英検準2級の単語帳を毎日見ているのに翌週には意味を忘れる、長文で知っているはずの単語を認識できない、中高一貫校の中学1・2年生が学校の小テストと英検を両立できない。この状態では、単語帳を何周も眺めるよりも「見れば分かる語」と「答えを隠して思い出せる語」を区別し、学校の指定語と英検過去問の語を一つのリストで復習することが重要です。英検準2級は公式に高校中級程度が目安とされ、中1・中2では未習語があっても不思議ではありません。学校で習っていない語を無理に大量追加する前に、意味・文脈・音声・英作文という4つの使い方を確認しましょう。この記事では試験形式、独自診断16問と全解説、毎日の15〜20分学習、30日間の復習計画、定期テスト直前の優先順位を詳しく説明します。慶英会の練習問題は英検公式過去問ではなく、合格を保証するものでもありません。
結論:単語が覚えられないときは、追加より先に再テスト
- 今日:学校の指定単語と英検の公式過去問で分からなかった語を一つのリストにし、重複を除いて10〜20語を選ぶ。
- 学習直後:英語を見ながら何度も読むだけでなく、英語または意味を隠して記憶から答える。
- 翌日・3日後・7日後:同じ語を答えを見ずに再テストする。覚えていない語から復習する。日数は慶英会の目安で、全員に最適な唯一の間隔ではない。
- 週末:単語カードとは異なる英文、音声、英作文で使えるかを確認し、翌週の優先語を決める。
練習テストと時間を分散した復習の有用性は、学習心理学の研究レビューでも報告されています。Association for Psychological Scienceの2013年研究レビューやNature Reviews Psychology(2022年)が参考になります。ただし、研究結果から「1日20語で必ず合格する」「7日で完璧に記憶できる」と断定することはできません。
2026年度の英検準2級:単語はどこで問われる?
日本英語検定協会の準2級の試験内容では、一次試験はリーディング・ライティング80分、リスニング約25分です。リーディングは短文の語句空所補充15問、会話文の空所補充5問、長文の語句空所補充2問、長文の内容一致7問。ライティングはEメール返信1題と意見英作文1題、リスニングは3つのPartで計30問です。リスニングの放送はそれぞれ1回です。
- 短文空所補充15問:文脈と品詞、語法に合う語を選ぶ。日本語訳だけを暗記しても十分とは限らない。
- 会話文の空所補充5問:相手の発話に自然につながる表現を選ぶ。
- 長文の空所補充2問・内容一致7問:前後の文と設問の根拠を理解する。
- リスニング計30問:文字では意味が分かる語も、音声で認識できるかが重要。
- Eメールと意見英作文:基本語を正しい語順で使い、要求された情報と意見・理由を書く。
準2級では2024年度からの問題形式リニューアルによりライティングが2題になっています。古い問題集で形式が異なる場合は、公式過去問ページと照合してください。英検準2級と準2級プラスは別の級です。
覚えた単語を忘れる4つの原因と、それぞれの練習
①意味を記憶から取り出せない
availableを見ても「利用できる・都合がつく」が出てこないなら、まず意味を覚えていない状態です。単語の読みと主な意味を確認した後、答えを隠して思い出しましょう。同じ単語を眺めている間だけ理解できる状態では、試験当日に思い出せるとは限りません。できなかった語には印を付け、翌日に再確認します。
②単語の意味は分かるが文中で使い方を間違える
例えばdecideは「決める」と分かっていても “decide to study” と続く形を選べない場合です。単語を単独でなく、品詞・前置詞・後ろに続く動詞の形とともに覚えます。「depend on」「be interested in」「avoid making a mistake」など、誤答した表現のまとまりを一つの短文で確認してください。
③文字では分かるのに音声で認識できない
公式リスニング問題を解き、聞き取れなかった英文をスクリプトで確認します。文字でも意味が分からないなら単語・文法を復習し、文字で分かるなら音声と文字を照合して短い範囲を聞き直し、音読します。聞き流しだけで改善しない場合は、どの語が音で認識できないかを記録しましょう。
④読めるけれど英作文で再現できない
例えば “I want to improve my English.” の意味が分かっても「英語を上達させたい」と自分で書けない場合です。学校で既習の文型を使い、日本語の意味から1文を作る練習をします。ただし英検準2級の全単語を正確に書けるまで暗記する必要があるとは限りません。読解で意味が分かればよい語と、作文で使う語を分けて優先してください。
学校の単語テストと英検の語彙を二重に覚えない
中高一貫校で使われる教材や進度は学校によって違います。採用教科書がNEW TREASUREなどであることや、準2級が進級条件であることは公式確認なしに決めつけられません。学校指定語を最優先し、そこに英検の過去問で読めなかった語を追加します。例として学校でも英検でもenvironmentが出たなら、別々に記録せず “protect the environment” のように一つの語彙カードへ統合します。
