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英検準1級長文の「減った」と「移った」を見分ける|独自3長文24課題【全訳・全解説】

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英検準1級の長文で「減った」「改善した」と出てきたら、何を・どこで・いつ・どの範囲まで数えたのかを確認しましょう。一つの場所で問題が減っても、別の場所へ移っていることがあります。一方、負担の一部が移っていても、合計では減っている場合があります。局所的な便益、負担の移動、全体の変化を分けることが、過大な結論を選ばないためのポイントです。

このページでは、慶英会オリジナルの3長文・24課題で、その判断を練習します。内訳は4択12問、本文との一致判定6問、数値と比較範囲の確認3問、誤った英文の修正3問です。英文・設問・全選択肢の和訳と、全解答・誤答理由を掲載しています。

町・事務所・学校と数値はすべて練習用の架空設定です。公式過去問や実際の調査結果ではありません。本番形式の4択と、読み方を身に付けるための補助課題を組み合わせています。

減少・移動・未測定を分ける読み方

確認する軸読み取る内容避けたい飛躍
対象駐車台数、移動回数、未完了件数、所要時間など別の指標に言い換えて結論を広げる
範囲商店街だけか周辺も含むか、学校だけか家庭も含むか一部の減少を合計の減少とする
時点・分類正午の観察か1日分か、当日リストだけか翌日分も含むか表示から外れたものを完了したと考える
結論の強さ分かった変化と、まだ測っていない効果未測定を効果ゼロと断定する

例えば「学校の印刷が400ページ減った」と「学校と家庭の印刷合計が400ページ減った」は別の主張です。また、合計の減少が小さくても、特定の場所を使いやすくするという目的を達成していることがあります。大きい数字を疑うだけで終わらず、本文が認めている便益も残してください。

4択では、最も本文に合う選択肢を一つ選びます。一致判定は「本文にある」「本文に反する」「記載なし」の三つです。記載なしは、現実にも起こらなかったという意味ではなく、その本文だけでは確認できないという意味で使います。

長文1|中心街の駐車が減ると、町全体の車利用も減った?

本文:212語。先に英文を読み、解答欄を開く前に設問に取り組んでください。

A town restricted parking beside its central shopping street after pedestrians complained that parked vehicles made the pavement difficult to use. To assess the change, observers counted parked cars at noon in two nonoverlapping zones: the shopping street and the nearby residential streets. They used the same locations and counting method before and after the restriction.

Before the change, the average count was sixty cars in the shopping zone and forty in the residential zone. Afterwards, the corresponding figures were twenty and seventy-five. The shopping street therefore became much clearer, and shop owners welcomed the easier pedestrian access. Residents nearby, however, reported finding fewer spaces near their homes.

A council newsletter described the large fall in the shopping zone as evidence that the town had greatly reduced car use. A transport researcher questioned that interpretation. Across the two monitored zones, the combined count had fallen by only five cars, while its distribution had changed substantially. Moreover, a count of parked vehicles at one time could not establish the number of journeys made during a whole day.

The researcher did not argue that the restriction had achieved nothing. It had improved the central street. She recommended checking other streets and collecting journey data before claiming a substantial reduction in driving throughout the town.

本文の全文和訳を開く

ある町では、駐車車両のため歩道を使いにくいという歩行者の苦情を受け、中心商店街沿いの駐車を制限した。変化を評価するため、観察員は、商店街と近隣の住宅街という重ならない二つの区域で、正午に駐車している車を数えた。制限の前後で同じ場所と数え方を用いた。

変更前の平均台数は商店街区域で60台、住宅街区域で40台だった。変更後はそれぞれ20台と75台だった。そのため商店街はかなりすっきりし、商店主は歩行者が通りやすくなったことを歓迎した。しかし近隣住民からは、自宅近くで空いている駐車場所を見つけにくくなったという報告があった。

