
慶英会 塾長|慶應義塾大学卒・英検1級
中高一貫校の学校英語・NEW TREASURE・英検対策を専門とするオンライン個別指導塾です。塾長紹介
鹿児島県の池田高等学校で、IMSの英語講義に向けて「知らない専門語で止まる」「聞き逃した数字を後から思い出せない」「質問が思い付かない」と困ったときは、確かに分かったこと・不確かな箇所・確認したいことを分けるメモから練習しましょう。すべての英文を書き取る必要はありません。この記事では短い独自講義文を材料に、メモの修正と具体的な確認質問を作る6課題を掲載します。
対象は英語の講義を聞く準備をしたい高校生と保護者です。学校公式はIMSへの中3希望者の参加も紹介していますが、現年度の参加対象・申込方法は学校の案内を優先してください。本記事は音声のない読み書き教材で、実際の聞き取り能力を測るテストではありません。学校の講義原稿・配布資料・試験問題を再現したものでもありません。
学校公式で確認できるIMSと、この教材の役割
池田学園公式「IMS」は、国内の大学・研究機関に在籍する外国人研究者による英語の講義・実験を紹介しています。通訳を介さず、質疑応答も英語で行うと説明されています。グローバルサイエンスⅠで学んだ科学英語を実際に使う機会として位置付けられています。確認日:2026年11月4日。
ここから「講義の一部が分からないとき、どこを質問すればよいか」という学習上の課題を想定しました。これは慶英会の教材企画上の仮説であり、在校生への調査結果や検索数の実測ではありません。講師名・次回の演題・評価方法を予測するものでもありません。
自分の研究の図を説明する練習は、池田高校の英語研究スライド・単位と試行数の6課題で扱います。今回は講義を聞く側が、曖昧なメモを確定情報へ変えないことに絞ります。
メモは「主題・根拠・?」の3欄から始める
ノートの左に「何の話か」、中央に「実際に示された根拠」、右に「?」を作ります。意味をつかめなかった専門語、数字、条件は右欄に残します。後の説明で分かった場合は根拠と一緒に修正し、最後まで不明なら質問にします。これは学校指定のノート形式ではなく、家庭で試せる方法です。
例えば「期間:15日?」と書いたら、疑問符を消して提出する前に確認します。聞こえた音の候補が二つある場合は両方を残して構いませんが、どちらも不確かなら候補自体を無理に作る必要はありません。分からない語の綴りを完成させようとして、その後の説明をすべて失わないようにします。
練習用の独自講義文|静かな場所と紙の装置
以下の話者・調査・数値・装置はすべて架空の学習材料です。音声は付いていません。最初は英文を読みながらメモを作り、次に英文を隠して内容を整理してください。実験を家庭で行う必要はありません。
Part A
Today I will talk about a small study of quiet reading spaces. For fifteen days, our team observed two rooms after school. By “quiet,” I mean that we recorded no conversations during a five-minute observation. I do not mean that the room had no sound. We did not ask students whether they felt comfortable.
Part Aの全訳
今日は、静かな読書場所に関する小規模な調査について話します。15日間、私たちのチームは放課後に二つの部屋を観察しました。「静か」という言葉で私が意味しているのは、5分間の観察中に会話が記録されなかったということです。部屋に音がまったくなかったという意味ではありません。生徒が快適だと感じたかどうかは尋ねませんでした。
Part B
Now let us look at a model made of paper. First, I will describe its two parts. The base stays on the desk, and the flap can move. In this model, “flap” means the small piece of paper attached along one edge. I will explain why we chose this shape later. For now, please focus on how the two parts are connected.
