AICJ高等学校のAIC IBディプロマコースでCASに取り組むとき、「何をしたか」は英語で書けても、「なぜその判断をしたか」「自分の考えがどう変わったか」を説明するところで止まることがあります。活動名と時間だけを並べた記録に、経験から得た学びを加える練習をしましょう。
本記事は、慶英会が作成した英語3事例・24問・全文和訳・全解答を使う教材です。創作、身体活動、奉仕の場面で、事実・感情・判断・根拠・次の行動を区別します。3事例は架空のもので、AICJの生徒の実話や学校配布課題ではありません。模範英文を本人のCAS経験として提出するための教材でもありません。
教材編集:慶英会 塾長|慶應義塾大学卒・英検1級。英語で経験を整理する基礎を扱います。CASの認定、記録形式、使用言語、提出条件は学校のCAS担当者の指示を確認してください。
AICJのCASと、この英語教材の役割
AICJ公式は、CASをAIC IBディプロマコースの三つのコア要素の一つとして紹介しています。学校の紹介には、デジタルアートやニュースレター、さまざまな身体活動、地域での奉仕などの実例があります。また、CASは得点化されなくても、取り組みが認められることがIB資格取得に必要と説明されています。学校公式:AIC IBディプロマコース
IB公式では、CASの経験を振り返り、七つの学習成果に達したことを証拠で示す必要があります。正式な採点がないことと、学習の記録・修了確認が不要なことは別です。Serviceでは関係する人々の権利、尊厳、自律性を尊重します。IB公式:Creativity, activity, service
CAS experienceは一回の経験でも継続した経験でも構いません。CAS projectは協働する一連の経験で、少なくとも一か月続くものです。CAS全体では少なくとも一つのprojectが必要で、programme全体の継続期間は少なくとも十八か月です。七つの学習成果はCAS全体を通して各々を示すもので、一つの文章に全てを書き込む必要はありません。IB公式:CAS subject brief(1〜2ページ)
以下の事例は、期間だけでCASへの適合を認定するものではありません。また、各projectが創造・活動・奉仕の三領域すべてを含む必要もありません。活動の目的、本人の挑戦、地域側の利益などを学校と確認することが大切です。IB公式:CAS projects
この教材の90〜120語という指定や文章の整理手順は、英語練習のために慶英会が設定したものです。IBの一律の語数基準でも、AICJが英語の定型文を義務付けているという意味でもありません。活動の最終日だけでなく、途中で判断を見直す練習にも使ってください。
活動の説明に「自分は何を学んだか」を加える
まず、実際に起きたことを短く書きます。次に、その時の自分の考えや感情、それを受けて選んだ行動を説明します。さらに、具体的な記録や相手の反応から何が分かったか、まだ何が分からないかを区別し、次に試す行動へつなげます。これは英語を整理する一つの方法で、全ての振り返りを同じ順番にする必要はありません。
例えば I learned teamwork.(協働を学びました。)だけでは、何が変わったのか読み手に伝わりません。I stopped editing alone and asked the other members to compare two versions.(一人で編集するのをやめ、他のメンバーに二つの版を比べてもらいました。)のように、自分の選択を示すと説明が具体的になります。
成功を大きく見せる必要はありません。計画どおりに進まなかった点、まだ改善を確認できない点も学びになります。一方で、失敗を必ず作って書く必要もありません。本当の経験では、起きたことと自分の考えを正直に記録します。
使い分けたい英語
At first, I assumed …:最初は…と思い込んでいた。
I felt … because …:…なので…と感じた。
I decided to … after …:…を受けて…することにした。
The record shows …:記録から…が分かる。
This suggests …, but …:これは…を示唆するが、…。
Next time, I plan to …:次回は…する計画だ。
過去の経験には過去形、今も続く気付きには現在形、これから行うことにはplan toなどを使い分けます。予定を書いただけなのに、実行済みの過去形にしないことが重要です。下の語数は英文の空白区切りによる目安です。
事例A|A Sound Effect Too Many:Creativity:自分の案へのこだわりと協働
以下は英語練習用の架空事例です。英文本文は184語です。
Maya and three classmates spend six weeks creating a short audio drama. Maya edits the sound. Proud of her technical skills, she adds several effects to a scene. During a rehearsal, another member says that the effects make the dialogue difficult to follow. Maya feels defensive because she has spent two evenings on that section.
Instead of keeping her version without discussion, she prepares three versions: one with several effects, one with a single effect, and one with none. Three volunteers agree to listen and give feedback. Two say that the version with one effect is easiest to follow; the third prefers the version with none. Maya records their comments without their names.
