中高一貫校の中学1・2年生が英語の授業で配られた解説プリントを持ち帰っても、「読んでも何を説明しているのか分からない」「例文の答えは分かるのに学校ワークを解けない」「欠席した日のプリントに空欄があり、そもそも何が書いてあったのか分からない」という状態になることがあります。保護者様は追加の問題集を買ったり、文法を最初から教え直したりしたくなるかもしれません。
しかし最初に必要なのは、プリントを暗記することではなく、何の規則を説明した資料なのか、学校でどこまで習ったのか、どの一文で理解が止まったのかを整理することです。プリントに書かれた例文を主語・動詞・変化する部分へ分け、学校ワークの対応問題を一つだけ解き、数日後にも解答なしで再現できるか確認します。この記事では資料の種類ごとの読み方、具体的な文法の確認例、質問メモ、定期テスト前の優先順位、14日間の家庭学習を解説します。学校ごとの教材や指示は正式な資料を優先してください。
結論:解説プリントは『読む資料』から『問題を解く手掛かり』へ
同じプリントを何度も読み返しても、自分で問題を解く場面がなければ理解度を確かめられません。一つの規則を読んだら、例文を隠して確認し、学校ワークの関連する一問を解いてみましょう。間違えたときは読む量を増やす前に、どの用語・規則・語彙が分からないかを特定します。
解説プリントが分からない六つの原因
1.授業中の口頭説明が抜けている
プリントが穴埋め式の場合、教師が口頭で説明した内容を前提に作られていることがあります。空欄が埋まっていても、その理由を聞き逃していると正しい使い方を判断できません。学校のノートや指定の説明資料を確認し、不足する箇所は担当教員に質問しましょう。
2.文法用語が理解できていない
『主語』『動詞』『助動詞』『目的語』『原形』『時制』などの言葉自体が分からない場合、プリントの規則を読んでも意味がつかめません。用語をただ暗記するより、実際の短文で何を指しているのか確かめます。
3.例文の単語が分からない
文法の説明が正しくても、例文の基本単語を知らないと英文の意味を取れないことがあります。知らない語を少数調べ、主語と動詞の位置を確認してから規則を読み直します。
4.前学年の文法が前提になっている
中2の新しい単元で必要な疑問文・否定文・動詞の形を中1で十分理解していない場合、現在の説明だけでは解けないことがあります。現在の学校ワークでつまずいた文法から必要な基本へ短く戻ります。
5.説明と問題形式が結びついていない
肯定文の規則が分かっても、語句整序や和文英訳に変わると解けない場合があります。最初は選択式、次に空欄補充、最後に短い記述式というように形式を段階的に変えます。
6.資料の範囲と考査の出題形式が異なる
プリントの内容がすべて定期考査に同じ形で出題されるとは限りません。学校の正式な範囲表、ワーク、配布資料、小テストを照合し、何が必要か確認します。
最初の10分でプリントを診断する方法
- 教材名とLesson、授業日、学校の指定範囲を確認する
- プリントの見出しから扱う文法・読解・語彙の種類を特定する
- 解説の中で意味が分からない語句に一つ印を付ける
- 例文の主語と動詞、変化する部分に線を引く
- 学校ワークで対応する一問を探し、答えを隠して解いてみる
一度に大量のページを読み直すのではなく、今の小テストや定期考査に関係する資料から始めましょう。学校が指定したプリントの提出や訂正を家庭の判断で省略することは避けてください。
具体例1:三人称単数の説明が分からない
プリントに『主語が三人称単数で現在の習慣を表すとき、一般動詞の形が変わる』とある場合、用語だけでは理解しにくいかもしれません。I play tennis. と She plays tennis. を比べて、誰が主語か、何が変わったかを確認します。
I は話し手自身、she は話し手でも聞き手でもない一人を表します。一般動詞の現在形では、主語に応じて play / plays のように形が異なることがあります。学校で習った範囲に沿い、主語や動詞を変えた短い文を一つ自分で書いてみます。
具体例2:疑問文の説明を読んでも書き換えられない
He plays soccer. を疑問文へ直すと Does he play soccer? となります。does が前に置かれること、plays が play に戻ることを二つに分けて理解します。完成した答えを覚えるだけでなく、別の動詞で同じ規則を使えるか確かめましょう。
