NEW TREASURE(ニュートレジャー)Stage 2 Lesson 3の「5文型」は、語句の並べ替えや英作文に直結する単元です。S・V・O・Cの記号は言えるのに、She gave me a book. とShe made me happy.を同じ文型だと思ってしまう、あるいは前置詞句を目的語Oと誤解する中高一貫校生もいます。この違いが分からないまま受動態や不定詞に進むと、複雑な書き換え問題で失点が増えがちです。本記事ではSV・SVC・SVO・SVOO・SVOCを「動詞の後ろに何が必要か」で整理し、オリジナル32問とその全解説、定期テスト前の復習計画まで解説します。学校・版・授業進度により単元範囲が異なる場合は、学校の指定教材を優先してください。
まず結論:5文型の骨組みと意味
- 第1文型 SV:Birds fly.(鳥は飛ぶ)。S=主語、V=動詞。
- 第2文型 SVC:My sister is kind.(姉は親切)。C=主語を説明する補語。
- 第3文型 SVO:My brother reads books.(兄は本を読む)。O=動詞の目的語。
- 第4文型 SVOO:My father gave me a key.(父は私に鍵をくれた)。Oが二つで、人と物など。
- 第5文型 SVOC:We call our dog Momo.(私たちは犬をモモと呼ぶ)。O=Cの関係。
文型は単語数で決めるものではありません。Birds fly over the lake.はover the lakeという長い情報が付いても、基本の骨組みはSVです。We call our dog Momo.は五語だから第5文型なのではなく、our dogが目的語、Momoが犬の名前という補語だから第5文型です。
S・V・O・C・Mは何を意味する?
- S(Subject):主語。「誰が」「何が」。例:The students study.
- V(Verb):動詞。「どうする」「どんな状態になる」。例:They became tired.
- O(Object):目的語。「何を」「誰に」など、動詞が直接必要とする名詞・代名詞など。例:She likes music.
- C(Complement):補語。主語や目的語の性質・名前・状態を説明する。例:He is happy. / They call him Ken.
- M(Modifier):修飾語。「いつ」「どこで」「どのように」などの追加情報。例:We arrived at noon.
この教材では、中学校・高校で一般的な5文型の分類を採用します。詳細な文法理論では前置詞や複合動詞の分析が異なる場合がありますが、学校の文型問題ではまず動詞の後ろに必要なO・Cと、追加情報のMを区別してください。
第1文型SV|後ろに副詞や場所があってもSVになり得る
The children laughed.(子どもたちは笑った)。We arrived at the station.(私たちは駅に到着した)。後者のat the stationは場所を示す前置詞句で、基本的な文型分類ではOではなく修飾語として扱います。He runs quickly.もquicklyが動作の様子を表す副詞なのでSV。『動詞の後ろに何かあればSVO』という誤解を避けてください。
第2文型SVC|S=Cの関係を確認する
She is a student.(彼女は生徒)。The soup tastes good.(スープはおいしい)。My brother became a doctor.(兄は医者になった)。それぞれShe=a student、the soup=goodの状態、my brother=a doctorという関係です。become、seem、look、sound、taste、feelなどは文脈によってSVCを作ります。例:The music sounds beautiful. のbeautifulはmusicの性質です。
注意:She looked at the picture.のlookは『〜を見る』で、at the pictureは前置詞句です。一方She looked tired.ではtiredがSheの状態を説明するCです。同じlookでも後続する語の働きで判定します。
第3文型SVO|動詞の対象Oを探す
I read a book.(本を読む)。She likes dogs.(犬が好き)。He met his friend.(友人に会った)。主語の行為や感情の対象が目的語Oです。『何を?』『誰に/誰を?』と尋ねると見つかることがあります。ただし日本語の助詞だけで機械的に判定せず、英語の動詞が直接取る語を確認してください。
第4文型SVOO|Oが二つあり、通常は「人+物」の順
The teacher gave us homework.(先生は私たちに宿題を出した)。My sister sent me a letter.(姉が私に手紙を送った)。最初のOが受け手、二つ目のOが渡す物・伝える内容です。give、send、show、teach、tellなどが典型例です。ただし動詞によって前置詞への書き換え方が異なります。
He gave me a ticket.はHe gave a ticket to me.と書き換えられます。She bought me a sandwich.はShe bought a sandwich for me.が通常の言い換えです。give系のto、buy/make系のforの違いを実際の動詞とセットで確認してください。二つの目的語があるときに第4文型と判定するので、書き換え後のto me / for meは前置詞句となり、基本的にはSVO+修飾語として扱えます。
第5文型SVOC|O=Cの関係を読み解く
We call our dog Momo.のour dog=Momo。The news made her happy.のher=happyという状態。They painted the wall blue.ではthe wallがblueになる。Cには名詞や形容詞が使われます。『OとCがイコールになるか/CがOの状態を説明しているか』を考えるのが近道です。
似ている二文を比べましょう。She made him a cake.は『彼にケーキを作った』でSVOO。She made him happy.は『彼を幸せにした』でSVOCです。him=cakeではないため前者はSVOO、himがhappyな状態になるので後者はSVOCです。
前置詞があるときの誤答に注意
The boy played in the park.はSVに場所の説明が付いた形です。I talked to my teacher.も、基礎的な学校文型分類ではSV+前置詞句です。ただし、I showed my teacher my answer.ならSVOOです。また、The bus arrived at seven.のat sevenは「いつ」を表す修飾語で、目的語ではありません。『動詞+名詞らしい語』という見た目だけで判定しないでください。
5文型が受動態と不定詞につながる理由
SVOO:The teacher gave me a book.なら、I was given a book by the teacher. / A book was given to me by the teacher.という受動態を作れます。SVOC:They named the dog Momo.ならThe dog was named Momo.という形になります。5文型を把握できると、前の段階でOだった語がどのように主語になるかを確認できます。またSVOCのCにto不定詞を取るI want you to help me.などの発展にもつながります。
問題A|5文型を判定【1〜12】
各文について、SV・SVC・SVO・SVOO・SVOCのいずれかを答えてください。下線のない語も含め、文の骨組みを確認しましょう。
- 1 Birds fly.
