中高一貫校から高1へ進むと、英語の授業が『英語コミュニケーション』『論理・表現』など複数の科目として扱われ、学習の計画が立てにくくなることがあります。文部科学省の学習指導要領では、英語コミュニケーション系の科目群は複数領域を統合した言語活動、論理・表現系は話す・書くなどの発信力を重視します。ただし学校が実際にどの学年で何を履修するかは異なります。二つを別々の問題集として処理するのではなく、共通する語彙・構文・根拠説明を再利用しましょう。

慶英会 塾長|慶應義塾大学卒・英検1級
中高一貫校の学校英語・NEW TREASURE・英検対策を専門とするオンライン個別指導塾です。塾長紹介
対象:中3〜高2の中高一貫校生と保護者。高校段階の英語科目と中学の学習の違いに戸惑う家庭。本教材の生徒・学校の予定・学習時間は慶英会が作成した仮想例です。学校の正式な科目・進級条件・英検合格を保証するものではありません。
結論|最初に何を分けるか
最初に両科目の学校シラバスと評価方法を調べ、読解で理解した主張・根拠を論理・表現の英作文や発表へつなげます。定期考査は科目ごとの指定範囲を優先し、英検は共通する初見読解と理由説明を活用しながら不足技能のみ追加します。科目名だけで出題内容を推測してはいけません。
| 学習の対象 | 学校の資料で確かめること | 共通して活用する技能 |
|---|---|---|
| 英語コミュニケーション | 各科目の扱う文章・聞く活動・試験 | 語彙・段落の要点と根拠 |
| 論理・表現 | 学校の作文・発表の課題や条件 | 理由の構成・正確な文法 |
| 中学からの既習内容 | 時制・関係節・接続表現 | 同じ構文を読む・書く両方で使う |
| 英検 | 受験級の公式形式と4技能 | 学校で学んだ情報の整理を転用 |
二科目で勉強する『中身』を分断しない
高校の英語科目の目的は異なりますが、英文を読み取った根拠が自分の意見を述べる材料になることがあります。例えば『学校の図書館の開館時間を延長するべきか』という架空の話題で、理由・反対意見を読んだ後に、自分の立場を二文で書く課題は両科目の学びを接続します。
一方、読解の選択問題が得意でも英作文の語順・時制が正確とは限りません。学校のテストは科目ごとに採点基準を確認し、目的の異なる誤答を一つの得点率へまとめないようにします。
中3から高1の移行では既習の文法を『使い直す』
中3の関係代名詞や接続詞を暗記している生徒も、高1の長文では修飾部分を見失うことがあります。まず主節の主語・動詞と対比を見つけ、次に同じ表現を自分の短い意見文で使います。既習の文法を使い直せるなら、全ての基本事項を最初からやり直す必要はありません。
例えばAlthough the room is small, it is useful.(その部屋は小さいが役立ちます)という逆接を、別の話題の説明文でも使えるかを確認しましょう。読解で理解する力と書く力を区別しつつ結び付けます。
定期考査前は二科目の提出期限を並べる
二科目に別々の宿題や確認テストがある場合、どちらか一方だけを終えると学校成績に影響します。提出予定、筆記・発表・作文の評価方法、本人がまだできないことを一枚にまとめ、まず必須の課題を完成させます。
英検の試験が近い場合でも学校の必須課題を無視せず、共通の語彙・読解練習を優先して追加教材の重複を防ぎます。級別のWritingやSpeakingの形式は英検協会の最新案内で別途確認してください。
高2では大学受験の解答形式と結び付ける
高2で志望大学の情報が分かってきたら、大学の過去問で読解・和訳・自由英作文・要約などの有無を調べます。学校の二科目で学んだ力をどう転用できるか整理し、不足する形式だけ別に練習します。
英検のスコア利用は大学・学部・方式・年度で異なるため、取得級だけで出願条件を満たしたと断定しないことが重要です。
慶英会オリジナル英文と全文和訳
In her first year of high school, Yuka studied English in two different classes. One class often used reading passages, while the other asked students to write short arguments. At first, Yuka kept separate vocabulary lists for each class and spent too much time copying similar words. Her teacher suggested using the same topic in two ways. Yuka read a report about a school garden and identified the writer’s main reason. She then wrote her own opinion about the garden, with one reason and an example. She still prepared for each class’s assignments, but she learned to reuse language across tasks.
全文和訳:高1のユカは二つの異なる英語授業で学んでいました。一方では読解文をよく使い、もう一方では短い論述を書かせていました。最初は科目別の単語一覧を作り、似た語を写すことに時間をかけすぎていました。先生は同じ話題を二つの方法で使うよう提案しました。ユカは学校菜園についての報告を読んで筆者の主な理由を見つけ、次に菜園への自分の意見を理由一つと例を添えて書きました。授業ごとの宿題も守りながら、課題をまたいで言葉を再利用することを学びました。
上記英文は本教材の独自作成です。英検公式問題や教科書本文ではありません。録音音源は付属していないため、聞き取り教材として扱わないでください。
独自20問|判断8問・英文法8問・読解4問
先に問題を解き、英文法では語形・文の意味・時制まで、読解では根拠のある答えかを確認してください。学校の実際の進度に合う設問を選んで利用できます。
Part A|学習設計の判断(問1〜8)
- 問1 英語コミュニケーションと論理・表現は全学校で同じ学年・同じ時間割?