- A優先:今週の学校小テスト・提出物・定期考査範囲にある語。翌日の授業にも使う。
- B優先:学校でも英検でも扱う語。例文を一本化して復習の重複を減らす。
- C優先:英検の過去問だけで新しく出会った語。学校範囲が安定してから追加。
学校のテストで単語の綴りが必要な場合は日本語から英語への書き取りも練習し、英検の読解で意味を理解するだけでよい語とは練習方向を分けます。学校の平均点を下回っている場合は英検の先取りだけ増やすより、学校の誤答語を優先する方が適切な場合があります。
20語を10分で診断する:M・C・S・Wの4つの印
- 学校の指定語10語、英検過去問で読めなかった語10語を例に選ぶ。重複があれば一つにまとめる。
- M(Meaning):単語を見て日本語の意味を隠して思い出せるか。
- C(Context):短文の中で適切な意味・品詞・前置詞を選べるか。
- S(Sound):公式音声に出てくる語を、文字を見ずに認識できるか。音源のない語は未判定でよい。
- W(Writing):実際に使いたい語を含む短い英作文を自力で書けるか。
記録例: “available|利用できる・都合がつく|形容詞|Is this seat available?|M○・C△・S未・W未”。4つすべてを初日に合格にする必要はありません。学校の出題形式や英検の学習目的に合わせて、最初に改善すべき項目を決めてください。
想起練習の手順:答えを隠して、時間を空けて、別の文へ
- 新しい語の確認:基本的な意味・読み・品詞と学校教材や公式過去問に現れた使い方を理解する。
- すぐに思い出す:意味を隠して答える。誤答なら答えを確認し、再び隠して言う。
- 翌日、古い語と混ぜる:新出語だけを繰り返さず、以前に間違えた語も少量混ぜる。
- 3日後・7日後に短文で試す:カードの順番を覚えただけではないか、語法を含めて確かめる。
- 翌週の新しい問題で確認する:同じ語が出てこなくても、学んだ意味・品詞・用法を選べるかを見る。
一律に全単語を何十回も書くより、思い出せない語を優先して復習します。想起練習と分散学習の研究については前述の学術レビューを参照してください。翌日・3日後・7日後の間隔は教育実践の提案であり、研究がこの数字だけを最適と保証するわけではありません。
【独自16問】単語の意味・語法・短文での運用を確かめる
慶英会が独自に作成した確認問題であり、英検協会の過去問や出題予想ではありません。 ここで出した語が試験で出題されることを保証しません。答えを見ずに解き、「意味を知らない」「文脈で使えない」「つづりや語順で書けない」を分けてください。
A|意味と文脈で選ぶ(1〜8)
- Our teacher will ( explain / invite / repair / borrow ) the new rule before the test.
- Is this seat ( available / dangerous / emptying / silent )? I would like to sit here.
- We should ( protect / refuse / borrow / replace ) the environment.
- The students decided to ( collect / prevent / explain / attend ) plastic bottles for recycling.
- I was ( surprised / available / responsible / similar ) to hear the news.
- My teacher gave me useful ( advice / advise / advised / advising ) about studying.
- The number of visitors has ( increased / invited / repaired / borrowed ) this year.
- Could you ( remind / reduce / reply / refuse ) me to bring my notebook tomorrow?
B|語法・後ろに続く形を選ぶ(9〜12)
- We are interested ( in / at / on ) science.
- She decided ( study / studying / to study ) English every morning.
- The answer depends ( on / to / for ) the situation.
- He avoided ( make / making / to make ) the same mistake again.