The group chooses the version with one effect and adds a longer pause before an important line. Maya cannot conclude that every listener will understand the scene, but the comparison changes her idea of good editing. Technical complexity is not always useful. She keeps her early draft and the group decision notes. At their next rehearsal, she plans to ask whether listeners can explain the important line in their own words.
事例Aの問題
問1 マヤの担当と、他のメンバーが指摘した問題を英語二文で答えなさい。
問2 マヤが身構えた理由を英語一文で説明しなさい。「批判した相手が不親切だった」とは決め付けないこと。
問3 協働につながったマヤの選択を、単に「協力した」ではなく具体的な英語一文にしなさい。
問4 協力者3人の反応を正確に英語二文でまとめなさい。全員が同じ版を選んだことにしないこと。
問5 初期案と決定メモを残すと、活動時間の記録だけでは分かりにくい何を示せますか。英語二文で答えなさい。
問6 次に実施する確認を、既に終わったことにせず英語一文で書きなさい。
問7 本文に基づいて次の振り返りを英語二文へ直しなさい。Everyone loved my first version, so I proved that more effects always make a drama better.
問8 マヤの立場で90〜120語の振り返り練習を書きなさい。最初の考え・判断の変更・具体的な根拠・学び・次の行動を含めます。架空の役割練習であり、自分の実体験としては提出しません。
事例Aの全文和訳
マヤと3人の同級生は、6週間かけて短い音声劇を制作します。マヤは音の編集を担当します。自分の技術に自信があり、ある場面にいくつもの効果音を加えます。リハーサル中、別のメンバーが、効果音で会話を追いにくくなっていると言います。その部分に二晩を費やしたので、マヤは自分を守りたい気持ちになります。
話し合わずに自分の版を残す代わりに、彼女は三つの版を用意します。効果音がいくつもある版、一つだけの版、ない版です。3人の協力者が、聞いて意見を伝えることに同意します。2人は効果音が一つの版が最も分かりやすいと言い、もう1人は効果音がない版を好みます。マヤは氏名を記さずに意見を記録します。
グループは効果音が一つの版を選び、重要なせりふの前の間を長くします。全ての聞き手が場面を理解するとは結論できませんが、比較を通して、よい編集についてのマヤの考えが変わります。技術的に複雑であることが、いつも役立つとは限りません。彼女は初期案とグループの決定メモを残します。次のリハーサルでは、聞き手が重要なせりふを自分の言葉で説明できるか尋ねる計画です。
事例Aの解答・解説
解答1 Maya edits the sound for the audio drama. Another member says that the effects make the dialogue difficult to follow.
和訳 マヤは音声劇の音を編集します。別のメンバーは、効果音で会話を追いにくいと言います。
解説 担当、問題、指摘した人を分けます。声が小さい、録音機器が壊れたなどの原因は本文にありません。
解答2 She feels defensive because she has spent two evenings on that section.
和訳 その部分に二晩を費やしたので、彼女は身構えます。
解説 becauseの後で、本人の気持ちと投入した時間を結び付けます。相手の発言の意図までは作らないようにします。
解答3 She prepares three versions so that the group can compare different approaches instead of simply accepting her original choice.
和訳 グループが彼女の最初の選択をそのまま受け入れるのでなく、異なる方法を比べられるよう三つの版を用意します。
解説 協働を「全員と仲良くした」のように抽象化せず、比較して決める過程を示します。
解答4 Two volunteers find the version with one effect easiest to follow. The third prefers the version with no effects.
和訳 協力者の2人は効果音が一つの版が最も分かりやすいと考えます。3人目は効果音がない版を好みます。
解説 twoとthe thirdで人数を正確に扱います。全員が賛成したという書き換えはできません。
解答5 The early draft shows her original editing choice. The decision notes can help explain how the group considered feedback and changed that choice.
和訳 初期案は最初の編集上の選択を示します。決定メモは、グループが意見を検討し、選択を変えた過程を説明する助けになります。
解説 制作物と判断の記録を組み合わせます。ファイルがあるだけで学習成果の認定が決まるわけではありません。
解答6 At the next rehearsal, she plans to ask listeners to explain the important line in their own words.
和訳 次のリハーサルでは、聞き手に重要なせりふを自分の言葉で説明してもらう計画です。
解説 plans toはこれからの行動です。Listeners explained …とすると、まだ行っていない確認を実施済みにしてしまいます。
解答7 Comparing three versions helped me question my original editing choice. The feedback suggests that fewer effects may help listeners follow the dialogue, but it does not prove that every listener will understand it.
