
慶英会 塾長|慶應義塾大学卒・英検1級。塾長プロフィール
福岡県立門司学園中学校の英語学習を、教科書や小テストの点数だけでなく「英語で何ができるようになったか」という視点から振り返りたい中1・中2向けの記事です。学校公式サイトには中学校の英語CAN-DO LISTへのリンクが掲載されています。本記事では、公式資料の内容を推測して再現するのではなく、学校が公開する最新版を確認したうえで、家庭学習にどう生かすかを整理します。後半には、CAN-DOの考え方を使って学習を振り返る慶英会独自の練習30問と解答を掲載します。学校の実際の定期考査・授業課題ではありません。
結論|CAN-DO LISTは「できること」を具体的な行動で確かめるために使う
英語の勉強では、単語を何個覚えたか、ワークを何ページ進めたか、テストで何点取れたかを記録しがちです。これらは大切な情報ですが、英語を使って何ができるようになったかまでは、それだけで判断できません。例えば、単語を覚えたことと、覚えた単語を使って自分の予定を説明できることは別の力です。英文を読めたことと、読んだ内容を短く説明できることも同じではありません。
CAN-DO LISTは、学習到達目標を「実際の言語使用場面で何ができるか」という形で具体化するためのものです。文部科学省の手引きでは、聞く・話す・読む・書くの4技能を総合的に育て、目標を授業や評価に生かす考え方が示されています。門司学園中学校の公式「教育課程」ページにも、中学校の英語CAN-DO LISTへのリンクがあります。学校が公表する資料そのものを確認し、学校の表現や目標を独自に作り替えずに使うことが出発点です。
門司学園中学校の公式情報を確認するときのポイント
公式の教育課程ページには、中学校の学年別授業時数の表が掲載され、英語は中1が175、中2・中3がそれぞれ140と示されています。これは公式表に記載された授業時数であり、個々の生徒が実際にどの教材を何ページ進めているか、定期考査がどの形式で出題されるかまで示すものではありません。考査範囲・提出物・使用教材・評価方法は、学校から配布された最新の資料を優先してください。
公式ページには「英語CAN-DO LIST(中学校)」のダウンロード案内があります。ただし、資料の各項目や達成段階を確認できない状態で、学校独自の目標を推測して書くことは避けます。必ず学校公式ページから現行のファイルを開き、学年・技能・対象期間などの記載を確認してください。以前に保存したファイルがある場合も、版や更新時期が異なる可能性を考え、最新の案内と照合しましょう。
CAN-DO LISTを家庭学習に使う4ステップ
1.目標文を読んで、行動を表す言葉に線を引く
目標文を読んだら、「聞いて要点をつかむ」「読んで必要な情報を探す」「理由を添えて話す」「相手に伝わる文を書く」など、実際に行う行動を表す部分に注目します。目標が抽象的に感じられる場合は、学校の先生に意味を確認してください。家庭では、目標文を独自に言い換えて公式の目標と混同しないようにします。
2.できたかどうかを、証拠を使って判断する
「できた気がする」だけで判定せず、実際に行った課題を証拠にします。聞く力なら、音声を聞いて必要な情報を答えられたか。読む力なら、本文のどこに答えの根拠があるか示せるか。話す力なら、相手の質問に応じて答えを返せたか。書く力なら、読み手が意味を理解できる文を書けたかを確認します。証拠は長い作文や録音でなくてもかまいません。
3.未達成の理由を一つに絞る
目標を達成できなかったときに、「英語が苦手」とだけ記録すると、次に何を勉強すべきか決まりません。語彙が分からなかった、英文の語順が分からなかった、質問の条件を読み落とした、声に出す練習が足りなかったなど、原因を具体化します。次の練習では一つを優先すると、改善を確かめやすくなります。
4.次の1週間で試す行動を決める
目標を読んだだけで終わらせず、次にする練習を小さく決めます。例えば「教科書本文を音読する」だけでなく、「意味のまとまりごとに区切り、音読後に内容を日本語で2文にまとめる」と決めると、できたかどうかが分かります。週末に再確認し、できるようになった点と、もう少し練習が必要な点を分けて記録してください。
4技能別のセルフチェック例
以下は家庭学習で使うための一般的なチェック例であり、門司学園中学校の公式CAN-DO LISTの文言ではありません。学校の公式資料にある目標を先に確認し、その目標に近い活動を選んでください。
聞くこと:聞き取った情報を答えに結び付ける
- 短い会話を聞いて、話題と登場人物を説明できる。
- 時刻・曜日・場所・持ち物など、設問で求められた情報を聞き分けられる。
- 聞き取れなかった箇所を台本で確かめ、語彙不足か音の認識かを説明できる。
- 聞いた内容を一文でまとめ、本文にない情報を推測で加えない。
