千葉県の中高一貫校で、単語は覚えているのに英語長文になると急に読めなくなる場合、必要なのは「もっと単語を増やす」だけではありません。文の骨格を先に取り、修飾語を後から処理し、設問が何を聞いているかを確認する順序へ変えることが重要です。本記事では、中1・中2が学校の定期テストや普段の英文読解で使える7手順と、慶英会独自の30問をまとめます。
結論:長文は「全部を日本語にする」のではなく、骨格→修飾→設問の順で読む
読めない生徒の典型例は、英文を左から一語ずつ日本語に置き換え、分からない語が出るたびに止まり、最後に本文全体の意味が分からなくなることです。中高一貫校の英語では、教科書本文に加えて説明文・会話文・資料を読ませる問題も増えるため、単語力だけでは処理速度が足りません。まず「誰が・何をした」「何が・どうなった」という骨格を取る練習から始めます。
7手順で返り読みを減らす
① 主語と動詞を探す。 まず文の中心を決めます。② 目的語・補語を確認する。 動詞の後ろに何が続くかを見ます。③ 前置詞句をまとめる。 in the park や after school を単語ごとに切らず、まとまりとして扱います。④ 関係詞や分詞などの修飾を一度かっこで囲む。 ⑤ 接続詞を探して文と文の関係を確認する。 because、but、although、so、when などは論理を決める重要語です。⑥ 設問の主語・時制・数量を確認する。 ⑦ 最後に本文の一文要約を日本語または簡単な英語で作る。
まず短い英文で練習する
長文が苦手な段階で、いきなり長い文章を何本も読む必要はありません。1文を正確に処理できるかを確認し、次に2〜3文、その後に段落へ進みます。音読をするときも、単語単位ではなく意味のまとまりで区切ります。
独自30問:英文の骨格と読解
以下は慶英会が作成した独自演習です。学校の実際の試験問題や公式過去問の転載ではありません。まず答えを見ずに解き、間違えた問題では「主語」「動詞」「修飾」のどこを取り違えたかを確認してください。
Part 1 主語・動詞を見つける(1〜10)
- The students in our class practice English after school. —— 主語と動詞を答えなさい。
- My brother often reads books about science. —— 主語と動詞を答えなさい。
- The new library near the station opens at nine. —— 主語と動詞を答えなさい。
- Many people in this town use bicycles. —— 主語と動詞を答えなさい。
- The girl who sits next to me speaks English well. —— 主語と動詞を答えなさい。
- Our teacher gave us a useful idea yesterday. —— 主語と動詞を答えなさい。
- The students were excited about the school event. —— 主語と動詞を答えなさい。
- My father works at a company in Chiba. —— 主語と動詞を答えなさい。
- We found an interesting book in the classroom. —— 主語と動詞を答えなさい。
- The long train from Tokyo arrived late. —— 主語と動詞を答えなさい。
Part 2 意味のまとまりを取る(11〜20)
- We visited a museum near the sea last Saturday. —— 「near the sea」の役割を説明しなさい。
- The students studied together after school because the test was difficult. —— because以下は何を説明しているか。
- I bought a notebook for my English class. —— 「for my English class」の意味と、考えられる修飾先を説明しなさい。
- The girl with a red bag is my cousin. —— 主語の中心語を答えなさい。
- When the rain stopped, we went outside. —— 先に起きた出来事を答えなさい。
- Ken was tired, but he finished his homework. —— butはどんな関係を示すか。
- My mother made lunch for my younger brother. —— madeの目的語を答えなさい。
- The book that I bought yesterday was easy to read. —— that以下は何を説明しているか。
- Because I was busy, I could not join the club activity. —— because以下の内容を日本語で説明しなさい。
- We waited for the bus at the corner of the street. —— 「at the corner of the street」は何を示しているか。
Part 3 短い読解(21〜30)
Text A: Yuki wanted to join the school science club. She liked animals, but she had never studied how to observe them carefully. On Saturday, the club members went to a park. Their teacher asked them to write down what they saw instead of taking pictures only. Yuki first wanted to take many pictures, but she soon understood the reason. When she wrote notes, she noticed small details that she had missed before.