和訳 三つの版を比べることで、最初の編集上の選択を見直せました。意見からは、効果音を減らすと聞き手が会話を追いやすくなる可能性が示されますが、全員が理解すると証明されたわけではありません。
解説 最初の版を全員が好んだという事実はありません。more effects alwaysという一般化を、今回の比較が示す範囲に戻します。
解答8 At first, I thought complicated sound effects would improve our drama. I felt defensive when a member questioned my editing because I had spent two evenings on it. However, I prepared three versions instead of insisting on my first choice. Two volunteers found the version with one effect easiest to follow, while another preferred none. Their comments helped me see that clear dialogue matters more than technical complexity in this scene. I learned to compare my ideas with other options. The feedback does not represent every listener. At our next rehearsal, I plan to ask listeners to explain the important line, rather than only say whether they liked the sound.
模範英文:110語。本人の提出用文章ではなく、架空の人物の振り返りを読む練習例です。
和訳 最初は、複雑な効果音が劇をよくすると思っていました。二晩を費やしていたので、メンバーに編集を問われたとき身構えました。しかし、最初の選択を押し通さず三つの版を用意しました。協力者の2人は効果音一つの版が最も分かりやすいと考え、もう1人はない版を好みました。この場面では技術の複雑さより、せりふの分かりやすさが重要だと気付きました。自分の案を他の案と比べて検討することを学びました。意見は全ての聞き手を代表しません。次のリハーサルでは、音が好きだったかだけでなく、重要なせりふを説明してもらう計画です。
解説 自分の感情を消さず、その後に何を変えたかを書いています。結果、学び、未実施の次の行動を区別できているか確認します。
事例B|Progress Is Not a Straight Line:Activity:途中の揺れを含めて自分の変化を読む
以下は英語練習用の架空事例です。英文本文は189語です。
Leo practises badminton over five weeks with guidance from a coach. He wants to improve his serve rather than win a competition. At three checks, he uses the same target area and makes ten attempts each time. Four serves reach the target at the first check, seven at the second and six at the third. The checks take place on different days.
After the third check, Leo writes, “I am getting worse, so the practice was pointless.” His coach asks him to compare all three records. The coach also notes that Leo has begun pausing before each serve instead of rushing. Leo realises that one lower result does not erase every change, although the records alone cannot show what caused the differences.
Leo missed one planned practice because he had not arranged his schoolwork carefully. He leaves that session marked as missed and records a replacement session on its actual date. For the following week, he plans shorter sessions at times he can keep. He will continue recording the results and the coach’s comments. He wants to understand both his technique and how reliably he follows a realistic plan.
事例Bの問題
問9 3回の結果を英語で整理し、3回目が1回目・2回目のどちらより多いか少ないかを正確に答えなさい。
問10 数値と別に、コーチが観察した変化を英語一文で答えなさい。
問11 第3回の結果だけから「練習は無意味だった」と言えない理由を英語二文で説明しなさい。必ず改善したと断言することも避けます。
問12 休んだ回と代わりの練習を、レオはどう記録しますか。英語二文で答えなさい。
問13 本文の事実から考えられる、自分の成長課題を英語一文で書きなさい。架空のけがや健康状態を追加しないこと。
問14 次週の計画と、実行したか確かめる方法を英語二文で答えなさい。
問15 次の振り返りを英語二文に直しなさい。My score rose at every check, and I never missed a practice. This proves that my plan was perfect.
問16 レオの立場で90〜120語の振り返り練習を書きなさい。結果の揺れ・別の観察・自分の課題・正直な記録・次の計画を含めます。
事例Bの全文和訳
レオはコーチの指導を受けながら5週間バドミントンを練習します。大会で勝つより、サーブを改善したいと考えています。3回の確認では同じ目標区域を使い、毎回10本打ちます。最初は4本、2回目は7本、3回目は6本が目標に入ります。確認はそれぞれ異なる日に行われます。
3回目の後、レオは「下手になっているから、練習は無意味だった」と書きます。コーチは3回全部の記録を比べるよう求めます。また、レオが急いで打つ代わりに、サーブの前に間を取るようになったとも指摘します。レオは一度低い結果が出ても全ての変化がなくなるわけではないと気付きます。ただし、記録だけでは数値の違いを生んだ原因は分かりません。
レオは学校の勉強をうまく計画しなかったため、予定した練習を1回休みました。その回は休みと記し、代わりの練習は実際に行った日付で記録します。次の週には、守れる時刻に短めの練習をする計画です。結果とコーチの意見の記録を続けます。技術と、現実的な計画をどのくらい確実に実行できるかの両方を理解したいと考えています。
事例Bの解答・解説
解答9 He reaches the target four times, then seven times, then six times out of ten attempts. The third result is higher than the first but lower than the second.