C|短い英作文で使う(13〜16)
- 「私は自分の英語を上達させたいです。」をimproveを使って英語にしなさい。
- 「この席は利用できますか。」をavailableを使って英語にしなさい。
- 「私は将来、環境を守りたいです。」をprotectとenvironmentを使って英語にしなさい。
- 「学校の勉強は大切だと思います。なぜなら新しいことを学べるからです。」をbecauseを使って英語一文にしなさい。
16問の解答と解説
- 1.explain。 explain the new ruleで「新しい規則を説明する」。inviteは招く、repairは修理する、borrowは借りる。
- 2.available。 席を利用できるかという文脈に合う。Is this seat available? は自然な質問。
- 3.protect。 protect the environment=環境を守る。まとまりで覚える。
- 4.collect。 collect plastic bottlesはペットボトルを集める。decide toの後は原形。
- 5.surprised。 be surprised to hear ~で「~を聞いて驚く」。
- 6.advice。 give someone adviceのadviceは名詞。adviseは動詞。
- 7.increased。 has increasedは現在完了形で「増えている/増加した」。
- 8.remind。 remind someone to doで「人に~することを思い出させる」。
- 9.in。 be interested inで「~に興味がある」。
- 10.to study。 decide to doで「~することを決める」。
- 11.on。 depend on ~=~による、~次第である。
- 12.making。 avoidの後には動名詞を置く:avoid making a mistake。
- 13.例:I want to improve my English. want to+動詞の原形。my Englishなど目的語を加える。
- 14.例:Is this seat available? availableは座席・時間・サービス等が利用可能かを問うときに使う。
- 15.例:I want to protect the environment in the future. protect the environmentを一まとまりで使う。
- 16.例:I think studying at school is important because I can learn new things. ほかにも文法的に正しく自然な別解がある。
問題1〜8は意味・文脈、問題9〜12は語法、問題13〜16は自分で表現する力を確認します。間違えた問題は翌日、3日後、7日後に言い回しを変えた短文で解き直します。16問の正答率から学校の定期テストの成績や英検準2級の合否を推測することはできません。
長文の未知語を全部調べなくてもよい理由
公式の長文を初めて読むときは、知らない単語をその場で全部調べると文章の流れが切れる場合があります。まず設問が求める「誰が」「いつ」「なぜ」「何をしたか」を確認し、本文中の根拠になる一文を見つけます。意味を推測できた語は印だけ付けて先へ進み、答え合わせ後に辞書で意味を確認します。
特にhowever、because、unlessなど文のつながりや条件を示す語を誤解すると、設問の答えそのものを取り違える可能性があります。未知語を放置するという意味ではなく、初見読解中の処理と、解答後に語彙を精密に覚える学習を分ける方法です。
リスニングの単語不足を調べる4段階
- 公式の音声を通常の条件で解く。試験では1回放送である点を意識する。
- 聞き取れなかった問題のスクリプトを読み、文字でも分からない語に印を付ける。
- 文字なら理解できる箇所を音声と照合し、短く区切って聞いて音読する。
- 原稿を隠してもう一度聞き、さらに別の初見問題で改善を確認する。
練習で繰り返し聞くことは構いませんが、本番の放送回数と混同しないようにします。音が聞こえないことと、聞こえても意味を知らないことは違うため、原因ごとに練習を変えます。
準2級のEメール・意見英作文は基本語の正確さを優先
ライティングでは難しい単語を多く使うより、問いに答え、意味の通る英文を正しい語順で書くことが大切です。Eメールは相手の質問を読み落としていないか、意見英作文では自分の立場と理由がつながっているかを確認してください。
- 意見:I think … / In my opinion, …
- 理由:because … / One reason is that …
- 具体例:For example, …
- 提案:We should … / I suggest …
- 可能性:can / may / might
これらは一般的な英作文の表現例であり、そのまま暗記して書けば合格できるという意味ではありません。各受験回の公式問題にある指定語数や質問条件を優先してください。
毎日15〜20分モデル:学校の指定語を先に覚える
- 5分:昨日と数日前に学んだ語を、意味を隠して再テスト。
- 5分:学校の単語テスト・授業本文の重要語を確認。必要な語はつづりも思い出す。
- 5分:英検の未習語・熟語を短文で確認し、学校教材との重複語を統合。
- 0〜5分:公式音声を使って一文を聞く、または使いたい語で英文を一文作る。
すでに学校の宿題で時間が埋まるなら、追加の20分ではなく宿題の一部を上記の順序で進めます。準2級の未習語を増やしすぎて学校教材を復習できない場合は、新出語を減らしてください。
30日間の学習計画:覚えた数より、忘れなくなった数を記録
1〜7日:診断と復習の仕組みを作る
