慶英会 トップへ

池田高等学校(鹿児島)の英語研究スライド|単位・平均・試行数を伝える独自6課題【全訳】

慶英会塾長のプロフィール写真

慶英会 塾長|慶應義塾大学卒・英検1級
中高一貫校の学校英語・NEW TREASURE・英検対策を専門とするオンライン個別指導塾です。塾長紹介

最大1か月完全無料体験・学習相談(Web)|公式LINEで相談|料金・無料体験の条件

慶英会塾長のプロフィール写真

慶英会 塾長|慶應義塾大学卒・英検1級
中高一貫校の学校英語・NEW TREASURE・英検対策を専門とするオンライン個別指導塾です。塾長紹介

最大1か月完全無料体験・学習相談(Web)|公式LINEで相談|料金・無料体験の条件

「英語の研究スライドに数字は載せたけれど、何の平均か聞かれると説明できない」「短くしようとして、単位や測定条件まで消してしまう」。鹿児島の池田高等学校で科学英語に取り組む生徒と保護者の方へ、図のタイトル・軸ラベル・説明文を、元のデータと一致させる6課題を用意しました。

本記事は慶英会独自の英語教材です。学校の実際の研究スライド、研究データ、配布教材や評価表は転載していません。完成した発表スライドの配布ではなく、英語で図を説明するための練習問題です。研究内容の判断や学校への提出条件は担当の先生に確認してください。

学校公式と受入先の報告から確認できること

池田学園の中学・高校紹介は、高校の学校設定科目として科学を英語で扱うグローバルサイエンス等を紹介しています。また、キヤノングローバル戦略研究所の開催報告には、2026年2月16日に高校1年生10人が東京科学研修で訪問し、英語で作成したスライドによる研究発表を行ったことが記載されています。

ここで確認できるのは、科学英語を学ぶ環境と、特定の参加者による英語スライドの使用実績です。全員が同じ図や書式を使う、2026年度にこの教材の課題が出る、とは推測しません。受入先の記事の研究内容や図は本教材に流用していません。確認日:2026年11月4日。

中学生の研究質問や基本的な結果説明は、既存のSCP科学インタビュー40問で練習できます。今回は高校段階を主な対象に、「読み手がスライドだけを見ても数値の意味を取り違えない」図説明の作り方に絞ります。

共通資料:架空の紙飛行機の記録

次の値はすべて教材用に作った架空データです。池田学園の実験結果でも、実際に測定した値でもありません。実験の実施は不要です。このページの記録だけを使って英文を点検します。

設定:折り方の異なる紙飛行機Aを1機、Bを1機用意したとします。同じ1人が同じ室内の開始線から、それぞれを3回ずつ飛ばし、開始線から着地点までの距離をcm単位で記録しました。各機の3回は同じ機体を繰り返し使った設定です。投げる強さを機械で一定にした設定ではありません。

元データ:
Plane A(紙飛行機A):第1回120 cm、第2回160 cm、第3回140 cm。
Plane B(紙飛行機B):第1回150 cm、第2回170 cm、第3回160 cm。
平均:Aは140 cm、Bは160 cm。

平均の計算:A=(120+160+140)÷3=140、B=(150+170+160)÷3=160です。平均の差は20 cmです。後の問題で使う範囲は、Aが120〜160 cm、Bが150〜170 cmです。cmとmを混ぜないでください。

語句:flight distance=飛んだ距離/mean=平均/trial=試行/paper plane=紙飛行機/caption=図の説明文/range=最小値から最大値までの範囲。ここではrangeを「最大値−最小値の幅」ではなく、最小値〜最大値として示します。

課題1|短い軸ラベルにも、測定量と単位を残す

課題:A・Bの平均距離を棒グラフにする想定で、縦軸のラベルとして最も適切なものを選んでください。横軸はPlane AとPlane Bです。実際のグラフ画像は本記事には掲載していません。

A: Result(結果)
B: Flight distance(飛んだ距離)
C: Mean flight distance (cm)(平均飛行距離・単位cm)

