
慶英会 塾長|慶應義塾大学卒・英検1級
中高一貫校の学校英語・NEW TREASURE・英検対策を専門とするオンライン個別指導塾です。塾長紹介
甲南女子高校の英語エッセイで、返却されたコメントを読めても「結局どの段落を、どう直すのか」が決まらないときは、赤字を写す前にコメントの目的・直す箇所・変更理由を一組にします。文法を直すだけでなく、自分の主張を残しながら根拠や条件を整える練習です。
本記事は高校生と保護者様向けの独自教材です。架空の3段落エッセイ、三つの添削コメント、完成改稿例、12課題と全解説を用意しました。初稿には学習用の問題点を意図的に含めています。甲南女子の実際の課題・生徒答案・海外講師のコメント・採点基準ではありません。
学校公式で確認できる高3の活動と、家庭での準備を分ける
甲南女子の公式「国際教育」には、高校3年生のエッセイライティングを海外のネイティブ講師がオンラインで添削し、考えを広げるコメントを提供する活動が紹介されています。これを踏まえ、本記事では「返された助言を、自分で説明できる改稿につなげる」家庭練習を提案します。
公式確認日:2026年11月3日。実際の課題テーマ、提出字数・期限、利用条件、担当講師、再提出の方法を本記事で確定するものではありません。学校の最新指示を優先してください。学校公認・提携教材ではなく、学校の講師が本記事を監修したという意味でもありません。
コメントを読んだら、まず「何のための修正か」を言う
たとえば「例を加えて」は、単に文章を長くする指示とは限りません。何をする提案なのか読み手に見えないのか、主張を支える根拠が足りないのかで、直す段落が変わります。内容のつながりを直し、その後に語順・時制・綴りを点検すると、同じ一文を何度も清書する負担を減らせます。
以下では①提案を具体化する、②証拠以上に言い切らない、③反対意見を受けて条件を整える、の順に練習します。コメントの意味が曖昧なら、推測で別の意見へ書き換えず、学校で指定された方法で質問してください。
架空の練習条件:読書紹介カードの小さな試行
次の学校・生徒・調査はすべて創作です。ある架空の学校で、生徒が本を紹介する紙のカードを試しました。参加者は希望した8人。そのうち5人が、それまで知らなかった本を借り、3人は既に知っていた本を選びました。借りた後に何ページ読んだか、満足したか、読了したかは調べていません。学校全員を調べた記録でもありません。
別の架空コメントには「紙だけだと、自宅から探せない」「全員に毎週カードを書かせると負担になる」という懸念があります。ここでの課題は、この情報の範囲で読書紹介の方法を提案することです。実際の学校で調査・個人情報の収集・投稿をする必要はありません。
初稿3段落:わざと残した問題を見つける
初稿・第1段落:
We should use book cards because they are good. Students can learn many things. This will improve our school.
全文訳:本の紹介カードはよいので使うべきです。生徒は多くのことを学べます。これによって学校がよくなります。
初稿・第2段落:
Eight students tried the cards. Five borrowed unfamiliar books, so the cards made everyone read more. This proves that paper is better than digital reviews.
全文訳:8人がカードを試しました。5人が知らなかった本を借りたので、カードによって全員がもっと読むようになりました。これは紙がデジタルの書評より優れていると証明しています。
初稿・第3段落:
Some students disagree, but they are wrong. Every student should write a card every week. We should stop using digital reviews.
全文訳:反対する生徒もいますが、その人たちは間違っています。全員が毎週カードを書くべきです。デジタルの書評の利用はやめるべきです。
架空の返却コメント:直す目的を日本語で言えるか
コメント1: Clarify your proposal. What would a book card contain?
全文訳:提案をはっきりさせてください。本の紹介カードには何を書くのですか。
修正の目的:第1段落のgoodやimproveだけでは、どのように使うか想像しにくい点を直します。
コメント2: Separate what you observed from what you concluded. Did you measure reading time or compare paper with digital reviews?
全文訳:観察したことと結論を分けてください。読書時間を測ったり、紙とデジタルの書評を比較したりしましたか。
修正の目的:第2段落の「借りた」から「全員がもっと読んだ」への飛躍と、比較していない媒体の優劣を直します。
コメント3: Address the concerns fairly. Can you change the plan without giving up your main idea?
全文訳:懸念に公平に答えてください。中心となる考えを捨てずに計画を変えられますか。
修正の目的:第3段落で相手を間違いと切り捨てず、家庭からの利用と負担の条件を取り込みます。
改稿の前に決める三つの変更
第1段落:本の題名、一文の紹介、薦める理由を載せるという具体案へ。第2段落:確認済みの5人の借用を残し、全員の読書量増加や紙の優位という断定を削ります。第3段落:紙のカードを試す考えは残しつつ、デジタルを併用し、希望者が短期間試す案へ変えます。
「先生のコメントに合わせるため、カードに反対という結論へ変える」必要はありません。今回はカードという主張を維持し、主張の範囲と実施条件を修正します。実際の添削では、課題に合わない主張など別の問題があれば、その理由を確認します。
完成改稿例3段落と全文訳
改稿・第1段落:
I suggest trying short book cards in the school library. Each card could include a title, a one-sentence description, and a reason to recommend the book. The aim would be to help students find books they do not already know.
全文訳:学校図書館で短い本の紹介カードを試すことを提案します。各カードには題名、一文の紹介、その本を薦める理由を載せることができます。目的は、生徒がまだ知らない本を見つける手助けをすることです。
改稿・第2段落:
In our small trial, five of the eight volunteers borrowed unfamiliar books. This suggests that the cards may help some students choose a new book. However, we did not measure how much they read or compare paper cards with digital reviews. We cannot conclude that everyone read more.