議会の広報紙は、商店街区域での大幅な減少を、町が車の利用を大幅に減らした証拠だと説明した。交通研究者はその解釈に疑問を呈した。調査した二つの区域を合わせると台数は5台しか減っておらず、一方で分布は大きく変わっていた。さらに、ある一時点の駐車台数から、1日全体の移動回数を確定することはできなかった。

研究者は、この制限が何も達成していないと主張したわけではない。中心街は改善していた。町全体での運転が大幅に減ったと主張する前に、他の通りを調べ、移動回数のデータを集めることを勧めた。

重要語句を確認する
表現この本文での意味
nonoverlapping互いに重ならない
corresponding figuresそれぞれに対応する数値
distribution分布
establish証拠によって確かめる・確定する
throughout the town町全体にわたって

4択問題

Q1|Why was parking restricted beside the shopping street?

商店街沿いの駐車が制限されたのはなぜですか。

A. The town had counted fewer visitors to its shops.

B. Parked vehicles were making the pavement difficult to use.

C. Residential streets had been closed to pedestrians.

D. Researchers wanted to increase the number of car journeys.

Q1の正答・選択肢訳・解説を開く

正答:B

A:町が商店への来訪者の減少を数えて確認していたから。

B:駐車車両が歩道を使いにくくしていたから。

C:住宅街が歩行者に対して閉鎖されていたから。

D:研究者が車の移動回数を増やしたかったから。

冒頭の after pedestrians complained … が制限の背景です。歩道を使いやすくするという目的を読みます。Aの来訪者数は未記載。Cの歩行者への閉鎖、Dの研究者の目的も本文にはありません。

Q2|What happened to the observed parking distribution?

観測された駐車の分布はどうなりましたか。

A. Both zones showed the same decrease.

B. The residential count fell while the shopping count rose.

C. All parked cars disappeared from the shopping zone.

D. The shopping count fell while the residential count rose.

Q2の正答・選択肢訳・解説を開く

正答:D

A:両区域で同じ減少が見られた。

B:住宅街の台数が減り、商店街の台数が増えた。

C:商店街区域の駐車車両がすべてなくなった。

D:商店街の台数が減り、住宅街の台数が増えた。

商店街は60→20、住宅街は40→75です。Aは住宅街が増えているため誤り、Bは方向が逆、Cは20台が残っているため誤りです。この数値だけで、同じ車がどこからどこへ移動したかまで追跡したことにはなりません。

Q3|What was the main weakness in the newsletter’s interpretation?

広報紙の解釈の主な弱点は何ですか。

A. It treated a local parking decrease as evidence of a large townwide reduction in car use.

B. It included both monitored zones in the combined count.

C. It acknowledged that pedestrian access had improved.

D. It stated that no vehicles remained in the residential zone.

Q3の正答・選択肢訳・解説を開く

正答:A

A:一区域の駐車減少を、町全体の車利用の大幅な減少の証拠として扱った。

B:合計台数に調査した両区域を含めた。

C:歩行者の通行が改善したと認めた。

D:住宅街に車両が1台も残っていないと述べた。

場所の範囲と、駐車台数・移動回数という測定対象の両方が飛躍しています。Bの両区域を含める集計はむしろ研究者の確認方法です。Cの局所的な改善は本文が認めています。Dの発言は本文にありません。

Q4|Which position best matches the researcher’s conclusion?

研究者の結論に最も合う立場はどれですか。

A. The restriction should be removed immediately.

B. The restriction had no effect on the shopping street.

C. The local benefit was real, but a broader claim required more evidence.

D. The available figures proved that daily journeys had fallen sharply.

Q4の正答・選択肢訳・解説を開く

正答:C

A:制限を直ちに撤廃するべきだ。

B:制限は商店街に何の影響も与えなかった。

C:その場所での便益はあったが、より広い主張には追加の証拠が必要だ。

D:得られた数値で1日の移動回数の急減が証明された。

最終段落は中心街の改善を認めたうえで、町全体の運転について追加調査を求めています。Aの撤廃提案は未記載、Bは改善の記述に反し、Dは移動回数を確定できないという説明に反します。

本文との一致・数値・英文修正

Q5|本文にある・本文に反する・記載なし

The combined noon parking count in the two monitored zones was lower after the restriction.

