英検3級リスニング第3部(Part 3)が苦手な中1・中2は、聞き取れた英単語だけを選択肢と照合する方法から、物語・説明の「主題→出来事→理由→最終結果」を追う方法へ切り替えましょう。日本英語検定協会の現行公式案内によると、第3部は物語文・説明文を聞く内容一致10問・印刷4択・音声は2回放送です。1回目で話題と流れを把握し、2回目では曜日の変更、因果関係、人物、数字といった設問の根拠に集中する練習が役立ちます。
このページの独自文章問題を目で読むだけでは、実際の英語リスニング能力を測定できません。ここでは12題の独自短文パッセージと解説、追加の選択肢対策4問、誤答を分類する記録表、14日間の復習法を提供します。本物の音声の速さ・間・アクセント・制限時間に慣れるには、英検協会の無料公開過去問・第3部音声・リスニング原稿・解答を必ず併用してください。
英検3級第3部の公式形式|10問・2回放送・4択
日本英語検定協会の公式試験内容では、3級一次試験はリーディング・ライティング65分、リスニング約25分です。リスニング第1部は会話の応答文選択10問で1回放送・音声3択、第2部は会話内容一致10問で2回放送・印刷4択、第3部は短いパッセージの内容一致10問で2回放送・印刷4択です。第3部の文章種類は物語文と説明文とされています。形式を確認したら、公式ページで公開されている問題冊子、音源、リスニング原稿を一式で用意してください。
第2部との違いは、話者同士のやり取りより文章全体の理解が中心なこと
第2部では会話の質問や返答が意味を区切る手がかりになります。第3部は説明や物語をまとめて聞くので、途中で知らない語が出ても次の文へ進み、誰について何を説明しているのか見失わないことが重要です。聞き取れた名詞だけで選択肢を決めず、説明されている理由や結果に注意しましょう。
1回目の放送では完璧に訳そうとしない
1回目に追う内容を『主な話題』『中心人物』『最初の状況』『変化』に絞ると、細かな語が聞こえなくても話の全体像を保ちやすくなります。例えば学校で植物を育てる話なら、誰が何を育て、途中でどんな問題が起きたかを押さえます。頭の中で日本語を一語ずつ作り直すと放送に遅れる場合があるため、英語の語順のまま出来事をつなぎます。
2回目の放送では、設問の答えに必要な部分を確認する
2回目は1回目で分からなかった情報や、印刷された選択肢の違いに注目します。選択肢が曜日なら実施日、金額なら料金、行動なら誰が何をしたかを確認します。一度目と二度目で聞こえた内容が違う場合、あてずっぽうに直さず、理由や変更を表す表現があったかを振り返りましょう。
冒頭の一文から話題を把握する
パッセージの最初で対象や場所が示される場合があります。Last summer, Tom joined a volunteer group.なら、夏にトムがボランティア活動に参加した話です。後に出てくる人数や日程はその活動に関係する可能性があります。冒頭だけで正解を決めるのではなく、文章の軸を持って聞き進めましょう。
時系列はfirst・later・finallyに注目する
物語文では最初の予定と最終的な行動が異なることがあります。first、then、after that、later、finallyなどは出来事の順番を追う手がかりです。Fridayが当初の予定でSaturdayに変更された場合、設問が最終決定を尋ねているならSaturdayです。数字や曜日を聞こえた順に選択肢へ当てはめないようにしましょう。
理由と結果を区別する
becauseやso、as a resultは、理由と結果の関係を整理する手がかりになります。A school canceled an event because it rained.なら雨が理由で中止が結果です。Why was the event canceled?とWhat happened to the event?は別の質問です。選択肢を読む際は疑問詞が何を問うのかを確認します。
人物と代名詞を追う
she、he、they、itが誰や何を指しているかを見失うと、行動の担当者を選び間違えることがあります。例えば先生が提案し、生徒が実行したという話なら、実際に行ったのは誰かを確認します。家庭学習では音声を聞いたあと『人物→行動』を一行でメモする方法を試しましょう。
数字の役割を確認する
five students、three days、twenty dollarsが一つの文章に登場した場合、人数・日数・金額を混同してはいけません。設問がHow many studentsなら人数、How longなら期間、How muchなら金額を求めている可能性があります。数字だけを書き取るのではなく、数字の前後の語句も聞く練習をします。
否定・条件・変更の表現に注意する
not、never、only、but、insteadなどが出たら、発話の前後で意味が変わっていないかを考えます。The library is closed on Monday, so we will go on Tuesday.ならMondayは休館日で、訪問日はTuesdayです。音声に出た語が選択肢と一致しても、内容まで一致するか確認する必要があります。
独自練習1|最終的な活動日
ここからは筆者が作成した独自の短いパッセージ練習です。公式過去問ではありません。Script: Our class wanted to clean the park on Saturday. However, it rained all morning. We decided to clean the park on Sunday instead. Question: When did the class decide to clean the park? A Friday / B Saturday / C Sunday / D Monday. 正解:C。雨によって予定が変更されています。
独自練習2|活動の目的