学校によって扱う時期と文法の説明順序は違います。まだ学校で習っていない単元まで家庭で増やす必要はありません。
具体例3:不定詞などの単元で文章の意味が分からない
I want to study English. のような例文では、want の意味を理解した上で、to study がどのような内容を表すか確認します。プリントの文法名だけを覚えても、同じ表現を別の文章で見たときに意味を取れない場合があります。
現在のLessonの例文を一つ選び、英文を意味のまとまりに分けて考えます。プリントの説明が複数の用法をまとめて扱っている場合は、まず学校の授業で扱った箇所を優先します。
具体例4:文法プリントを読めるのに和文英訳が白紙
解説を読むと正しい語順が分かっても、日本語から自分で英語を書くには、語彙の想起と文法の選択が必要です。まず主語と動詞を決め、学校で学習した表現だけで短い英文を組み立てましょう。
『彼女は毎日英語を勉強します』なら She studies English every day. という短文を作り、study の語形を自分で判断できるか確認します。例示の英文は学校が指定した模範解答を示すものではありません。
穴埋めプリントに空欄がある場合
欠席や板書の聞き逃しでプリントに空欄がある場合、自分の推測だけで埋めて覚えることは避けましょう。学校が配布する完成版、学習管理システム、先生の指示、本人が許可を得て確認できるノートなどで正しい内容を確認します。
空欄を埋めた後にも、その規則が何を意味するか、学校ワークのどの問題で使うかを確かめます。必要な情報が得られない場合は、教材名と該当する空欄を示して学校へ質問してください。
解説プリントがたくさんある場合の整理順
第一優先:現在の学校の必須課題に関係する資料
提出ワークや直近の小テストに必要な説明を探します。学校の指示や期限を確認した上で、本人が解けない問題に直結する部分から扱います。
第二優先:繰り返し誤る基本単元の資料
現在の問題で三人称単数や疑問文を間違えるなら、その説明プリントを短く読み直します。全資料を最初から読み返す必要があるとは限りません。
第三優先:時間のかかる発展説明
学校が正式に指定する課題は守りつつ、現時点で解ける基本問題が不足しているなら、追加の発展演習へ時間を広げる前に自力解答を確かめます。
学校ワークに結びつける三段階の復習
一段階目:例文を見て規則を説明
プリントの例文で主語・動詞・変化部分を確認します。なぜその形になるか短い日本語で説明できれば、規則の理解を確かめる手掛かりになります。
二段階目:似た問題を解答なしで解く
学校ワークの対応する問題を一つ選びます。間違えた場合、プリントのどの規則を適用できなかったか確認します。
三段階目:別の語句に変えた類題で確かめる
元の問題を覚えているだけの可能性もあるため、主語や動詞を変えた短い問題を解きます。数日後に再び解くことも有効な確認方法の一つです。
中1:プリントの専門用語を例文で理解する
中1では入学前の英語経験に違いがあり、文法用語を初めて体系的に学ぶ生徒もいます。学校の今の単元を確認し、主語・動詞、be動詞と一般動詞、肯定文・否定文・疑問文など、必要な基本へ戻ります。
保護者様はプリントの文法用語をすべて暗唱させるより、本人が短い一文を読めるか・書けるかを確認してみましょう。
中2:複数の単元が重なったら前提を切り分ける
中2では学校ごとの進度により、新しい文法と以前の基本事項が一緒に使われることがあります。説明プリントが難しいとき、今の新単元の理解不足なのか、前に習った動詞の形や語順の問題なのかを区別します。
学校の現在のワークの誤答から、必要な前提だけ戻る方法があります。すべての中1教材を最初から復習する必要があるとは限りません。
中3:考査・補習・内部進学の正式条件を確認
中3では英語の評定や進級、内部進学が心配になる場合があります。しかし解説プリントを理解できないという事実だけで進級可否は判断できません。学校の評価・補習・進級規程と実際の答案を確認して対応します。
NEW TREASURE(ニュートレジャー)を使う場合
一部の中高一貫校ではNEW TREASUREなどの教材を使用しますが、すべての学校に共通するわけではありません。採用教材の版、Stage、Lesson、指定のWorkbookやプリントは学校の正式な案内と実物で確認します。
学校が配る解説プリントと教科書の例文・文法説明を照合し、同じ文法がどの問題で使われるか調べます。教材名だけで定期考査の出題内容を推測しないことが重要です。
英検対策と学校の解説プリントを両立するには