- 2 This soup tastes good.
- 3 We watch movies.
- 4 She gave me a map.
- 5 They call their cat Luna.
- 6 My brother became a doctor.
- 7 I found my notebook.
- 8 The sky turned dark.
- 9 He showed us the photo.
- 10 We kept the room clean.
- 11 The children laughed loudly.
- 12 I have a sister.
問題A|解答とS・V・O・Cの内訳
- 1 SV:S=Birds / V=fly。
- 2 SVC:S=This soup / V=tastes / C=good。
- 3 SVO:S=We / V=watch / O=movies。
- 4 SVOO:S=She / V=gave / O1=me / O2=a map。
- 5 SVOC:S=They / V=call / O=their cat / C=Luna。
- 6 SVC:S=My brother / V=became / C=a doctor。
- 7 SVO:S=I / V=found / O=my notebook。
- 8 SVC:S=The sky / V=turned / C=dark。
- 9 SVOO:S=He / V=showed / O1=us / O2=the photo。
- 10 SVOC:S=We / V=kept / O=the room / C=clean。
- 11 SV:S=The children / V=laughed、loudlyはM。
- 12 SVO:S=I / V=have / O=a sister。
問題B|紛らわしい文型を見分ける【13〜20】
同じ動詞でも語の役割が変わる例です。必ず文型と、OまたはCの根拠も答えましょう。
- 13 The child looked tired.
- 14 He looked at the picture.
- 15 Dad made us sandwiches.
- 16 This song made us happy.
- 17 We arrived early.
- 18 She sent him a letter.
- 19 They painted the wall white.
- 20 I met her yesterday.
問題B|解答と区別すべき点
- 13 SVC:lookedの後のtiredはchildの状態C。
- 14 SV:looked at the pictureのat the pictureは前置詞句。
- 15 SVOO:usとsandwichesの二つのO。
- 16 SVOC:usとhappyが状態として対応する。
- 17 SV:earlyは副詞でM。
- 18 SVOO:himとa letterの二つのO。
- 19 SVOC:the wallがwhiteになる。
- 20 SVO:herがmeetの目的語、yesterdayは時を表すM。
問題C|語順整序【21〜26】
語句を並べ替えて英文を完成させ、完成文の文型も書いてください。
- 21 (my / sent / teacher / an email / me).
- 22 (made / joke / the / happy / everyone).
- 23 (very / my / tired / looked / brother).
- 24 (we / late / arrived / at / school).
- 25 (showed / our / us / the / museum / guide).
- 26 (they / the / door / painted / green).