- 問2 読解文で見つけた理由を英作文に利用してよい?
- 問3 二科目で同じ語が出たので二冊に毎回写すべき?
- 問4 英検のReadingが得意なので学校の論理・表現も必ず得意?
- 問5 学校の試験が近い。二科目のどちらから手をつける?
- 問6 中3の関係節を学んでいて高1の長文を読めない。まずどこを見る?
- 問7 大学入試で自由英作文が必要。どの学校学習が役立つ?
- 問8 学校の二科目と英検を全部同じ点数で比較できる?
Part B|英語の運用と和訳(問9〜16)
- 問9 One of the classes (focuses / focus) on writing. 適語と訳は?
- 問10 Yuka decided (to reuse / reusing) the vocabulary. 適語と訳は?
- 問11 The report (that / who) she read was interesting. 適語と訳は?
- 問12 If the assignment (changes / will change), we will update the plan. 適語と訳は?
- 問13 Her second answer was (clearer / clearest) than the first. 適語と訳は?
- 問14 The garden was (designed / designing) by students. 適語と訳は?
- 問15 She has studied English (for / since) five years. 適語と訳は?
- 問16 Although the paragraph was short, she (found / finds) the reason yesterday. 適語と訳は?
Part C|英文内容の理解(問17〜20)
- 問17 ユカの二つの授業の違いは?
- 問18 ユカが最初に時間を使いすぎたことは?
- 問19 学校菜園の報告を読んだあと何を書いた?
- 問20 授業ごとの宿題をやめた?
全20問の正答と解説
問1:いいえ。正式な履修と教材・評価は在籍校の最新のシラバスで確認します。
問2:できます。英文の主張と根拠を整理し、別の意見文で正確な文法とともに使用します。
問3:重複学習の必要性を見直し、使える語彙一覧に整理して各科目の指定課題は別に守ります。
問4:必ずしもそうではありません。意見の構成や正確なWritingは別の答案で確認します。
問5:指定提出物・試験日・未定着の内容を照合し、期限が近い必須課題から進めます。
問6:主節の主語・動詞と関係節の範囲を初見文で確認します。
問7:論理・表現の意見と理由の構成に加えて読解で得た根拠の扱い方が役立ちます。
問8:評価方法が異なるため単純比較せず、技能ごとにできる動作を確認します。
問9:focuses。『授業の一つは書くことに重点を置きます』。One of…が主語で単数です。
問10:to reuse。『ユカは語彙を再利用することにしました』。decide to doです。
問11:that。『彼女が読んだ報告は興味深いものでした』。物を先行詞とします。
問12:changes。『課題が変われば計画を更新します』。未来条件のif節には現在形を使います。
問13:clearer。『二つ目の答えは最初より明確でした』。比較級です。
問14:designed。『菜園は生徒たちによって設計されました』。受動態の過去分詞です。
問15:for。『彼女は5年間英語を学んでいます』。期間のforです。
問16:found。『段落は短かったけれど、昨日理由を見つけました』。yesterdayは過去です。
問17:一方では読解文、もう一方では短い論述を扱っていました。
問18:科目別の単語一覧に似た語を何度も写すことです。
問19:菜園への自分の意見を理由一つと例を付けて書きました。
問20:いいえ。各授業の宿題を守りながら課題間で語彙を再利用しました。
4週間の実行順序
- 第1週:学校の二科目のシラバス・提出・評価を並べる。
- 第2週:共通の読解文から主張・理由を一つ抽出し、英作文で使う。
- 第3週:初見テーマでReadingとWritingを別々に再テストし、誤答を区別する。
- 第4週:学校の二科目と英検の共通部分・独自形式を整理して翌月の配分を決める。
よくある質問
英語コミュニケーションと論理・表現の違いは?
文科省の科目群の説明では前者は複数領域を統合する学習、後者は話す・書く発信面を重視します。学校が実際に扱う内容は正式シラバスをご確認ください。
中高一貫校の高1では二科目とも必ず同じ教材?
学校の採用教材・時間割によって異なります。
英検の学習を二科目の勉強に含めてよい?
共通の語彙・技能は活用できますが、英検固有の形式は別に確認が必要です。
公式資料・関連教材
英検の各級の目安と出題内容は日本英語検定協会公式「過去問・試験内容」、技能別の到達目標は英検Can-doリストをご確認ください。高校の外国語科目については文部科学省の外国語教育の説明も参照できます。科目名・採用教材・評価は在籍校の正式案内を優先します。
関連記事:中3→高1の4技能の接続/6年間の英語シラバス活用。
中高一貫校の学習計画、学校英語と英検の両立でお困りの方は、慶英会の最大1か月完全無料体験・学習相談をご利用いただけます。

最大1か月完全無料体験・学習相談受付中
最大1か月の完全無料体験をご案内
学校教材・学力・目標に合わせた個別指導
入塾前に授業の進め方や講師との相性をお確かめください。
学校英語・定期テスト・英検の学習相談にも対応します。
保護者様の教育相談も無料で承ります。
1.学年 2. 学習目標 3.体験ご希望をお送りください。
体験の期間・回数・担当講師・日程は、ご希望と受付状況を確認してご案内します。
慶英会 塾長|慶應義塾大学卒・英検1級。中高一貫校の学校英語・NEW TREASURE・英検対策を専門としています。塾長の経歴・指導方針を確認する