和訳:調査した二つの区域を合わせた正午の駐車台数は、制限後のほうが少なかった。

Q5の判定・解説を開く

本文にある。変更前100台、変更後95台なので、5台の減少は本文に支えられます。大幅減少ではないことと、全く減っていないことを混同しません。

Q6|本文にある・本文に反する・記載なし

The researcher recommended abolishing the parking restriction.

和訳:研究者は駐車制限の廃止を勧めた。

Q6の判定・解説を開く

記載なし。勧めたのは、他の通りの調査と移動回数のデータ収集です。撤廃を勧めたとも、今後も永久に維持すべきだと述べたとも書かれていません。

Q7|数字と比較範囲をそろえる

二つの区域の変更前後の合計台数と減少台数を計算してください。その計算から「1日の車の移動回数が同じ数だけ減った」といえるかも答えてください。

Q7の解答・解説を開く

変更前は60+40=100台、変更後は20+75=95台。減少は5台です。数えているのは正午に駐車していた車であり、1日の移動回数ではないため、移動回数が5回減ったとはいえません。

Q8|本文に合わない英文を直す

次の英文を、本文から確認できる内容に直してください。修正は複数の文に分けてもかまいません。

The restriction reduced daily car journeys by forty, and the researcher considered the whole policy useless.

修正前の和訳:制限によって1日の車の移動回数が40回減り、研究者は政策全体を無意味だと考えた。

Q8の修正例・和訳・解説を開く

The shopping zone had forty fewer parked cars at noon. The researcher recognized the local improvement but called for more evidence before making claims about driving across the town.

和訳:商店街区域では正午の駐車車両が40台少なくなった。研究者はその場所の改善を認めたが、町全体での運転について主張する前に追加の証拠を求めた。

fortyは商店街の駐車台数の差です。daily car journeysへ測定対象を変えず、local improvementを認めたという筆者の説明も残します。

長文2|未処理が24件から8件へ――本当に仕事が速くなった?

本文:222語。先に英文を読み、解答欄を開く前に設問に取り組んでください。

A design studio wanted to reduce the number of printing requests left unfinished at the end of each working day. It changed its daily deadline from five in the afternoon to three. Routine requests arriving after three were now placed in a list labelled “tomorrow” rather than in the queue shown on the daily report. Urgent requests could still be accepted separately.

Before the change, an average of twenty-four routine requests were unfinished at five. Afterwards, the report displayed an average of eight unfinished requests. The manager initially presented this as a major improvement in the service. An employee then examined the new list and found an average of sixteen additional requests that had already arrived but were assigned to the following day. Counting both lists, an average of twenty-four received requests remained unfinished at five.

The earlier deadline may have made the current queue easier for staff to organize. However, changing which list contained a request did not, by itself, complete the work. The available records also did not show whether customers received their printed material sooner or later than before.

The employee proposed recording the time each request arrived and the time it was completed, including requests moved to tomorrow’s list. Only then could the studio evaluate changes in turnaround time without confusing a reporting rule with a faster service.

本文の全文和訳を開く

あるデザイン事務所は、各営業日の終了時に未完了のまま残る印刷依頼を減らしたいと考えていた。そこで毎日の締め切りを午後5時から3時に変更した。3時より後に届いた通常の依頼は、日次報告書に表示する待ち行列ではなく、「明日」と表示されたリストに入れるようになった。急ぎの依頼は引き続き別枠で受け付けることができた。

変更前は、午後5時に未完了の通常依頼が平均24件あった。変更後、報告書に表示された未完了の依頼は平均8件だった。管理者は当初、これをサービスの大きな改善として示した。その後、従業員が新しいリストを調べ、すでに届いているものの翌日に割り当てられた依頼が、さらに平均16件あることに気づいた。両方のリストを数えると、午後5時に受領済みで未完了の依頼は平均24件残っていた。