Script: Mei and her friends collected old books for younger children. They gave the books to a community center because some families did not have many books at home. Question: Why did Mei’s group collect books? A To sell them / B To help younger children read / C To decorate a room / D To win a game. 正解:B。読書の機会を増やす目的が述べられています。
独自練習3|問題の原因
Script: Ken grew tomatoes in the school garden. At first, the plants were small because they did not get enough sunlight. He moved them near a window, and they grew better. Question: Why were the plants small? A There was too much water / B They got little sunlight / C The soil was too cold / D Ken forgot them. 正解:B。植物が小さかった原因と、その後の対策を区別します。
独自練習4|期間を聞く
Script: Hana practiced a speech every evening. She started two weeks before the school contest. On the day of the contest, she felt nervous but spoke clearly. Question: How long did Hana prepare for the contest? A Two days / B One week / C Two weeks / D Two months. 正解:C。緊張したことと準備期間は別の情報です。
独自練習5|変化した点
Script: A town opened a new study room in its library. Before that, students often studied in noisy places. After the room opened, many more students came to the library. Question: What happened after the room opened? A Fewer students came / B More students visited / C The library closed / D Students stopped reading. 正解:B。開設前の課題と開設後の結果を追います。
独自練習6|行動の主体
Script: Ms. Brown asked students to make posters for a school event. She chose the topics, and the students drew pictures and wrote messages. Question: Who drew the pictures? A Ms. Brown / B Parents / C The students / D Visitors. 正解:C。先生が題材を選び、生徒が絵を描いたという役割の違いが重要です。
独自練習7|参加者数の合計
Script: Twelve students joined the music club in April. Three more joined in May. Now the club has fifteen new members. Question: How many new members joined in total? A Three / B Twelve / C Fifteen / D Twenty. 正解:C。月別人数と合計人数を区別してください。
独自練習8|季節の理由
Script: Some birds fly to warmer places when winter comes. They return in spring and build their nests near the river. Question: Why do the birds travel in winter? A To find warmer places / B To learn to sing / C To visit a zoo / D To look for people. 正解:A。冬の移動の目的を確認します。
独自練習9|不要な持ち物
Script: Before the school trip, the teacher told everyone to bring a hat and a water bottle. Lunch would be provided at the museum, so students did not need to bring any food. Question: What did students not need to bring? A A hat / B A water bottle / C Lunch / D A school bag. 正解:C。持参が必要な物と不要な物を聞き分けます。
独自練習10|展示の追加