話すこと:相手に応じて答え、会話を続ける
- 簡単な質問に、主語と動詞のある文で答えられる。
- 自分の意見に because などを使って理由を加えられる。
- 相手の発言に関連する質問を一つ返せる。
- 言葉が出ないときに、聞き返したり別の簡単な表現に言い換えたりできる。
読むこと:必要な情報と文章の中心をつかむ
- 設問を先に確認し、本文から答えの根拠を探せる。
- 代名詞が何を指すか、前後の文から確認できる。
- 理由と結果、対比、順序を示す語句に注目できる。
- 知らない単語があっても、分かる情報を使って段落の要点をまとめられる。
書くこと:読み手に伝わる英文を作る
- 質問に合う主語と動詞を含む文を書ける。
- 理由や具体例を加え、意見を少し詳しく説明できる。
- 現在形・過去形・助動詞など、学習した文法を場面に応じて使える。
- 書いた文を読み直し、語順・動詞の形・つづりを直せる。
慶英会オリジナル30問|CAN-DOの考え方で4技能を点検する
以下は、学校公式のCAN-DO LISTを転載・再現した問題ではありません。学習目標を具体的な行動にし、根拠をもって振り返るための独自練習です。記述問題には一例の答えを用意していますが、意味が通り、質問の条件を満たす別解も認められます。
問題1〜5|目標と学習記録
問題1:「英語を勉強する」と「英語で自分の予定を3文で説明する」では、どちらがCAN-DO形式の目標に近いですか。理由も書きなさい。
問題2:「単語を20個覚えた」だけでは、英語で何ができるかを十分に判断できないのはなぜですか。
問題3:短い会話を聞く練習で、達成したかどうかを確認できる証拠を一つ挙げなさい。
問題4:長文の問題に正解したものの、本文の根拠を示せません。次に何を確認しますか。
問題5:目標が未達成だったとき、「英語が苦手」以外に記録するとよい原因を一つ挙げなさい。
問題6〜10|聞くこと
聞き取り用の独自台本:Rina: What will you do after school? Ken: I will go to the library. I need a book about birds for my science project. It closes at five, so I will go before my soccer practice at six.
問題6:Kenは放課後、どこへ行きますか。
問題7:Kenは何についての本を探していますか。
問題8:図書館は何時に閉まりますか。
問題9:Kenのサッカー練習は何時ですか。
問題10:Kenが図書館へ先に行く理由を、日本語で説明しなさい。
問題11〜15|話すこと
問題11:“What do you like to do after school?” に、主語と動詞を含む英文で答えなさい。
問題12:“Which subject do you like?” に、教科と理由を英語で答えなさい。
問題13:相手の答えが聞き取れなかったとき、丁寧にもう一度言ってもらう英文を書きなさい。
問題14:“I like reading.” と言った相手に、会話を続ける質問を英語で一つ返しなさい。
問題15:自分の好きな活動について、意見と理由を含む英文を2文書きなさい。
問題16〜20|読むこと
読解用の独自英文:Mika wanted to help the school garden. On Tuesday, she asked her science teacher which plants were easy to grow. The teacher suggested beans because they grow quickly. Mika and her friends planted the seeds after class. They wrote the date in a notebook and planned to check the plants every Friday. Mika hopes to explain their results at the next class meeting.
問題16:ミカは何を手伝いたいと思いましたか。
問題17:ミカは誰に質問しましたか。
問題18:先生が豆を勧めた理由は何ですか。
問題19:ミカたちは植物をいつ確認する予定ですか。
問題20:“their results” は何を指しますか。本文に基づいて説明しなさい。
問題21〜25|書くこと
問題21:次の誤りを直しなさい:I likes music.
問題22:「私は英語が好きです。外国の人と話せるからです。」を英語にしなさい。
問題23:語句を並べ替えて正しい英文を作りなさい:(because / I / practice / improve / every day / want to / I).
