結論|英検2級No.2は20秒で「3場面の出来事」をつなぐ
英検2級の二次面接No.2で、イラストを見ても英語が出てこない中高一貫校の中学1・2年生は、難しい語彙を増やす前に「人物・行動・変化・結果」を時系列で説明する練習を優先しましょう。英検協会の公式形式では、2級の二次面接は約7分、No.2で3コマのイラストの展開を説明します。考慮時間は20秒です。時間が短いので、一コマ目は状況と行動、二コマ目は問題や変化、三コマ目は結果という大枠をつくると話しやすくなります。各コマを別々に描写するだけでなく、after that、later、becauseなどの関係を明確にしましょう。この記事では公式の手順、20秒間の見方、独自の3コマ練習8題、14日間の復習を紹介します。
公式形式|No.2は3コマのイラスト説明で、考慮時間20秒
日本英語検定協会の2級試験内容によると、二次面接は約7分の個人面接です。約60語のパッセージの音読、本文に関するNo.1、3コマのイラストの展開を説明するNo.2、受験者自身の意見を問うNo.3とNo.4で構成されます。パッセージの黙読は20秒、No.2の考慮時間も20秒です。No.2の言い出し部分は問題カードに印刷されています。面接委員の指示があるまでは、自分の判断で早く話し始める必要はありません。
No.1の音読とNo.2の説明を混同しない
No.1はパッセージ本文の情報から質問に答えます。No.2は絵の展開を口頭で説明し、カードの言い出し部分につなげて話します。準2級のイラスト問題と似た要素がありますが、2級では3コマの物語の流れが中心です。一場面の人物や物の名前だけを羅列しないようにしましょう。
20秒間で行う四つの確認
最初の5秒程度で登場人物と舞台、次の5秒程度で第一コマの出来事、その次に変化や問題、最後に結末を確認する方法があります。これは公式に指定された時間配分ではなく練習用の目安です。思考中に英語の全文を書き上げるのではなく、主語・動詞・出来事の順番を頭の中で決めます。
一コマ目は誰が何をしたかを明確にする
A woman was walking in the park.、A boy decided to help his father.のように主語と行動が分かる英文から始めます。絵の細部を全て述べる必要はありません。人物を特定できる名詞や服装は役立ちますが、時間が限られるので物語の因果関係に関わる行動を優先します。
二コマ目は出来事の変化を説明する
The boy noticed that …、However, …、He was surprised because …など、次の場面で何が変わったか説明します。変化がない場合は新しい行動や発言を述べれば十分です。急いでbecauseを付けて、絵から読み取れない理由を勝手に作らないように注意してください。
三コマ目は結果や気持ちにつなげる
Finally, …、As a result, …のような表現で結末を示す方法があります。人物が喜んでいる様子ならShe looked happy.などと説明できますが、絵から確認できない将来の出来事を断定する必要はありません。最後の場面まで話し切ることを目標にします。
過去形と進行形は場面に応じて選ぶ
He was reading a book when the phone rang.のように背景となる動作と突然の出来事を区別できます。一方、時系列を順に説明するならHe went to the shop. Then he bought a notebook.のような過去形を用いる場合があります。時制を難しくしようとして発話が止まるより、基本構文を正しく使う方が明確です。
吹き出しの情報は会話の意味を説明する
吹き出しに『手伝ってほしい』などの意図が描かれていれば、The woman asked the man to help her.と間接的に述べる方法があります。吹き出しの英語を一語一句暗記する必要はありません。誰が誰に何を言ったか、状況にどのような影響があったかを整理しましょう。
気持ちの描写は絵の根拠に基づく
He looked worried.、She was relieved.、They seemed excited.などは人物の表情を描写する際に使えます。ただし人物の表情が読み取れない場合、心理を断定することは避けましょう。行動だけで出来事が十分伝わるなら、無理に感情を追加しなくても構いません。
聞き返しについての公式ルール
英検協会の案内では、質問が聞き取れない場合に自然な流れで行う聞き返しは減点対象になりませんが、不自然に繰り返した場合は減点対象になることがあります。No.2ではカードと面接委員の指示に従い、始めるタイミングが分からなければ自然に確認します。意味なく聞き返す行為を時間稼ぎの手段にしないようにしましょう。
独自練習の前提|本物の試験カードではない
以下の8題は、3コマの物語を英語にする練習のための独自シナリオです。英検協会の公式問題ではなく、絵を文章で置き換えた練習用素材なので、実際のイラストの読み取りや難易度を完全に再現しません。保護者様・講師が3場面を順に読み上げるか絵で描いて提示し、生徒は20秒で構成を考えてから物語を説明しましょう。最後は英検協会の公式サンプルカードで試験に近い練習を行ってください。
独自3コマ練習1|図書館での落とし物
場面:①少年が図書館で本を借りる。②帰り道で財布を落としたことに気づく。③図書館員が見つけた財布を返す。 回答例:A boy borrowed some books from a library. Later, he realized that he had lost his wallet. He went back to the library, and a librarian returned it to him. 練習ポイント:登場人物、問題、解決という三段階。財布を見つけた場所が絵にない場合、場所を勝手に付け加えない。
独自3コマ練習2|雨の日の学校行事
場面:①生徒たちが校庭でイベントの準備をする。②雨が降り始める。③みんなで体育館へ道具を運ぶ。 回答例:Some students were preparing for an event outside. Suddenly, it began to rain. They moved their equipment into the gym and continued preparing there. 練習ポイント:was preparingとbeganの関係を示す。最後の活動内容は絵で確認できる範囲で説明する。
独自3コマ練習3|植物の世話