締め切りを早めることで、職員は当日の待ち行列を整理しやすくなったかもしれない。しかし、依頼を入れるリストを変えただけでは、仕事そのものは完了しない。得られた記録からは、顧客が以前より早く、あるいは遅く印刷物を受け取るようになったかどうかも分からなかった。

従業員は、翌日のリストに移されたものも含め、各依頼が届いた時刻と完了した時刻を記録するよう提案した。そうして初めて、報告上の規則をサービスの高速化と混同せずに、処理所要時間の変化を評価できるのだった。

重要語句を確認する
表現この本文での意味
routine requests通常の依頼
unfinished未完了の
assigned to the following day翌日に割り当てられた
by itselfそれだけで
turnaround time依頼の受領から処理完了までの所要時間

4択問題

Q9|What did the studio originally want to reduce?

事務所は当初、何を減らしたいと考えていましたか。

A. Printing requests still unfinished at the end of the day.

B. The number of employees handling urgent work.

C. The total number of working days in a month.

D. The amount of information printed for customers.

Q9の正答・選択肢訳・解説を開く

正答:A

A:1日の終わりにまだ未完了の印刷依頼。

B:急ぎの仕事を担当する従業員の人数。

C:1か月の総営業日数。

D:顧客のために印刷する情報量。

冒頭にreduce the number of printing requests left unfinishedとあります。Bの人員削減、Cの営業日削減、Dの印刷する情報量の削減は述べられていません。

Q10|How were routine requests arriving after three treated under the new rule?

新しい規則では、3時より後の通常依頼はどう扱われましたか。

A. They were automatically completed before five.

B. They were returned to customers without being recorded.

C. They were placed in a separate list for the following day.

D. They were all classified as urgent requests.

Q10の正答・選択肢訳・解説を開く

正答:C

A:5時までに自動的に完了した。

B:記録されず顧客に返された。

C:翌日用の別リストに入れられた。

D:すべて急ぎの依頼に分類された。

第1段落のlist labelled “tomorrow”が根拠です。Aは分類と完了の混同、Bは記録された事実に反し、Dは通常依頼と急ぎの別枠を混同しています。

Q11|Why did the daily report fail to establish that the service had become faster?

日次報告書だけではサービスが速くなったと確定できないのはなぜですか。

A. No routine requests had been received that day.

B. The manager had already measured every completion time.

C. The studio had closed before all requests arrived.

D. Some received requests were excluded from that queue, and the records did not establish whether service was faster.

Q11の正答・選択肢訳・解説を開く

正答:D

A:その日は通常依頼を一件も受け付けていなかったから。

B:管理者がすでに全依頼の完了時刻を測っていたから。

C:全依頼が届く前に事務所が閉まっていたから。

D:受領済みの一部依頼がその待ち行列から除かれ、記録からサービスの高速化を確認できなかったから。

報告書の対象が変わり、処理時間の前後比較もできていません。Aは受領済み依頼の記述に反し、Bは必要な記録をこれから取るという提案と合いません。Cの閉店時刻は記載されていません。

Q12|What information did the employee propose collecting?

従業員はどの情報を集めるよう提案しましたか。

A. Only the number of requests displayed at three.

B. Arrival and completion times for requests, including deferred ones.

C. Only customers’ opinions about the new list’s name.

D. The number of requests that staff hoped to receive next month.

Q12の正答・選択肢訳・解説を開く

正答:B

A:3時に表示される依頼の数だけ。

B:翌日に回したものを含む、依頼の到着時刻と完了時刻。

C:新しいリスト名についての顧客の意見だけ。

D:翌月に職員が受け付けたいと希望する依頼の数。

最終段落の記録提案と一致します。Aは所要時間を求める情報がなく、Cの名称への意見、Dの将来の希望件数は提案されていません。

本文との一致・数値・英文修正

Q13|本文にある・本文に反する・記載なし

Every request arriving after three was rejected, including urgent requests.