Part Bの全訳
次に、紙で作った模型を見てみましょう。まず、その二つの部分を説明します。土台は机の上にとどまり、フラップは動かすことができます。この模型では、「フラップ」は一つの辺に沿って取り付けられた小さな紙片を意味します。なぜこの形を選んだのかは後で説明します。今は、二つの部分がどのようにつながっているかに注目してください。
語句:observe=観察する、conversation=会話、comfortable=快適な、base=土台、flap=ここでは一辺で取り付けられた動く紙片、edge=辺・縁、attached=取り付けられた、for now=今のところは。flapには文脈に応じた別の意味もあるため、この講義内の定義を使います。
独自6課題|メモから確認質問へ
課題1:主題と細部を分ける。
Part Aの主題として適切なものを一つ選び、日本語で理由を説明してください。
A. A small study of quiet reading spaces.
B. A plan to make every room completely silent.
C. A survey proving that all students feel comfortable.
課題2:不確かな数字を質問する。
Part Aを聞いたつもりで作ったメモが「期間:15日? 50日?」となっています。数値を確定するための英語の質問を一つ作ってください。続いて、掲載英文で確認した正しい数値と単位を書いてください。
課題3:話者の定義へ戻る。
別の生徒のメモは「quiet=音が一切ない」となっています。誤りを日本語で直し、話者の意味を確認する英語の質問を一文作ってください。
課題4:未調査を「いいえ」に変えない。
Part Aについて、次の二つのメモを評価してください。
A. Students did not feel comfortable.
B. The team did not ask about comfort.
本文に合うものを選び、他方が不適切な理由を日本語で説明してください。
課題5:未知語と説明の順序を分ける。
Part Bの途中でflapが分からなくなりました。①意味を具体的に尋ねる英文を一つ作る。②「なぜその形なのか」のメモは、今すぐ説明済み・後で説明予定・説明しないと宣言、のどれに分類するか選ぶ。③今注目すべき点を日本語で書いてください。
課題6:不正確な要約を修復する。
次の架空のメモを、Part A・Bだけを根拠に英語4文で書き直してください。全文を丸写しする必要はありません。
“The study lasted fifty days. Quiet meant no sound at all. Students were uncomfortable. The speaker has already explained why the model has this shape.”
期間・quietの意味・快適さについて調査したか・形の理由を説明する時点の四つを含めます。
全解答・全訳・解説
課題1:A。
Aの訳:静かな読書場所に関する小規模な調査。Bの訳:すべての部屋を完全に無音にする計画。Cの訳:全生徒が快適だと感じていることを証明する調査。冒頭のI will talk about …が主題を示します。Bの計画は述べておらず、Cは快適さを尋ねていないという説明に反します。テーマを一つ残すことが、細部を並べる前の出発点です。
課題2の質問例:Did you say fifteen days or fifty days?
訳:15日とおっしゃいましたか、それとも50日ですか。本文で確認した答えはfifteen days(15日間)です。数字だけでなくdaysも一緒に残します。候補の音自体に自信がなければ、Could you repeat the number of days, please?(日数をもう一度言っていただけますか)でも構いません。候補を提示することが必須ではありません。
この問題は15と50の発音を聞き分ける試験ではありません。文字を読めば答えが分かりますが、実際の音声で区別できるかは別に確認が必要です。読み書きの正答を、リスニング技能の達成と同一視しないでください。
課題3:この調査のquietは「5分間の観察中に会話が記録されなかった」という意味で、無音という意味ではありません。
質問例:By “quiet,” do you mean that no conversations were recorded during the five-minute observation?
訳:「静か」というのは、5分間の観察中に会話が記録されなかったという意味ですか。
短くするならDoes “quiet” mean no conversations during the observation?(「静か」とは観察中に会話がないという意味ですか)でも、確認したい点は伝わります。実際のメモには5分という観察条件も残しましょう。普段の単語の意味をそのまま当てはめず、話者が明示した定義を優先します。
課題4:B。
Aの訳:生徒は快適だと感じなかった。Bの訳:チームは快適さについて尋ねなかった。本文にあるのは質問をしなかったという事実です。不快だったという結果は示されていません。「未調査」「不明」「否定的な結果」を別に扱います。
本当に気になる場合の追加質問例:Do you plan to ask students about comfort in a future study?
訳:今後の調査で、生徒に快適さについて尋ねる予定はありますか。講師が予定を持っているとは限らないため、この練習文だけから返答を作りません。分かっている内容を繰り返し尋ねるより、次に知りたい点へ進む質問です。
課題5①:What does “flap” mean in this model?