問題C|模範解答・文型
- 21 My teacher sent me an email.:SVOO、meとan emailが二つのO。
- 22 The joke made everyone happy.:SVOC、everyoneの状態がhappy。
- 23 My brother looked very tired.:SVC、very tiredは主語を説明するC。
- 24 We arrived at school late.:SV。at schoolとlateは修飾語。
- 25 Our guide showed us the museum.:SVOO、usとthe museumが二つのO。
- 26 They painted the door green.:SVOC、doorの状態がgreen。
問題D|日本語から英作文【27〜32】
- 27「鳥が飛びます」〔SV〕
- 28「そのスープはおいしそうです」〔SVC、lookを用いる〕
- 29「私は昨日その本を読みました」〔SVO〕
- 30「先生は私たちに宿題を出しました」〔SVOO、giveを用いる〕
- 31「私たちはその犬をポチと呼びます」〔SVOC、callを用いる〕
- 32「その知らせは彼女を幸せにしました」〔SVOC、makeを用いる〕
問題D|模範解答と文の骨組み
- 27 Birds fly.:Birds=S、fly=V。
- 28 The soup looks delicious.:The soup=S、looks=V、delicious=C。
- 29 I read the book yesterday.:I=S、read=V、the book=O、yesterday=M。readの過去形の綴りは同じですが発音が異なります。
- 30 The teacher gave us homework.:The teacher=S、gave=V、us=O1、homework=O2。
- 31 We call the dog Pochi.:We=S、call=V、the dog=O、Pochi=C。
- 32 The news made her happy.:The news=S、made=V、her=O、happy=C。
- 意味と指定文型に合う自然な英文は別解として扱います。
誤答を4種類に分類してから復習する
- 目的語と修飾語の混同:arrived at the stationのat the stationをOにしてしまうなら、前置詞に注目します。
- SVCとSVOの混同:looks tiredとwatches TVを比較し、tiredが主語の状態を説明しているか確かめます。
- SVOOとSVOCの混同:made me a sandwichとmade me happyを日本語に戻し、me=sandwichか、me=happyかを考えます。
- 語順の再現不足:SVOCの日本語英作文ができない場合、S+V+O+Cという骨組みを書いてから単語を入れます。
7日間の定期テスト対策プラン
- 7日前:学校の試験範囲を確認し、5文型を1文ずつ正確に書く。
- 6日前:SV・SVC・SVOを混ぜて分類問題を15問。
- 5日前:SVOOを作るgive・show・sendなどで各3文。
- 4日前:SVOCを作るcall・make・keepなどで各3文。
- 3日前:SVOOとSVOCの紛らわしい対を10組比較する。
- 2日前:並べ替えと日本語→英語を制限時間内に練習する。
- 前日:誤答した文型のみ再テストし、OとCの根拠を口頭で説明する。
長文で5文型を見つける練習
次の短文を一度読み、各文の主な動詞と文型を確認してください。Our teacher gave us a project. We worked together after school. The activity was exciting. We made our classroom clean. 1文目はSVOO、2文目はSV(together / after schoolが修飾語)、3文目はSVC、4文目はSVOCです。英文が長くなると、修飾語に気を取られて骨組みを見失いやすいため、まずSとVを探し、後ろにOやCが必要かを判断します。
保護者によくある質問
Q. 文型は全部暗記した方がよいですか? A. 記号を暗記するだけでは不十分です。短い英文を見てOとCを識別でき、日本語から英作文できることが大切です。
Q. SVOOとSVOCの簡単な見分け方は? A. SVOOの二つのOは受け手と物など、SVOCのOとCはCがOの名前や状態を説明します。made me a cake / made me happyで比較すると区別しやすくなります。
Q. 5文型が理解できないと受動態も難しくなりますか? A. 受動態では能動態の目的語が新しい主語になります。SVOO・SVOCの違いを理解すると書き換えの構造を捉えやすくなります。
Q. Stage 2 Lesson 3の前に何を復習すべきですか? A. 一般動詞とbe動詞、品詞、主語と動詞の関係を確認します。先に単純なSV・SVC・SVOの文で成功体験を積む方法が有効です。
まとめ:文の「語数」ではなく「働き」で見分ける
5文型の核心は、動詞の後ろの語が目的語Oなのか補語Cなのか、あるいは追加の修飾語Mなのかを判定する力です。最初にSV・SVC・SVOを固め、次にSVOOとSVOCを対比し、最後に日本語から全文を書けるようにします。独自32問のうち間違えた問題には、正しい文型だけでなく「なぜそう言えるか」を一言書き添え、翌日に再テストしてください。
NEW TREASUREの英文法・英作文でつまずいている中高一貫校生には、慶英会のオンライン個別指導・無料体験もご案内しています。学校の授業進度と答案を踏まえ、重要な文型から整理します。
2026年版Lesson 3「文型」:32問の失点診断
Z会2026年版NEW TREASURE公式カタログではStage 2 Lesson 3が「文型(SV・SVC・SVO・SVOO・SVOC)」です。特に、前置詞の後ろの名詞を目的語Oに数えてしまう誤り、SVOO(人+物)とSVOC(Oの状態・呼び名)を混同する誤りが定期テストの英作文に影響します。上記32問の誤りを「主語・動詞」「前置詞句」「OとCの判断」「日本語からの再現」に分け、同じ誤りが残る文型だけを重点的に復習しましょう。NEW TREASURE定期テスト対策、誤答案の分析も参考にできます。学校の授業進度や出題は各校で異なります。慶英会の最大1か月無料体験では現在の文法理解に応じた学習計画をご相談いただけます。
参考にした主な公式情報
- Z会|NEW TREASURE Third Edition 公式カタログ・文法シラバス(Stage 2 Lesson 3)
- Z会|NEW TREASURE公式教材案内
- Z会|NEW TREASURE教材の訂正情報
監修:慶英会 塾長。本記事の解説、例文、演習32問、解答は独自に作成したもので、教科書・学校配布問題・Z会文法問題集の本文を転載していません。