英検の級別教材と学校の定期考査は出題範囲や形式が異なる場合があります。英検用の問題で覚えた文法が学校のプリントでも扱われている場合は、両方の例文を比較できます。
ただし学校の必須提出物や小テストの準備を省略して英検教材ばかり進めることは避けます。試験日と学校の期限を確認し、必要に応じて塾へ宿題量の調整を相談してください。
14日間で解説プリントを活用できるようにする
1〜3日目:学校の指定資料を整理
解説プリント、学校ワーク、返却答案を集め、現在のLessonと小テスト・定期考査の範囲を確認します。読んでも分からない一文に印を付けます。
4〜7日目:一文の規則と短い類題を結びつける
プリントの例文を主語・動詞に分け、変化する箇所とその理由を確認します。対応する学校ワークの一問を答えを見ずに解きます。
8〜11日目:質問する箇所を学校・塾で解決
解説を読んでも理解できない文法用語や問題番号を短いメモにして、学校の先生または講師に質問します。説明を受けた後は別の一問を自力で解きます。
12〜14日目:時間を置いて再確認
以前間違えた形式の短い問題を解説なしで解き、理解が続いているか確かめます。本人の負担と学校の提出条件を見直します。14日間は復習方法の例であり、得点上昇を保証するものではありません。
保護者様ができる三つの支援
- プリントを全部教え直すより、学校の現在の単元・提出期限を確認する
- 本人が分からない文法用語・例文・問題番号を一つ特定する
- 解説を聞いた後、別の一問を本人が一人で解けるか確かめる
保護者様が専門的な文法解説をする必要はありません。学校と塾の先生へ質問できるよう資料を整理し、家庭での学習負担が大きすぎないか確認しましょう。
学校の先生に質問したいこと
- このプリントは何の文法を説明するものですか
- 授業中に口頭で補足した重要な点はありますか
- 空欄や書き込みの欠けた部分をどの資料で確認できますか
- 対応する学校ワークの問題はどれですか
- 定期考査ではどのような出題形式で確認しますか
文部科学省の中学校学習指導要領解説では、外国語の学習目標と内容を確認できます。国立教育政策研究所の学習評価参考資料は、指導と評価を考えるための資料です。いずれも各学校の解説プリントの文面や補習の手続きを一律に定めているわけではありません。
個別指導で解説プリントを扱うときのポイント
講師が学校のプリントを一方的に読み上げるだけでなく、本人が分からない語句や規則を整理し、説明を聞いた後に短い問題を自力で解けるかを確認できることが重要です。
学校のワークと解説プリントを共有できる範囲で持参し、今のLessonのどの部分が定期考査へつながるか講師に説明してもらいましょう。授業で分かったつもりでも自宅では解けない場合、その状況を次回授業へ伝える必要があります。
よくある質問
Q. 解説プリントの内容を丸暗記すれば定期テストで点が取れますか?
A. 形式によりますが、別の語彙や主語で同じ規則を使えるか、自力解答を確認することが重要です。
Q. プリントの空欄が分からず復習できません。
A. 学校の指定資料や担当教員に正しい内容を確認します。推測で埋めて暗記しないようにしましょう。
Q. 中2でも中1の文法プリントへ戻るべきですか?
A. 現在の誤答と関係する基本なら、必要な部分だけ戻る選択肢があります。
Q. NEW TREASUREの学校プリントも同じ方法でよいですか?
A. 学校の教材の版・Stage・Lessonと配布された資料を確認し、対応する問題を自力で解けるか確かめます。
Q. 解説を読んでも分からないなら塾の回数を増やすべきですか?
A. 必ずしも必要ではありません。まず理解できない箇所と今の指導内容を整理し、必要な支援を相談してください。
中高一貫校の英語の解説プリントでお悩みの保護者様へ
慶英会では中高一貫校の英語、定期テスト、NEW TREASUREなどの学校教材、英検に対応するオンライン個別指導を行っています。学校ワークや解説プリント、返却答案を共有可能な範囲で確認し、語彙・文法・読解・英作文のどこから復習するか整理します。
英語の解説プリントを読んでも分からない、学校の説明を聞き逃した、ワークで同じ文法を繰り返し間違える場合は、慶英会公式サイトから最大1か月完全無料体験をご確認ください。
参考にした主な公式情報
情報確認日:2026年10月11日。学校ごとの採用教材、解説プリントの扱い、ワークの提出、考査・評価・補習・進級・内部進学条件は最新の学校の正式案内を確認してください。