和訳:急ぎの依頼を含め、3時より後に届いた依頼はすべて拒否された。

Q13の判定・解説を開く

本文に反する。通常依頼は翌日のリストに記録され、急ぎの依頼は別枠で引き続き受け付けられます。すべて拒否されたという内容は明示された扱いと食い違います。

Q14|本文にある・本文に反する・記載なし

Customers received their printed material sooner after the deadline changed.

和訳:締め切りの変更後、顧客は以前より早く印刷物を受け取るようになった。

Q14の判定・解説を開く

記載なし。第3段落は、以前より早いか遅いかを記録から判断できないと述べています。「改善したと分からない」を「遅くなった」と読み替えることもできません。

Q15|数字と比較範囲をそろえる

午後5時の『すでに届いている未完了の通常依頼』を同じ基準で数えると、変更前と変更後の平均はそれぞれ何件ですか。報告書の8件だけと比較する際の問題点も説明してください。

Q15の解答・解説を開く

平均で変更前は24件、変更後は報告書の8件+翌日リストの16件=24件です。8件だけを使うと、受領済みでまだ終わっていない16件を除くことになり、前後で数える範囲がそろいません。

Q16|本文に合わない英文を直す

次の英文を、本文から確認できる内容に直してください。修正は複数の文に分けてもかまいません。

The studio completed sixteen more jobs each day, so its customers received their material faster.

修正前の和訳:事務所は毎日16件多く仕事を完了するようになったため、顧客は印刷物を早く受け取るようになった。

Q16の修正例・和訳・解説を開く

The report showed sixteen fewer unfinished requests, but another sixteen were on the next day’s list. The records did not establish whether customers received their material faster.

和訳:報告書に示された未完了依頼は16件少なくなったが、別の16件は翌日のリストにあった。記録からは顧客が印刷物を早く受け取るようになったかどうかは確定できなかった。

24−8の16は『完了した仕事の増加』ではなく表示された未完了件数の差です。原因から効果へ進む前に、数値が何を表すかを確かめます。

長文3|家庭へ印刷が移っても、合計は減っている?

本文:214語。先に英文を読み、解答欄を開く前に設問に取り組んでください。

A secondary school began sending routine worksheets electronically instead of automatically providing every student with a printed copy. Families could use the electronic version, while students who needed paper could still request it. The school wanted to reduce paper use without removing access to the assignments.

Before the change, the school printed six hundred worksheet pages per month for one class. Families printed none of those worksheets at home. In a later comparison month covering the same class, the school printed two hundred pages, and participating families recorded three hundred pages printed at home. All families supplied records for the comparison.

The school’s printing had therefore fallen by four hundred pages. Yet the reduction across school and home combined was one hundred pages, from six hundred to five hundred. Some printing had moved to families, but the combined number had also decreased. It would be inaccurate either to call all four hundred pages a total saving or to claim that nothing had been saved.

These records concerned printed worksheet pages only. They did not measure electricity use, equipment purchases, or changes in learning. The teachers decided to continue recording printing in both places and to keep paper copies available. They would assess other effects separately rather than treating one measure as a complete evaluation.

本文の全文和訳を開く

ある中等教育学校は、通常のワークシートを全生徒に自動的に印刷して配る代わりに、電子的に送るようになった。家庭は電子版を使うことができ、紙が必要な生徒は引き続き紙の版を求めることができた。学校は課題を利用する機会をなくさずに、紙の使用を減らしたいと考えていた。

変更前、学校は一つのクラスについて、毎月600ページのワークシートを印刷していた。家庭では、そのワークシートを印刷していなかった。その後、同じクラスを対象にした比較月には、学校が200ページを印刷し、参加した家庭は自宅で印刷した300ページを記録した。比較のために全家庭が記録を提出した。

したがって学校での印刷は400ページ減った。しかし学校と家庭を合わせた減少は、600ページから500ページへの100ページだった。印刷の一部は家庭に移ったが、合計ページ数も減っていた。400ページすべてを全体の節約と呼ぶのも、何も節約されていないと主張するのも、不正確だった。

これらの記録は、印刷したワークシートのページ数だけに関するものだった。電気の使用量、機器の購入、学習の変化は測っていなかった。教師たちは両方の場所での印刷を記録し続け、紙の版も引き続き利用できるようにすることにした。一つの指標を完全な評価として扱うのではなく、他の効果は別に評価する予定だった。

重要語句を確認する
表現この本文での意味
automatically providing自動的に提供すること
assignments課題
combined合計した
inaccurate不正確な
assess other effects separately他の効果を別に評価する

4択問題

Q17|What was the school’s stated aim?

