点
- He must have gone home already.
- She may have missed the train.
- He can’t have said such a thing.
- I should have called you earlier.
- I shouldn’t have said that.
- We could have taken a taxi, but we decided to walk.
- She must have been surprised to hear the news.
- The train should have arrived by now.
助動詞の意味、haveの原形、過去分詞の綴り、時を示す語句の4点を確認します。
失点を4タイプに分類する
- 意味の取り違え:must haveとshould haveを区別できない場合、『推測』か『後悔』かを日本語で分類する。
- 否定の推量:mustn’t haveを安易に選ぶ場合、can’t haveを使う状況を練習する。
- 過去分詞:gone/written/eatenなどが書けない場合、原形・過去形・過去分詞の3列で整理する。
- 文脈が読めない:could haveの選択肢/推量の違いは、but節や前後の証拠まで読む。
7日間の定期テスト対策メニュー
- 7日前:must / may / can’t / shouldの基本的な意味を現在・過去で比較する。
- 6日前:助動詞+have+過去分詞の語順を10文書く。
- 5日前:must have、may have、can’t haveを証拠に合わせて選ぶ。
- 4日前:should have / shouldn’t haveを後悔・評価の文脈で10文書く。
- 3日前:could haveの文脈依存の意味を比較し、例文を2組説明する。
- 2日前:32問を初見で解き、意味・語形・語順・文脈に分類する。
- 前日:間違えた英作文だけを白紙から再作成し、助動詞を選んだ根拠を述べる。
保護者が確認したい3つの質問
『must have beenとshould have beenはどちらも過去の話だけどどう違う?』『〜したはずがないをcan’t haveで表せる?』『You should have called me.は実際に電話した可能性が高いの?』と確認してください。意味の違いが説明できれば、次は英作文の語順と過去分詞をチェックします。
よくある質問
Q. must have+過去分詞は過去の義務ですか? A. 通常は『〜したに違いない』という過去の推量です。過去の義務はhad to+原形で表すのが基本です。
Q. should haveは必ず後悔ですか? A. いいえ。後悔・非難に加え、『もう到着しているはず』という期待・推定の意味にもなり得ます。
Q. may haveとmight haveは厳密に何%違いますか? A. 確率を固定の数字で表せる文法ではありません。話し手の確信度や表現の控えめさ、文脈の違いを理解しましょう。
まとめ:意味の分類から、have+過去分詞の語形へ
Stage 3 Lesson 2は、推測・可能性・不可能性・後悔・実現しなかった選択肢という意味の違いを把握すると、文法問題での選択が安定します。Lesson 1の過去完了・過去完了進行形32問と照らし合わせると、had+過去分詞と助動詞+have+過去分詞の構造の違いを復習できます。基本構造は助動詞+have+過去分詞ですが、選ぶべき助動詞は状況が決めます。まず32問を解き、誤答の原因を分類して、別の英文でも説明できるようにしましょう。
Stage 3に進んだ中高一貫校生の英文法・定期考査でのつまずきには、慶英会のオンライン個別指導・最大1か月無料体験をご確認ください。学校のテスト範囲や答案に応じて、復習の優先順位を整理します。
参考にした主な公式情報
- Z会|NEW TREASURE Third Edition公式カタログ(Stage 3 Lesson 2 文法シラバス)
- Z会|NEW TREASURE Third Edition Stage 3 文法問題集
- Z会|NEW TREASURE教材内容の訂正のお知らせ
監修:慶英会 塾長。この記事の文法練習32問・模範解答・解説はすべて独自作成です。Z会の教科書や問題集の本文・問題・解答は転載していません。




