中高一貫校の英語長文で知らない単語に出会ったとき、必ずその場で辞書を引くべきか、最後まで意味を推測して読むべきかは学習の目的で変わります。学校から語句調べ・正確な和訳が指定されている場合は、指示に沿って辞書で語法や品詞を確認します。一方、初見の英検Reading形式を練習するときは、文章全体の主張や対比を確認してから重要語を調べる方法も考えられます。

慶英会 塾長|慶應義塾大学卒・英検1級
中高一貫校の学校英語・NEW TREASURE・英検対策を専門とするオンライン個別指導塾です。塾長紹介
対象:中1〜高2で英語長文の知らない語に出会うたび辞書を引き、学校の和訳と英検の初見読解の両方に時間がかかる生徒・保護者。本文の人物・学習時間・成果は慶英会のオリジナル教育事例で、特定校の制度や英検の合格を保証するものではありません。
結論と具体的な判断
辞書を引く判断は『その語が設問の根拠に必要か』『文脈から意味を推測できるか』『学校の指定課題で正確な意味が求められるか』で分けます。未知語のすべてを機械的に記録せず、意味・品詞・使い方が次の英文で必要になる語へ優先順位をつけ、調べた後は別の英文で使えるか再テストします。
| 読解の目的 | 最初の判断 | 辞書を引く理由 |
|---|---|---|
| 学校の指定和訳 | 指示と評価の条件を確認 | 正確な語義・品詞が必要 |
| 初見の大意把握 | 主張・接続語・文脈を読む | 根拠に必要な重要語のみ後で確認 |
| 英作文 | 使いたい語の意味・語法を選ぶ | 辞書の用例や前置詞を確認 |
| 英検の練習 | 本番形式を意識して初見で読む | 解答・復習時に不足語を確認 |
| 翌週の復習 | 重要語を別の文で使用 | 見た訳語を覚えただけで終えない |
辞書を引く前に文章の役割を確認する
知らない語が一つあるだけで読むのを止めると、段落の主張と根拠のつながりが分かりにくくなる場合があります。まず接続語・主節・前後の文を確認し、その語が結論の理解を妨げているか見極めます。
ただし学校が語句調べを指定している場合は、必要な範囲を正確に調べて提出することが先です。
一語に複数の意味がある場合は文脈で選ぶ
bankは銀行のほか、川岸を表すことがあります。The children sat on the bank of the river.なら、riverという語から『川岸』の意味が自然です。辞書の最初の訳語を無条件に当てはめないようにしましょう。
またrecordは名詞の『記録』と動詞の『記録する』など品詞が変わるため、英文の中の位置と役割を確認する必要があります。
学校の和文英訳では語法も調べる
学校の試験で正確な英語を書く場合は、単語の意味だけでなく前置詞・語の組み合わせを確認してください。例えばbe interested in、provide A with Bなどは、正しい前置詞が必要です。
辞書や教科書の例文を見たあと、語句を別の話題の英文で自力で使ってみると、単なる訳語の暗記から一歩進めます。
学年が上がるほど辞書を引く目的を変える
中1では基本の語義・品詞、中2・中3では語の組み合わせと文章中の役割、高1・高2では抽象的な語義・比喩・論理的な読解が必要になる場合があります。学年に合わせて必ず辞書を使う回数を減らす必要はありません。
初見の英検形式の練習と学校の指定語彙の調査を別に記録し、読解の速さだけでなく根拠の理解を確認することが重要です。
オリジナル英文と全文和訳
During an English reading lesson, Ren found the word ‘bank’ in a passage about a river. He first thought it meant a place where people kept money. The next sentence described children sitting beside the water, so he reconsidered the meaning. After reading the paragraph, he checked a dictionary and confirmed that ‘bank’ could mean the land next to a river. His teacher asked him to write a new sentence using the word correctly. Ren learned that a dictionary was useful, but the context helped him choose the right meaning.
全文和訳:英語の読解授業でレンは川についての文章にbankという語を見つけました。最初は人がお金を預ける場所の意味だと思いました。しかし次の文で子どもたちが水辺に座っていると説明されていたため、意味を考え直しました。段落を読んだ後で辞書を調べ、bankには川岸という意味もあると確認しました。先生はその語を正しく使った新しい英文を作るよう求めました。辞書は役立つものの、文脈によって正しい意味を選べると学びました。
英文は慶英会が独自作成した読解教材です。付属音声はなく、英検公式問題・教科書本文を転載していません。
慶英会独自20問|判断8問・英文8問・読解4問
まず解答を見ずに取り組み、分からない箇所はどの語・構文・条件が原因かを説明しましょう。解答例とは別の自然な英作文が成立する場合もあります。
Part A:6年間の学習判断(問1〜8)
- 問1 学校の正式な課題が全語句調べ。辞書を省略してよい?