問題24:「昨日、私は図書館で本を読みました。」を英語にしなさい。
問題25:学校でできるようになりたいことを一つ選び、英語で2文書きなさい。2文目には理由を含めます。
問題26〜30|自己評価と次の行動
問題26:「会話を聞いて時刻を答える」という目標を確認するために、どんな練習をすればよいですか。
問題27:音読はできるのに内容を説明できません。次の練習として適切なものを一つ挙げなさい。
問題28:英作文で主語と動詞の誤りが多い場合、次の1週間に行う練習を一つ提案しなさい。
問題29:学習記録に「全部だめだった」と書く代わりに、どのように書き直せますか。
問題30:1週間後に同じ目標を振り返るとき、最初の記録と比べて何を確認しますか。
独自30問の解答・解説
解答1:「英語で自分の予定を3文で説明する」です。実際に何をするかが具体的で、できたかどうかを確かめられるからです。
解答2:単語を覚えたことと、会話・読解・英作文の中で使えることは同じではないからです。覚えた語を使って文を作れるかも確認します。
解答3:例えば、会話を聞いて場所や時刻などの設問に正しく答えられたかを記録します。
解答4:本文のどの文が答えの根拠になるか探し直し、設問の条件と合っているか確認します。
解答5:語彙が分からなかった、質問の条件を読み落とした、語順を間違えた、など具体的な原因を記録します。
解答6:The library.(図書館です。)
解答7:Birds.(鳥についての本です。)
解答8:At five.(午後5時です。)
解答9:At six.(午後6時です。)
解答10:図書館が5時に閉まり、サッカー練習が6時に始まるため、その前に本を借りに行くからです。
解答11:例:I play tennis after school.(放課後にテニスをします。)自分の活動に合わせて答えを変えて構いません。
解答12:例:I like science because I enjoy experiments.(実験が好きなので理科が好きです。)教科と理由が伝われば別解も可能です。
解答13:Could you say that again, please?(もう一度言っていただけますか。)
解答14:例:What kind of books do you like?(どんな本が好きですか。)相手の発言に関連する質問を返します。
解答15:例:I like drawing. It helps me relax.(絵を描くのが好きです。気持ちが落ち着くからです。)
解答16:学校の庭づくりを手伝いたいと思いました。
解答17:理科の先生です。
解答18:豆は早く育つからです。本文の because they grow quickly が根拠です。
解答19:毎週金曜日です。
解答20:植えた豆などの植物がどのように育ったか、観察して記録する結果です。
解答21:I like music.(主語が I のとき、一般動詞に三人称単数の -s は付けません。)
解答22:I like English because I can talk with people from other countries.
解答23:I practice every day because I want to improve.(毎日練習します。上達したいからです。)
解答24:I read a book at the library yesterday.(yesterday があるので過去の出来事として表します。)
解答25:例:I want to speak English more clearly. I want to communicate with visitors.(もっとはっきり英語を話したいです。訪問者と意思疎通したいからです。)自分の目標に合わせて書きます。
解答26:時刻を含む短い会話を聞き、聞き取った時刻を答え、台本で根拠を確認します。
解答27:音読後に内容を日本語で要約する、または英文を閉じて誰が何をしたか説明する練習です。
解答28:短い英文を毎日3文書き、主語に線、動詞に二重線を引いて、主語と動詞が合っているか点検します。
解答29:例:「主語と動詞は書けたが、三人称単数の -s を2か所間違えた。明日は動詞の形を確認する。」のように、できた点・誤り・次の行動に分けます。
解答30:最初より正確にできたこと、まだ迷う箇所、同じ課題をもう一度行った結果、次に練習する内容を確認します。

慶英会 塾長|慶應義塾大学卒・英検1級。公式資料の目標と、現在の答案・音読・会話練習を結び付けると、復習の優先順位を決めやすくなります。
7日間のセルフチェック計画
毎日長時間取り組むより、1日に一つの技能と一つの行動を選び、短い記録を残します。次の計画は家庭学習の例であり、学校が指定する課題・提出物・考査範囲を置き換えるものではありません。