場面:①少女が植物の種を植える。②水やりを続ける。③大きくなった植物を見て喜ぶ。 回答例:A girl planted some seeds in her garden. She watered them regularly. After several weeks, the plants had grown, and she looked happy. 練習ポイント:時間経過を示すafter several weeksは練習用設定。
独自3コマ練習4|自転車の故障
場面:①男性が自転車で出発する。②タイヤがパンクする。③近くの店で修理を頼む。 回答例:A man left home on his bicycle. After a while, he noticed that a tire was flat. He took the bicycle to a nearby shop and asked a worker to repair it. 練習ポイント:問題に気づいた行動と、その後の対処を明確にする。
独自3コマ練習5|地域の清掃
場面:①子どもたちがごみの多い公園を見つける。②みんなでごみを拾う。③きれいになった公園で遊ぶ。 回答例:Some children noticed a lot of trash in the park. They decided to clean the area together. After collecting the trash, they played in the clean park. 練習ポイント:decided to cleanは意図、after collectingは順序を表す。
独自3コマ練習6|学校の発表会
場面:①生徒が発表の原稿を練習する。②本番で緊張する。③話し終えるとクラスメートが拍手する。 回答例:A student practiced a speech at home. At the school event, she looked nervous. When she finished speaking, her classmates clapped for her. 練習ポイント:緊張は表情から分かる場合に使う。
独自3コマ練習7|ペットを探す
場面:①家族が犬がいないことに気づく。②近所を探す。③公園で犬を見つけて安心する。 回答例:A family noticed that their dog was missing. They looked for it around their neighborhood. Finally, they found the dog in a park and felt relieved. 練習ポイント:missingとfoundを関連付け、結末まで説明する。
独自3コマ練習8|新しい通学路
場面:①少年がいつもの道で工事を見つける。②別の道を選ぶ。③遅れず学校に到着する。 回答例:A boy found road construction on his usual way to school. He chose another route. In the end, he arrived at school on time. 練習ポイント:最初の問題と新しい選択、結果を結び付ける。
よくある失点1|二コマ目に時間を使いすぎる
一コマ目の背景を細かく説明し過ぎると、二コマ目の変化や三コマ目の結果を話す時間が足りなくなります。各場面で伝える情報を一つずつ選ぶところから始め、慣れたら人物の反応や理由を追加しましょう。
よくある失点2|同じ主語や動詞を繰り返す
He went … He went … He went …のような説明でも出来事が伝わる場合はありますが、人物の変化や因果関係が不明瞭になります。Then、After that、Laterなどを適度に使い、動作を具体的な動詞に換えましょう。多くの接続詞を詰め込むことが目的ではありません。
よくある失点3|三コマ目を推測で作ってしまう
最後の絵に人が立っているだけなのに、『翌日成功した』と説明するなど、描かれていない結果を断定しないようにします。見える行動や表情、吹き出しから無理なく説明できる情報を使ってください。分からない単語がある場合は説明全体を止めず、より簡単な英語に言い換えます。
学校英語との共通点|過去形・進行形・因果関係
3コマ説明には、学校の定期テストで学ぶ過去形、過去進行形、不定詞、接続詞などが関係します。中高一貫校の中1・中2で英文法が不安定なら、絵の説明と並行して基本文を学校の教科書で復習しましょう。NEW TREASURE(ニュー・トレジャー)の採用校かどうかは、学校指定教材で確認してください。
14日間対策|前半7日
1日目は公式の面接サンプルを見て初回の3コマ説明を録音。2日目は主語と動詞、3日目は時系列、4日目は問題と結果、5日目は人物の気持ち、6日目は過去形・進行形、7日目はこれまでの練習を20秒の考慮時間で行います。録音は家庭での練習に限り、本番試験会場では行わないでください。
14日間対策|後半7日
8日目は場面転換、9日目は吹き出しの説明、10日目は言い換え、11日目は一コマ目を短くする練習、12日目は独自の初見シナリオ、13日目は約7分の模擬面接、14日目は別の公式サンプルを用いて再診断します。答えを丸暗記するより、初見でも三場面を結びつけられることを目指しましょう。
保護者様が確認したいポイント
三つの場面をすべて説明できたか、同じ人物が何をしたか分かるか、変化と結果が自然につながっているかを中心に確認します。発音や文法の誤りをすべて一度に直すより、まず話の意味が伝わるかを優先し、次に時制や語彙を整えると練習を続けやすくなります。
よくある質問
Q:英検2級のNo.2の準備時間は? A:20秒です。Q:何枚の絵ですか? A:3コマです。Q:話し始める部分は覚える必要がありますか? A:言い出し部分はカードに印刷されています。Q:No.2の後はカードを見続けられますか? A:No.2の後にカードを裏返す指示があり、No.3とNo.4はカードを見ずに答えます。Q:練習で録音できますか? A:家庭での録音は有用ですが、本番の面接中は録音が禁止されています。
学校英語と英検2級面接の両立を目指す方へ
慶英会では、中高一貫校の学校英語と英検2級の面接対策を、生徒様の学年・理解度・学校指定教材に合わせて検討しています。3コマ説明のつまずきを語彙不足、時制、出来事のつながり、発話の停止などに分けて練習します。オンライン個別指導と最大1か月無料体験の詳細は慶英会公式サイトをご確認ください。
参考にした主な公式情報
公益財団法人日本英語検定協会「2級の試験内容・二次試験の受け方」/公益財団法人日本英語検定協会「2級の過去問・試験内容」。