Script: A science museum was popular with families. Many teenagers wanted activities for older students, so the museum added an experiment room last summer. Question: What did the museum add? A A swimming pool / B An experiment room / C A cafe / D A bus station. 正解:B。要望に対する施設側の対応を答えます。
独自練習11|最初の状態と変化
Script: When Aya joined an English club, she was afraid of making mistakes. After talking with other students every week, she became more confident. Question: How did Aya change? A She became more confident / B She stopped talking / C She moved abroad / D She left the club. 正解:A。最初と最後の状態の違いを捉えます。
独自練習12|曜日と会場
Script: The town’s music event is usually held in the park on Friday evenings. This week, the event will be at the community hall because rain is expected. It will still start on Friday at six. Question: Where will this week’s event be held? A In the park / B At the community hall / C At the station / D At school. 正解:B。開催曜日は同じでも、会場が変更されました。
第3部の形式を2026年の英検公式情報で確認する
| 項目 | 英検3級の現行方式 | 対策の意味 |
|---|---|---|
| 第1部 | 会話の応答選択10問、1回放送、音声3択 | 短い会話にすぐ反応する |
| 第2部 | 会話内容一致10問、2回放送、印刷4択 | 対話の質問・返答を追う |
| 第3部 | 短いパッセージの内容一致10問、2回放送、印刷4択 | 話題・理由・結末・数値をつなぐ |
出典:日本英語検定協会「3級の試験内容」。第3部を第1部の「1回放送」と混同しないでください。約25分は3級リスニング試験全体の目安で、第3部の持ち時間を示す数字ではありません。
初回の診断を「聞こえ方」「意味」「選択肢」で分ける
| 自分の状態 | 疑う原因 | 次の復習 |
|---|---|---|
| スクリプトを読んでも意味が分からない | 語彙・文法・読解の理解不足 | 学校の既習例文、主語・動詞・接続詞へ戻る |
| 文字では分かるが音声では分からない | 発音・音のまとまりの認識不足 | 公式音源を短く区切り、原稿と照合 |
| 音声の大意は分かるが4択を間違える | 最終決定・否定・理由・数字の関係の読み誤り | 不正解選択肢と本文の矛盾を説明 |
| 最初の2問は解けるが後半で混乱する | 一語ずつ翻訳して流れを見失う | 誰→何→なぜ→結果を短く記録 |
過去問を初めて解くときは、第3部10問の正答数に加えて、間違えた理由と根拠を記録します。2回目の再生を何度も繰り返して正解した問題と、初見で2回聞いて正解した問題は区別しましょう。
【追加・慶英会独自4問】最終予定・因果関係・否定・数字を聞き分ける
次の4題も創作スクリプトです。家族・講師が読む場合、先に英文を見せず、聞いた後で4択を選び、2回目で根拠を確認してください。自然な公式試験音声を再現するものではありません。
問題13|予定変更
Script: We planned to visit the museum on Tuesday, but the museum is closed that day. We will go on Thursday instead.
Question: When will they visit the museum? A Monday / B Tuesday / C Wednesday / D Thursday.
問題14|理由
Script: The school moved its concert indoors because the weather report said it might rain. The concert will begin at the same time.
Question: Why was the concert moved indoors? A Because of possible rain / B Because of more students / C Because it starts later / D Because there is no music.
問題15|不要な持ち物
Script: Please bring a notebook and a pencil to the workshop. You don’t need to bring lunch because the school will provide it.
Question: What do the students NOT need to bring? A A notebook / B A pencil / C Lunch / D A bag.
問題16|人数の合計
Script: Eight students joined the science club in April. Five more joined in May. The club welcomed thirteen new members in total.