学校が示した目的は何ですか。

A. To require every family to purchase a printer.

B. To eliminate every paper worksheet immediately.

C. To reduce paper use while maintaining access to assignments.

D. To prove that electronic worksheets always improve learning.

Q17の正答・選択肢訳・解説を開く

正答:C

A:全家庭にプリンター購入を義務付けること。

B:紙のワークシートを直ちにすべてなくすこと。

C:課題へのアクセスを維持しながら紙の使用を減らすこと。

D:電子ワークシートが常に学習を改善すると証明すること。

第1段落のreduce paper use without removing accessが根拠です。Aの購入義務は未記載、Bは紙を必要とする生徒への提供に反します。Dは学習効果を測っていないという説明とも合いません。

Q18|What option remained available to students who needed paper?

紙が必要な生徒には、どの選択肢が残されましたか。

A. They could request a printed copy.

B. They could avoid all assignments permanently.

C. They could require classmates to print for them.

D. They could obtain an unlimited number of new printers.

Q18の正答・選択肢訳・解説を開く

正答:A

A:印刷した紙の版を求めることができた。

B:すべての課題を永久に免除してもらえた。

C:クラスメートに印刷を義務付けられた。

D:新しいプリンターを無制限にもらえた。

students who needed paper could still request itと明記されています。Bの課題免除、Cの他の生徒への義務、Dの機器支給は記載がありません。

Q19|Which interpretation of the printing figures is supported?

印刷ページ数について本文が支える解釈はどれですか。

A. Total printing fell by four hundred pages.

B. Moving printing to families meant there was no total reduction.

C. The families printed exactly as many pages as before.

D. Some printing shifted to families, and the combined total also fell.

Q19の正答・選択肢訳・解説を開く

正答:D

A:全体の印刷が400ページ減った。

B:印刷が家庭に移ったため、全体としての減少はなかった。

C:家庭での印刷は変更前と全く同じページ数だった。

D:一部の印刷が家庭に移り、合計も減った。

学校200+家庭300=500で、以前の600より100ページ少なくなっています。Aは学校だけの400減を全体に広げています。Bは実際の100減を無視し、Cは家庭の0→300という変化に反します。

Q20|What would require a separate assessment?

何については別の評価が必要ですか。

A. The number of school pages recorded for the comparison month.

B. Electricity use and equipment purchases.

C. Whether families supplied records for the comparison.

D. Whether students could still request paper copies.

Q20の正答・選択肢訳・解説を開く

正答:B

A:比較月に記録された学校の印刷ページ数。

B:電気の使用量と機器の購入。

C:比較のために家庭が記録を提出したかどうか。

D:生徒が引き続き紙の版を求められたかどうか。

最後の段落はelectricity useとequipment purchasesを未測定の対象として挙げています。Aの200ページ、Cの全家庭からの記録、Dの紙の提供は、すでに本文に示された情報です。

本文との一致・数値・英文修正

Q21|本文にある・本文に反する・記載なし

All families supplied printing records for the comparison.

和訳:すべての家庭が比較のために印刷記録を提出した。

Q21の判定・解説を開く

本文にある。第2段落末にAll families supplied recordsと明記されています。この条件があるため、本文で示された家庭の300ページを当該比較の合計に使えます。

Q22|本文にある・本文に反する・記載なし

Students achieved higher test scores after the change.