全文訳:小規模な試行では、希望して参加した8人のうち5人が知らなかった本を借りました。これは、カードが一部の生徒の新しい本選びを助ける可能性を示しています。しかし、どれだけ読んだかは測定せず、紙のカードとデジタルの書評も比較していません。全員がもっと読んだとは結論できません。
改稿・第3段落:
Some students need access from home, and writing a card every week could be a burden. Therefore, I propose a two-week voluntary trial while keeping digital reviews available. Afterward, we could ask participants whether the cards were useful and how much time they spent writing them. This would help us decide what to change.
全文訳:自宅から利用する必要がある生徒もおり、毎週カードを書くことは負担になり得ます。そこで、デジタルの書評も利用できるままにして、希望者による2週間の試行を提案します。その後、カードが役に立ったか、書くのにどのくらい時間がかかったかを参加者に尋ねることができます。これは何を変えるかを決める助けになります。
これは可能な改稿の一例で、唯一の正解ではありません。2週間の試行と事後の質問は筆者の新しい提案で、実施済みの事実ではありません。事後質問だけでカードの効果を厳密に証明できるわけでもありません。学校の実際の指定字数や構成へそのまま流用しないでください。
独自12課題:コメントと変更理由を結び付ける
問1 コメント1が求めているのは、難しい単語を増やすことですか。それとも何を具体化することですか。
問2 第1段落の改稿でカードに載せる三つの内容を挙げてください。
問3 記録で確認できる「5人」の行動は何ですか。
問4 初稿のeveryone read moreが根拠を超えている理由を二つ挙げてください。
問5 紙の方がデジタルよりよい、と断定する根拠はありますか。
問6 改稿のmay help some studentsが断定を抑えている箇所を二つ挙げてください。
問7 「自宅から使えない」という懸念に、改稿はどう応じていますか。
問8 「毎週全員に書かせる負担」への応答を二つ挙げてください。
問9 2週間の試行は、既に行われたことですか。英文のどの表現で分かりますか。
問10 第2段落で何を変えたか、理由を含めて日本語で説明してください。
問11 第3段落の修正を説明する英文を一文作ってください。
問12 別の改稿案として、カードを書く代わりに読むだけの参加も認める英文を作ってください。新しい提案であることが分かる形にします。
12課題の全解答・解説
解答1 提案の中身です。カードの内容が見えるようにすることが目的で、語彙を難しくする指示ではありません。
解答2 題名、一文の紹介、その本を薦める理由です。初稿のgoodを具体的な情報へ変えています。
解答3 それまで知らなかった本を借りたことです。借用は確認済みですが、読了・満足・読書時間の増加は確認していません。
解答4 参加者8人のうち5人についての記録で全員ではないこと、借りたことと読む量が増えたことは異なることです。さらに学校全員を調べたわけでもありません。
解答5 ありません。媒体を比較する調査をしていないためです。紙が無価値だと証明されたわけでもなく、比較できる根拠がないという判断です。
解答6 may(可能性)とsome students(一部の生徒)です。「必ず」「全員」と範囲を広げず、確認できた内容に近づけています。
解答7 デジタルの書評を残す提案です。紙のカードを試す主張を捨てず、自宅から利用する選択肢を維持しています。
解答8 希望者の参加にすることと、2週間の試行にすることです。負担がなくなると保証せず、後で書く時間も尋ねる案にしています。
解答9 まだ提案です。I propose a two-week voluntary trialのI propose(私は提案する)で分かります。初めの8人の試行と、これからの2週間案を混同しません。
解答10 例:「全員がもっと読んだという断定を削り、一部の生徒の本選びを助ける可能性という表現にした。記録は借用だけで、読書量を測っていないから」。言い切りを弱めただけでなく、何が未確認かも説明します。
解答11 例:I revised my proposal to keep digital reviews available because some students need access from home.(自宅から利用する必要がある生徒もいるので、デジタルの書評を利用できるままにするよう提案を修正しました。)改稿した案の説明としての英文です。実際に学校の仕組みを変更したという報告ではありません。理由が負担や参加条件につながる自然な別解も認めます。
解答12 例:Students could read the cards without writing one.(生徒は自分でカードを書かなくてもカードを読めるようにできます。)couldが提案としての可能性を示します。We could allow students to read cards without writing their own.(自分のカードを書かずに読むことも認められます。)なども可。実際の学校ルールとは述べません。
保護者様は「正しい文を書いてあげる」より変更理由を聞く
「どのコメントに応じたの?」「残した意見は何?」「言い過ぎを直した箇所はどこ?」と聞いてみてください。保護者が完成英文を代わりに書く必要はありません。まず日本語で説明でき、その後に本人が英語へ戻せれば、単なる清書と区別できます。コメントが多いことだけで学力や努力を決め付けないでください。
学習順:今日は初稿とコメントを照合し、完成例を隠して第2段落を改稿。次に完成例と比べて「自分が残した事実・削った断定」を説明します。翌日は第3段落の条件を自分の英語で書き、1週間後に別の主張でも「事実/推測/提案」を分けられるか確かめます。日数は家庭練習の例で、学校の再提出期限を優先してください。
必要な基礎だけ既存教材へ戻り、また自分の改稿へ
中学段階の語順や時制に戻る必要がある場合は、甲南女子中学校の英語・定期テスト対策と独自24問を既習部分の復習に利用できます。これは中学生向けの記事で、高3の課題や海外講師添削の利用条件を案内するものではありません。
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学校英語や英作文の復習順を整理したい場合は、下の公式LINEまたはお問い合わせフォームから、学年と困る箇所をお知らせください。海外講師への連絡代行、学校課題の代筆、無制限の添削対応や評定・合格の保証ではありません。最初から氏名入り答案や学校の非公開資料を送る必要はありません。

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