解答:C。今回の棒の高さは、各機の3回の平均距離をcmで示す想定です。Aでは何を測ったか分からず、Bでは平均なのか1回の値なのか、単位は何かが分かりません。

解説:短くするために説明を省く場合も、「何の値か」「どの単位か」は残します。もし各試行の値をそのまま示す図なら、meanを付けてはいけません。ラベルは見栄えより、実際に表示する量に合わせます。

課題2|「3回」と「3機」を区別する

課題:元の設定に一致する説明をA・Bから選び、他方がなぜ違うか説明してください。

A: We tested three planes of each type.
和訳:各型の飛行機を3機ずつ試しました。
B: We tested one plane of each type three times.
和訳:各型の飛行機を1機ずつ、それぞれ3回試しました。

解答:B。実物の機体はA・B各1機で、それぞれ同じ機体を3回使った設定です。Aは各型3機を用意したと読めるので、実際より機体数が増えてしまいます。

解説:図の隅にn = 3とだけ書いても、それが試行数か機体数かは伝わらない場合があります。この教材ではThree trials per plane; one plane of each type.(1機当たり3試行、各型の機体は1機。)と具体化できます。実際の研究でnに何を数えるかは、研究の設計と学校の指示に従ってください。

課題3|平均が高いことと、毎回優れることを分ける

課題:次の図タイトルを、記録から言える範囲に書き直してください。

Plane B always flies farther than Plane A.
和訳:紙飛行機Bはいつも紙飛行機Aより遠くまで飛びます。

解答例:Plane B had a higher mean flight distance in these trials.
和訳:今回の試行では、紙飛行機Bの平均飛行距離の方が大きくなりました。

解説:元データではBの平均160 cmはAの平均140 cmより20 cm大きい値です。しかし、今回の少数の試行だけから、今後も必ずBが遠くまで飛ぶとは断定できません。「今回の試行では」をin these trialsで限定します。alwaysを外し、過去形hadを使って、この記録について述べます。

さらに、Aの160 cmはBの150 cmより大きいので、記録されたAのすべての距離が、Bのすべての距離より小さいわけでもありません。平均の大小と、個々の値の大小を分けて読むことが重要です。

課題4|「20%大きい」と「20 cm大きい」を混同しない

課題:次の説明の誤りを直してください。今回は割合を計算せず、差をcmで表すことを条件とします。

The mean distance for Plane B was twenty percent greater.
和訳:紙飛行機Bの平均距離は20%大きくなりました。

解答例:The mean distance for Plane B was twenty centimeters greater than that for Plane A.
和訳:紙飛行機Bの平均距離は、紙飛行機Aの平均距離より20センチメートル大きくなりました。

別の解答例:The means were 160 cm for Plane B and 140 cm for Plane A, a difference of 20 cm.
和訳:平均は紙飛行機Bが160 cm、紙飛行機Aが140 cmで、差は20 cmでした。

解説:160−140=20という引き算で得るのは距離の差です。単位cmが付いており、そのまま20%とは言えません。that for Plane Aのthatは、前に出たthe mean distanceを受けています。比較対象を明確にするため、Bの距離とAの機体そのものを比べない形にします。

課題5|図説明に残す情報と、口頭で補う情報を選ぶ

課題:スライドの文字数を減らすため、次の説明を削ることにしました。A〜Dのうち、データの意味を理解するために優先して残す内容を選んでください。複数選択です。

A: We were very excited about this project.
和訳:私たちはこの取り組みにとてもわくわくしました。
B: Each bar shows the mean of three trials.
和訳:各棒は3回の試行の平均を示しています。
C: One plane of each type was used.
和訳:各型の飛行機を1機ずつ使いました。
D: Distances were measured in centimeters.
和訳:距離はセンチメートル単位で測りました。

解答:B・C・D。何を平均したか、実物の機体数はいくつか、単位は何かは、数値を読む手掛かりになります。Aの感想は、発表の振り返りとして口頭で話すことはできますが、図の数値の定義にはなりません。