和訳:変更後、生徒は以前より高いテスト得点を取った。

Q22の判定・解説を開く

記載なし。学習の変化は測定されていません。点数が上がったとも下がったとも判断できません。紙の使用量の変化を、そのまま学力の変化へ広げないようにします。

Q23|数字と比較範囲をそろえる

学校だけの減少と、学校・家庭を合わせた減少を、それぞれ計算してください。得られた値がどのクラス・期間・対象についてのものかも説明してください。

Q23の解答・解説を開く

学校だけでは600−200=400ページ減。家庭を含めると、変更前600+0=600、比較月200+300=500で、100ページ減です。対象は同じ一つのクラスのワークシートで、示された月同士の比較です。全校・年間・電力を含む環境負荷全体の結果ではありません。

Q24|本文に合わない英文を直す

次の英文を、本文から確認できる内容に直してください。修正は複数の文に分けてもかまいません。

The policy saved four hundred pages overall without any printing at home and reduced the total environmental impact.

修正前の和訳:この方針は家庭での印刷を発生させずに全体で400ページを節約し、環境負荷全体を減らした。

Q24の修正例・和訳・解説を開く

School printing fell by four hundred pages, while families printed three hundred at home. Combined printing fell by one hundred pages, but the records did not measure the total environmental impact.

和訳:学校での印刷は400ページ減った一方、家庭では300ページを印刷した。合計の印刷は100ページ減ったが、記録は環境負荷全体を測っていなかった。

負担の移動と合計の減少を同時に残します。電力や機器を含む影響は未測定なので、total environmental impactの減少を確定した結論にはしません。

解答一覧と解き直し

長文4択の正答一致判定
1|駐車の分布Q1 B/Q2 D/Q3 A/Q4 CQ5 本文にある/Q6 記載なし
2|未処理の報告Q9 A/Q10 C/Q11 D/Q12 BQ13 本文に反する/Q14 記載なし
3|印刷の合計Q17 C/Q18 A/Q19 D/Q20 BQ21 本文にある/Q22 記載なし

Q7・Q15・Q23では、数値だけでなく集計範囲まで答えます。Q8・Q16・Q24の修正例と英文が一致する必要はありません。元の誤りである「指標の取り違え」「対象からの除外」「部分と全体の混同」を直し、本文にない結論を追加していなければ、別の表現でも構いません。

1回目は根拠を、2回目は誤答の作られ方を説明する

最初は各正答の根拠に印を付けます。解き直すときは、間違えた選択肢のどの語が本文の範囲を広げたのかを説明してください。長文1ならdaily journeys、長文2ならcompleted、長文3ならoverallが、数値の意味を変える要所です。訳を覚えるだけでなく、同じ数字を使った誤答でも対象が違えば選べないことを確認します。

次に「本文が認める改善/別の場所やリストへ移ったもの/測定していないもの」を日本語で一文ずつ書きます。最後にQ8・Q16・Q24を解き直し、英語でも範囲を限定できるか確かめましょう。

よくある質問

Q1. 数値が減ったという選択肢は、まず疑えばよいですか。

数値の減少自体を否定する必要はありません。長文3では合計が100ページ減っています。確認するのは、数値がどの対象・範囲・期間のものかです。その範囲を保った選択肢なら、減少を認めることが正解になります。

Q2. 効果を測っていなければ、「効果がない」と判断してよいですか。

判断できません。所要時間を測っていないことから、サービスが遅くなったとも速くなったとも断定できません。本文が「データがない」と述べている部分は、その不確かさを保って読みます。

Q3. 計算問題を速く解くことが目的ですか。

中心は比較対象をそろえることです。計算は足し算・引き算で足ります。学校だけの400ページ減と、家庭も含めた100ページ減のどちらを問われているかが分かれば、難しい計算をしなくても結論を選べます。

関連教材・英検準1級の学習相談

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参考にした主な公式情報

公式情報確認:2026年11月2日。試験の形式は日本英語検定協会の案内を参照しています。本文・数値・設問・和訳・解説は慶英会の独自制作です。教材内の出来事を、実在する町・事務所・学校の成果として紹介するものではありません。

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