- What did Yuki like?
- What did the students do on Saturday?
- What did the teacher ask them to do?
- What did Yuki first want to do?
- What did Yuki notice when she wrote notes?
Text B: A school near Chiba started a “quiet reading time” before afternoon classes. Students could read any English or Japanese book for ten minutes. At first, some students thought ten minutes was too short. After several weeks, however, many students said that it was easier to start reading because they did not need to prepare a long study plan.
- When was quiet reading time held?
- How long did it last?
- What could students read?
- What did some students think about the ten-minute reading time at first?
- What changed after several weeks?
解答・読解のポイント
以下では主語全体と中心語を区別します。読解の答えは本文で確認できる内容に限り、明示されない動機は補いません。
1:主語全体:The students in our class(中心語 students)。動詞:practice。訳:私たちのクラスの生徒たちは、放課後に英語を練習します。in our class は students の説明、after school は時を表します。
2:主語:My brother(中心語 brother)。動詞:reads。訳:私の兄/弟は、よく科学についての本を読みます。often は頻度、about science は本の内容を表します。兄か弟かは英文だけでは不明です。
3:主語全体:The new library near the station(中心語 library)。動詞:opens。訳:駅の近くの新しい図書館は9時に開きます。near the station は library の説明です。
4:主語全体:Many people in this town(中心語 people)。動詞:use。訳:この町の多くの人々は自転車を利用します。in this town は people の説明です。
5:主語全体:The girl who sits next to me(中心語 girl)。主節の動詞:speaks。訳:私の隣に座っている女の子は、英語を上手に話します。sits は girl を説明する関係詞節内の動詞で、主節の動詞と区別します。
6:主語:Our teacher(中心語 teacher)。動詞:gave。訳:私たちの先生は昨日、私たちに役立つ考えを教えてくれました。us が受け手、a useful idea が与えられた内容です。
7:主語:The students(中心語 students)。be動詞:were。訳:生徒たちは学校行事にわくわくしていました。ここでは excited を状態を表す形容詞と捉えると、were が動詞、excited が補語です。were excited を述語のまとまりとして示す答案も区別して確認します。
8:主語:My father(中心語 father)。動詞:works。訳:私の父は千葉の会社で働いています。at a company が勤務先、in Chiba が会社の場所を示します。実在の学校・企業の記録ではなく練習文です。
9:主語:We。動詞:found。訳:私たちは教室で面白い本を見つけました。an interesting book が目的語、in the classroom が場所です。
10:主語全体:The long train from Tokyo(中心語 train)。動詞:arrived。訳:東京から来た長い列車は遅れて到着しました。from Tokyo は train の説明、late は到着の遅れを表します。
11:near the sea は a museum を修飾し、どこの博物館かを示します。訳:私たちは先週の土曜日、海の近くの博物館を訪れました。
12:because the test was difficult は、生徒たちが放課後一緒に勉強した理由を説明します。訳:テストが難しかったので、生徒たちは放課後一緒に勉強しました。「テストが難しかった理由」を説明する節ではありません。
13:for my English class は「英語の授業のために/英語の授業用の」という意味です。買った目的を示して bought にかかる読みと、notebook の用途を示す読みが考えられます。この1文では一方だけを唯一の正解にしません。訳:私は英語の授業のためにノートを1冊買いました。
14:主語の中心語は girl です。with a red bag はその女の子の説明です。訳:赤いかばんを持った女の子は、私のいとこです。