Question: How many new members joined in total? A Five / B Eight / C Thirteen / D Eighteen.
追加4問の解答と根拠
- 問題13:D Thursday。Tuesdayは当初予定、butとinsteadの後のThursdayが最終予定。
- 問題14:A Because of possible rain。because以降が変更理由。開始時刻は同じ。
- 問題15:C Lunch。“don’t need to bring lunch”が直接の根拠。否定の対象を見る。
- 問題16:C Thirteen。8人と5人の合計13人。月ごとの人数と合計を区別。
追加4問は「文字だけでも内容を正確に読めるか」を点検できますが、公式第3部の音声問題と同じ得点に換算しないでください。受験直前は英検協会が公開する第3部音源で最終確認します。
独自例題は文字を隠して一度だけ聞く
文章を先に読めば正解できる生徒でも、音声だけになると正答できない場合があります。家族や講師が英文を読み上げる際は、本文を見せずに一度聞き、その後で質問と選択肢に答えてください。二度目の読み上げで見直したら、スクリプトで聞き逃しを分析します。ただし独自例題の難度・長さ・自然な音声は公式問題を完全には再現しません。仕上げは必ず公開されている英検公式音源を使いましょう。
聞こえない原因が音か文法かを切り分ける
スクリプトを読めば理解できるのに聞いて分からないなら、音の連結や弱く発音される部分に慣れていない可能性があります。スクリプトでも理解できないなら、単語・文法・文章の構造が課題かもしれません。聞こえたのに選択肢を間違えるなら、設問と根拠の対応を練習します。同じ『リスニングが苦手』でも、原因に合わせて復習内容を変えます。
1回目と2回目の役割を固定して練習する
1回目には主題と出来事の流れを追い、2回目には選択肢の違いを意識して設問の根拠を確かめます。最初は家庭学習でメモを簡潔につけても構いませんが、メモを詳しく書きすぎて重要な英文を聞き逃さないようにします。学校のスピーキングや音読でも、主語と動詞をまとめて理解する練習を行いましょう。
14日間の学習計画|第1週
1日目に英検協会の公式過去問第3部10問を解いて誤答を分類します。2日目は主題、3日目は時系列、4日目は理由、5日目は結果、6日目は数字・人物、7日目は前半の復習に取り組みます。毎日10〜15分程度でもよいので、初回の答えと根拠を必ず記録してください。
14日間の学習計画|第2週
8日目は初見の物語文、9日目は初見の説明文、10日目は否定・変更、11日目は数字、12日目は誤選択肢の理由説明に取り組みます。13日目はリスニング全30問を公式音源で解き、14日目は別回の第3部10問で初日との変化を確認しましょう。聞き直して満点になった結果ではなく、初見問題で二度の放送をどう使えたかが重要です。
中高一貫校の定期テストが近い場合
学校の英語テストまで二週間以内なら、学校の指定教材・授業プリント・単語テスト・提出ワークを優先します。教科書本文を読んだ後で、誰の話か、なぜ起こったか、その後どうなったかを短く答える練習は第3部にもつながります。NEW TREASURE(ニュー・トレジャー)の採用は学校ごとに異なるため、実際の指定教材を確認してください。
学校の英語テストにも役立つ「答案メモ」
| 記録すること | 書き方の例 | 復習の手掛かり |
|---|---|---|
| 問題番号 | 第3部 No.24 | 聞こえなかった箇所がどこか |
| 問いの種類 | Why=理由/When=日時 | 疑問詞を確認 |
| 正しい根拠 | “because the weather changed” | 単語一致だけではない理由 |
| 間違いの原因 | FridayとSundayを混同 | 初期予定と最終決定を比較 |
| 再テスト結果 | 翌日は文字なしで正解 | 理解したか、再び聞けたか |
学校の定期考査で長文読解の順序・理由・代名詞が苦手な場合、同様に本文の根拠を示す練習が役立ちます。リスニングの聞こえ方と学校の文法を同じ対策で済ませないよう、別々に確認してください。
保護者様が確認したい三つのポイント
本人が①話題を一言で説明できるか、②理由と結果を区別できるか、③選択肢に対して英文のどこが根拠だったか説明できるかを確認しましょう。音声で理解できないときは、同じ文を文字で読めるか比較してください。単語だけの問題なのか、聞こえ方なのか、内容理解なのかを分けることで学習負担を減らしやすくなります。
よくある質問
Q:英検3級第3部は何問ですか? A:10問です。Q:何回放送されますか? A:第3部は2回です。Q:どんな文章が出ますか? A:公式では物語文・説明文とされています。Q:選択肢は何択ですか? A:印刷された4択です。Q:14日で合格できますか? A:保証できません。現状の語彙と文法に合わせて調整してください。
学校英語と3級のリスニングを同時に立て直したい方へ
慶英会では中高一貫校の学校英語、定期テストと英検3級を、生徒様の理解度や指定教材に合わせて検討しています。単語不足、音の認識、文章の流れ、選択肢の判断のどこに課題があるかを整理することで、必要な対策を絞れます。オンライン個別指導と最大1か月無料体験については慶英会公式サイトをご覧ください。
英検協会の公式情報と確認日
- 英検「3級の試験内容」:現行の第1〜3部の問題数・放送回数・4択形式。
- 英検「3級の過去問・試験内容」:2026年度の公開問題、Part3の音声・リスニング原稿・解答。
- 英検公式「過去問・試験内容」:英検の他級との比較。
情報確認日:2026年10月12日。独自例題16問・全解説、復習記録、14日間計画は慶英会制作の教育用教材です。英検公式問題の転載や公式採点を模したものではなく、音声が必要な診断には英検協会の公式音源をご利用ください。