初日に学校指定語と英検過去問から優先20語を選びます。2〜3日目に基本の意味・品詞を確認して答えを隠し、4〜5日目には例文や熟語で確認、6日目には公式音声に登場した語を照合します。7日目には最初の語も含めて再テストし、忘れた語を次週に繰り越します。
8〜14日:違う文でも意味が選べるか確認
学校の授業で習った例文と、英検公式問題の文を使い分けます。語を見れば訳せるのに空所補充で誤る場合、品詞・熟語・前置詞のまとまりを復習します。14日目には同じ語を使う別の短文を解き、暗記したカードの順番に頼っていないか確かめましょう。
15〜21日:長文とリスニングに移す
公式長文で誤った語のうち設問の根拠に関わる語を選んで再確認します。17日目頃にリスニング原稿を読み、意味が分からない語と音で聞き取れない語を区別。20〜21日目に未見の英文・音声を試し、語彙が原因の誤答と文章理解・聞き取りの誤答を分けます。
22〜28日:英作文と初見問題で使う
重要語を使った短いEメール返信や意見英作文の一文を作り、文法・語法を確認します。学校の英作文でも使う語は同じ例文で管理し、間違えた語の復習に時間を使います。28日目には最初に覚えた語と、途中で加えた語を混ぜて答えを隠して再テストします。
29〜30日:定着を測り、翌月の学習量を調整
初日選んだ20語を何も見ずに答えられるか、未見の短文で語法を判定できるか、学校の小テストが改善したかを別々に記録します。成績の変化を保証する計画ではなく、今の記憶の弱点と次の復習対象を決めるためのモデルです。
定期テストまで14日以内なら英検の新出語を減らす
学校の正式な考査範囲と提出物が出たら、学校の語彙・文法・英作文を優先します。英検の新出語を一時的に減らし、以前覚えた語の5分程度の再テストだけ残す方法があります。ただし英検の受験日が近い場合は、その日程も考慮して配分を調整してください。
例えば学校の単語小テストが毎回不安定なら、新たな英検語彙を大量追加する前に学校の誤答語を修正します。逆に学校の小テストが安定し、英検の長文だけ未知語が多いなら準2級の公式過去問から語彙を補強します。
保護者様が週1回見る指標は3つ
- 時間を空けても覚えているか:翌日・一週間後に意味を思い出せるか。
- 別の英文で使えるか:同じカードや同じ選択肢だけでなく、新しい文脈で意味が取れるか。
- 学校の課題に支障が出ないか:英検の先取りのために小テスト・提出物・授業理解が後回しになっていないか。
中1・中2で準2級を目指す場合、学校で未習の語が多くても本人の能力が低いということにはなりません。学校と資格試験で求められる語彙の違いを整理し、一度に抱える学習量を調整してください。
よくある質問
準2級は何語覚えれば合格できますか?
日本英語検定協会は、特定語数を暗記すれば合格できるという公式の基準を示していません。単語の意味だけでなく、文脈・聞き取り・ライティングを含む技能が求められます。市販教材の推奨語数を合格基準と混同しないようにしましょう。
単語帳を何周もすれば定着しますか?
周回数だけでは記憶の定着を判断できません。答えを隠して意味を思い出せるか、数日後にも正答できるか、初見の英文で使えるかを確認します。
学校の定期テストと準2級のどちらを優先しますか?
学校の指定単語・提出物が未定着ならそれらを先に固め、英検の新出語を減らす方法があります。英検の試験日が直近に迫る場合には両方の日程と本人の進度に合わせます。
英検準2級と準2級プラスでは単語対策は同じですか?
重なる基本語はありますが、別の級です。準2級の公式過去問で基礎語彙と文法の現在地を確認し、準2級プラスへ進むかどうかは本人の目標に合わせて判断します。
短文空所補充15問だけを練習してもよいですか?
短文問題で失点が集中していれば重点練習は合理的ですが、語彙は長文・リスニング・ライティングにも必要です。短文の解法そのものは準2級の短文空所補充15問対策記事を参照してください。本記事は、忘れてしまう語の定着と学校英語との両立に焦点を当てています。
慶英会で学校英語と準2級の語彙を整理する
慶英会は、中高一貫校の学校英語・定期テスト・英検を対象とするオンライン個別指導塾です。「学校の単語は書けるのに英検長文が読めない」「単語帳を進めても翌週に忘れる」「英検の先取りで学校の宿題が終わらない」場合、学校の単語小テスト・定期考査範囲・英検公式過去問の結果を確認し、優先語・復習日・短文での使い方を整理します。毎日のLINEによる学習サポートと最大1か月の無料体験については慶英会公式サイトをご覧ください。慶英会は英検協会の公式問題作成者ではなく、独自問題から合否を保証するものではありません。
公式資料・研究資料と情報確認日
- 日本英語検定協会「準2級の過去問・試験内容」:2026年度の公式過去問、級の概要。
- 日本英語検定協会「準2級の試験内容」:試験時間・各形式・問題数・放送回数。
- 日本英語検定協会「2024年度問題形式リニューアル」:ライティング2題化など。
- Association for Psychological Science「Improving Students’ Learning With Effective Learning Techniques」:練習テストと分散学習を評価した研究レビュー。
- Nature Reviews Psychology「The science of effective learning with spacing and retrieval practice」(2022):想起練習・間隔学習の研究レビュー。
情報確認日:2026年10月12日。英検の級の目安・出題形式は英検協会の公式情報、想起練習・分散学習は研究レビューに基づきます。16問と解答例、15〜20分の学習モデル、30日間計画は慶英会の独自提案です。学校の採用教材・考査範囲・進級規定は、学校の最新の配布物が最優先です。