訳:この模型で「フラップ」はどういう意味ですか。答えは本文中の「一つの辺に沿って取り付けられた小さな紙片」。定義を読んでもどの部分か分からなければ、Could you point to the flap, please?(フラップを指し示していただけますか)と尋ねる方法もあります。図や実物のない本記事では、その位置を実物で確認したことにはなりません。
課題5②:後で説明予定。③:二つの部分のつながり方。
I will explain … later(後で説明します)とFor now(今のところは)を区別します。現時点のメモは「形の理由:後で」「今:接続の説明」とします。講義の最後まで理由が示されなければ、質問の時間にその箇所を確認できます。
課題6の修正文例:
The study lasted fifteen days.
“Quiet” meant that no conversations were recorded during a five-minute observation.
The team did not ask students whether they felt comfortable.
The speaker will explain the reason for the shape later.
修正文の全訳:
調査は15日間続きました。「静か」は、5分間の観察中に会話が記録されなかったという意味でした。チームは生徒が快適だと感じたかどうかを尋ねませんでした。話者はその形の理由を後で説明します。
元の誤ったメモの全訳:
調査は50日間続きました。静かとは音がまったくないことを意味していました。生徒たちは不快でした。話者は、なぜ模型がこの形なのかをすでに説明しました。
数字・定義・調査していない情報・説明の時点が、それぞれ本文とずれています。四つを正しく修正できれば、自然な別表現でも構いません。例えば第4文はThe reason for the shape will be explained later.(形の理由は後で説明されます)とも書けます。
本番前・講義中・翌日の使い分け
本番前:講義の題名や配布資料が事前に公開されていれば、その範囲で未知語を少数確認します。資料がなければ内容を予想して暗記するより、「意味・数字・場所を確認する質問」を一つずつ練習します。この記事の架空の題材が次回IMSで扱われるという意味ではありません。
講義中:主題と区切りを優先し、不確かな箇所には「?」を残します。説明の途中に割り込むか、最後の質疑時間に尋ねるかは、講師・学校の進行に従います。録音・撮影・外部AIへの音声や資料の送信は、学校や講師の許可・ルールを確認する必要があります。
翌日:自分のメモだけで「分かったこと一つ」と「まだ確認できていないこと一つ」を説明します。本記事の復習なら課題6を見ずに書き、15日・5分・快適さは未調査・形の理由は後、の四点を確認します。丸暗記した同じ文だけでなく、どこをなぜ修正したか説明できることを目標にします。
保護者は、英語力とメモの整理を分けて確認する
本文を読んでも意味が取れない場合は、語句・文構造の確認が先です。読めば分かるが音声では追えない場合には、学校で使用が認められた音声教材などで、音と文字を対応させる練習が必要です。本記事だけでは、その聞き取りの状態を判定できません。
「質問できたか」だけでなく、どの箇所を確認したいか本人が説明できたかを見てください。まだ不明なことを正直に残せたことも大切です。聞き逃した情報を保護者が推測で埋めず、学校の資料や担当教員への確認につなげましょう。
次の学習と相談先
基本的な研究質問・結果の説明は池田中学校のSCP科学英語40問、学校英語の復習は既存の無料英語教材案内をご利用ください。今回の記事専用のPDF・音声ファイルはありません。
短い英文の意味や確認質問の作り方で繰り返しつまずく場合は、慶英会の学習相談で、学年と難しかった文の形式をお伝えいただけます。体験・料金の条件は料金・コース・無料体験案内でご確認ください。学校の非公開資料や他の生徒の個人情報を無断で送る必要はありません。慶英会は池田学園の公認・提携先ではありません。
参照した公式資料と教材の範囲
池田学園「IMS」:英語による科学講義・質疑応答、参加対象の紹介。池田学園「中学・高校」:高校の科学英語と探究の位置付け。確認日:2026年11月4日。
学校の活動に関する説明と、慶英会独自の講義文・6課題・解答・家庭学習法を区別しています。学校の内部評価、実際の講義内容、試験での得点や参加者の理解度は確認していません。正答数から英検級・学校成績・講義の理解度を換算しません。