- 問2 初見の読解で未知語を見たら毎回すぐ中断すべき?
- 問3 The bank of the riverのbankを『銀行』と訳すのは自然?
- 問4 辞書で一語目の意味を見つけた。文脈確認は不要?
- 問5 学校の英作文でbe interested onと書いた。何を確認?
- 問6 語の意味を覚えて英検Readingで正解できる保証は?
- 問7 高1になったら辞書を使う回数を必ず減らすべき?
- 問8 調べた語の定着をどう確認する?
Part B:英文法・語法・和訳(問9〜16)
- 問9 文脈でbankを和訳:The children sat on the bank of the river.
- 問10 空所:She is interested (in / on) science.
- 問11 英文を和訳:The student recorded the result in a notebook.
- 問12 空所:The report was (written / wrote) yesterday.
- 問13 『その語の意味を文脈から推測しました』を英語に。
- 問14 適語:The passage (that / who) we read was difficult.
- 問15 英文を和訳:The same word may have more than one meaning.
- 問16 『辞書を確認した後、新しい文を書きました』を英語に。
Part C:独自英文の内容理解(問17〜20)
- 問17 レンが最初にbankだと考えた意味は?
- 問18 レンが意味を考え直した手掛かりは?
- 問19 辞書で確認したbankのもう一つの意味は?
- 問20 先生が最後に求めた練習は?
全20問の正答と詳しい解説
問1:いいえ。学校の指示に従い、必要な語義・品詞を確認します。
問2:文脈・主張・根拠に必要な語かを確認して判断します。
問3:自然ではありません。川岸を表します。
問4:必要です。複数の意味や品詞から文に合う語義を選びます。
問5:be interested inという前置詞を含む語法を辞書・文法書で確認します。
問6:保証されません。初見の文章の主旨と設問根拠を別に確認します。
問7:一律ではありません。学校の指定・未知語の難度と読解目的で変えます。
問8:別の初見英文で意味を判断し、必要なら自分の英文で正しく使えるか試します。
問9:『子どもたちは川岸に座りました』。riverが語義の手掛かりです。
問10:in。『彼女は科学に興味があります』。be interested inです。
問11:『生徒は結果をノートに記録しました』。ここでrecordedは動詞です。
問12:written。『報告は昨日書かれました』。受動態be+過去分詞です。
問13:解答例:I guessed the meaning of the word from the context. guess A from Bの自然な表現です。
問14:that。『私たちが読んだ文章は難しかった』。物を先行詞とします。
問15:『同じ語に複数の意味がある場合があります』。mayは可能性です。
問16:解答例:After checking the dictionary, I wrote a new sentence. after+動名詞です。
問17:お金を預ける場所としての銀行です。
問18:川や水辺に座る子どもについての文章です。
問19:川岸です。
問20:bankを正しい意味で使う新しい英文を作ることです。
4週間の実践
- 第1週:学校の語句調べ・和訳の必須条件と初見読解の目的を区別する。
- 第2週:未知語の前後の文と品詞から意味を推測し、必要な語を辞書で確認する。
- 第3週:多義語・語法を異なる文脈で自力再現する。
- 第4週:学校と英検の初見文章で根拠を確認し、調べる語を優先順位づけする。
FAQ|よくある質問
英語の長文で辞書を引かない方がよい?
目的によります。学校の指定和訳では語義と語法の確認が必要です。
英検の本番は辞書を使えますか?
受験級・試験の公式規則に従ってください。学習時には本番形式と解説時を分けましょう。
辞書で調べる単語を全てノートへ書くべき?
必ずではありません。重要語と再発する語法を選び、別の文で使えるか確認します。
公式情報と関連教材
英検の公式出題形式は日本英語検定協会、4技能の目標はCan-doリストを参照してください。学校教材・提出条件は在籍校の正式な指示を優先してください。
関連教材:多読と精読を学校・英検へ接続する/学校と英検の単語帳重複を減らす。
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慶英会 塾長|慶應義塾大学卒・英検1級。中高一貫校の学校英語・NEW TREASURE・英検対策を専門としています。塾長の経歴・指導方針を確認する