15:雨がやんだこと(the rain stopped)が先で、その後に外へ出ました。訳:雨がやんだとき、私たちは外へ出ました。この文の自然な出来事の順序を読み取り、when が常に時間差を表すと一般化しないようにします。
16:but は逆接です。疲れていたという状態に対し、それでも宿題を終えたことを示します。訳:ケンは疲れていましたが、宿題を終えました。
17:made の目的語は lunch です。for my younger brother は誰のためかを示します。訳:私の母は、私の弟のために昼食を作りました。
18:that I bought yesterday は The book を説明します。that は bought の目的語に当たります。訳:私が昨日買った本は、読みやすかったです。
19:Because I was busy は「私は忙しかったので」という意味です。クラブ活動に参加できなかった理由を示します。全文訳:私は忙しかったので、クラブ活動に参加できませんでした。
20:at the corner of the street は待っていた場所を示します。訳:私たちは通りの角でバスを待ちました。for the bus は待つ対象です。
21:She liked animals.(彼女は動物が好きでした。)根拠は She liked animals です。クラブ入部の理由まで明示されているとはせず、本文に書かれた好みを答えます。
22:They went to a park.(公園へ行きました。)On Saturday, the club members went to a park. が根拠です。
23:The teacher asked them to write down what they saw instead of only taking pictures.(写真を撮るだけでなく、見たものを書き留めるように求めました。)write down what they saw が記録する内容です。
24:She first wanted to take many pictures.(最初はたくさん写真を撮りたいと思っていました。)Yuki first wanted to take many pictures が根拠です。写真を撮ったことが見落としの原因だったとは本文に書かれていません。
25:Small details that she had missed before.(以前見落としていた細かな点です。)small details だけでなく、その details の説明まで含めると正確です。
26:Before afternoon classes.(午後の授業の前です。)before afternoon classes が時を示します。
27:Ten minutes.(10分です。)for ten minutes が継続時間を示します。
28:Any English or Japanese book.(英語または日本語の、どの本でも読めました。)any を落とさず、言語と選択の自由を捉えます。
29:They thought ten minutes was too short.(10分では短すぎると思っていました。)本文はそう考えたと述べるだけで、読書時間を嫌っていたとは断定していません。
30:Many students said it was easier to start reading because they did not need to prepare a long study plan.(長い学習計画を用意する必要がないので、読書を始めやすくなったと多くの生徒が言いました。)変化と、その理由を一緒に答えます。
Text A 全訳:ユキは学校の科学部に入りたいと思っていました。彼女は動物が好きでしたが、動物を注意深く観察する方法を学んだことはありませんでした。土曜日に、部員たちは公園へ行きました。先生は、写真を撮るだけでなく、見たものを書き留めるよう部員たちに求めました。ユキは最初、たくさん写真を撮りたいと思っていましたが、すぐにその理由を理解しました。メモを書いたとき、彼女は以前見落としていた細かな点に気づきました。
Text B 全訳:千葉の近くにある学校が、午後の授業の前に「静かな読書の時間」を始めました。生徒たちは10分間、英語または日本語のどの本でも読むことができました。最初、一部の生徒は10分では短すぎると思っていました。しかし数週間後には、長い学習計画を用意する必要がないので、読書を始めやすくなったと多くの生徒が言いました。
Text A・Bの学校・活動は、この独自演習内の設定です。千葉県の学校で実施された実例として示しているものではありません。
千葉県の中高一貫校生が定期テストで実践するなら
テスト前に長文だけを大量に解くより、①教科書本文の主語・動詞確認、②重要文の音読、③授業プリントの設問解き直し、④初見英文を1題、⑤間違いの原因を一言で記録、という順序が効果的です。特に「単語は分かったのに設問を間違えた」場合は、語彙ではなく文構造か設問条件の確認が不足している可能性があります。
よくある質問
単語を全部覚えてから長文を始めるべきですか?
全部覚える必要はありません。中学英語では、既習語の意味を文脈の中で素早く取り出す力と、未知語があっても文の骨格を維持する力を並行して育てます。
返り読みは完全になくすべきですか?
最初から完全に禁止する必要はありません。むしろ学習初期は正確な確認のために戻っても構いません。目標は、毎文すべてを最初から訳し直す習慣を減らすことです。
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