解説:Dの単位が軸ラベルに明記されていれば、図説明で同じ内容を繰り返す必要はありません。重要なのは、スライドのどこかで読み手が確認できることです。B・Cも、図の近くに簡潔に置く方法があります。文字を減らすことと、必要情報を消すことを同一視しません。

課題6|図の説明と、口頭の補足を作り分ける

課題:ここまでの内容から、①図のそばに置く短い説明、②発表時に口頭で加える補足、を英語で作ってください。補足には記録の範囲と、まだ言い切れないことを入れます。

図の説明例:
Mean flight distance: Plane A, 140 cm; Plane B, 160 cm. Three trials per plane; one plane of each type.
和訳:平均飛行距離:紙飛行機Aは140 cm、Bは160 cm。1機当たり3試行、各型の機体は1機。

口頭の補足例:
Plane A’s distances ranged from 120 to 160 cm. Plane B’s distances ranged from 150 to 170 cm. Plane B had the higher mean in these trials, but we tested only one plane of each type. Throwing force was not kept constant with a machine, so we cannot attribute the difference only to the design.
全訳:紙飛行機Aの距離は120〜160 cmの範囲でした。Bの距離は150〜170 cmの範囲でした。今回の試行ではBの平均の方が大きくなりましたが、各型の機体を1機ずつしか試していません。投げる強さを機械で一定にしていないため、その差を設計だけによるものとすることはできません。

解説:図の説明は数値を読むための定義に絞り、口頭では個々の値の範囲と条件を補います。ranged from … to …は「〜から〜の範囲だった」、attribute A to Bは「AをBによるものとする」です。難しければ、We cannot say that the design alone caused the difference.(設計だけが差の原因だったとは言えません。)に言い換えて構いません。

この教材では、差が統計的に有意かどうかの検定は行っていません。statistically significant(統計的に有意)を、単に「差がある」「大きそう」という意味で足さないでください。また、元の記録にない誤差棒や精度を示す値を、図の見栄えのために作らないようにします。

提出前に「元データ・図・英文」の3か所を照合する

①元データ:各試行の値と単位を確認します。②図:棒や点が平均なのか個々の値なのか、軸ラベルと一致しているかを確かめます。③英文:主語、比較対象、単位、試行回数が元データと同じかを見ます。平均を丸める場合は、学校や研究分野の指示に合わせて桁の扱いをそろえます。

今回の家庭学習では、課題1・2でラベルと試行数、課題3・4で主張と単位、課題5・6で図説明と口頭補足を分けて練習できます。翌日は解答を見ずに課題6を書き、140と160の入れ替えや、trialsとplanesの混同がないか確認してください。

保護者は英文を丸ごと代筆するより、「140は何の平均?」「3は機体の数?」「差の20には何の単位が付く?」と内容を確認します。英語を直す前に説明できない部分があれば、元データへ戻ることが先です。

次の学習と相談

基本の科学英語や研究者への質問は、SCP科学インタビューの独自40問へ。文の構造から見直したい場合は、既存の無料英語教材から必要な範囲を選んでください。本記事の問題・解答・全訳はすべてこのページ内で読めます。

「図の内容は説明できるが英語の比較文で止まる」「試行数と試料数を英語で区別できない」など、具体的な課題が残る場合は慶英会の学習相談をご利用ください。学校の未公開研究データや共同研究先の秘密情報を送る必要はありません。

慶英会は池田学園や受入研究機関の公認・提携教材であると表示していません。研究成果、学校での評価、発表会の受賞や検定合格は保証しません。学校固有の事実と、一般的な英語学習の提案を分けて利用してください。

次に読む記事を探す

関連するカテゴリー:

同じカテゴリーの記事

慶英会のトップページへ戻る →

記事の先頭に戻る ↑

登録不要の無料英語学習シート・復習用PDF

料金 無料体験はこちら