和訳 10本中、目標に入ったのは4本、次に7本、その次に6本です。3回目は1回目より多く、2回目より少ない結果です。
解説 4→7→6なので「毎回上がった」「初回より下がった」はどちらも誤りです。
解答10 The coach observes that Leo has begun pausing before each serve instead of rushing.
和訳 コーチは、レオが急いで打つ代わりにサーブ前に間を取るようになったと観察しています。
解説 数値以外の変化を示します。この動作の変化が数値改善の唯一の原因とまでは本文にありません。
解答11 The third result is below the second but still above the first, and the coach has noticed a change in his preparation. These observations give him reasons to examine his progress more carefully, not proof that every aspect has improved.
和訳 3回目は2回目より低いものの初回より高く、コーチは準備動作の変化にも気付いています。これらは進歩をより丁寧に検討する理由になりますが、全ての面で改善した証明ではありません。
解説 気持ちを励ますだけでなく、何を比べればよいかを示します。原因や長期的傾向はこの3回だけで確定しません。
解答12 He leaves the original session marked as missed. He records the replacement session on the date when it actually happens.
和訳 元の回は休みと記したままにします。代わりの回は実際に行った日付で記録します。
解説 代わりの練習をしたことと、予定どおり行ったことを混同しません。過去の記録を美化しない説明です。
解答13 He needs to plan his schoolwork and practice more realistically so that he can keep the sessions he schedules.
和訳 予定した練習を守れるよう、学校の勉強と練習をより現実的に計画する必要があります。
解説 本文で示された原因は学校の勉強の計画です。病気、けが、能力不足などに勝手に置き換えません。
解答14 He plans shorter sessions at times he can keep next week. He can compare the plan with his actual practice dates and continue recording the results and the coach’s comments.
和訳 次週は守れる時刻に短めの練習をする計画です。計画と実際の練習日を照らし、結果とコーチの意見も記録し続けられます。
解説 can compareは教材としての具体化です。「照合した」という過去の実績は作っていません。
解答15 My results did not rise at every check, and I missed one planned session. I need to review both my technique and my scheduling instead of calling the plan perfect.
和訳 結果は毎回上がったわけではなく、予定した練習を1回休みました。計画は完璧だと言うのでなく、技術と日程の組み方の両方を見直す必要があります。
解説 not … at everyは「毎回ではない」です。全回失敗したという意味に取り違えないようにします。
解答16 I first treated the fall from seven successful serves to six as proof that my practice was useless. Looking at all three checks changed that view: my first result was four. My coach also noticed that I paused before serving. These observations are encouraging, but they do not explain every difference between the results. I also need to improve my planning because I missed a session. I recorded that absence honestly and listed the replacement on its actual date. Next week, I plan shorter sessions that fit my schoolwork. I will compare my plan with what I actually do and keep reviewing my technique.
模範英文:104語。本人の提出用文章ではなく、架空の人物の振り返りを読む練習例です。
和訳 最初は成功したサーブが7本から6本に減ったことを、練習が無意味だった証拠と考えました。3回を見直すと考えが変わりました。最初は4本だったからです。コーチは打つ前に間を取るようになった点にも気付きました。心強い観察ですが、結果の違いを全て説明するものではありません。1回休んだので計画も改善する必要があります。休みを正直に記し、代わりの回は実際の日に記録しました。次週は勉強に合う短い練習を計画します。予定と実際の行動を比べ、技術も見直し続けます。
解説 数値の読み取り、自分の課題、次の行動が一つにつながっています。勝利や競技成績をCASの修了条件として扱ってはいません。
事例C|The Guide People Actually Needed:Service:相手の希望と、共有の許可を尊重する
以下は英語練習用の架空事例です。英文本文は198語です。
Over six weeks, Hana and two classmates work with a community centre on a bilingual park guide. At first, they plan to translate every information board. Before starting, they ask three local residents what would be useful. The residents request clearer directions and information about places to rest. The centre agrees that a simple route guide should be the priority.