- 1日目・聞く:教科書や指定音声を短く聞き、話題と必要な情報を答える。聞き取れなかった語句を一つ記録する。
- 2日目・話す:身近な質問に2〜3文で答え、理由を一つ加える。声に出してから文を見直す。
- 3日目・読む:短い本文を読み、設問の根拠に線を引く。正解でも根拠が見つからなかった問題は再確認する。
- 4日目・書く:意見と理由を含む英文を2〜3文書き、主語・動詞・時制を点検する。
- 5日目・弱点:前4日で間違えた技能を一つ選び、短い課題をもう一度行う。
- 6日目・組み合わせ:読んだ内容を口頭で説明する、聞いた情報を英文で書くなど、2技能をつなげる。
- 7日目・振り返り:最初の記録と比べ、できるようになったことと次の課題を一つずつ書く。
記録は「できた・できない」だけで終わらせない
家庭用の記録には、①目標、②実施した課題、③できた証拠、④つまずいた原因、⑤次の練習、の5項目を設けると便利です。例えば「会話の時刻を聞き取る」という目標に対して、「音声を聞いて時刻を答えた。最初は15と50を聞き違えた。台本で確認した後、もう一度聞き、正しく答えられた」と記録できます。単に「リスニングを勉強した」と書くより、何が改善したかが明確になります。
中1は、短い文の語順・基本動詞・身近な語彙を正確に使うことから始めて構いません。中2は、理由や具体例を加えたり、文章の前後関係を説明したりして、既習内容を組み合わせる練習を増やします。ただし、学年だけで到達度を決めつけず、学校の公式目標と本人の現在の力に合わせてください。
門司学園中学校の英語学習をさらに復習する
教科書の音声や語順の確認は門司学園中学校のNEW HORIZON英語対策、語彙・語形・英作文の復習はEEE(英語到達度テスト)の独自40問、日々の学習習慣と考査準備はSELF TIMEと定期テストの勉強法も参考になります。英語クラブや英語劇でセリフを続ける練習は英語クラブ・会話劇の独自練習で扱っています。学校別の記事は全国の学校別英語・定期テスト対策ガイドから探せます。
よくある質問
公式CAN-DO LISTと、この記事のチェック例は同じですか?
同じではありません。公式資料の内容は学校のページから確認してください。この記事のチェック例と30問は、目標の活用方法を練習するために独自に作成した補助教材です。
CAN-DO LISTができれば定期考査の点数も上がりますか?
点数の上昇を保証するものではありません。CAN-DO形式の目標は、英語を使ってできることを確認するための視点です。定期考査では学校が指定した範囲・語彙・文法・課題を別途復習し、答案の誤りを分析してください。
何から始めればよいですか?
公式資料を開いて今の目標を確認し、最も難しい技能を一つ選びます。短い課題を実施し、できた証拠と次の行動を記録するところから始めましょう。
参考にした主な公式情報
自己評価を3段階で記録する方法
公式資料に評価段階がある場合は、その基準を優先してください。家庭用に別の目安を設けるなら、公式の評価と混同しないよう「家庭での振り返り」と明記します。例えば、次の3段階で記録できます。
- できた:ヒントなしで課題に取り組み、必要な情報を正しく伝えられた。答えの根拠や使った表現を説明できる。
- 練習中:少し時間をかければできる、または一部のヒントがあればできる。次に練習する箇所が分かっている。
- これから:何から始めるか分からない、語彙や文法が不足している、課題の条件を理解できていない。まず小さな練習に分ける必要がある。
この3段階は、門司学園中学校が公式に定めた評価基準ではありません。学校のCAN-DO LISTに段階や説明がある場合は、そちらを使ってください。大切なのは、自分の状態を厳しく採点することではなく、次に何を練習すればよいか決めることです。
家庭学習で避けたい3つの誤り
誤り1:チェック欄に印を付けただけで終わる。目標に印を付けても、実際に課題を行っていなければ達成の証拠になりません。短い会話を聞く、本文の根拠を示す、英文を2文書くなど、実際の行動を一つ行いましょう。
誤り2:できなかった理由を能力のせいにする。「自分は英語ができない」とまとめず、「疑問文の語順で迷った」「時刻の聞き取りを間違えた」のように、修正できる要因に分けます。原因が具体的なら、翌日の練習も具体的になります。
誤り3:CAN-DOの目標だけで考査対策を済ませる。英語を使う力を振り返ることと、考査範囲の単語・文法・教科書本文・提出課題を仕上げることは、関連しますが同じではありません。考査前は学校の範囲表を優先し、CAN-DOの目標は理解や表現を点検する補助として使ってください。
保護者が確認するときも、結果だけを聞くより「今日は何ができた?」「どこで止まった?」「次は何をする?」と尋ねると、本人が学習を振り返りやすくなります。できなかった点だけを責めると、記録が正直でなくなることがあります。小さな進歩と次の課題を一緒に確認してください。