Hana had assumed that a longer translation would be more valuable. She now helps the team draw a clearer map, and a volunteer checks their wording. Four visitors try the draft route. One takes a wrong turn at a junction, so the team plans to revise that part before printing. They cannot yet claim that the final guide has improved access for everyone.
One resident allows a comment to be included anonymously in the team’s school reflection, but does not agree to public posting. Hana keeps it out of the public draft. She uses the team’s draft map and revision notes to explain her own work. She learns that responding to a community need includes listening to people and respecting the limits they set. Before release, the team plans another route check and a review with the centre.
事例Cの問題
問17 最初の案と、住民が求めたことを英語二文で区別しなさい。
問18 ハナの最初の思い込みを英語一文で書きなさい。「住民は英語が読めない」といった本文にない事情は加えないこと。
問19 意見を聞いたことで、チームの優先事項はどう変わりましたか。英語二文で答えなさい。
問20 4人による試行の結果と、まだ言えない成果を英語二文で説明しなさい。
問21 住民のコメントを学校向けの振り返りに使う許可があれば、公開用ガイドにも載せられますか。本文の許可範囲に沿って英語二文で答えなさい。
問22 ハナ自身の担当・判断を説明するために使う記録と、公開前の次の行動を英語二文で答えなさい。
問23 次の振り返りを英語二文に直しなさい。We knew what the community needed without asking. Our published guide has already helped every visitor.
問24 ハナの立場で90〜120語の振り返り練習を書きなさい。思い込みの修正・相手の希望・確認できた結果の範囲・共有の許可・次の行動を含めます。
事例Cの全文和訳
ハナと2人の同級生は、6週間、地域センターと協力して二言語の公園ガイドを作ります。最初は全ての説明板を翻訳する計画です。始める前に地域住民3人に何が役立つか尋ねます。住民は、より分かりやすい道順と休める場所の情報を求めます。センターも、簡単な経路ガイドを優先すべきだと同意します。
ハナは、長い翻訳ほど価値があると思い込んでいました。今はチームの分かりやすい地図作りを手伝い、協力者が言い回しを確認します。来訪者4人が下書きの経路を試します。1人が分岐点で道を間違えるので、チームは印刷前にその部分を直す計画です。完成版が全ての人の利用しやすさを改善したとは、まだ主張できません。
ある住民は、コメントを匿名でチームの学校向け振り返りに入れることを許可しますが、一般公開には同意していません。ハナは公開用の下書きには入れません。自分の仕事を説明するため、チームの地図案と修正メモを使います。地域の必要に応えることには、人の話を聞き、その人が定めた範囲を尊重することも含まれると学びます。公開前に、チームは再度の経路確認とセンターとの見直しを計画しています。
事例Cの解答・解説
解答17 The team first plans to translate every information board. The residents ask for clearer directions and information about places to rest.
和訳 チームは最初、全ての説明板を翻訳する計画です。住民は、より明確な道順と休める場所の情報を求めます。
解説 作り手の計画と使う側の要望を、別の主語で区別します。
解答18 At first, Hana assumed that a longer translation would be more valuable.
和訳 最初、ハナは長い翻訳ほど価値があると思い込んでいました。
解説 assumeを使うと、確認前に置いた前提だと伝えられます。相手の能力や事情の推測は不要です。
解答19 The team shifts its priority from translating every board to making a simple route guide. Hana helps create a clearer map after the residents and the centre identify that need.
和訳 チームは全ての説明板の翻訳から、簡単な経路ガイドの制作へ優先事項を変えます。住民とセンターがその必要を確認した後、ハナは分かりやすい地図作りを手伝います。
解説 全ての翻訳を否定しているのではなく、この場面の優先事項が変わったと説明します。
解答20 One of the four visitors takes a wrong turn during the trial, so the team plans to revise the draft. The trial does not establish that the final guide has improved access for everyone.
和訳 試行で4人の来訪者のうち1人が道を間違えたので、チームは下書きを修正する計画です。この試行だけで完成版が全ての人の利用しやすさを改善したとは確定しません。
解説 完成版はまだ公開前です。4人の試行を、全利用者への成果や完成後の実績に広げません。
解答21 No, the resident permits anonymous use only in the team’s school reflection. That permission does not cover public posting, so Hana leaves the comment out of the public draft.
和訳 いいえ、住民が許可したのはチームの学校向け振り返りでの匿名利用だけです。その許可に一般公開は含まれないので、ハナは公開用の下書きにコメントを入れません。
解説 匿名ならどこでも使えると判断しません。この答えは事例に明示された許可範囲を扱います。実際の記録では学校の手順も確認します。
解答22 She uses the draft map and revision notes to explain her work. Before release, the team plans another route check and a review with the centre.
和訳 自分の仕事を説明するため地図案と修正メモを使います。公開前にチームはもう一度経路を確認し、センターと見直す計画です。
解説 手元の証拠と将来の行動を区別します。学校への記録提出と一般公開も同じことではありません。
解答23 Asking the residents helped us change our priorities. Our guide is still a draft, and we need to revise and check it before making claims about its wider impact.
和訳 住民に尋ねたことで優先事項を変えられました。ガイドはまだ下書きで、広い影響を主張する前に修正して確認する必要があります。
解説 「尋ねずに分かった」「公開済み」「全員に役立った」の三つを修正します。本文にあるのは需要の確認と小規模な試行です。
解答24 I assumed that translating more information would make our guide more useful. Listening to residents changed my priority: they wanted clearer directions and places to rest. I helped create the map, but one visitor still took a wrong turn during our trial. This showed a specific problem to fix, not evidence that we had helped everyone. I also respected a resident’s permission to use a comment anonymously only in our school reflection, not publicly. I learned to check both what people need and how they want their words used. Before release, we plan another route check and a review with the centre.
模範英文:102語。本人の提出用文章ではなく、架空の人物の振り返りを読む練習例です。
和訳 多くの情報を翻訳すればガイドが役立つと思い込んでいました。住民の話を聞き、優先事項が変わりました。求めていたのは分かりやすい道順と休める場所です。地図の作成を手伝いましたが、試行では1人が道を間違えました。これは修正すべき具体的な問題を示し、全員に役立った証拠ではありません。また、住民のコメントは学校向けの振り返りでの匿名利用に限り、一般公開はしないという許可も尊重しました。人が必要とすることと、その言葉の使われ方への希望を両方確認することを学びました。公開前に再び経路を確認し、センターと見直す計画です。
解説 本人の判断と相手側の希望を両方扱います。奉仕を「何をしてあげたか」という一方的な説明にしないことがポイントです。
自分の経験を振り返るときの確認
①活動名や時間以外に、具体的な場面が一つあるか。②その場面で自分が何を考え、何を選んだか分かるか。③記録や相手の反応と、そこからの解釈を区別したか。④うまくいかなかったことも、分かる範囲で正直に書いたか。⑤次の行動が実行済みの成果になっていないか。⑥他の人の言葉や情報を、許可された範囲で扱っているか。この確認は慶英会の自主練習用で、IBの公式採点表ではありません。
学習成果の名前を並べるだけで終わらず、経験と証拠を使って担当者に説明できるようにしましょう。一方、一つの経験から全ての成果を無理に作る必要はありません。正式な記録には、自分が実際に行ったこと、自分の考え、自分が確認できる資料を用います。
家庭では、まず事例を読み、解答を見る前に短文で答えます。次に模範例を閉じて、同じ内容を別の言い方で説明します。自分の経験については、まず事実だけをメモし、その後に考えたことを加えると、教材の文を自分の実績と取り違えにくくなります。
よくある質問
CASの振り返りは英語で長く書けばよいのですか
本記事で英語を使うのは英語表現の練習のためです。実際の使用言語、形式、記録方法は学校の指示に従います。長さよりも、経験に根差した具体性と、判断や学びが読み取れることを練習しましょう。
失敗を成功談に変えないといけませんか
この教材では、そのような書き換えは求めません。レオの例のように、計画の問題を認め、どう見直すか説明できます。今後の計画と実際に改善した結果は区別してください。
模範英文を少し変えてCASの記録に使ってよいですか
架空の経験や感情を自分のものとして提出することはできません。表現の意味を学んだ後、自分が経験した事実と自分の考えで書き直します。学校課題での外部支援の扱いも、担当者に確認してください。
AICJのほかの英語教材
English A:文学作品の比較32問では作品同士の論点をつなぎます。English B HL:文学抜粋と口頭の追加質問24問では英文内容を説明します。TOK:知識の問いを考える24問は知識をどう確かめるかを扱います。本記事は、自分の経験からの学びを振り返る英語が中心です。
一次資料・確認日
確認日:2026年11月4日。学校の活動例や運用は変更される場合があります。IBの公開資料と本人の学校の最新指示を併せて確認してください。
AICJ公式:AIC IBディプロマコース
IB公式:Creativity, activity, service
IB公式:CAS subject brief(For students graduating in 2017 and after)
IB公式:CAS projects

